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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年9月5日読了 8 分8 分8 分

労働基準法 第96条(寄宿舎の設備及び安全衛生)

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  1. 使用者は、事業の附属寄宿舎について、換気、採光、照明、保温、防湿、清潔、避難、定員の収容、就寝に必要な措置その他労働者の健康、風紀及び生命の保持に必要な措置を講じなければならない。
  2. 2.使用者が前項の規定によつて講ずべき措置の基準は、厚生労働省令で定める。

この条文の基本情報

寄宿舎の設備及び安全衛生とは何ですか?

定義寄宿舎の設備及び安全衛生とは、労働基準法第96条に定められた規定で、「使用者は、事業の附属寄宿舎について、換気、採光、照明、保温、防湿、清潔、避難、定員の収容、就寝に必要な措置その他労働者の健康、風紀及び生命の保持に必要な措置を講…」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 労働基準法第96条(寄宿舎の設備及び安全衛生)は、日本の労働基準法に含まれる条文です。
  2. 労働基準法第96条の条文原文は「使用者は、事業の附属寄宿舎について、換気、採光、照明、保温、防湿、清潔、避難、定員の収容、就寝に必要な措置その他労働者の健康、風紀及び生命の保持に必要な措置を講…」で始まります。
  3. 労働基準法第96条は第十章に置かれています。
  4. 労働基準法の公布日は昭和22年4月7日です。
  5. 労働基準法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
  6. 労働基準法第96条の前の条は労働基準法第95条です。
  7. 労働基準法第96条の次の条は労働基準法第96条の2です。
  8. 労働基準法第96条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)第96条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049
  • 本サイト収録労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)第96条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/322AC0000000049/96

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点労働基準法96条は、事業附属寄宿舎について使用者に換気・避難・定員収容など生命保持に必要な措置を義務づけ、具体的基準は厚生労働省令に委ねられる。

Q · 会社の寮の環境が劣悪なんですが、これって法律違反じゃないんですか?

省令の基準に反すれば違反で、労基署に申告できます

労働基準法96条は、事業附属寄宿舎について使用者に換気・採光・避難・定員収容など生命と健康の保持に必要な措置を義務づけています。具体的な数値基準は厚生労働省令(事業附属寄宿舎規程)に委任されており、雑魚寝・窓なし・避難口の施錠などはこの基準に照らして違法となり得ます。違反があれば労働基準監督署に申告でき(104条)、危険が重大なら使用停止命令(96条の3)の対象になります。

解説

会社が用意した社員寮、社宅、技能実習生の宿舎。そこで寝起きしたことがあるなら、この条文はあなたの寝室そのものの話だ。労働基準法96条は、事業に附属する寄宿舎について、使用者に換気、採光、照明、保温、防湿、清潔、避難、定員の収容、就寝設備、そして「風紀」と「生命の保持」に必要な措置を義務づけている。重要な点は二つ。第一に、これは「努力目標」ではなく法的義務であり、違反すれば労働基準監督署が立入調査し、危険があれば使用停止命令まで出せる(96条の3)。第二に、具体的な数字や基準は条文本体にはなく、厚生労働省令(事業附属寄宿舎規程)に丸ごと委任されている。つまり「一部屋に何人まで」「避難口の構造」といった生死に関わる基準は、条文を読むだけでは見えず、省令まで辿って初めて武器になる。多くの入居者が黙って耐えている雑魚寝や窓のなさも、省令の数字に照らせば一発で違法と分かることがある。

法的な位置づけ

労働基準法96条は、事業附属寄宿舎の安全衛生義務を定める規定であり、使用者に対し換気・採光・照明・保温・防湿・清潔・避難・定員収容・就寝設備その他労働者の健康・風紀・生命の保持に必要な措置を義務づける。具体的基準は厚生労働省令に委任される。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.退去・改善の前に現況を証拠化する 部屋の広さ、就寝人数、窓と換気設備の有無、避難口の数、夜間の施錠状況を写真と動画で記録する。退去や改善が行われると二度と集められないため、最優先で押さえる
  2. 2.事業附属寄宿舎規程と照合して違反箇所を特定 撮影した現況を厚生労働省令(事業附属寄宿舎規程)の定員・換気・避難・男女区分の基準と照らし、どの条項に反するかを具体的に書き出す
  3. 3.所轄の労働基準監督署に申告する 労基法104条に基づき、事業場を管轄する労働基準監督署に違反を申告する。匿名でも受理され、複数人の連名は臨検につながりやすい。申告を理由とする不利益取扱いは同条2項で禁止される
  4. 4.技能実習生は母国語相談窓口を併用 外国人技能実習生の場合、労基署に加えて外国人技能実習機構の母国語相談窓口を併用する。在留資格の手続と切り離して住環境の保護を求められる

よくある質問 AI による整理

Q1事業附属寄宿舎とは何ですか?

事業に附属し、相当人数の労働者が共同で寝起きする施設を指します。社員寮・社宅・技能実習生の宿舎などが該当し、労基法96条の安全衛生義務が及びます。

Q2社員寮の定員に法律上の上限はありますか?

労基法96条本体に数字はなく、厚生労働省令(事業附属寄宿舎規程)が一人当たりの居室面積や就寝設備の基準を定めます。詰め込みは省令違反となり得ます。

Q3寮に窓や換気設備がないのは違法ですか?

96条は換気・採光を明文で義務づけており、窓も換気設備もない居室は事業附属寄宿舎規程の基準に反し違法となり得ます。是正勧告や使用停止命令の対象です。

Q4事業附属寄宿舎規程はどこで読めますか?

e-Gov 法令検索で省令名から条文を確認できます。96条の具体基準はこの省令に丸ごと委任されているため、違法性を判断するには省令まで辿る必要があります。

Q5寄宿舎の使用停止命令はどんな場合に出ますか?

労基法96条の3に基づき、寄宿舎が労働者の生命に危険な状態にあると認められる場合、労働基準監督官が使用停止など必要な事項を命じることができます。

Q6寄宿舎規則の作成・届出義務とは何ですか?

労基法95条により、使用者は起床・就寝・外出や行事などに関する寄宿舎規則を作成し行政官庁に届け出る義務があります。入居者の同意も要件です。

Q7寮の避難口を施錠するのは違法ですか?

96条は避難に必要な措置を義務づけており、夜間に外から施錠して閉じ込めることはそれ自体が重大な違反です。火災で死傷者が出れば刑事責任にも発展します。

Q8寮の男女の居室が同じフロアなのは問題ありますか?

96条は風紀の保持に必要な措置を義務づけています。仕切りもなく男女が混在する状態はプライバシーと安全の両面で是正対象となり得ます。

この条文についての質問 AI による整理

Q1寮費を給料から天引きされてるんですけど、これって普通なんですか?

天引き自体は違法ではありませんが、賃金は全額払いが原則(労働基準法24条)で、寮費を控除するには労使協定が必要です。協定もなく一方的に引かれているなら、それだけで別の違反になります。実務のポイント:寮費を天引きしている時点で、その寮は明確に「事業附属寄宿舎」と扱われ、使用者は96条の安全衛生義務をフルで負います。天引きの事実は、あなたが保護対象だという何よりの証拠になる

Q2寮の環境が最悪なんですが、誰に言えばいいんですか?

所轄の労働基準監督署に申告できます(労働基準法104条)。労働者は事業場の違反を監督機関に直接申告でき、これを理由に解雇など不利益な扱いをすることは同条2項で禁じられています。実務のポイント:申告は匿名でも受け付けられます。会社にバレるのが怖くて動けない人が多いが、監督署は申告者を特定させない運用をしており、複数人で連名すると臨検につながりやすい

Q3外国人の技能実習生でも、この保護を受けられますか?

受けられます。労働基準法は日本国内の事業に適用され、国籍を問わず保護が及びます(3条は国籍を理由とする労働条件差別を禁止)。寮の基準も実習生に等しく適用されます。実務のポイント:実習生は労基署に加え、外国人技能実習機構の母国語相談窓口も使えます。在留資格と切り離して相談でき、住環境の通報が即座に在留に響くわけではない。この事実を知らずに泣き寝入りする実習生が非常に多い

間違えやすい点 AI による整理

  • 寮の設備が悪いことは分かっていても、それを「我慢して住む側の問題」だと捉えている人が多い。違う。換気・定員・避難は労働者の生命に直結する法的基準であり、それを欠くのは使用者の義務違反だ。命に関わる問題を、快適さの好みの問題へと格下げしてしまっているのが最大の誤認である
  • 「寮費を払っているのだから文句は言えない」と考える人が多いが、寮費の有無と96条の義務はまったく無関係。むしろ給与から寮費を天引きしているなら、使用者は事業附属寄宿舎としての全責任を正面から負う立場になる
  • あなたから見れば「会社に住まわせてもらっている」立場だが、法律から見れば使用者が「労働力を確保するために設けた施設」だ。この視点の落差が、あなたが遠慮し、相手が放置するという構図を静かに作り出している
比較の観点この条文ほかの条文
条文の役割96条:寄宿舎の安全衛生措置の実体的義務95条:寄宿舎規則の作成・届出義務
96条の3:危険時の使用停止命令
義務の主体・名宛人使用者(措置を講じる義務)使用者(規則届出)+入居者の同意
労働基準監督官(命令を発する権限)
違反・発動の効果是正勧告・使用停止命令・罰則の対象届出義務違反として是正対象
使用停止など必要事項の強制命令
入居者の関与104条による申告で発動を促せる94条の自治と規則同意で関与
申告・通報が命令の端緒となる

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
職業安全衛生法第6条・外國人生活照顧服務計畫書

台湾は職業安全衛生法と移工宿舍標準で雇主に居住環境の整備を求める。とくに外国人労働者の宿舎基準が近年強化されている点が日本の寄宿舎規程と機能的に対応する

韓国
근로기준법 제100조

韓国も労働基準法の中に附属寄宿舎の安全・保健に関する独立した章を置き、使用者に居住環境の整備義務を課す点で日本と構造が近い

ドイツ
Arbeitsstättenverordnung (ArbStättV), Anhang Nr. 4.4

ドイツは労働場所令の附属書で労働者の宿泊施設(Unterkünfte)の最低基準を定め、行政監督と結びつける点が共通する

アメリカ
29 CFR 1910.142 (OSHA Temporary labor camps)

米国は OSHA の労働キャンプ基準で給水・衛生・避難等を細かく規定する。連邦規則として数値基準を直接定める点が、省令委任型の日本と対照的

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • あなたが地方の工場経営者で、人手不足を補うため技能実習生8人を一軒家の寮に入れた。一部屋に4人、二段ベッド、換気扇なし。これは事業附属寄宿舎規程の定員・換気基準に抵触しうる。労基署の臨検が入れば是正勧告、危険が重大なら使用停止命令だ。「住む場所を与えている」という善意が、法的には義務違反として記録される
  • もし火事が起きたとき、寮の避難口が一つしかなく、しかも夜間は外から施錠されていたとしたら? 96条は「避難」に必要な措置を明文で義務づけている。施錠による閉じ込めはそれ自体が重大な違反であり、死傷者が出れば刑事責任にも発展する
  • 寮の男女の居室が仕切りもなく同じフロアに混在している。96条の「風紀」に必要な措置を欠く状態だ。プライバシーと安全の両面で是正対象になる
  • 退職を決めたが、寮の劣悪さを労基署に伝えておきたい。在職の証拠と部屋の写真は、退去してしまえば二度と集められない。動けるのはあと数日。今夜のうちに換気・定員・避難経路を撮影しておくべきだ

取るべき行動

被害を受けた側:1. まず現況を証拠化:部屋の広さ、人数、窓と換気設備、避難口、施錠状況を写真・動画で記録(退去・改善前が分水嶺) 2. 事業附属寄宿舎規程と照合し、どの基準に反するか具体的に特定3. 所轄の労働基準監督署に申告(労働基準法104条)。申告を理由とする不利益取扱いは同条2項で禁止4. 技能実習生なら外国人技能実習機構の母国語相談窓口を併用、入管手続と切り離して保護を求める

訴えられた側:1. 是正勧告を待たず、事業附属寄宿舎規程に照らして換気・定員・避難・男女区分を自主点検2. 危険箇所は使用停止命令(96条の3)が出る前に自主改善、施錠による避難妨害は最優先で解消3. 寄宿舎規則を作成・届出(95条)し、入居者の自治(94条)を尊重4. 寮費を天引きしている場合は労使協定(24条)の有無も同時に点検、複合的な違反を避ける

時効(請求できる期限):96条の義務違反そのものに消滅時効はない(違反状態が続く限り行政監督の対象となる継続的義務)。ただし是正勧告・使用停止命令は現在の状態に対して発動されるため、証拠は改善・退去前に早期確保するのが鍵。罰則が問われる場合の公訴時効は別途検討(最新の改正状況をご確認ください)

学説

通説:96条は寄宿舎における使用者の安全衛生義務を定める強行規定であり、寮費徴収の有無や入居者の国籍を問わず適用される。具体的水準は委任省令により時代に応じて引き上げられる構造とされる。

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.昭和22年(1947年) 新設:労働基準法の制定とともに事業附属寄宿舎に関する規定を設け、具体的な設備・安全衛生基準を厚生労働省令(事業附属寄宿舎規程)に委任する構造を採用

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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