要点地方自治法 1 条の 3 は地方公共団体を普通地方公共団体(都道府県・市町村)と特別地方公共団体(特別区・地方公共団体の組合・財産区)に分類する規定である。
Q · 東京 23 区や、町が共同で運営するゴミ処理組合って、法律上どういう扱いなの?
二種類です。普通(都道府県・市町村)と特別(特別区・組合・財産区)に分かれます。
地方自治法 1 条の 3 は、地方公共団体を「普通地方公共団体」と「特別地方公共団体」の二種類に分類します。普通地方公共団体は都道府県と市町村です。特別地方公共団体は、東京 23 区などの特別区、複数自治体が共同で事務を行う地方公共団体の組合(一部事務組合・広域連合)、旧村の共有財産を管理する財産区の三つを含みます。この分類によって、課税権の範囲、首長や議会の選び方、財政調整の仕組みが変わります。
東京 23 区に住む人は、自分が「市民」ではないと意識したことはあるだろうか。世田谷区も大田区も「市」ではなく「特別区」、つまり地方自治法が定める「特別地方公共団体」の一種である。この条文は、日本のすべての自治体を二つの大箱に仕分ける設計図だ。一つは都道府県と市町村からなる「普通地方公共団体」、もう一つは特別区、地方公共団体の組合、財産区からなる「特別地方公共団体」。なぜこの仕分けが効いてくるのか。普通か特別かで、課税権の範囲、首長や議会の選び方、財政調整の仕組みがまるごと変わるからだ。大阪都構想で大阪市を廃止して特別区にするかどうかが二度も住民投票にかけられたのは、この一行の分類が市民の暮らしと税金の流れを直撃するからにほかならない。
地方自治法 1 条の 3 は地方公共団体の種類を定める規定であり、地方公共団体を普通地方公共団体と特別地方公共団体に区分する。普通地方公共団体は都道府県と市町村を、特別地方公共団体は特別区・地方公共団体の組合・財産区を含む。統治機構と権限配分の基礎となる分類規定である。
都道府県と市町村を指します。地方自治法 1 条の 3 第 2 項が定める基本的な自治体で、独自の課税権を持ち、首長と議会を住民が直接選びます。日本の自治の主回路にあたる存在です。
特別区・地方公共団体の組合・財産区の三つを指します(地方自治法 1 条の 3 第 3 項)。普通地方公共団体の枠に収まらない実情を受け止めるための、特例的な自治体の総称です。
特別区(東京 23 区)は市町村に準じますが、上下水道・消防など一部の権限を東京都が握り、課税権も市町村より制限されています。市は独立して全権限を持つ点が異なります。
複数の自治体が共同で事務を処理するために設ける特別地方公共団体です。一部事務組合と広域連合があり、ゴミ処理・消防・介護保険などを担い、独自の議会と予算を持ちます。
大阪市を廃止し、複数の特別区に再編する構想です。市から特別区に変わると地方自治法 1 条の 3 の分類が切り替わり、課税権や権限配分が変化します。2015 年と 2020 年に住民投票が行われました。
どちらも普通地方公共団体ですが、都道府県は広域的な事務を、市町村は住民に身近な基礎的事務を担う二層構造です。市町村が基礎自治体、都道府県が広域自治体と位置づけられます。
違います。横浜市青葉区や大阪市北区などの行政区は市の内部組織にすぎず、区長は市職員で選挙もありません。地方公共団体である東京 23 区の特別区とは法的性質がまったく異なります。
特別区が市町村に準じる扱いを受けているためです。ただし法的には市町村ではなく特別地方公共団体であり、この曖昧な位置づけが都と区の財源をめぐる綱引きの根にあります。
別物です。東京 23 区は地方自治法上の『特別区』で、区長や区議会を住民が直接選ぶ独立した地方公共団体(地方自治法 281 条)。一方、横浜市青葉区や大阪市北区は政令指定都市の中の『行政区』にすぎず、区長は市の職員で選挙はありません。業界裏話ヒント:不動産や行政の窓口で『区』と聞いて同じだと思い込むと、保育・福祉・住民票の手続き先を間違える。特別区は市役所相当の権限を持つが、行政区は市役所の出張所に近い。住む前にどちらの区かを確認するだけで、手続きの動線が読める
存在します。明治や昭和の市町村合併のとき、旧村が持っていた山林・温泉・用水などの財産を、合併後も旧村域の住民のものとして残した特別地方公共団体です(地方自治法 294 条以下)。全国に数千あるとされます。業界裏話ヒント:地方へ移住して山林や温泉の利用権でトラブルになるケースの裏に、この財産区が絡んでいることがある。『この土地は誰のもの』が登記簿だけでは読めず、財産区の管理会や規約を当たらないと真相に届かない。地元の古老や役所の財産区担当に聞くのが近道
この条文に関連づけられた条文はまだありません。
ログインすると、他の読者と一緒にこの条文へメモを残せます。
ログインして共同ノートを始める以下は各文が単独で意味の通る客観的事実です。引用は e-Gov法令検索を基準としてください。