金融商品取引法 第91条(会員の資格)
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金融商品会員制法人の会員は、金融商品取引業者等に限る。
この条文の基本情報
会員の資格とは何ですか?
定義会員の資格とは、金融商品取引法第91条に定められた規定で、「金融商品会員制法人の会員は、金融商品取引業者等に限る。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 金融商品取引法第91条(会員の資格)は、日本の金融商品取引法に含まれる条文です。
- 金融商品取引法第91条の条文原文は「金融商品会員制法人の会員は、金融商品取引業者等に限る。」で始まります。
- 金融商品取引法第91条は第三目 会員に置かれています。
- 金融商品取引法の公布日は昭和23年4月13日です。
- 金融商品取引法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月9日時点では廃止情報はありません。
- 金融商品取引法第91条の前の条は金融商品取引法第90条です。
- 金融商品取引法第91条の次の条は金融商品取引法第92条です。
- 金融商品取引法第91条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
金融商品取引法(昭和二十三年法律第二十五号)第91条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC0000000025 - 本サイト収録
金融商品取引法(昭和二十三年法律第二十五号)第91条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月9日)https://lawplayer.com/jp/article/323AC0000000025/91
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点金融商品取引法91条は、金融商品会員制法人の会員を金融商品取引業者等に限ると定める。29条の登録を受けた業者と登録金融機関のみが会員となれ、登録を失えば会員資格も失う。
Q · 株の注文って、どうして証券会社を通さないと出せないの?
なれません。会員は登録済みの金融商品取引業者等に限られます。
金融商品取引法91条は、金融商品会員制法人の会員を金融商品取引業者等に限ると定めます。ここでいう金融商品取引業者等とは、29条の登録を受けた金融商品取引業者と登録金融機関です(34条)。取引所への直接アクセスは登録業者の独占であり、個人や無登録の事業会社は、どれだけ資金があっても会員にはなれません。会員資格は登録に従属するため、登録が取り消されればその業者は会員たる地位も同時に失います。
解説
株を買うとき、あなたの注文は必ず誰かの手を経由して市場へ届く。その「誰か」は法律で厳密に絞られている。金融商品取引法91条は、金融商品会員制法人(会員組織として作られた取引所)の会員になれるのは金融商品取引業者等、つまり内閣総理大臣の登録を受けた金融商品取引業者と登録金融機関だけだと定める。どれだけ資金力のある事業会社でも、上場している大企業本体でも、会員にはなれない。ここから二つの帰結が出る。第一に、取引所への直接アクセスは登録業者の独占であり、その独占構造が売買手数料の原価を規定している。第二に、会員資格は登録と連動しているため、登録が取り消されればその業者は会員としての地位も同時に失う。あなたが毎回払っている手数料と、業者が行政処分を極度に恐れる理由は、この一文でつながっている。
法的な位置づけ
金融商品取引法91条は、金融商品会員制法人の会員資格を定める規定であり、会員となり得る者を金融商品取引業者等に限定する。金融商品取引業者等は、同法29条の登録を受けた金融商品取引業者および登録金融機関を意味する(同法34条)。会員資格は登録に従属し、登録の消滅は会員たる地位の維持を不可能にする。
よくある質問 AI による整理
Q1金融商品会員制法人とは?
会員組織の形態で設立される金融商品取引所の法人類型です。株式会社形態の取引所と並ぶ選択肢で、会員である業者の利害が運営に反映されやすい構造を持ちます。
Q2金融商品取引業者等とは誰を指しますか?
金融商品取引法34条により、29条の登録を受けた金融商品取引業者と、登録金融機関を合わせた概念です。91条の会員資格はこの範囲に限定されます。
Q3銀行は取引所の会員になれますか?
登録金融機関として登録を受けていれば金融商品取引業者等に含まれ、91条の資格要件を満たします。登録を受けていない銀行は会員になれません。
Q4取引所の会員になるには何が必要ですか?
順序が重要です。まず29条の登録を受けて金融商品取引業者等になることが前提で、会員資格の議論はその後にしか始まりません。資金力は要件ではありません。
Q5取引参加者と会員は同じ意味ですか?
似ていますが呼び名が違います。会員制法人形態の取引所では「会員」、株式会社形態の取引所では「取引参加者」と呼ばれます。91条は前者の資格を定めた規定です。
Q6外国の証券会社は会員になれますか?
日本で金融商品取引業の登録を受ければ金融商品取引業者等となり、資格要件を満たします。無登録のまま海外拠点だけで会員になることはできません。
Q7会員でない証券会社はどうやって注文を出しますか?
会員である別の業者を経由して市場に注文を取り次ぎます。この一段の経由が、手数料の原価や約定のタイミングの差として顧客側に現れます。
Q8事業会社が自前で株式売買サービスを始めるには?
出発点は取引所との交渉ではなく29条の登録取得です。登録がなければ91条の入口に立てず、先行してシステムを作り込んでも回収できません。
この条文についての質問 AI による整理
Q1個人でも取引所の会員になれないんですか? お金があっても?
なれません。91条が会員を金融商品取引業者等に限定しており、これは29条の登録を受けた金融商品取引業者と登録金融機関を指します(34条)。資金力は要件ではなく、登録という資格そのものが唯一の入口です。実務のポイント:機関投資家が使うスポンサード・アクセスは、会員業者の接続回線を借りて実質的に直接発注に近い速度を得る仕組みです。会員になれなくても、会員の下に付くという第二の道がある。この選択肢の存在を知っているかどうかで、業者との条件交渉の内容が変わります
Q2東証は株式会社なのに、会員制法人の話って今も意味あるんですか?
意味があります。金融商品取引所には株式会社形態と会員制法人形態の二つがあり、91条が適用されるのは後者です。主要取引所は株式会社化しましたが、会員制法人形態の取引所は存続しています(各取引所の最新の組織形態は公表資料をご確認ください)。実務のポイント:会員制法人か株式会社かで、市場運営の力学が変わります。会員制は会員である業者の利害が反映されやすく、株式会社は株主の収益要求が働く。取引所の方針変更のニュースを読むとき、まず組織形態を確認すると、誰の利益が動いているかが見えます
Q3証券会社が行政処分を受けたら、会員資格はどうなりますか?
登録が取り消されれば金融商品取引業者等でなくなるため、91条の資格要件を欠き、会員としての地位を維持できなくなります。業務停止命令の段階では登録自体は残るので会員資格は失われませんが、取引所の自主規制上の措置が別途科されることがあります。実務のポイント:投資家にとって効くのは登録取消より手前の段階です。業務停止でも新規注文は止まる。処分が業務停止か登録取消かを見分けられると、資産移管を急ぐべきかの判断が数週間早くなります
間違えやすい点 AI による整理
- 「どうすれば取引所の会員になれるか」という問いの立て方自体がずれている。91条は入会の手続を書いた条文ではなく、入会の土俵に上がれる者をあらかじめ絞る条文だ。順序は、まず登録を得て金融商品取引業者等になる、会員資格の議論はその後にしか始まらない
- あなたから見れば会員資格は営業上のライセンスの一つだが、法の側から見れば会員であることは取引所の自主規制(取引所が会員を監視し処分する仕組み)に服する義務の引き受けでもある。権利として取りに行った地位が、そのまま被規制者としての立場を意味する。この落差を読み違えると、取引所からの調査照会を取引先からの問い合わせ程度に扱い、傷が深くなる
- 会員が登録業者に限られること自体は知られているが、その連動の深さは見落とされやすい。登録の取消は会員資格の喪失に直結し、取引所での執行ルート、清算に関わる地位、顧客口座の移管先確保まで一連で動く。登録は独立した一枚のライセンスではなく、鎖の一本目である
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律の対象 | 91条:金融商品会員制法人の会員となり得る者 | 29条:金融商品取引業を行う者の登録 80条:取引所金融商品市場を開設する者の免許 |
| 資格の性質 | 登録業者であることを前提とする従属的資格 | 内閣総理大臣の登録という独立した業規制 市場開設そのものを許す免許(より重い参入規制) |
| 欠けたときの帰結 | 会員たる地位を維持できず、取引所での執行ルートを失う | 無登録営業として業自体が行えない 市場開設が違法となる |
| 時間的順序 | 登録取得の後にしか論じられない | すべての起点 取引所設立側の起点 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾も証券取引所を会員制と公司制(株式会社制)に分け、会員制の会員資格を証券自営商・証券経紀商に限定する。登録・許可済みの業者に絞る発想は日本と同型
韓国も取引所の会員を金融投資業者に限定する枠組みを採る。日本法の影響を受けた証券取引法制を経て現行法に至っている
ドイツは会員資格という構成よりも、取引所取引への参加許可(Zulassung als Handelsteilnehmer)として規律し、業務適格性と信頼性の審査を要件とする
米国は登録済ブローカー・ディーラー以外への会員資格付与を取引所に禁じる。日本の戦後証券取引法制が範型としたモデルであり、91条の構造的源流にあたる
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- もし、あなたが立ち上げたフィンテック企業で独自の株式売買サービスを始めようとしたら? 出発点は取引所との交渉ではなく、金融商品取引業の登録(29条)である。登録がなければ91条の入口にすら立てない。システムを先に作り込んだ分だけ、回収できない資金が寝ることになる
- ネット証券の社内で、取引所会員であり続けるコストの見直しを担当する立場にあなたがいる。会員をやめれば固定費は減るが、他社経由の発注になり約定スピードと手数料原価が悪化する。会員資格は経費項目ではなく、商品の競争力そのものを決める変数だ
- 取引先の証券会社が行政処分を受けたとニュースが流れた。あなたはそこに口座を持っている。処分が登録取消まで進めば会員資格も消え、注文の執行ルートが根本から変わる。
- あなたが勤務する証券会社に登録取消の方針が伝えられ、顧客口座の移管まで残り数週間。会員資格の喪失と同時に、取引所での未決済ポジションの整理が動き出す。顧客への説明順序を先に設計した会社と、処分公表後に慌てた会社では、その後に残る信頼の量が桁違いに変わる
取るべき行動
被害を受けた側:投資家の立場なら、1. 自分の口座がある業者が取引所の会員か、他社経由かを確認する(会員名は各取引所が公表している) 2. 経由がある場合、約定スピードや手数料に上乗せがないか目論見書・約款で確認3. 業者に行政処分の兆候が出たら、処分の種類が業務停止か登録取消かを先に見分ける4. 登録取消の可能性があるなら、移管先の口座を先に開設しておく。列に並ぶ順番が早いほど、資産が動かせない期間は短くなる
訴えられた側:業者の立場なら、1. 会員資格は登録の従属物だと社内で明確に位置付け、登録維持を経営の最上位に置く2. 取引所からの調査照会は行政照会と同格に扱い、回答窓口と記録管理を一本化3. 処分リスクが顕在化した段階で、顧客資産の移管計画と取引所への報告順序を先に設計する4. 自主規制上の措置と行政処分は別軌道で進むため、両方の時間軸を並べた工程表を持つこと
時効(請求できる期限):本条自体に特定の時効はないが、金銭債権が問題になる場面では一般消滅時効(民法166条、債権5年または10年)が適用される。関連して、登録取消等の行政処分を争う場合は、審査請求は処分を知った日の翌日から3か月(行政不服審査法18条)、取消訴訟は6か月(行政事件訴訟法14条)の期間制限が働く
改正沿革 AI による整理
- 平成18年(2006年)証券取引法改正(要検証) 証券取引法から金融商品取引法への改組に伴い、従来の会員証券取引所・会員制法人に関する規定が金融商品会員制法人として再編されたと解されるが、条番号の移動と文言改正の有無は人的検証が必要
改正の年表
- 1.平成18年(2006年) 改正:証券取引法が金融商品取引法へ改組され、取引所に関する規定が再編された。会員組織の取引所は金融商品会員制法人として整理されている。旧証券取引法における対応条文の条番号と文言の異同は人的検証が必要
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