労働組合法 第27条の11(審問廷の秩序維持)
- 法令番号
- 昭和二十四年法律第百七十四号
- 公布
- 最終改正
- 施行
- 効力
- 現行
- 種別
- 法律
- データ取得日
- 令和8年10月30日
- AI 解説の確認日
- 公式原文
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- 引用形式
- 労働組合法(昭和二十四年法律第百七十四号)第27条の11
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労働委員会は、審問を妨げる者に対し退廷を命じ、その他審問廷の秩序を維持するために必要な措置を執ることができる。
この条文の基本情報
審問廷の秩序維持とは何ですか?
定義審問廷の秩序維持とは、労働組合法第27条の11に定められた規定で、「労働委員会は、審問を妨げる者に対し退廷を命じ、その他審問廷の秩序を維持するために必要な措置を執ることができる。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 労働組合法第27条の11(審問廷の秩序維持)は、日本の労働組合法に含まれる条文です。
- 労働組合法第27条の11の条文原文は「労働委員会は、審問を妨げる者に対し退廷を命じ、その他審問廷の秩序を維持するために必要な措置を執ることができる。」で始まります。
- 労働組合法第27条の11は第二節 不当労働行為事件の審査の手続に置かれています。
- 労働組合法の公布日は昭和24年6月1日です。
- 労働組合法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月30日時点では廃止情報はありません。
- 労働組合法第27条の11の前の条は労働組合法第27条の10です。
- 労働組合法第27条の11の次の条は労働組合法第27条の12です。
- 労働組合法第27条の11には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
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下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
労働組合法(昭和二十四年法律第百七十四号)第27条の11 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/324AC0000000174 - 本サイト収録
労働組合法(昭和二十四年法律第百七十四号)第27条の11(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月30日)https://lawplayer.com/jp/article/324AC0000000174/27_11
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点労働組合法27条の11は、労働委員会が審問を妨げる者に退廷を命じ、審問廷の秩序を維持する措置を執れると定める。裁判所と違い監置や過料の制裁はない。
Q · 労働委員会の審問で騒ぐと、どうなるの?
退廷は命じられるが、監置や過料の制裁はありません
労働組合法27条の11により、労働委員会は審問を妨げる者に退廷を命じ、その他審問廷の秩序を維持するために必要な措置を執ることができます。ただし労働委員会は行政委員会であり、裁判所の法廷のような監置(身柄留置)や過料といった準刑事的な制裁の仕組みはありません。退廷はその期日限りの措置で、次回期日には原則出席できますが、誰が何回退廷させられたかは審問の記録に残り、委員の心証に影響し得ます。
解説
職場で組合活動を理由に解雇された、団体交渉を会社に拒まれた。そんなとき労働者や組合が駆け込むのが労働委員会であり、不当労働行為かどうかを審理する「審問」が開かれる。この審問は裁判所の法廷に似ているが、裁判所ではない。労働委員会は行政委員会(役所の中で独立して判断を下す合議体)である。それでも、議長は審問を妨げる者に退廷を命じ、その他秩序維持に必要な措置を執る権限を持つ。あなたが組合側で臨むとき、勝負を静かに左右するのはこの一点を知っているかどうかだ。応援に駆けつけた仲間がヤジを飛ばせば、議長は彼らを退廷させられる。数の力が、逆に審問妨害として記録に残る。一方で裁判所の法廷と違い、ここには監置(身柄の留置)も過料もない。退廷を命じられても準刑事的な制裁は受けない。この権限の、強さと弱さの両方を知る者が、審問廷の空気を支配する。
法的な位置づけ
労働組合法27条の11は、労働委員会の審問廷における秩序維持権限を定める規定である。労働委員会は、審問を妨げる者に対し退廷を命じ、その他審問廷の秩序を維持するために必要な措置を執ることができる。労働委員会は行政委員会であり、裁判所の法廷と異なり、監置や過料といった制裁は伴わない。
手順・フロー
AI による整理。効力は条文原文が基準です
手順
- 1.審問期日前に傍聴者へ秩序ルールを徹底 審問に臨む前に、傍聴する組合員・支援者へ「発言・拍手・ヤジは退廷の対象になる」と共有し、動員は審問室の外にとどめて室内は静粛を保つ方針を決める
- 2.相手側の妨害行為はその場で議長に措置を求める 相手側(使用者側または申立人側)が審問廷で威圧的・妨害的な言動をしたら、その場で議長に秩序維持措置を求める。退廷命令が出れば記録に残り、後の判断の傍証になり得る
- 3.退廷が生じても次回期日で立て直す 退廷命令が出ても罰則ではなく期日限りの措置なので、次回期日には原則出席できる。混乱を引きずらず、中断した証人尋問の立て直しを優先して代理人と準備する
- 4.審問後の救済命令に備え不服申立て期限を確認 審問を経て救済命令が出た場合に備え、中央労働委員会への再審査申立てや取消訴訟の期限を早期に確認し、審問段階から代理人と証拠を固めておく
よくある質問 AI による整理
Q1労働委員会とは何ですか?
労働組合法に基づく行政委員会で、公益・労働者・使用者の三者で構成され、不当労働行為の審査や労働争議の調整を行う独立した合議体です。
Q2不当労働行為の審問とは何ですか?
会社の解雇や団体交渉拒否などが不当労働行為に当たるかを、労働委員会が証人尋問などを通じて審理する手続です。裁判所の法廷に似ますが裁判ではありません。
Q3審問廷で退廷を命じられる基準は?
審問を妨げる行為が基準です。ヤジ・拍手・発言の妨害など進行を乱す行為があると、議長は27条の11に基づき退廷を命じられます。
Q4労働委員会の審問と裁判所の裁判の違いは?
労働委員会は行政委員会で、退廷命令はできても監置や過料の制裁はありません。裁判所は法廷等の秩序維持に関する法律で準刑事制裁を科せる点が異なります。
Q5退廷命令に不服がある場合はどうしますか?
退廷命令自体は期日限りの秩序維持措置で独立の不服申立ては想定されません。審問を経た救済命令に不服なら再審査申立てや取消訴訟で争います。
Q6審問廷で監置や過料はありますか?
ありません。労働委員会は行政委員会であり、裁判所の法廷のような監置(身柄留置)や過料という制裁の仕組みは用意されていません。
Q7「その他秩序を維持するために必要な措置」とは何を含みますか?
退廷命令のほか、発言の制止、傍聴の制限、期日進行の打ち切りなどを含みうる、議長への包括的な授権と解されています。
Q8傍聴人も退廷を命じられますか?
命じられます。審問を妨げる者であれば当事者だけでなく傍聴人・支援者も対象で、動員した組合員のヤジが退廷命令の理由になり得ます。
この条文についての質問 AI による整理
Q1労働委員会の審問って、傍聴に大勢で行って圧力をかけてもいいんですか?
圧力をかけるどころか逆効果になりかねません。傍聴人がヤジや拍手で審問を妨げれば、議長は退廷を命じられます(27条の11)。動員した人数が多いほど、混乱の責任を問われやすい。実務のポイント:公益・労働者・使用者の三者で構成される委員は、審問廷で冷静に振る舞う当事者に信頼を寄せます。声の大きさより秩序を保つ姿勢が心証を左右する。動員は廊下や室外の集会にとどめ、審問室では静粛を徹底するのが定石です
Q2審問で退廷を命じられたら、もう二度と入れないんですか?その場限り?
原則としてその期日限りの措置で、次回期日には出席できます。退廷命令は罰則ではなく、その場の秩序を回復するための措置だからです。実務のポイント:ただし誰が何回退廷させられたかは審問の記録に残ります。同じ人物が繰り返し退廷を命じられると、その当事者側の審問妨害の姿勢として、救済の可否を判断する委員の心証に影を落とすことがある。記録は消えない、という前提で動くべきです
間違えやすい点 AI による整理
- あなたから見れば「仲間が応援に駆けつけてくれた」だが、審問廷から見れば「秩序を乱しうる傍聴人」。この視点の落差が、味方のはずの動員を退廷命令と心証悪化に変える
- 退廷を命じる権限があることは知っていても、条文の「その他秩序を維持するために必要な措置」の幅広さを軽く見ている人が多い。発言の制止、傍聴の制限、期日進行の打ち切りまで含みうる、議長への包括的な授権である
- 「労働委員会も裁判所のようなものだから、騒げば法廷侮辱で処罰される」と恐れる人がいるが、その問いの立て方がそもそもずれている。労働委員会は行政委員会であり、退廷は命じられても、裁判所の法廷のような監置や過料という制裁の仕組みは用意されていない
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 秩序維持の担い手 | 労働委員会(審問廷)— 議長が退廷を命じる(27条の11) | 裁判所の法廷 — 裁判長が秩序維持(裁判所法・法廷等の秩序維持に関する法律) |
| 科されうる制裁 | 退廷命令・秩序維持措置のみ(監置・過料なし) | 20日以下の監置または過料などの準刑事制裁あり |
| 機関の性質 | 行政委員会(労組法19条の設置根拠) | 司法機関(裁判所) |
| 退廷の効果 | その期日限り、次回期日には原則出席可(記録は残る) | 監置は身柄留置を伴い、より重い効果 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾は労働部の不当労働行為裁決委員会が審理する。合議体による集団的労使紛争解決という枠組みは日本と類似するが、裁決手続の秩序維持は個別規定で運用される。
韓国も労働委員会が不当労働行為を審査する。三者構成の行政委員会による審問という構造が日本ときわめて近い。
ドイツは委員会でなく労働裁判所が集団的労使紛争を扱い、法廷警察権(Sitzungspolizei)で秩序を維持する。制裁を伴う点で日本の行政委員会と異なる。
米国は全国労働関係委員会(NLRB)が審問を行い、行政法審判官が秩序を維持する。日本の労働委員会制度の母型でもある。
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 会社側として不当労働行為の審問に出席したら、傍聴席の組合員が証言のたびにヤジを飛ばす。あなたは議長に静粛を求められるのか。求められる。議長は退廷を命じる権限を持つ(27条の11)。その混乱を記録に残せば、相手側の審問への姿勢を示す材料にもなる
- あなたは組合側で審問に臨み、支援の仲間を大勢動員した。だが彼らのヤジで議長が次々と退廷を命じ、数の力のつもりが味方を失った。
- 審問の最終期日まであと3日。前回、あなたの支援者が騒いで複数名が退廷させられ、肝心の証人尋問が中断したまま終わった。この期日で立て直さなければ、不利な空気のまま命令が出る
取るべき行動
被害を受けた側:1. 審問期日の前に、傍聴する組合員・支援者へ「発言・拍手・ヤジは退廷の対象」と徹底し、動員は審問室の外にとどめて室内は静粛を保つ2. 相手側(使用者側)が威圧的言動をしたら、その場で議長に秩序維持措置を求める3. 退廷命令が出ても次回期日には原則出席できるので、混乱を引きずらず中断した証人尋問の立て直しを優先する4. 秩序を保つ姿勢そのものが、三者構成の委員の心証を有利に動かす
訴えられた側:1. 被申立人(使用者)として出席する際も、社員・関係者に審問廷での静粛を徹底させる。会社側の混乱は反組合的態度の傍証にされかねない2. 自社証人がヤジに動揺しても反応させず、議長の進行指揮に従う3. 相手側傍聴人が妨害したら、議長に退廷命令を求めてよく、その記録化は手続の公正さを担保する4. 審問を経て救済命令が出た場合に備え、不服申立ての期限を早期に確認し、審問段階から代理人と証拠を固める
時効(請求できる期限):退廷命令や秩序維持措置は審問の場で即時に行使されるもので、それ自体に特定の時効はない。ただし審問を経て出された救済命令に不服がある場合、使用者は命令交付日から短期の出訴期間内に取消訴訟を、当事者は中央労働委員会への再審査申立てを行う必要がある(いずれも期間が短いため、最新の改正状況をご確認ください)。
学説
通説:本条の「その他審問廷の秩序を維持するために必要な措置」は、退廷命令にとどまらず、発言の制止・傍聴の制限・期日進行の打ち切りなどを含みうる議長への包括的授権と解される。もっとも労働委員会は行政委員会であり、裁判所の法廷のような監置・過料の制裁は科し得ないと理解されている。
改正沿革 AI による整理
- 平成16年(2004年)公布、平成17年(2005年)施行 不当労働行為事件の審査手続を整備する改正(平成16年法律第140号)により、第27条の2以降の詳細な審問手続規定の一環として新設。審問廷の秩序維持と退廷命令の権限を明文化した
改正の年表
- 1.平成16年(2004年) 新設:不当労働行為事件の審査手続を整備する改正(平成16年法律第140号、平成17年施行)により、第27条の2以降の詳細な審問手続規定の一環として新設。審問廷の秩序維持と退廷命令の権限を明文化した。
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- 出典
- e-Gov法令検索上流データと同期
- AI 解説
- 編集部による整理 · 条文の原文ではありません AI 解説は条文の原文をもとにモデルが生成し、確認手順を経たものです。理解の補助であり、法的効力は公式の原文が基準です。