建物の区分所有等に関する法律 第41条(議長)
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集会においては、規約に別段の定めがある場合及び別段の決議をした場合を除いて、管理者又は集会を招集した区分所有者の一人が議長となる。
この条文の基本情報
議長とは何ですか?
定義議長とは、建物の区分所有等に関する法律第41条に定められた規定で、「集会においては、規約に別段の定めがある場合及び別段の決議をした場合を除いて、管理者又は集会を招集した区分所有者の一人が議長となる。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 建物の区分所有等に関する法律第41条(議長)は、日本の建物の区分所有等に関する法律に含まれる条文です。
- 建物の区分所有等に関する法律第41条の条文原文は「集会においては、規約に別段の定めがある場合及び別段の決議をした場合を除いて、管理者又は集会を招集した区分所有者の一人が議長となる。」で始まります。
- 建物の区分所有等に関する法律第41条は第一章 建物の区分所有に置かれています。
- 建物の区分所有等に関する法律の公布日は昭和37年4月4日です。
- 建物の区分所有等に関する法律について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
- 建物の区分所有等に関する法律第41条の前の条は建物の区分所有等に関する法律第40条です。
- 建物の区分所有等に関する法律第41条の次の条は建物の区分所有等に関する法律第42条です。
- 建物の区分所有等に関する法律第41条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
建物の区分所有等に関する法律(昭和三十七年法律第六十九号)第41条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/337AC0000000069 - 本サイト収録
建物の区分所有等に関する法律(昭和三十七年法律第六十九号)第41条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/337AC0000000069/41
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点区分所有法41条は、規約に別段の定めや別段の決議がない限り、管理者または集会を招集した区分所有者の一人が集会の議長になると定める。議長は議事録の作成義務も負う。
Q · マンションの総会の議長って、理事長がやるものじゃないんですか?
法律の初期値は管理者または招集した人。規約が優先します
区分所有法41条は、規約に別段の定めがある場合および別段の決議をした場合を除き、管理者または集会を招集した区分所有者の一人が議長になると定めます。多くの管理組合は規約で「議長は理事長」と定めており、その場合は規約が優先します。規約に定めがなければ、少数派が34条により自ら招集した集会では、招集した側の一人が議長になります。議長は議事整理権を持つと同時に、42条により議事録の作成義務を負います。
解説
総会の議長は理事長がやるもの、と信じている区分所有者は多い。だが41条が置く原則は違う。規約に別段の定めがなく、その場で別段の決議もしなければ、議長になるのは管理者、または集会を招集した区分所有者の一人である。この一文が効いてくるのは、理事会と対立する住民側が管理者に招集を請求し(34条3項)、2週間動かないので自ら招集したとき(同条4項)。招集した側の一人が議長席に座る。そして議長は司会ではない。議事を整理し、誰の発言をどこで打ち切るかを握り、42条により議事録の作成義務まで負う。決議が有効だったかを後で争うとき、裁判所が最初に読むのはその議事録である。誰が議長かは、数年後に誰の言い分が「記録」として残るかを決めている。
法的な位置づけ
区分所有法41条は、集会の議長の決定方法を定める規定である。規約に別段の定めがある場合および集会で別段の決議をした場合を除き、管理者または集会を招集した区分所有者の一人が議長となる。議長は議事整理権を有し、同法42条に基づく議事録作成義務の主体となる。
手順・フロー
AI による整理。効力は条文原文が基準です
手順
- 1.招集通知が届いたら規約の議長条項を確認 議題を読む前に、管理規約の集会・総会の章にある議長条項を確認する。「議長は理事長が務める」と書かれていれば規約が優先し、書かれていなければ41条の原則(管理者または招集者)が働く
- 2.少数派で自ら招集する場合は要件と議長を通知に明記 34条3項の定数(区分所有者および議決権の各5分の1以上、規約で減縮可)を満たして管理者に招集請求し、2週間以内に通知が発せられなければ同条4項により自ら招集する。招集通知に議長を誰が務めるかを明記しておく
- 3.議長を替えたいなら開会直後に動議を出す 議事に入る前の冒頭で議長選任の動議を出し、出席者に諮る。41条の「別段の決議」にあたり、39条1項の普通決議(各過半数)で足りる。議事の途中で交代を求めるより手続的な争点が残らない
- 4.議長を務めるなら基準を宣言して議事を整理 発言時間の配分基準を冒頭に宣言し、その基準で打ち切る。反対意見と異議は省略せずに記録する方針も併せて示すことで、後の審議不尽の主張を封じる
- 5.議事録を42条の要件で作成・保管 議長が書面または電磁的記録で作成し、議事の経過の要領および結果を記載する。議長および出席区分所有者2人の署名を得て、保管者と保管場所を明確にする
- 6.決議を争うならまず議事録を確保 議長の選び方や議事進行に瑕疵があると考える場合、42条5項・33条準用により議事録の閲覧・写しを請求し、証拠を確保したうえで弁護士に相談する
よくある質問 AI による整理
Q1区分所有法41条とは何ですか?
マンション等の集会(総会)で誰が議長になるかを定める規定です。規約に別段の定めがなければ、管理者または集会を招集した区分所有者の一人が議長になります。
Q2マンション総会の議長は誰が決めるのですか?
第一に管理規約、第二に集会当日の別段の決議、それらがなければ41条の原則により管理者または招集者が議長になります。規約が最優先です。
Q3総会の議長を当日変更できますか?
できます。41条は「別段の決議をした場合」を除外しており、39条1項の普通決議(区分所有者および議決権の各過半数)で議長を選任し直せます。
Q4議長に議事録を作る義務はありますか?
あります。42条1項により、議長が書面または電磁的記録で議事録を作成します。議事の経過の要領と結果を記載する必要があります。
Q5議事録に署名が必要なのは何人ですか?
42条3項により、議長および集会に出席した区分所有者の2人が署名します。押印の要否は近年の改正で扱いが変わっているため最新版をご確認ください。
Q6住民が自分で総会を招集できますか?
34条3項により区分所有者の5分の1以上で議決権も5分の1以上あれば管理者に招集請求でき、2週間以内に招集通知が発せられなければ自ら招集できます(同条4項)。定数は規約で減らせます。
Q7議長の進行が強引だった場合、決議は無効になりますか?
議長には議事整理権がありますが、審議を尽くさせなかったと評価されれば決議の効力が争われる余地があります。異議はその場で述べ、議事録に残すことが重要です。
Q8議事録は誰でも見られますか?
42条5項が33条を準用しており、保管者は利害関係人の請求があれば正当な理由なく閲覧を拒めません。区分所有者は閲覧・写しの請求ができます。
この条文についての質問 AI による整理
Q1うちの規約に「総会の議長は理事長が務める」って書いてあるんですけど、それって法律より強いんですか?
41条自身が「規約に別段の定めがある場合」を除くと書いているので、その規約が優先する。法律より強いのではなく、法律が譲っている構造である。その規約も特別決議(31条、区分所有者及び議決権の各4分の3以上)で変えられる。実務のポイント:国土交通省のマンション標準管理規約は、組合員が自ら招集した総会だけは議長を出席組合員の過半数で選ぶ建付けにしている。自分の規約にこの例外が入っているかで、少数派が議長を取れるかが決まる(規約の最新版をご確認ください)
Q2議長って進行するだけですよね? 頼まれたら引き受けても負担ないですよね
議事録の作成義務が付いてくる(42条1項、議長が書面または電磁的記録で作成)。議事の経過の要領と結果を記載し、議長および出席区分所有者2人の署名が要る(同条3項。押印の要否は近年の改正で扱いが変わっているため、最新の改正状況をご確認ください)。実務のポイント:紛争化した総会では、経過の要領をどこまで書くかが後の勝敗を分ける。反対意見を省いた議事録は、審議不尽の材料として逆に使われる
間違えやすい点 AI による整理
- 「議長は理事長と決まっている」と思われているが、それを決めているのは規約であって法律ではない。41条の原則は管理者または招集者であり、規約に定めがあればそちらが優先する。つまり法律が譲っている構造で、その規約自体は総会の特別決議(31条、区分所有者及び議決権の各4分の3以上)で書き換えられる対象である。
- 議長は司会役だと知っている人でも、その職責が議事録の作成義務(42条1項)まで伸びていることは見落としている。議事録は決議の存否と内容を証明する中心的な証拠で、記載が薄ければ後の紛争や手続で決議の立証に苦しむ。司会を引き受けた瞬間、数年後に使われる証拠を作る役を引き受けている。
- 出席者から見れば議長は場を仕切る人だが、裁判所から見れば議長は「審議が尽くされたか」を測る目盛りである。強引に採決すれば、あなたが勝った決議のほうが後で不安定になる。この落差を知らないまま議事を急ぐ理事長が、自分の首を絞める。
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律する対象 | 41条:集会の議長が誰になるか | 34条:集会を誰が招集できるか 42条:議事録を誰がどう作るか |
| 初期値と例外の関係 | 原則は管理者または招集者、規約の別段の定め・別段の決議で上書き可 | 原則は管理者、少数区分所有者の請求と2週間の経過で自力招集可(定数は規約で減縮可) 議長作成が原則、規約で緩められない義務規定 |
| 少数派にとっての意味 | 自ら招集すれば議長席を取れる(規約に定めがない場合) | 各5分の1以上の賛同を集めれば招集権を行使できる 議事録の記載内容が後の紛争での証拠になる |
| 決議要件との関係 | 別段の決議は39条1項の普通決議(各過半数)で足りる | 招集手続の瑕疵は決議の効力の争点になる 議長・出席区分所有者2人の署名を欠くと立証に支障 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾では区分所有権人会議の招集者が主席となるのが原則で、管理負責人・管理委員会主任委員が招集する建付け。招集者=主席という発想は日本41条と同型。
韓国も集会の議長について規約または集会の決議で定めることを認め、定めがなければ管理人または招集한 구분소유자가 議長となる。日本法の継受色が濃い。
ドイツは Verwalter(管理者)が議長を務めるのが原則で、集会の決議による別段の定めを認める。日本41条の管理者原則の源流にあたる構造。
米国は州法および association の bylaws が議長を定めるのが通常で、実務上は Robert's Rules of Order 等の議事規則に依存する度合いが高い。
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 総会まであと10日。理事長の再任に反対する住民で5分の1の要件を満たし、招集請求から2週間が過ぎたので自分たちで集会を招集した。当日、理事長が「議長は私が務めます」と切り出したら、どうなる? 規約に別段の定めがなければ議長は招集した側の一人であり、理事長に議長席を明け渡す義務はない。ただし規約に「議長は理事長」とある管理組合も多い。総会前日までに規約の該当条項を読み切っておくかどうかで、当日の3分が決まる。
- 管理者が空席のまま、住民の一人が集会を招集した。議長はその招集者になる。議事録を作る義務も、同じ肩に乗ってくる。
- あなたが理事長として総会を仕切った側だとする。反対派の発言を「お時間ですので」と打ち切り、議事録にはその応酬を書かなかった。半年後、決議の効力を争う訴えでその議事録が証拠として提出される。議長に議事整理権があること自体は争われないが、審議を尽くさせなかったという評価がつけば、あなたの側が通した決議のほうが崩れる。議長席は権限の席であると同時に、責任の席である。
取るべき行動
被害を受けた側:1. 総会前に規約の議長条項と41条を突き合わせ、原則どおり招集者が議長になるのか、規約で理事長に固定されているのかを確認する2. 議長を替えたいなら、開会直後に議長選任の動議として出席者に諮る(41条の別段の決議、39条1項の過半数) 3. 進行が強引だと感じたら、その場で異議を述べ、議事録に記載されるよう明確な言葉で残す4. 決議の効力を争うなら、まず議事録の閲覧・写しを求め(42条5項、33条準用)、証拠を確保してから弁護士に相談する
訴えられた側:1. 議長を務めるなら、発言の打ち切りは時間配分の平等という基準で行い、その基準を冒頭に宣言しておく2. 反対意見と異議は省かずに議事録へ。省いたほうが後で不利になる3. 議事録は42条の要件(議長が書面または電磁的記録で作成、議事の経過の要領と結果を記載、議長および出席区分所有者2人の署名)を満たす形にし、保管者を明確にする4. 招集手続や議長の選び方に疑義が出たら、次回総会での追認決議という選択肢を弁護士と検討する
時効(請求できる期限):41条自体に期間の定めはない。議長の選び方や議事進行の瑕疵を理由に決議の効力を争う場合、区分所有法には会社法831条(株主総会決議取消しの訴え、3か月)のような出訴期間の規定がなく、無効確認の訴えは期間の制限なく提起できる。ただし損害賠償を伴う請求には一般消滅時効(民法166条、権利行使できると知った時から5年または権利行使できる時から10年)が及ぶ。なお集会の招集通知は原則として会日の少なくとも1週間前に発する必要がある(35条1項、規約で伸縮可能)
学説
通説:41条は任意規定であり、規約の別段の定めが優先する。ただし議長の議事整理権は無制限ではなく、審議を尽くさせない運営がなされた場合には、決議の効力を争う根拠となり得ると解されている。
実務運用:国土交通省のマンション標準管理規約は総会の議長を理事長とする一方、組合員が自ら招集した総会については出席組合員の中から議長を選出する建付けを採る。多くの管理組合がこれに倣っており、規約の該当条項の有無が実際の帰結を分ける。
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.昭和37年(1962年) 新設:建物の区分所有等に関する法律の制定に伴い、集会の議長に関する規定が置かれた。
- 2.昭和58年(1983年) 改正:区分所有法の大改正が行われ、集会・規約・管理に関する規定が全面的に整備された。議長規定の位置づけもこの体系の中で確定した。
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