地方税法 第25条の2(利子等に係る道府県民税の非課税の範囲)
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道府県は、所得税法第二条第一項第五号に規定する非居住者が支払を受ける利子等については、利子割を課することができない。
この条文の基本情報
利子等に係る道府県民税の非課税の範囲とは何ですか?
定義利子等に係る道府県民税の非課税の範囲とは、地方税法第25条の2に定められた規定で、「道府県は、所得税法第二条第一項第五号に規定する非居住者が支払を受ける利子等については、利子割を課することができない。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 地方税法第25条の2(利子等に係る道府県民税の非課税の範囲)は、日本の地方税法に含まれる条文です。
- 地方税法第25条の2の条文原文は「道府県は、所得税法第二条第一項第五号に規定する非居住者が支払を受ける利子等については、利子割を課することができない。」で始まります。
- 地方税法第25条の2は第一款 通則に置かれています。
- 地方税法の公布日は昭和25年7月31日です。
- 地方税法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 地方税法第25条の2の前の条は地方税法第25条です。
- 地方税法第25条の2の次の条は地方税法第26条です。
- 地方税法第25条の2には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第25条の2 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000226 - 本サイト収録
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第25条の2(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000226/25_2
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点地方税法25条の2は、非居住者が受け取る預金利息などの利子等に道府県民税の利子割5% を課さないと定める。所得税等15.315% は別途源泉徴収される。
Q · 海外に住んでいると、日本の預金利息に住民税(利子割)はかかるの?
かからない。非居住者は利子割5% が非課税
地方税法第25条の2により、所得税法上の非居住者(日本に住所がなく、1年以上の居所もない個人)が支払を受ける利子等には、道府県民税の利子割5% を課すことができません。ただし所得税と復興特別所得税の15.315% は非居住者にも源泉徴収されます(所得税法212条)。実際に天引きされるかは金融機関の登録情報で決まるため、出国前に非居住者になる旨を届け出ることが重要です。
解説
銀行の利息明細にある「地方税」の欄は、全員に付くわけではない。国内の預金利息には所得税と復興特別所得税で15.315%、さらに道府県民税の利子割(利息の支払時に銀行が天引きして都道府県に納める住民税の一種)が5% かかり、合計20.315% が差し引かれる(最新の改正状況をご確認ください)。本条は、所得税法上の非居住者(日本に住所がなく、1年以上続く居所もない個人)が受け取る利子等には、この5% を課してはならないと道府県に命じている。住民税はもともと地域に住む人が負担する税であり、日本に住んでいない人に負わせる理由が乏しいからだ。ただし、天引きするかどうかは銀行の登録情報で決まる。あなたが非居住者になったことを銀行が知らなければ、5% は黙って引かれ続ける。免除の権利は条文に書いてあるが、それを働かせるスイッチは届出のほうにある。
法的な位置づけ
地方税法第25条の2は、道府県民税利子割の非課税規定であり、所得税法第2条第1項第5号に定める非居住者、すなわち国内に住所を有さず、かつ現在まで引き続いて1年以上居所を有しない個人が支払を受ける利子等について、道府県の利子割の課税権を否定する。居住者か否かは利子等の支払を受ける時点で判定される。
よくある質問 AI による整理
Q1利子割とは何ですか?
預金利息などの利子等を支払う際に、金融機関が天引きして都道府県に納める道府県民税の一種です。税率は5% で、所得税等と合わせて20.315% が差し引かれます。
Q2非居住者 利子割 非課税の根拠条文は?
地方税法第25条の2です。所得税法第2条第1項第5号の非居住者が支払を受ける利子等には、道府県は利子割を課することができないと定めています。
Q3非居住者の預金利息の税率は何%?
所得税15% と復興特別所得税0.315% の合計15.315% です。利子割5% は本条によりかかりません。租税条約で所得税率が下がる場合もあります。
Q4海外赴任中の預金利息 住民税はかかる?
1年以上の予定で海外勤務に就けば出国時から非居住者と推定され、利子割はかかりません。ただし銀行への届出がなければ天引きされ続けることがあります。
Q5非居住者の届出を銀行にしないとどうなる?
銀行は登録情報に基づき居住者として扱うため、本来かからない利子割5% が天引きされ続ける可能性があります。是正には銀行への照会が必要です。
Q6利子割は誰が納める?
利息を支払う金融機関が特別徴収義務者として天引きし、その営業所所在地の都道府県に納めます。預金者が自分で申告・納付する仕組みではありません。
Q7誤って天引きされた利子割は取り戻せる?
金融機関に照会し、都道府県との間で是正の扱いを整理してもらう必要があります。還付金の請求権は原則5年で時効消滅するため早めの対応が有利です。
Q8本帰国したら利子割はいつから課税される?
居住者に戻った後に支払を受ける利子等から利子割5% の対象になります。帰国後すぐに銀行へ住所変更と居住者になった旨を届け出ます。
この条文についての質問 AI による整理
Q1海外に住んでるのに、日本の銀行の利息から20% 引かれてるんだけど、なんで?
地方税法25条の2により、非居住者の利子等には利子割5% はかからない。それでも20.315% 引かれているなら、銀行があなたを居住者として扱っている可能性が高い。まず届出の状況を銀行に確認する。実務のポイント:利息明細では国税と地方税が分けて表示されることが多い。地方税の欄に数字が出ていれば、それが利子割であり、登録情報が更新されていないサインである
Q2一時帰国中に定期の利息が入ったら、利子割は引かれるの?
判定の基準は一時的な滞在ではなく、住所がどこにあるかである。海外に生活の本拠がある非居住者が数週間帰国しても、通常は非居住者のままで、利子割はかからない(所得税法2条1項3号、5号)。実務のポイント:見落とされやすいのは逆のケースで、本帰国したのに届け出ないことだ。出国のときほど意識されないため、非居住者扱いが何年も続いてしまう例がある
Q3外国籍だけど日本に住んでる。利子割は払わなきゃいけない?
払う。判定の基準は国籍ではなく住所と居所なので、日本に住所があれば居住者として利子割5% がかかる。本条で非課税になるのは非居住者だけである(所得税法2条1項5号)。実務のポイント:外国籍の人が母国へ帰るとき、口座を残したまま銀行に何も届け出ないケースは多い。届出をしなければ、帰国後の利息からも5% が引かれ続ける
間違えやすい点 AI による整理
- 「海外に住めば日本の税金は一切かからない」と思われがちだが、本条が外すのは道府県の利子割5% だけである。日本の銀行預金の利息には、非居住者でも所得税15% と復興特別所得税0.315% が源泉徴収される(所得税法161条、212条)。租税条約で税率が下がる場合もあるが、別に届出が必要になる
- 「非居住者かどうかは国籍で決まる」という問いの立て方がそもそもずれている。基準は国籍ではなく、住所と居所である。日本人でも1年以上の予定で海外勤務に就けば、出国の時点から非居住者と推定される(所得税法施行令15条)。逆に外国籍でも日本に住所があれば居住者となり、利子割がかかる
- あなたから見れば「法律で非課税なのだから放っておいても大丈夫」。しかし銀行から見れば、登録住所が国内にある限り、あなたは居住者である。法律上は課税できない5% が、登録情報のずれによって実際に天引きされる。このずれを埋める手間は、事実上あなたの側にかかってくる
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規定の内容 | 地方税法25条の2:非居住者の利子等に利子割を課さない | 地方税法24条:利子割の納税義務者の範囲を定める 地方税法25条:道府県民税の一般的な非課税の範囲 |
| 対象となる人 | 所得税法上の非居住者(国籍不問) | 利子等の支払を受ける者(課税の原則側) 生活保護受給者・障害者等一定の要件を満たす者 |
| 判定の基準 | 利子等の支払時点での住所・居所(所得税法2条の概念を借用) | 利子等を支払う金融機関の営業所所在地 所得金額・身分等の個別要件 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾には利息に対する地方税の上乗せがなく、非居住者の利息所得は国税の源泉徴収で完結する
ドイツでは制限納税義務者の通常の銀行預金利子は原則として国内源泉所得に含まれず課税されない
フランスは非居住者に支払われる利子について源泉課税を原則として免除する
米国は非居住外国人の銀行預金利子を連邦所得税の課税対象から除外している
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 来月から3年間のシンガポール赴任が決まった。日本の定期預金は解約せずに置いていく予定だ。満期の利息から何 % 引かれるのか? 出国前に銀行へ非居住者になる旨を届け出ていれば、利子割5% はかからない。届出を忘れれば、居住者扱いのまま20.315% が引かれる可能性がある
- 出国まであと5日。区役所への転出届、年金、携帯の解約に追われ、銀行の住所変更は「向こうに着いてからネットでやればいい」と後回しにした。その結果、現地に着いてから届出を忘れたまま半年が過ぎ、その間の利息にも居住者として5% が上乗せされ続けた
- あなたは地方銀行の窓口担当だ。海外移住した顧客の登録住所が国内のまま残っていた。非居住者だと分かった時点で、過去に天引きした利子割をどう扱うか本部で整理しなければならない。天引きは特別徴収義務者である銀行の業務なので、誤りの後始末も銀行に回ってくる
- 外国籍の留学生が卒業して母国へ帰った。日本の口座に残った数万円の利息に、利子割はかからない。ただし、銀行がそのことを知っていればの話だ。
取るべき行動
被害を受けた側:1. 出国日と赴任期間を示す資料(辞令、ビザなど)を手元にそろえる2. 取引のある銀行と証券会社に、非居住者になる旨と出国日を届け出る3. 出国後に最初に届く利息明細で、地方税(利子割)の欄がゼロになっているかを確認する4. 天引きが続いていれば明細を保存し、銀行に照会して是正を求める。租税条約による所得税の軽減を受けたい場合は、別に「租税条約に関する届出書」が必要になる
訴えられた側:金融機関の場合:1. 顧客の住所や出国の情報が更新されているかを定期的に確認する2. 非居住者だと判明した顧客について、過去に天引きした利子割の扱いを所在地の都道府県と協議して整理する。個人の場合:本帰国して居住者に戻ったら、すぐに銀行へ届け出る。非居住者のまま利子割が天引きされない状態が続くと、本来の課税との食い違いが積み重なる
時効(請求できる期限):本条そのものに期限はない。利子割がかかるかどうかは、利息の支払を受ける時点で居住者か非居住者かによって判定される。地方税の徴収権と還付金の請求権は、原則として5年で時効により消滅する(地方税法18条、18条の3)。誤った天引きの是正を求めるなら、明細が残っている早い段階で動くほうが有利である
- 地方税法 第24条利子割の納税義務者の範囲
- 地方税法 第25条道府県民税の一般的非課税範囲
- 地方税法 第71条の6利子割の税率5%(現行効力を要確認)
- 地方税法 第71条の26利子割交付金の市町村配分(現行効力を要確認)
- 所得税法 第2条居住者・非居住者の定義の参照元
- 所得税法 第212条非居住者への利子の源泉徴収
- 租税特別措置法 第3条利子所得の源泉分離課税の特例
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