地方税法 第587条
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- 市町村は、土地の所有者が所有する土地で、その取得が第七十三条の六の規定の適用がある取得、第七十三条の七各号の取得その他これらに類するものとして政令で定める取得に該当するもののうち政令で定めるものに対しては、土地に対して課する特別土地保有税を課することができない。
- 2.市町村は、土地の取得で第七十三条の六の規定の適用がある取得、第七十三条の七各号の取得その他これらに類するものとして政令で定める取得に該当するものに対しては、土地の取得に対して課する特別土地保有税を課することができない。
この条文の基本情報
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 地方税法第587条は、日本の地方税法に含まれる条文です。
- 地方税法第587条の条文原文は「市町村は、土地の所有者が所有する土地で、その取得が第七十三条の六の規定の適用がある取得、第七十三条の七各号の取得その他これらに類するものとして政令で定める取得に…」で始まります。
- 地方税法第587条は第一款に置かれています。
- 地方税法の公布日は昭和25年7月31日です。
- 地方税法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 地方税法第587条の前の条は地方税法第586条です。
- 地方税法第587条の次の条は地方税法第587条の2です。
- 地方税法第587条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第587条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000226 - 本サイト収録
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第587条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000226/587
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点地方税法587条は、相続・合併など不動産取得税で非課税となる土地の取得に、特別土地保有税を課さないと定める。ただし保有に対する課税は政令で定めるものに限られる。
Q · 相続や合併で取得した土地に、特別土地保有税はかかるの?
取得課税は非課税、保有課税は政令の範囲のみ非課税
地方税法587条2項により、第73条の6の適用がある取得や第73条の7各号の取得(相続、合併、共有物の分割など)には、取得に対する特別土地保有税は課されません。一方、同条1項の保有に対する課税で非課税となるのは、それらの取得のうち政令で定めるものに限られます。なお、平成15年度(2003年度)以降、特別土地保有税は新たな課税が停止されています。
解説
特別土地保有税は、土地を「持っていること」と「取得したこと」の二段に課税する市町村税である。地価高騰期に、土地を寝かせて値上がりを待つ動きを抑えるために作られた。本条は、その網から外す取得を定めている。外れるのは、不動産取得税でも非課税となる取得、つまり第七十三条の六が適用される取得、第七十三条の七各号の取得(相続、合併、共有物の分割など形式的な所有権の移転)、これらに類するものとして政令で定める取得である。押さえるべき点は、二つの項で範囲がずれていることだ。第2項(取得に対する課税)は上記の取得を広く非課税にする。これに対して第1項(保有に対する課税)は、そのうち「政令で定めるもの」に限っている。さらに、平成15年度(2003年度)以降、特別土地保有税は新たな課税が停止されている。古い資料や過去の課税通知を見て慌てる前に、まず、いつの取得で、どの項の話なのかを切り分けることだ。
法的な位置づけ
地方税法第587条は、特別土地保有税の非課税範囲を定める規定であり、不動産取得税の非課税規定である第73条の6および第73条の7各号に該当する取得、ならびにこれらに類する政令指定の取得について、市町村の課税を禁止する。取得に対する課税と保有に対する課税とで、非課税となる範囲が異なる。
よくある質問 AI による整理
Q1特別土地保有税とは何ですか?
土地の保有と取得に課される市町村税です。土地の投機的な取得を抑えるために設けられ、平成15年度以降は新たな課税が停止されています。
Q2特別土地保有税は今も払う必要がありますか?
平成15年度(2003年度)以降は新たな課税が停止されています。問題になるのは主に停止前の課税関係や、過去の通知の確認です。
Q3特別土地保有税の非課税になる取得は?
地方税法73条の6の適用がある取得、73条の7各号の取得(相続・合併・共有物分割等)、これらに類する政令指定の取得です(587条)。
Q4地方税法587条の1項と2項の違いは?
2項は取得に対する課税を列挙取得について広く非課税にします。1項は保有に対する課税で、そのうち政令で定めるものだけを非課税にします。
Q5特別土地保有税はどこに問い合わせればいい?
市町村税なので、土地が所在する市町村の税務課(資産税課など)が窓口です。取得原因を示す登記事項証明書を用意すると話が早く進みます。
Q6特別土地保有税の還付請求はいつまでできる?
地方税の還付金請求権は、請求できる日から5年で時効により消滅します(地方税法18条の3)。期限が近い場合は早めの確認が必要です。
Q7会社分割で取得した土地は特別土地保有税の非課税対象?
会社分割が73条の7各号の要件を満たす取得に当たるかによります。要件を満たさない分割は対象外となり得るため、条文と政令で個別に確認が必要です。
Q8特別土地保有税の課税に不服があるときは?
処分を知った日の翌日から3か月以内に審査請求ができます(行政不服審査法18条)。非課税取得に当たる根拠条文と政令を示して主張します。
この条文についての質問 AI による整理
Q1相続した土地に特別土地保有税って今もかかるんですか?
まず、平成15年度以降は新たな課税が停止されている(最新の改正状況をご確認ください)。そのうえで、相続による取得は第七十三条の七に挙がる取得なので、本条第2項により取得に対する課税は非課税となる。実務のポイント:税理士でもこの税目を実務で扱った経験が少ない人は多い。古い資料が出てきたら、まず課税年度を確認すると話が早い
Q2合併で引き継いだ土地も、保有分まで全部非課税になりますか?
取得に対する課税は第2項で非課税になる。一方、保有に対する課税(第1項)は、列挙された取得のうち「政令で定めるもの」に限られるので、地方税法施行令での確認が欠かせない。実務のポイント:二つの項の範囲の違いを見落とした書面は、市町村の窓口で真っ先に突かれる。主張は項ごとに分けて組み立てることだ
間違えやすい点 AI による整理
- 「相続した土地には一切税金がかからない」という話ではない。本条が外すのは特別土地保有税だけである。相続税も固定資産税も、それぞれ独立に課税される
- 第1項と第2項は同じことを二度書いているように見えるが、そうではない。取得に対する課税(第2項)は列挙された取得を広く非課税にする。保有に対する課税(第1項)は、そのうち政令で定めるものに限る。項を一つ読み飛ばすだけで、結論は逆になりうる
- 「特別土地保有税は廃止された」と思われがちだが、正確には平成15年度以降の新たな課税が停止されているだけで、条文は地方税法に残っている。停止前の課税関係を調べる場面では、本条が今でも判断の基準になる(最新の改正状況をご確認ください)
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 非課税の判断軸 | 地方税法587条:土地の取得原因(不動産取得税の非課税取得と連動) | 地方税法586条:土地の所有者の主体・用途 地方税法73条の7:形式的な所有権移転の類型 |
| 対象税目 | 特別土地保有税(市町村税) | 特別土地保有税(市町村税) 不動産取得税(道府県税) |
| 政令への委任 | 類似取得の追加に加え、保有課税(1項)の非課税範囲も政令で限定 | 主体・用途の具体的範囲は条文と政令で確認 各号の列挙が中心 |
他国ではどう定めているか 2 か国
台湾は相続による土地移転について土地増値税を課さない。遊休地の抑制は空地税で行う仕組みで、取得原因で非課税を判断する発想は日本と共通する
ドイツの不動産取得税も死因による取得等を非課税とする。ただし日本の特別土地保有税のような保有段階の投機抑制税とは目的が異なる
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 親から相続した郊外の広い土地の書類を整理していたら、古い「特別土地保有税」の文字が出てきた。相続による取得は、第七十三条の七に挙がる形式的な移転に当たる。このため本条第2項で、取得に対する課税の対象外となる
- あなたの会社が吸収合併で土地を引き継いだ。経理担当者から「保有税と取得税の両方がかかるのでは」と聞かれたら、どう答える? 合併による取得は不動産取得税で非課税とされる取得の一つであり、本条の非課税と連動する。ただし保有に対する課税で非課税になるかは、第1項の政令の範囲で確認する
- 過去の課税をめぐって市町村と争っている。還付請求権の期限が迫り、残りはあと数か月しかない。非課税に当たる取得だったと主張するなら、根拠となる条文と政令を今週中に特定することだ
取るべき行動
被害を受けた側:1. 登記事項証明書で取得の原因(相続、合併、共有物分割など)と日付を確認する2. 第七十三条の六・第七十三条の七の取得に当たるかを照合する3. 争点が保有に対する課税なら、地方税法施行令でその取得が第1項の範囲に入るかを確認する4. 非課税の取得に課税されていた疑いがあれば、市町村の税務課に根拠を示して説明を求め、必要に応じて税理士に相談する
訴えられた側:市町村の立場で非課税判定を行う側にいる場合は、取得の原因を示す書類(登記事項証明書、合併契約書など)を納税者に求め、第1項と第2項で適用範囲が異なることを前提に判定記録を残す。新たな課税は停止中なので、照会の多くは過去の課税関係の確認になる
時効(請求できる期限):本条に固有の期限はない。地方税の徴収権と還付金請求権はいずれも、行使できる時から5年で時効により消滅する(地方税法18条、18条の3)。課税処分に不服がある場合の審査請求は、処分があったことを知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.昭和48年(1973年) 新設:地価高騰と土地投機への対策として特別土地保有税が創設され、非課税規定も整備された
- 2.平成15年(2003年) 改正:平成15年度税制改正により、特別土地保有税は当分の間、新たな課税を行わないこととされた(条文自体は存置)
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