地方税法 第678条(市町村法定外普通税の納税管理人に係る不申告に関する過料)
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市町村は、第六百七十六条第二項の認定を受けていない市町村法定外普通税の納税義務者又は特別徴収義務者で同条第一項の承認を受けていないものが同項の規定によつて申告をすべき納税管理人について正当な事由がなくて申告をしなかつた場合においては、その者に対し、当該市町村の条例で十万円以下の過料を科する旨の規定を設けることができる。
この条文の基本情報
市町村法定外普通税の納税管理人に係る不申告に関する過料とは何ですか?
定義市町村法定外普通税の納税管理人に係る不申告に関する過料とは、地方税法第678条に定められた規定で、「市町村は、第六百七十六条第二項の認定を受けていない市町村法定外普通税の納税義務者又は特別徴収義務者で同条第一項の承認を受けていないものが同項の規定によつて申告を…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 地方税法第678条(市町村法定外普通税の納税管理人に係る不申告に関する過料)は、日本の地方税法に含まれる条文です。
- 地方税法第678条の条文原文は「市町村は、第六百七十六条第二項の認定を受けていない市町村法定外普通税の納税義務者又は特別徴収義務者で同条第一項の承認を受けていないものが同項の規定によつて申告を…」で始まります。
- 地方税法第678条は第九節に置かれています。
- 地方税法の公布日は昭和25年7月31日です。
- 地方税法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 地方税法第678条の前の条は地方税法第677条です。
- 地方税法第678条の次の条は地方税法第679条です。
- 地方税法第678条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第678条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000226 - 本サイト収録
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第678条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000226/678
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点地方税法678条は、法定外普通税の納税義務者等が正当な事由なく納税管理人を申告しない場合、市町村が条例で10万円以下の過料を定められると規定する。
Q · 別荘税を払っていても、納税管理人を届け出ないと過料になるの?
条例に規定があれば、正当な事由なき不申告で最大10万円の過料
地方税法678条は、市町村法定外普通税の納税義務者や特別徴収義務者が、676条1項に基づく納税管理人の申告を正当な事由なく怠った場合に、市町村が条例で10万円以下の過料を定めることを認めています。過料が実際に科されるかどうかは、その市町村の条例に規定があるかで決まります。676条2項の認定または同条1項の承認を受けている人は対象外です。過料は刑罰ではありませんが、未納なら強制徴収の対象になります。
解説
罰を受けるのは「税を払わなかった人」だけではない。地方税法678条が罰するのは、税額とは直接関係のない手続上の義務違反、つまり納税管理人(あなたの代わりに税務書類を受け取り、納付を担う代理人)を申告しなかったことである。対象は、熱海市の別荘等所有税や太宰府市の歴史と文化の環境税のように、市町村が独自に条例でつくる法定外普通税に限られる。その市町村に住所も事務所もないのに課税される人が、納税管理人を定めて市町村長に申告しなかった場合、市町村は条例で10万円以下の過料(刑罰ではなく、役所が科す金銭制裁)を定めることができる。注意すべき点が三つある。第一に、本条は「設けることができる」と書いているだけで、実際に過料が科されるかどうかは、その市町村の条例に規定があるかどうかで決まる。第二に、676条の承認または認定を受けている人は対象外である。第三に、「正当な事由」があれば罰は及ばない。遠方の別荘地に固定資産を持つあなたが最初に見るべきなのは税額ではない。その市町村の税条例に、納税管理人に関する規定があるかどうかである。
法的な位置づけ
地方税法678条は、市町村法定外普通税に関する納税管理人不申告への過料の授権規定である。676条2項の認定を受けていない納税義務者、または同条1項の承認を受けていない特別徴収義務者が、正当な事由なく納税管理人を申告しない場合に、市町村が条例で10万円以下の過料を定めることを認める。過料は刑罰ではなく行政上の秩序罰である。
よくある質問 AI による整理
Q1納税管理人とは何ですか?
市町村内に住所や事務所がない納税者に代わって、税務書類の受け取りや納付を行う人です。地方税法676条などが根拠で、親族や管理会社も選べます。
Q2法定外普通税とは何ですか?
地方税法に定めのない税目を、市町村などが条例で独自に設ける普通税です。新設には総務大臣の同意が必要です(地方税法669条)。使い道は限定されません。
Q3納税管理人の申告 いつまでに出す?
期限は各市町村の条例で決まります。納税義務が生じた時点や住所を移した時点から一定期間内とする例が多いため、通知が届いたらすぐ税務課に確認してください。
Q4納税管理人を申告しないと違法?
676条1項の申告義務に反します。ただし過料が科されるのは、市町村の条例に678条に基づく過料規定があり、正当な事由がない場合に限られます。
Q5別荘等所有税 納税管理人 必要?
熱海市の別荘等所有税は法定外普通税で、市内に住所がない所有者は納税管理人の申告が求められます。直接納付できる体制があれば認定を受けて不要にできる場合もあります。
Q6納税管理人の過料10万円は必ず取られる?
いいえ。10万円は条例で定められる上限です。条例に規定がなければ科されず、規定があっても正当な事由があれば対象外です。実際の金額は条例と個別事情で決まります。
Q7納税管理人の申告書 どこで手に入る?
課税している市町村の税務担当課の窓口か、公式サイトで入手できます。税目ごとに様式が違う場合があるため、通知書に書かれた税目名で探してください。
Q8納税管理人は家族でもできる?
できます。資格は不要で、現地に住む親族、知人、不動産管理会社なども指定できます。本人の同意を得てから申告書に記入するのが基本です。
この条文についての質問 AI による整理
Q1別荘税はちゃんと払ってるのに、それでも過料になるんですか?
なりえます。地方税法678条が問題にしているのは納付ではなく、納税管理人の申告義務(676条1項)です。ただし、市町村の条例に過料規定があることが前提で、正当な事由があれば対象外です。実務のポイント:口座振替で毎年きちんと納めているなら、676条2項の「納税管理人を定めることを要しない」認定を申請すると、この義務そのものから外れられる場合があります。窓口で自分から聞かない限り、まず案内されません
Q2納税管理人って、税理士に頼まないといけないんですか?
いいえ。納税管理人は資格者でなくてもよく、現地の親族、知人、不動産管理会社などでも指定できます(地方税法676条)。役割は書類の受領と納付の代行が中心です。実務のポイント:リゾートマンションなら、管理組合から委託を受けている管理会社が、有償で納税管理人を引き受けていることが多い。管理費の明細を見れば、すでに契約しているかどうか分かる場合があります
Q3この過料って前科になりますか?
なりません。本条の過料は条例に基づく行政上の秩序罰で、刑法上の罰金とは違います。市町村長が科す処分です(地方自治法149条3号)。実務のポイント:前科はつかなくても、未納の過料は地方税の滞納処分の例により強制徴収できます(地方自治法231条の3)。「前科にならないなら無視していい」と考えるのが最も高くつきます
間違えやすい点 AI による整理
- 「地方税法に10万円以下の過料と書いてあるのだから、全国どこでも申告しなければ10万円取られる」という読み方は、前提が誤っている。本条は市町村に「条例で定めることができる」と授権しているだけである。過料の有無と上限は、その市町村の条例を開くまで分からない
- 過料は刑事罰ではないため、前科はつかない。それは正しい。しかし軽く見るのは危険だ。過料は市町村長が科す行政上の処分であり、払わなければ地方税の滞納処分の例により、財産の差押えにまで進みうる。前科がつかないことと、取り立てが甘いことは別の話である
- 宿泊税のことだと思って本条を読んでいるなら、条文の射程を外している。京都市などの宿泊税の多くは「法定外目的税」であり、本条が対象とする「法定外普通税」とは条文の系統が違う。自分にかかっている税がどちらなのか、納税通知書の税目で確かめるのが先である
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規定の役割 | 地方税法678条:法定外普通税の納税管理人不申告への過料を条例に授権 | 地方税法676条:納税管理人を申告する義務そのものと、承認・認定の例外 地方税法302条:市町村民税の納税管理人不申告への過料(同型規定) |
| 対象となる税 | 市町村法定外普通税(例:別荘等所有税、歴史と文化の環境税) | 市町村法定外普通税 市町村民税 |
| 効果 | 条例に規定があれば過料(上限10万円) | 制裁はなく、義務と免除の要件を定める 条例に規定があれば過料 |
| 外れる人 | 676条の承認・認定を受けた者、正当な事由がある者 | 承認を受けた特別徴収義務者、認定を受けた納税義務者 市町村民税の規定に基づく承認・認定を受けた者、正当な事由がある者 |
他国ではどう定めているか 2 か国
台湾でも地方政府は特別稅課を設けられ、自治條例で科せる罰鍰の上限は新臺幣10萬元。ただし法定外税に特化した納税管理人不申告の過料規定は確認できない
ドイツ国内に住所等がない者に対し、税務当局は受領代理人の指定を求められる。セカンドハウス税など地方独自税の徴収でも同様の問題が生じる
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 東京在住のまま熱海のリゾートマンションを相続した。固定資産税の通知とは別に、聞き慣れない「別荘等所有税」の納税通知書が届いた。だが、住所が東京の場合に納税管理人を申告する義務があることには、誰も触れていなかった
- 市役所から「納税管理人申告書の提出について」という通知が届き、回答期限まで残り10日。放置して過料の告知が来るのを待つか、親族か管理会社を立てて今週中に出すか。後者なら書類一枚で済む
- もし太宰府の駐車場を、福岡市外に本社がある会社として運営していたらどうなる? 歴史と文化の環境税の特別徴収義務者として、納税管理人の問題があなたの会社に回ってくる
- 海外赴任が決まり、日本の住所を引き払う。別荘のある町の独自課税は、出国前に処理しておかなければ、通知が誰にも届かない空白期間が生まれる
取るべき行動
被害を受けた側:過料の告知を受けた側として:1. まず当該市町村の税条例を確認し、本条に基づく過料規定が実際に置かれているかを見る2. 676条1項の承認や2項の認定を受けていなかったか、過去の書類を探す3. 申告できなかった具体的事情(入院、海外滞在、相続の事実を知らなかった等)を証拠とともに整理し、弁明の機会に提出する4. 同時に、納税管理人の申告をただちに済ませ、是正の事実を示す
訴えられた側:これから義務を負う側として:1. 住所のない市町村から法定外普通税の通知が来たら、税目と条例名を特定する2. 現地に住む親族、管理会社、税理士などから納税管理人を選び、本人の同意を得たうえで申告書を提出する3. 自分で直接納付できる体制があるなら、676条2項の「納税管理人を定めることを要しない」認定を申請するという選択肢もある4. 住所変更や海外転出のたびに見直す
時効(請求できる期限):本条の過料について、特定の除斥期間は定められていない。過料処分に不服がある場合、処分を知った日の翌日から3か月以内に審査請求(行政不服審査法18条)、取消訴訟は原則6か月以内(行政事件訴訟法14条)。申告期限そのものは各市町村の条例で決まる(最新の改正状況をご確認ください)
学説
通説:本条は地方自治法14条3項の条例過料の一般上限5万円に対する特則であり、遠隔地の納税者との連絡経路を確保する必要性から、上限を10万円に引き上げたものと理解される。
- 地方税法 第676条納税管理人の申告義務と承認・認定
- 地方税法 第669条法定外普通税の新設に必要な総務大臣同意
- 地方税法 第302条市町村民税の納税管理人不申告過料、同型規定
- 地方自治法 第14条条例過料の一般上限5万円、本条はその特則
- 地方自治法 第255条の3過料処分前の告知と弁明の機会
- 地方自治法 第231条の3未納過料の滞納処分の例による徴収
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