航空法 第132条の22(変更命令、型式認証等の取消し)
クイックジャンプ
- 国土交通大臣は、型式認証等を受けた型式の無人航空機が安全基準又は均一性基準に適合しないと認めるときは、当該型式認証等を受けた者に対し、安全基準又は均一性基準に適合させるために必要な設計又は製造過程の変更を命ずることができる。
- 2.国土交通大臣は、型式認証等を受けた者が前項の規定による命令に違反したときは、当該型式認証等を取り消すことができる。
この条文の基本情報
変更命令、型式認証等の取消しとは何ですか?
定義変更命令、型式認証等の取消しとは、航空法第132条の22に定められた規定で、「国土交通大臣は、型式認証等を受けた型式の無人航空機が安全基準又は均一性基準に適合しないと認めるときは、当該型式認証等を受けた者に対し、安全基準又は均一性基準に適…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 航空法第132条の22(変更命令、型式認証等の取消し)は、日本の航空法に含まれる条文です。
- 航空法第132条の22の条文原文は「国土交通大臣は、型式認証等を受けた型式の無人航空機が安全基準又は均一性基準に適合しないと認めるときは、当該型式認証等を受けた者に対し、安全基準又は均一性基準に適…」で始まります。
- 航空法第132条の22は第一款に置かれています。
- 航空法の公布日は昭和27年7月15日です。
- 航空法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
- 航空法第132条の22の前の条は航空法第132条の21です。
- 航空法第132条の22の次の条は航空法第132条の23です。
- 航空法第132条の22には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
航空法(昭和二十七年法律第二百三十一号)第132条の22 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/327AC0000000231 - 本サイト収録
航空法(昭和二十七年法律第二百三十一号)第132条の22(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/327AC0000000231/132_22
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点航空法132条の22は、型式認証を受けた無人航空機が安全基準・均一性基準に適合しないとき、国土交通大臣が設計・製造過程の変更を命じ、命令違反時は認証を取り消せると定める。
Q · ドローンの型式認証って、一度取ったらずっと有効なの?
基準不適合なら変更命令が出て、従わなければ取り消されます
航空法132条の22により、型式認証を受けた無人航空機の型式が安全基準または均一性基準に適合しないと国土交通大臣が認めた場合、認証を受けたメーカー等に対して設計または製造過程の変更が命じられます。命令に違反すると、型式認証そのものを取り消すことができます。いきなり取り消されるのではなく、まず変更命令で是正の機会が与えられる二段構造です。
解説
型式認証は一度取れば終わりの「合格証書」ではない。国土交通大臣は、認証済みの型式の無人航空機が安全基準や均一性基準(同じ型式の機体が設計どおり同じ品質で量産されているかの基準)を満たしていないと判断すれば、認証を受けたメーカーに設計の変更や製造工程の変更を命じられる。命令に従わなければ、型式認証そのものを取り消せる。量産ドローンでいちばん怖いのは、一機の故障ではなく、同じ欠陥が数百機に一斉に広がることだ。この条文はそこに国が後から介入するためのルートである。メーカー側にとっては、認証を取ったあとの品質管理と記録が、取消しを防ぐ唯一の盾になる。ユーザー側にとっては、自分の機体の型式に命令が出たかどうかで、事業計画も保険も変わる。変更命令や取消しは行政処分(役所が特定の相手に直接下す決定)にあたるので、不服があれば審査請求や取消訴訟で争う道がある。
法的な位置づけ
航空法132条の22は、無人航空機の型式認証等に対する事後監督を定める規定である。国土交通大臣は、認証済みの型式が安全基準又は均一性基準に適合しないと認めるとき、認証を受けた者に設計又は製造過程の変更を命じることができ、命令違反があったときは当該型式認証等を取り消すことができる。
手順
- 1.不適合の範囲を特定し記録を保全する 国土交通省から基準不適合の指摘を受けたら、問題が設計にあるのか製造過程にあるのか、どのロット・どの部品か範囲を特定し、設計資料・製造記録・検査記録を保全する
- 2.是正計画と検証データを提出する 正式な変更命令が出る前または直後に、是正計画と検証データを提出し、必要に応じて命令内容の範囲について理由とデータで意見を述べる
- 3.命令の履行期限を管理し変更を実施する 変更命令で定められた期限を最優先で管理し、設計変更・製造工程の変更を実施する。争う場合も命令の効力は原則止まらないため、履行と並行して進める
- 4.不服申立ての要否を期限内に判断する 命令や取消しに不服がある場合、審査請求(知った日の翌日から3か月以内)または取消訴訟(知った日から6か月以内)を弁護士と検討する
よくある質問 AI による整理
Q1ドローンの型式認証とは何ですか?
量産される無人航空機の型式ごとに、設計と製造過程が国の安全基準・均一性基準に適合しているかを国土交通大臣が確認する制度です。
Q2型式認証の取消しはどんな場合にされますか?
航空法132条の22第2項により、基準不適合を理由とする設計・製造過程の変更命令に、認証を受けた者が違反したときに取り消すことができます。
Q3均一性基準とは何ですか?
同じ型式の機体が、認証された設計どおりに同じ品質で量産されているかを確認するための基準です。製造工程のばらつきが問われます。
Q4型式認証の変更命令は誰に出されますか?
型式認証等を受けた者、つまり主にメーカーなどの認証取得者に出されます。機体を購入して運航するユーザーが直接の名宛人になるわけではありません。
Q5変更命令が出たら機体の販売を続けられますか?
条文上は販売停止を直接定めていませんが、命令に従わなければ認証取消しに進みます。実務上は是正完了まで出荷を見合わせる判断が多くなります。
Q6型式認証の取消しに不服がある場合はどうすればいいですか?
取消しは行政処分なので、審査請求(知った日の翌日から3か月以内)や取消訴訟(知った日から6か月以内)で争う道があります。
Q7部品の調達先を変えると型式認証に影響しますか?
部品変更で製造された機体の品質が認証時とずれれば、均一性基準不適合として変更命令の対象になりえます。変更時の検証と記録が重要です。
Q8型式認証取消し前に聴聞はありますか?
許認可の取消しは行政手続法上、原則として聴聞が必要な不利益処分にあたります。航空法側の適用除外の有無は個別に確認が必要です。
この条文についての質問 AI による整理
Q1うちのドローンの型式認証が取り消されたら、もう飛ばせないんですか?
本条第2項が取り消すのはメーカーが受けた型式認証です。個々の機体の機体認証や、飛行許可・承認への影響は別の規定や運用によって決まるので、一律に飛行禁止とはいえません。実務のポイント:実務で問題になるのは法律より契約です。レベル4案件の発注者や保険会社は認証の存在を条件にしていることが多いので、法的に飛べるかどうかより先に、取引条件を確認してください
Q2変更命令に納得いかないとき、メーカーは争えるんですか?
争えます。第1項の変更命令は特定の事業者に義務を課す行政処分なので、審査請求や取消訴訟の対象になります。ただ、争っている間も命令の効力は原則として止まらず(行政事件訴訟法25条)、放置すれば第2項の取消しに進みかねません。実務のポイント:命令に従いつつ並行して争う方が安全です。従わずに争うと、取消しという、命令より重い処分の口実を自分から与えることになります
間違えやすい点 AI による整理
- 「型式認証を取れば、その型式は永久に国のお墨付き」と思われがちだが、本条は認証後でも基準不適合を理由に設計・製造の変更を命じ、従わなければ取り消せると定めている。認証は継続的に監督される地位である
- 量産メーカーは設計さえ通れば大丈夫だと考えやすいが、基準は安全基準と均一性基準の二本立てである。設計が完璧でも、工場で作る機体にばらつきがあれば均一性基準違反として命令の対象になる。品質管理の甘さは、設計ミスと同じ重さで扱われる
- ユーザーから見れば「メーカーの問題」だが、運航の現場では、自分の機体が依拠している認証がいつ揺らぐか分からないという事業リスクになる。命令の名宛人はメーカーでも、影響を受けるのは機体を飛ばしているあなたである
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律の場面 | 航空法132条の22:無人航空機の型式認証取得後の変更命令・取消し | 航空法132条の16:無人航空機の型式認証の付与(現行条番号要確認) 航空法12条:有人航空機の型式証明 |
| 対象 | 認証済み型式の量産機体(設計・製造過程) | これから認証を受ける無人航空機の型式 有人航空機の型式 |
| 名宛人 | 型式認証等を受けた者(主にメーカー) | 型式認証の申請者 型式証明の申請者 |
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾は遙控無人機について型式検験・実体検験の制度を設けており、検験合格後の監督のあり方を日本と比較する価値がある
ドイツを含む EU では無人航空機の製品要件と市場監視が EU 規則で統一的に規律されている
米国では FAA が証明を再検査し、変更・停止・取消しを行う権限を有する
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 自社開発の物流ドローンで型式認証を取った。量産を始めて半年後、部品の調達先を変えたロットでモーターの発熱が基準を超えていると国交省から指摘された。均一性基準違反として製造過程の変更命令が出れば、工場ラインは止まり、納品の約束も崩れる
- あなたが点検事業で使っている機体の型式に変更命令が出たら、手元の機体はどうなる? 命令の相手はメーカーであり、ユーザーではない。ただ、改修が終わるまでレベル4飛行の案件を受けてよいのか、すぐにメーカーと国交省の案内を確認する必要がある
- 命令の期限まであと30日。設計変更の検証データがまだ揃っていない。期限を過ぎてそのまま放置すれば、第2項による取消しが現実になる
- 取引先から「おたくが買ったあのドローン、型式認証が取り消されたらしい」と LINE が来た。慌てて保険代理店に連絡すると、認証を前提にした契約条件になっていないか確認を求められた
取るべき行動
被害を受けた側:1. 運航事業者やユーザーの立場なら、自分の機体の型式に命令や取消しが出ていないか、国交省とメーカーの公表情報を確認する2. 改修の予定と、その間の飛行可否をメーカーに書面で確認する3. 購入契約や保守契約に改修費用・代替機の条項があるか確認し、なければ協議を申し入れる4. 保険契約の条件が認証の存在を前提にしていないか、代理店に確認する
訴えられた側:1. メーカーとして指摘を受けたら、不適合の範囲(設計か製造過程か、どのロットか)を特定し、記録を保全する2. 是正計画を早めに出し、命令の内容が過大なら理由とデータで反論する3. 取消しは不利益処分なので、原則として聴聞(処分前に言い分を述べる手続)の機会がある(行政手続法13条。航空法上の適用除外の有無は要確認)4. 不服があれば審査請求または取消訴訟を検討する
時効(請求できる期限):変更命令・取消しに対する審査請求は、処分があったことを知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)。取消訴訟は知った日から6か月以内(行政事件訴訟法14条)。命令で定められた履行期限があれば、それが事実上の最優先の期限になる(最新の改正状況をご確認ください)
改正沿革 AI による整理
- 令和3年(2021年)改正、令和4年(2022年)12月5日施行 無人航空機の機体認証・型式認証制度を創設した航空法改正(令和3年法律第65号)に伴って整備された規定とみられる。本条の新設時期と条番号の変遷は人による検証が必要
改正の年表
- 1.令和3年(2021年) 新設:航空法等の一部を改正する法律(令和3年法律第65号)により無人航空機の機体認証・型式認証制度が創設され、令和4年(2022年)12月5日に施行。本条の新設時期と条番号の変遷は要確認
- 航空法 第12条有人機の型式証明、無人機型式認証の制度上の原型
- 航空法 第132条の13無人航空機の機体認証制度(現行効力を要確認)
- 航空法 第132条の16無人航空機の型式認証制度(現行効力を要確認)
- 行政手続法 第13条認証取消しなど不利益処分前の聴聞
- 行政不服審査法 第18条変更命令・取消しへの審査請求期間
ログインすると、この条文にメモを残して他の利用者と共有できます。
ログインして共同ノートを始める