この章に定めるもののほか、離婚等をした場合における特例に関し必要な事項は、政令で定める。
要点厚生年金保険法 78 条の 12 は、離婚時の年金分割について、法律に定めるもののほか必要な事項を政令で定めると規定する委任規定である。請求手続の細目は施行令・施行規則に置かれている。
Q · 離婚の年金分割って、法律のどこを読めば手続が分かるんですか?
細目は政令と省令にある。法律本体だけでは足りない
厚生年金保険法 78 条の 12 は、離婚等をした場合の特例について「この章に定めるもののほか、必要な事項は政令で定める」と規定する委任規定です。つまり、標準報酬改定請求の手続、請求書の様式、添付書類、按分割合の合意を証する書面の形式といった実務の要件は、法律本体ではなく厚生年金保険法施行令および同法施行規則に置かれています。法律だけを読んで「書いていない=制限がない」と判断すると、年金事務所の窓口で書類を返される原因になります。
離婚時の年金分割で、あなたが実際に向き合う相手はこの条文ではない。年金事務所の職員が手元で開いている厚生年金保険法施行令と施行規則である。78条の12は「この章に定めるもののほか、必要な事項は政令で定める」とだけ書く。按分割合の請求書に何を添付するか、期限を過ぎたときの例外はあるか、どんな書面なら合意として認められるか、勝敗を分ける細目はすべて国会ではなく内閣と厚生労働省が決めている。ここを知らない人は法律本体だけを読んで「書いていない=制限がない」と読み違え、窓口で書類を突き返される。年金分割を本気で調べるなら、六法を閉じて e-Gov で施行令と施行規則まで降りること。その一手間が、通る請求と通らない請求を分ける。
厚生年金保険法第 78 条の 12 は、離婚等をした場合における厚生年金の分割の特例について、同章に定める事項以外の必要な事項を政令に委任する規定である。委任先である厚生年金保険法施行令および同法施行規則が、標準報酬改定請求の手続的細目、請求書の様式、添付書類等を定める。
なりません。婚姻期間中の厚生年金の標準報酬記録を対象に、当事者が年金事務所へ標準報酬改定請求をして初めて記録が動きます。協議書に書いただけでは分割は実行されません。
原則として離婚等をした日の翌日から起算して 2 年です。家庭裁判所の手続が期限間際に確定した場合の例外は政令側に置かれているため、最新の施行令を確認してください。
日本年金機構の年金事務所です。裁判所で按分割合が決まっても、記録を書き換えるのは年金事務所への標準報酬改定請求であり、様式は施行規則が定めています。
できる余地があります。按分割合が協議で決まらない場合、家庭裁判所に按分割合に関する処分を申し立て、その審判等に基づいて単独で請求する道があります。
対象期間の標準報酬総額と按分割合で決まります。事前に「年金分割のための情報通知書」を取り寄せないと、増額が月数千円規模なのか数万円規模なのか判断できません。
できます。2015 年 10 月の被用者年金一元化で共済年金は厚生年金へ統合され、共済独自の分割ルールではなく厚生年金保険法の分割規定とその政令が適用されます。
婚姻期間中の厚生年金の記録が対象です。婚姻前や離婚後の期間、国民年金第 1 号被保険者だけの期間は分割の対象になりません。
減ります。分割は標準報酬記録そのものを過去に遡って書き換える処理であるため、分割される側の将来の受給額は減額されます。行政処分としての通知も届きます。
厚生年金保険法施行令と厚生年金保険法施行規則の二つである。78条の12がこの章の細目を政令へ委ねており、請求手続の実質は施行令の離婚分割関係規定と施行規則の請求書様式に置かれている(条番号は e-Gov で確認を)。業界裏話ヒント:離婚事件の実務家が最初に開くのは条文ではなく、日本年金機構の請求書様式と手引である。窓口で通る書式の方が、抽象的な政令の文言より先に効く
足りない。年金記録が動くのは、年金事務所へ標準報酬改定請求(厚生年金保険法78条の2)をした時点である。按分割合の合意は書面の形式要件を満たす必要があり、その細目は78条の12の委任を受けた政令・省令が定める。業界裏話ヒント:合意書が公正証書または公証人の認証を受けた私署証書でない場合、二人そろって窓口へ出向く必要が出てくる。相手が非協力なら手続はそこで止まり、多くの人が半年を失う
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 条文の性格 | 78 条の 12:委任規定(細目を政令へ委ねる) | — |
| 当事者が行う行為 | なし(読者が参照先を降りるための道標) | — |
| 実務で見るべき法令 | 厚生年金保険法施行令・同法施行規則 | — |
| つまずきやすい点 | 法律に書いていない=制限がないと誤読する | — |
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