不適法な審判の請求であつて、その補正をすることができないものについては、被請求人に答弁書を提出する機会を与えないで、審決をもつてこれを却下することができる。
要点特許法 135 条は、不適法で補正できない審判請求を、被請求人に答弁書の機会を与えず審決で却下できると定める。請求人適格の欠缺や請求期間の徒過が典型例である。
Q · 審判の請求書を出したのに、審理もされず却下されることってあるの?
補正できない不適法な請求は答弁なしで却下されます
特許法 135 条により、審判の請求が不適法で、しかも補正によって直せない場合、審判官は被請求人に答弁書を提出する機会を与えず、審決で請求を却下できます。請求人適格の欠缺(無効審判の利害関係)や請求期間の徒過(拒絶査定不服審判の 3 か月)が典型例です。方式的な不備なら 133 条の補正命令で救済されますが、構造的な不適法は補正できず即却下されます。却下審決には送達から 30 日以内の審決取消訴訟(178 条)で不服を申し立てられます。
あなたが他社の特許を無効にしようと無効審判を請求したとする。請求書を出したものの、無効審判を請求できる利害関係を示せていなかったり、主張する無効理由が法定外だったり、そもそも請求できる期間を過ぎていたり。普通なら相手の特許権者が答弁書で反論し、口頭審理で争うと思うだろう。ところが特許法135条は、その手前で扉を閉ざす。請求が「不適法」で、しかも「補正によって直せない」場合、特許庁の審判官は相手に答弁の機会すら与えず、いきなり審決で却下できる。あなたの請求は審理に入る前に死ぬ。鍵を握るのは「補正できるか」の一線だ。書式の不備で直せるものは133条の補正命令で救済される。だが請求の根幹が腐っていれば、補正の余地なく即却下。この一線のどちら側に自分の請求が立つかを出す前に見極めることが、弁理士費用と数か月の時間を守る。
特許法 135 条は、審判請求の却下を定める規定である。審判の請求が不適法であり、かつその補正をすることができない場合に、審判官が被請求人に答弁書を提出する機会を与えないまま、審決によって請求を却下できる旨を規定する。方式違反の補正命令(133 条)とは異なり、補正不能な不適法のみを即時却下の対象とする。
AI 輔助整理,以條文原文為準
審判の請求が不適法で補正もできない場合に、本案審理に入らず審決で門前払いする処分です。特許法 135 条が根拠で、被請求人の答弁の機会も省かれます。
却下は不適法な請求を入口で退けるもの(135 条)、棄却は本案審理の結果、理由がないとして退けるものです。却下は中身を判断せず、棄却は中身を判断した結果です。
査定謄本の送達から 3 か月です(特許法 121 条)。この期間を過ぎると補正で取り戻せず、請求しても 135 条で却下されます。
利害関係人に限られます(特許法 123 条 2 項)。利害関係を示せない請求は補正できない不適法として、答弁なしで却下される可能性があります。
方式に違反した請求について、審判長が期間を定めて補正を命じる制度です(特許法 133 条)。方式的不備はこれで救済され、135 条の即時却下とは区別されます。
審決謄本の送達から 30 日以内に知財高裁へ審決取消訴訟を提起します(特許法 178 条 3 項)。この期間は不変期間で、過ぎると却下審決が確定します。
納付済みの審判請求手数料は原則返還されません。加えて再請求や審決取消訴訟の費用が重なるため、請求前の不適法チェックが費用防衛の要になります。
不備の種類によります。方式的な不備は 133 条の補正命令で救済されますが、請求人適格や請求期間のような補正不能な不適法は 135 条で即却下されます。
不公平に見えますが、135条が答弁の機会を省くのは、その請求が不適法で補正もできず、却下が確実だからです。相手(被請求人)にとっては有利な結末なので、わざわざ答弁させる必要がないという効率の論理です。業界裏話ヒント:却下審決にも審決取消訴訟(特許法178条)で争う道は残っており、不服なら送達から30日以内に知財高裁へ。ただし請求人適格や期間徒過のような構造的な却下は、訴訟でも覆りにくいのが実情です
不備の種類によります。請求の趣旨の書き方など方式的なものなら133条の補正命令で直せますが、請求人適格がない、請求期間を過ぎたといった構造的な不適法は、書き直しても同じ却下になります(特許法135条)。業界裏話ヒント:弁理士は請求前に「これは補正可能な不備か、補正不能な不適法か」を必ず見分けます。ここを誤ると、費用と時間を払って門前払いされる。出す前の一回の確認が、数か月を守ります
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 対象 | 特許法 135 条:補正できない不適法な審判請求の却下 | — |
| 救済の余地 | 補正不能なため即却下、救済なし | — |
| 答弁の機会 | 被請求人に答弁書の機会を与えない | — |
| 不服申立て | 却下審決に対し審決取消訴訟(178 条、30 日) | — |
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