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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年7月4日読了 7 分7 分7 分

特許法 第185条(二以上の請求項に係る特許又は特許権についての特則)

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二以上の請求項に係る特許又は特許権についての第二十七条第一項第一号、第六十五条第五項(第百八十四条の十第二項において準用する場合を含む。)、第八十条第一項、第九十七条第一項、第九十八条第一項第一号、第百十一条第一項第二号、第百十四条第三項(第百七十四条第一項において準用する場合を含む。)、第百二十三条第三項、第百二十五条、第百二十六条第八項(第百三十四条の二第九項において準用する場合を含む。)、第百二十八条(第百二十条の五第九項及び第百三十四条の二第九項において準用する場合を含む。)、第百三十二条第一項(第百七十四条第三項において準用する場合を含む。)、第百七十五条、第百七十六条若しくは第百九十三条第二項第五号又は実用新案法第二十条第一項の規定の適用については、請求項ごとに特許がされ、又は特許権があるものとみなす。

この条文の基本情報

二以上の請求項に係る特許又は特許権についての特則とは何ですか?

定義二以上の請求項に係る特許又は特許権についての特則とは、特許法第185条に定められた規定で、「二以上の請求項に係る特許又は特許権についての第二十七条第一項第一号、第六十五条第五項(第百八十四条の十第二項において準用する場合を含む。」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 特許法第185条(二以上の請求項に係る特許又は特許権についての特則)は、日本の特許法に含まれる条文です。
  2. 特許法第185条の条文原文は「二以上の請求項に係る特許又は特許権についての第二十七条第一項第一号、第六十五条第五項(第百八十四条の十第二項において準用する場合を含む。」で始まります。
  3. 特許法第185条は第十章に置かれています。
  4. 特許法の公布日は昭和34年4月13日です。
  5. 特許法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
  6. 特許法第185条の前の条は特許法第184条の20です。
  7. 特許法第185条の次の条は特許法第186条です。
  8. 特許法第185条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式特許法(昭和三十四年法律第百二十一号)第185条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/334AC0000000121
  • 本サイト収録特許法(昭和三十四年法律第百二十一号)第185条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/334AC0000000121/185

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点特許法185条は、二以上の請求項を持つ特許について、無効審判や訂正など列挙された手続では請求項ごとに特許があるものとみなすと定める。一本が無効でも他の請求項は独立して存続する。

Q · 請求項が10個ある特許は、1個ずつ別々に扱われるって本当ですか?

無効・訂正・放棄などの場面では請求項ごとに別の特許として扱われます

特許法185条により、二以上の請求項に係る特許は、無効審判・訂正・放棄・原簿登録など同条が限定列挙する手続の適用上、請求項ごとに特許がされたものとみなされます。そのため請求項3が無効になっても独立した請求項1や5は有効なまま残り、無効審判も邪魔な請求項一本だけを対象にできます。ただし対象は同条の列挙する手続に限られ、特許料の納付など列挙外の事項までなんでも請求項単位に分割されるわけではありません。

解説

特許を一件取得した。請求項は十個ある。多くの発明者や経営者は、これを一枚岩の城壁だと思い込んでいる。185条はその思い込みを正面から崩す。この条文は、二以上の請求項を持つ特許について、無効審判、訂正、放棄、原簿登録、報奨金など主要な手続では「請求項ごとに別々の特許が存在するものとみなす」と定めている。意味するところは重い。競合があなたの特許を攻撃するとき、十個まとめて潰す必要はない。自社製品を止めている請求項一本だけを無効審判で狙い撃ちにできる。逆にあなたが特許権者なら、一本が無効になっても残りの九本は生き残る。つまりあなたの特許は「全部勝つか全部負けるか」ではなく、請求項単位で勝ち負けが決まる多層防御だ。この一本の特則を理解しているかどうかで、特許を読む目も、争い方も、出願の設計思想も変わる。

法的な位置づけ

特許法185条は、二以上の請求項を有する特許について、無効審判・訂正・放棄・原簿登録・報奨金など同条が限定列挙する手続の適用上、請求項ごとに特許がされ、又は特許権があるものとみなす特則である。複数項制のもとで各請求項を独立した権利単位として扱う根拠を与える規定であり、列挙外の事項には及ばない。

よくある質問 AI による整理

Q1特許法185条とは何ですか?

二以上の請求項に係る特許について、無効審判・訂正・放棄など列挙された手続では請求項ごとに別個の特許があるものとみなす特則です。複数項制を前提とした権利の可分性の根拠になります。

Q2請求項ごとに無効審判はできますか?

できます。185条と123条3項により、二以上の請求項がある特許では請求項ごとに無効審判を請求でき、自社製品に抵触する一本だけを狙い撃ちにできます。

Q3請求項の一部が無効になると特許全体はどうなりますか?

全体は消えません。185条で各請求項が独立の特許とみなされるため、無効になった請求項だけが125条により遡及消滅し、他の請求項は有効なまま存続します。

Q4185条で請求項ごとに扱われる手続は何ですか?

無効審判(123条)、訂正審判(126条)、放棄(97条)、原簿登録、報奨金など同条が条番号を挙げて限定列挙する手続に限られます。列挙外には及びません。

Q5特許料も使う請求項だけ払えばよいのですか?

できません。特許料の納付は185条の列挙する手続に含まれず、特許権という一個の権利単位で課されます。請求項単位で分割納付する制度ではありません。

Q6実用新案にも請求項ごとの扱いは適用されますか?

適用されます。185条は実用新案法20条1項(特許出願に基づく実用新案登録)の規定の適用についても、請求項ごとに扱う旨を明記しています。

Q7請求項が多い特許ほど強いのですか?

必ずしも強くありません。185条で各請求項が独立に無効リスクへ晒されるため、数より権利範囲の広い独立請求項が無効理由に耐えられるかが強さを決めます。

Q8訂正で一部の請求項だけ限定・削除できますか?

できます。185条により訂正審判(126条)も請求項ごとに扱われるため、無効理由のある請求項だけを限定・削除して残りの請求項を守る防御が可能です。

この条文についての質問 AI による整理

Q1請求項が10個ある特許で、1個だけ無効審判で潰せるって本当ですか?

本当です。185条が二以上の請求項について「請求項ごとに特許がされたものとみなす」と定め、123条3項が請求項ごとの無効審判請求を認めているため、邪魔な一本だけを対象にできます。実務のポイント:実務では、自社製品に抵触する独立請求項を狙うのが定石です。独立請求項を潰せば、それを引用する従属請求項も道連れで弱体化することが多い。逆に従属請求項だけ潰しても上位の広い権利は残るので、どの請求項を標的にするかの見極めが勝敗を分ける

Q2無効審判で一部の請求項が無効になったら、特許全体が消えるんですか?

消えません。185条により各請求項が独立した特許とみなされるので、無効審判で請求項3が無効になっても、独立した請求項1や5は有効なまま残ります(125条で無効分は遡及消滅)。実務のポイント:だからこそ特許権者は、危ない請求項を訂正で先に削るか限定して、相手の無効主張の的を消す防御を打ちます。投資家へのデューデリ説明でも『請求項3が落ちても中核の請求項1は無傷』と請求項単位で語れるかどうかで、特許の評価が変わる

Q3結局この条文って、自分の事業に何の関係があるんですか?

製品を持つ事業者全員に関係します。他社特許に抵触したとき全面戦争を避けて一請求項だけ攻める、自社特許を守るとき一本を捨てて残りを救う、その可分性の根拠が185条です(123条3項・126条と連動)。実務のポイント:特許訴訟に強い弁理士・弁護士は、紛争の最初に必ず『どの請求項が問題か』を請求項単位で切り分けます。特許番号一個で議論する素人と、請求項単位で議論できる人とでは、交渉開始時点での主導権が違う

間違えやすい点 AI による整理

  • 「特許は一件まるごと有効か無効かのどちらか」と思っている人が多いが、これは前提から誤っている。185条が請求項ごとに別個の特許とみなすため、無効審判は請求項単位で請求でき、判断も請求項単位で下る。一本が無効でも他は生き残る、という発想に切り替えないと、攻め方も守り方も的を外す
  • 請求項が多い特許ほど強いと信じられがちだが、強さの本質はそこではない。請求項の数を増やしても、一本一本が独立して無効リスクに晒されるだけだ。重要なのは権利範囲の広い独立請求項が無効理由に耐えられるか。数の多さは、むしろ攻撃者に「どこか一本に隙はないか」と探す的を増やしているだけのこともある
  • 「請求項ごとに分かれるなら、年金(特許料)も使う請求項だけ払えばいい」と誤解する人がいるが、特許料は特許権という一個の権利単位で課されるのが原則であり、185条が列挙する手続に特許料の納付そのものは含まれない。請求項単位で扱われる範囲は条文が限定列挙しており、なんでも分割されるわけではない
比較の観点この条文ほかの条文
条文の役割185条:列挙手続で請求項ごとに特許とみなす特則(可分性の根拠)123条:特許無効審判の請求原因と手続
126条:訂正審判による請求項の限定・削除
請求項単位の扱い無効・訂正・放棄・登録など限定列挙の場面のみ請求項ごとに可分123条3項で請求項ごとに無効審判請求が可能
126条で請求項ごとに訂正可能(185条が前提)
主に使う立場攻守双方の前提規範(攻撃対象の特定・防御単位の設計)主に攻撃側(邪魔な請求項を狙う)
主に防御側(危ない請求項を切り捨て残りを救う)
列挙外への効果特許料納付など列挙外は請求項単位に分割されない無効審決確定で当該請求項は125条により遡及消滅
無効審判係属中は訂正審判に時期的制約がある

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
中華民国専利法第73条・第82条

台湾も一部の請求項に絞った挙発(無効審判)を認め、無効審決も請求項単位で下る。日本185条と同じく請求項の可分性を採用

韓国
대한민국 특허법 제133조

韓国も請求項ごとの特許無効審判を認める。複数項制を前提に日本と類似の可分処理を採用

ドイツ
PatG § 22・§ 81

ドイツも無効訴訟で部分無効(Teilnichtigkeit)を認め、特定の請求項のみを無効とし他を存続させる扱いが可能

アメリカ
35 U.S.C. § 282(a)

米国は各クレームが独立して有効性を推定される旨を明文化し、一部クレームの無効が他クレームに影響しない構造を採る

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 他社の特許があなたの新製品を止めている。明細書を開くと請求項が八個。全部を無効にしようと焦る必要はない。185条と123条3項により、あなたの製品に刺さっている請求項だけを特定して、その一本に無効審判をかければいい。攻撃対象を絞れば、先行技術の調査範囲も弁理士費用も激減する
  • あなたがスタートアップで特許を一件持っている。投資家のデューデリで「請求項3に無効理由がある」と指摘された。だが慌てなくていい。185条のおかげで請求項3が落ちても、独立した請求項1と5はそのまま権利として残る。特許全体が紙くずになるわけではない、と説明できるかどうかで企業価値の評価が変わる
  • もし、あなたの会社の中核特許に対して、ライバルが「請求項1だけ」を狙った無効審判を起こしてきたら? 一番広い独立請求項を潰せば、そこにぶら下がる従属請求項も実質的に弱体化する。残された対応時間は審判の答弁書提出期限まで。訂正審判で請求項を限定して防御するか、争うか、その判断を請求項単位で組み立てる必要がある

取るべき行動

被害を受けた側:1. 特許権者として一部の請求項に無効審判を起こされたら、まず攻撃されている請求項を特定し、それが独立請求項か従属請求項かを確認2. 当該請求項に無効理由が濃いなら、訂正請求・訂正審判で限定または削除し、残りの請求項を守る方針を初動で固める3. 答弁書提出期限を厳守、ここを逃すと防御の幅が狭まる4. 残存請求項で侵害が問えるかを並行検討し、攻撃と防御を請求項単位で組み立てる

訴えられた側:1. 侵害を主張されたら、自社製品が抵触している請求項を一本ずつ照合し、刺さっている請求項だけを洗い出す2. その請求項に絞って先行技術調査を行い、新規性・進歩性の欠如など無効理由を探す3. 185条と123条3項に基づき、その請求項だけを対象に無効審判を請求、全請求項を相手にする無駄を省く4. 無効審判と並行して、設計変更で抵触請求項を回避できないかも検討する

時効(請求できる期限):185条自体に時効はない。関連する特許無効審判(特許法123条)は請求項ごとに、原則として権利存続中いつでも請求できる。一方、訂正審判(特許法126条)は無効審判が特許庁に係属している間は請求できないなど時期的制約があるため、防御の動き出しは早いほど選択肢が広い(最新の改正状況をご確認ください)

改正沿革 AI による整理

  • 昭和62年(1987年)改正・要検証 一発明一出願から複数請求項制(多項制)への移行に伴い、二以上の請求項を持つ特許を所定の手続で請求項ごとに扱うための特則として新設されたものと解されるが、その後の数次改正で列挙される引用条項が繰り返し更新されており、改正回数と各条項の追加時期は人的検証を要する

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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