受講中の講座ブックマーク無料で登録

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年7月4日読了 7 分7 分7 分

特許法 第24条

クイックジャンプ

民事訴訟法第百二十四条(第一項第六号を除く。)、第百二十六条、第百二十七条、第百二十八条第一項、第百三十条、第百三十一条及び第百三十二条第二項(訴訟手続の中断及び中止)の規定は、審査、特許異議の申立てについての審理及び決定、審判又は再審の手続に準用する。この場合において、同法第百二十四条第二項中「訴訟代理人」とあるのは「審査、特許異議の申立てについての審理及び決定、審判又は再審の委任による代理人」と、同法第百二十七条中「裁判所」とあるのは「特許庁長官又は審判長」と、同法第百二十八条第一項及び第百三十一条中「裁判所」とあるのは「特許庁長官又は審判官」と、同法第百三十条中「裁判所」とあるのは「特許庁」と読み替えるものとする。

この条文の基本情報

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 特許法第24条は、日本の特許法に含まれる条文です。
  2. 特許法第24条の条文原文は「民事訴訟法第百二十四条(第一項第六号を除く。」で始まります。
  3. 特許法第24条は第一章 総則に置かれています。
  4. 特許法の公布日は昭和34年4月13日です。
  5. 特許法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
  6. 特許法第24条の前の条は特許法第23条です。
  7. 特許法第24条の次の条は特許法第25条です。
  8. 特許法第24条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式特許法(昭和三十四年法律第百二十一号)第24条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/334AC0000000121
  • 本サイト収録特許法(昭和三十四年法律第百二十一号)第24条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/334AC0000000121/24
裁判例 1件に引用されています

関連度の高い1件を表示しています

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点特許法24条は、民事訴訟法の中断・中止の規定を特許庁の審査・審判等に準用する。出願人が死亡・破産すると手続は中断し、相続人が受継するまで応答期間は進行しない。

Q · 特許を出願した本人が審査の途中で亡くなったら、その出願はもう無効になってしまうの?

手続は中断し、相続人が受け継ぐまで期限は止まります

無効にはなりません。特許法24条が準用する民事訴訟法124条により、出願人が死亡すると特許庁での審査手続は自動的に中断し、相続人が受継の手続をとるまで応答期間の進行が止まります。破産や法人の合併でも同様です。ただし中断は永遠ではなく、特許庁長官・審判長は職権で手続の続行を命ずることができ、相当期間内に受継がなければ手続は再開されます。慌てて不完全な書類を出す前に、まず相続や承継を確定させる時間が法的に確保されています。

解説

発明の特許出願を出した個人事業主が、審査の途中で急逝した。残された家族は「もう手遅れだ、期限が過ぎて出願は無効になる」と諦める。それが最大の誤りだ。特許法24条は、訴訟手続の中断・中止に関する民事訴訟法の規定を、特許庁での審査・特許異議・審判・再審の手続に丸ごと準用する。出願人が死亡すれば手続は自動的に「中断」し、相続人が受け継ぐまで応答期限の時計は止まる。会社が合併・破産したときも同じだ。条文自体は読替えだらけで素っ気ないが、その実体は「手続の途中で当事者に何かが起きても、関係者が不意打ちで権利を失わない」という安全装置である。特許を受ける権利は相続財産であり、この一条がその承継を時間的に守っている。

法的な位置づけ

特許法24条は手続の中断・中止を定める準用規定であり、民事訴訟法の訴訟手続の中断・中止に関する条項を、特許庁における審査・特許異議の審理及び決定・審判・再審の手続に準用する。出願人や当事者の死亡、破産、法人の合併、代理権の消滅等が生じた場合に手続を停止させ、承継人が受継するまで期間の進行を止める機能をもつ。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.本人の死亡・破産・合併を確認し、中断を前提に置く 出願人・当事者だった本人の死亡、破産手続開始、法人の合併・解散を確認したら、まず特許庁での手続が中断していることを前提に置く。応答期限が見かけ上進んでいても、中断していれば進行は止まっている
  2. 2.相続人・承継人を確定する 遺産分割協議で特許を受ける権利の帰属を確定させる。共同相続の段階では権利は準共有となる。破産の場合は破産管財人が受継の要否を判断し、合併の場合は存続会社が承継人となる
  3. 3.特許庁に受継の申立てを行う 自分が手続当事者になることを明示して、特許庁に受継の申立てをする。これにより中断していた手続が再開し、応答期間などが再進行を始める。誰が受継するかで揉めている場合は続行命令のリスクを意識して早めに動く
  4. 4.受継後に応答・補正を一括で行う 受継が認められて応答期間が再進行してから、拒絶理由通知への意見書・補正書を提出する。中断中に焦って不完全な書類を出さず、相続確定を待ってから対応する方が補正の幅を残せる

よくある質問 AI による整理

Q1特許法24条とは何ですか?

民事訴訟法の中断・中止の規定を、特許庁の審査・特許異議・審判・再審の手続に準用する規定です。出願人の死亡・破産・合併等で手続を一時停止させ、承継人の受継まで期限を止めます。

Q2特許を受ける権利は相続の対象になりますか?

なります。特許を受ける権利は財産的権利であり相続財産に含まれます。出願中に本人が死亡しても、相続人が受継の手続をとれば出願を引き継げます。相続放棄をすればこの権利も放棄したことになります。

Q3特許出願人が死亡したら誰が手続を引き継ぐのですか?

相続人または遺産分割で権利を取得した承継人が引き継ぎます。委任関係が切れている場合は代理人が動かないこともあるため、相続人自らが受継の申立てをする必要があります。

Q4受継の申立てはどこにするのですか?

特許庁に対して行います。誰が手続当事者になるかを明示して申し立て、受継が認められて初めて中断していた応答期間が再進行します。それまでに補正方針や先行技術調査を準備できます。

Q5共同出願人の一人が破産すると出願はどうなりますか?

破産した者について手続は中断し、破産管財人が受継するか否かを決めるまで進みません。残る出願人だけが置き去りにされて期限切れになる事態を、この準用規定が防いでいます。

Q6会社が合併したら特許出願は消滅しますか?

消滅しません。出願人だった会社の法人格が消えても手続は中断し、合併存続会社が受継します。出願が宙に浮くことはなく、承継の手続を経て継続します。

Q7特許庁は中断した手続を勝手に再開できますか?

できます。準用される民事訴訟法127条の読替えにより、特許庁長官または審判長は職権で手続の続行を命ずることができます。相当期間内に受継がなければ手続は再開されます。

Q8手続の中止はどんなときに起こりますか?

天災その他の事由で手続を続けられない場合などに生じます。中断が当事者側の事情(死亡・破産等)で自動的に起こるのに対し、中止は特許庁側の判断や外的事情による停止です。

この条文についての質問 AI による整理

Q1特許の出願人が亡くなったら、応答期限は止まりますか? それとも進み続けますか?

止まります。特許法24条が準用する民事訴訟法124条により、出願人の死亡で手続は中断し、相続人が受け継ぐまで応答期間などの期限は進行しません。実務のポイント:実務では特許庁が死亡を把握していない間に拒絶理由通知の期限が見かけ上進むことがある。相続人側から死亡の事実と受継の申立てを出して初めて「中断していた」と整理される。気付いた時点で速やかに上申するかどうかで、補正の余地が残るかが決まる

Q2中断ってずっと続くんですか? 放っておいても大丈夫?

ずっとは続きません。準用される民事訴訟法127条の読替えで、特許庁長官または審判長は職権で手続の続行を命ずることができ、相当期間内に受け継がなければ手続は再開されます(特許法24条)。実務のポイント:「中断しているから安全」と放置している間に、審判の相手方が続行命令を促して手続を再開させ、こちらが準備不足のまま不利な審決を受ける、ということが起こりうる。中断は守りであって免罪符ではない

間違えやすい点 AI による整理

  • 「出願人が死んだら出願も終わり」と思われているが、特許を受ける権利は相続される財産であり、手続は中断して相続人が受け継ぐ。終わるのではなく、引き継ぎのために一時停止するだけだ
  • 中断すれば安心だと知っている人でも、中断が永遠でないことは見落としがちだ。特許庁長官・審判長は職権で手続の続行を命ずることができ(準用される民事訴訟法127条の読替え)、相当期間内に動かなければ手続は再開される。「止まっているから大丈夫」が一番危ない
  • 「中断の手続なんて代理人がやってくれるはず」という前提自体が崩れることがある。死亡や代理権消滅で委任関係そのものが切れている場面では、引き継ぐべき相続人や承継人が自ら動かなければ誰も手続を起こさない。問うべきは「誰がやるか」ではなく「自分が動かなければ誰も動かない」ことの自覚だ
比較の観点この条文ほかの条文
条文の役割特許法24条:民訴の中断・中止規定を特許庁手続に準用(時計を止める)特許法21条:中断後の手続の続行に関する規定
特許法22条:中断した手続の受継の申立て
作動する場面出願人・当事者の死亡・破産・合併・代理権消滅等が発生した瞬間中断中に続行が必要になった局面
承継人が手続を引き継ぐ局面
誰が動くか法律上自動的に中断(当事者の行為不要)特許庁長官・審判長が職権で続行を命ずる
承継人が自ら受継を申し立てる

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
民事訴訟法第168条以下(當然停止・承受訴訟)+専利法の準用

台湾も当事者の死亡等による訴訟手続の当然停止と承受の制度をもち、専利法が民訴を準用する構造は日本と近い

韓国
민사소송법 제233조 이하(소송절차의 중단)+특허법

韓国も死亡・破産等による訴訟中断と受継の制度をもち、特許庁手続への準用を通じて出願人保護を図る点で日本と類似

ドイツ
ZPO §§ 239 ff.(Unterbrechung des Verfahrens)+PatG

本条の淵源。ドイツ民訴の中断制度が特許手続にも及び、当事者の死亡等で手続が中断する構造が日本の直接のモデル

アメリカ
Federal Rules of Civil Procedure Rule 25 (Substitution of Parties)

米国は訴訟当事者の死亡等に対し「当事者の交代(substitution)」で対応。自動中断ではなく、90日以内の交代申立てを要する点で構造が異なる

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 個人で特許出願した父が、拒絶理由通知への応答期間中に倒れて亡くなった。残された家族は何もしなければ出願が拒絶されると思い込む。だが手続は中断し、相続人が受継の手続をとるまで応答期限は進行しない。慌てて不完全な書類を出すより、まず相続を確定させる時間が法的に確保されている
  • もし、共同出願していた相棒が破産したら、あなたの出願はどうなる? 破産者について手続は中断し、破産管財人が受け継ぐか否かを決めるまで進まない。あなた一人が置き去りにされて期限切れになる事態は、この準用規定が防いでいる
  • 出願人だった会社が他社に吸収合併された。法人格は消えたが、手続は中断し合併存続会社が受継する。出願が宙に浮くことはない
  • 審判係属中に当事者が死亡し、相続人が複数いて誰が受け継ぐか揉めている。中断は無期限ではない。特許庁長官または審判長は職権で手続の続行を命ずることができ、相当期間内に受継がなければ手続は再開される。放置すれば不利な審決が確定しかねない、あと数週間の判断が分かれ目だ

取るべき行動

被害を受けた側:1. 出願人だった本人の死亡・破産を確認したら、まず特許庁での手続が中断していることを前提に置く2. 相続人・承継人を確定する(遺産分割協議または破産管財人の判断) 3. 受継の申立てを特許庁に行い、自分が手続当事者になることを明示する4. 受継後に初めて応答期間が再進行するので、それまでに先行技術調査や補正方針を準備しておく。慌てて中断中に書類を出さない

訴えられた側:1. 審判や異議の相手方当事者が死亡・破産した場合、手続が中断するため自分の主張も一旦止まる2. いつまでも止まると不利益なら、特許庁長官・審判長に手続の続行命令を促す上申を検討する3. 相当期間内に受継がなければ手続は再開できる4. 中断期間中の進行停止を逆手に取られないよう、相手の承継状況を能動的に確認する

時効(請求できる期限):中断には特定の年限はないが、特許庁長官・審判長は職権で手続の続行を命ずることができ、相当の期間内に受継がない場合は手続が再開される(準用される民事訴訟法127条等の読替え)。起算点は中断事由の発生時(死亡・破産・代理権消滅等)

学説

通説:特許法24条の準用は、行政手続である特許庁の審査・審判においても、当事者の地位に異変が生じた瞬間に不意打ちで権利を失わせないための手続保障と解される。中断は法律上当然に生じ、受継または続行命令により解消される。

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.昭和34年(1959年) 新設:現行特許法(昭和34年法律第121号)の制定に伴い、民事訴訟法の中断・中止規定を特許庁手続に準用する規定として置かれた
  2. 2.平成26年(2014年) 改正:特許異議の申立て制度の復活に伴い、準用の対象手続に「特許異議の申立てについての審理及び決定」が加えられた

ログインすると、この条文にメモを残して他の利用者と共有できます。

特許法の全文を見る所属する編章節を開く:第一章 総則

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

次に調べる

判例を探す:条文単位の判例の紐づけは準備中です。上のカードから法令名で検索できます。裁判所「裁判例検索」で探す ›