要点国民年金法 125 条は、理事長が国民年金基金を代表し、業務は理事の過半数で決し可否同数なら理事長が決すると定める。監事は監査結果を理事長又は代議員会に提出できる。
Q · 国民年金基金の理事会で賛成と反対が同数になったら、誰が決めるんですか?
理事長です。可否同数なら理事長が決すると 125 条 2 項が定めます。
国民年金法 125 条 2 項は、基金の業務は規約に別段の定めがある場合を除き理事の過半数で決し、可否同数のときは理事長の決するところによると定めます。理事会が真っ二つに割れた場合、最終的な決定権は常に理事長側にあります。ただし「規約に別段の定め」があればこの原則は変わるため、加入している基金の規約の確認が重要です。なお監事は 5 項により、監査結果に基づく意見を理事長を経ずに代議員会へ直接提出することもできます。
国民年金基金の掛金は月額上限 6 万 8 千円、iDeCo と枠を分け合う金額だ。その掛金を預けた先の意思決定が、たった 5 項の条文で組み立てられている。理事長が基金を代表し業務を執行する、ここまでは想像通りだろう。効いてくるのは 2 項である。業務は理事の過半数で決し、可否同数なら理事長が決める。理事会が真っ二つに割れたとき、最後に決めるのは常に理事長側だ。しかも「規約に別段の定めがある場合を除くほか」と書いてある。あなたが加入している基金の規約次第で、この力学は変わる。そして 5 項。監事は監査結果を理事長「又は」代議員会に提出できる。理事長を飛び越えて、加入員の代表機関に直接届けるルートが法律上開いている。自分の掛金がどう監視されているかは、この一条の読み方で見えてくる。
国民年金法第 125 条は、国民年金基金の執行機関と監査機関の権限配分を定める規定である。理事長に代表権と業務執行権を与え、基金の業務は規約に別段の定めがある場合を除き理事の過半数で決し、可否同数のときは理事長が決する。監事は基金の業務を監査し、その結果に基づき理事長又は代議員会に意見を提出することができる。
国民年金法 125 条 1 項により、基金を対外的に代表し、その業務を執行する役員です。事故があったときや欠けたときは、あらかじめ理事長が指定した理事が職務を代理します。
同条 4 項に基づき基金の業務を監査する役員です。5 項により、監査結果に基づき必要と認めるときは理事長又は代議員会に意見を提出できます。
加入員の代表機関で、基金の重要事項を審議します。125 条 5 項は監事の意見の提出先として代議員会を明示しており、理事長を経由しない監査情報のルートになっています。
止まりません。125 条 1 項は、理事のうちからあらかじめ理事長が指定する者が職務を代理し、又は職務を行うと定めています。事前指定がないと代理者の特定に手間取ります。
はい。125 条 2 項により理事の過半数で決します。ただし「規約に別段の定めがある場合を除くほか」とされ、可否同数のときは理事長が決します。
125 条 3 項は、理事が理事長の定めるところにより理事長を補佐して積立金の管理及び運用に関する業務を執行できると定めます。実際の分担は規約と内部規程で決まります。
加入している基金が公表する規約・事業報告で確認します。125 条 2 項の「規約に別段の定め」がどう置かれているかで、理事会の議決ルールが変わります。
違います。iDeCo は加入者本人が運用商品を選びますが、国民年金基金は 125 条の理事会と監事に運用の意思決定と監査が委ねられます。掛金枠は両者で共有します。
解散しても年金が消えるわけではない。中途脱退者や解散した基金の加入員に対する年金の支給は、国民年金基金連合会が引き継ぐ仕組みが法律上用意されている。日々の監視役は本条 4 項の監事で、その結果は 5 項により理事長を経ずに代議員会へ直接出すこともできる。業界裏話ヒント:基金の体力は加入時のパンフレットではなく、毎年の事業報告と財政決算に出る。予定利率と積立水準の二つを先に見る人が、実際の安全度を知っている側になる。
監事にできるのは本条 4 項の監査と 5 項の意見提出までである。会社法 381 条の監査役に認められるような違法行為の差止請求権は、本条には書かれていない。実効的な経路は、代議員会の議題に乗せることと、厚生労働大臣の監督権限を動かすことになる。業界裏話ヒント:監事への申入れは代議員会の日程から逆算して出すと意見に反映されやすい。開催直前に出した苦情は、事実上その回では扱われず次年度送りになる。
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 監査対象と権限の範囲 | 国民年金法 125 条 4 項:基金の業務を監査する | — |
| 意見・報告の提出先 | 125 条 5 項:理事長又は代議員会(理事長を飛び越えるルートあり) | — |
| 違法行為の差止請求権 | 本条には規定なし(監査と意見提出まで) | — |
| 是正を実現する主な経路 | 代議員会の議題化+厚生労働大臣の監督 | — |
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