著作者の権利及びこれに隣接する権利に関し条約に別段の定めがあるときは、その規定による。
要点著作権法 5 条は、著作者の権利と著作隣接権について条約に別段の定めがあるときは条約が優先すると定める。ベルヌ条約により外国の著作物も登録なしで日本国内で保護される。
Q · 海外の作者が描いた絵、日本で登録もしてないのに、なんで著作権があるの?
条約が国内法に優先し、外国作品も登録不要で保護されるからです
著作権法 5 条により、著作者の権利と著作隣接権について条約に別段の定めがあるときは、その条約の規定が国内法に優先して適用されます。日本が加盟するベルヌ条約は無方式主義をとり、登録も©表示も不要で、創作した瞬間に加盟国すべてで保護が発生します(同法 6 条 3 号)。したがって外国人の著作物も日本国内で登録なしに保護され、逆にあなたの作品もベルヌ条約加盟の約 180 か国で自動的に守られます。
海外のイラストレーターが描いた絵を、日本のサイトで無断転載した。相手は日本に住んでいないし、日本の著作権登録もしていない。だから日本の著作権法は及ばない、と思ったら大間違いだ。著作権法 5 条は、著作者の権利と著作隣接権について「条約に別段の定めがあるときは、その規定による」と定める。つまり、日本が加盟するベルヌ条約や TRIPS 協定が動いた瞬間、外国人の著作物も登録なしで日本国内で保護される。逆に、あなたが描いた漫画やとった写真は、ベルヌ条約加盟の約 180 か国で、何の手続きもなく自動的に保護される。この一条が、国境をまたいだ著作権の地図そのものを書き換えている。日本法だけを見て安心していると、頭の上にもう一階建っていることに気付けない。
著作権法 5 条は、著作者の権利および著作隣接権について、条約に別段の定めがある場合は条約の規定を国内法に優先して適用する旨を定める条約優先規定である。ベルヌ条約・万国著作権条約・TRIPS 協定等が本条を通じて国内で効力を持ち、無方式主義により外国の著作物が登録なしで保護される根拠となる。
著作者の権利と著作隣接権について、条約に別段の定めがあれば条約を国内法に優先して適用すると定める条約優先規定です。ベルヌ条約や TRIPS 協定を国内で効かせる根拠になります。
著作権の国際保護を定める基本条約で、約 180 か国が加盟しています。無方式主義と内国民待遇を柱とし、登録なしに加盟国相互で著作物が保護されます。日本は 1899 年に加盟しました。
登録・©表示・納本などの手続を一切要求せず、創作した瞬間に著作権が発生する原則です。ベルヌ条約 5 条(2)が採用し、日本もこれに従うため未登録でも権利が立ちます。
不要です。©は万国著作権条約の名残で、現在は表示がなくても保護されます。表示の有無と権利の有無は無関係で、マークがない外国作品も自由には使えません。
条約に別段の定めがあれば、著作権法 5 条により条約が優先します。国会が定めた国内法より国際約束が上位に立つ構造で、憲法 98 条 2 項の条約遵守義務が背景にあります。
TRIPS 協定は WTO 加盟国に知的財産保護の最低基準を義務づけ、ベルヌ条約の実体規定を取り込みます。5 条を通じて日本国内でも効力を持ち、保護水準を底上げします。
ベルヌ条約は無方式主義で登録不要、万国著作権条約は©表示を条件に保護する方式主義寄りの条約です。現在はほぼすべての主要国がベルヌ条約に加盟し、実務上はベルヌが中心です。
平和条約により、連合国の著作物に戦争期間分(約 10 年強)を保護期間へ上乗せする制度です。単純計算で期間切れと判断すると、実際はまだ保護中というケースがあります。
ベルヌ条約が無方式主義、つまり登録不要を採用しているからです。著作権法 5 条がこの条約を日本法に取り込んでいるため、加盟国の著作物は創作と同時に日本でも保護されます(6 条 3 号)。業界裏話ヒント:多くの人が「©マークがないから自由」と誤解しますが、©は万国著作権条約の名残で、今は表示がなくても保護される。表示の有無は権利の有無と無関係だと知っているかどうかで、トラブルの初動が変わります
侵害が起きた国の法律、つまり保護国法で判断されるのが原則なので、海外サイトの侵害は現地法で戦うのが基本です。ただしその国がベルヌ条約加盟国なら、現地で登録していなくても権利は認められます。業界裏話ヒント:プラットフォーム(X、pixiv、DeviantArt 等)への権利侵害報告やテイクダウン申請は、現地訴訟より圧倒的に速くて安い。海外侵害でいきなり弁護士を雇う前に、まずプラットフォームの報告窓口を使うのが実務の定石です
保護期間は条約上の相互主義により、本国と日本の期間を比較する場面があります(著作権法 58 条)。さらにアメリカ等の作品には戦時加算、つまり第二次大戦の連合国に対する約 10 年の上乗せが残っています。業界裏話ヒント:「もうパブリックドメインだろう」と思った海外作品が、戦時加算のせいで日本ではまだ保護されている、ということが実際に起こる。単純計算で期間切れと判断するのが一番危ない(最新の改正状況をご確認ください)
| dimension | thisArticle | alternatives |
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| 規律の役割 | 5 条:条約に別段の定めがあれば条約を国内法に優先適用(条約優先規定) | — |
| 働く場面 | 国内法と条約が食い違うとき、どちらを使うかの上下関係 | — |
| 実務での効き方 | 「条約が上位」という原則そのものを与える | — |
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