短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律 第1条(目的)
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この法律は、我が国における少子高齢化の進展、就業構造の変化等の社会経済情勢の変化に伴い、短時間・有期雇用労働者の果たす役割の重要性が増大していることに鑑み、短時間・有期雇用労働者について、その適正な労働条件の確保、雇用管理の改善、通常の労働者への転換の推進、職業能力の開発及び向上等に関する措置等を講ずることにより、通常の労働者との均衡のとれた待遇の確保等を図ることを通じて短時間・有期雇用労働者がその有する能力を有効に発揮することができるようにし、もってその福祉の増進を図り、あわせて経済及び社会の発展に寄与することを目的とする。
この条文の基本情報
目的とは何ですか?
定義目的とは、短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律第1条に定められた規定で、「この法律は、我が国における少子高齢化の進展、就業構造の変化等の社会経済情勢の変化に伴い、短時間・有期雇用労働者の果たす役割の重要性が増大していることに鑑み、短時…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律第1条(目的)は、日本の短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律に含まれる条文です。
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律第1条の条文原文は「この法律は、我が国における少子高齢化の進展、就業構造の変化等の社会経済情勢の変化に伴い、短時間・有期雇用労働者の果たす役割の重要性が増大していることに鑑み、短時…」で始まります。
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律第1条は第一章 総則に置かれています。
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律の公布日は平成5年6月18日です。
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律第1条の次の条は短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律第2条です。
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律第1条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律(平成五年法律第七十六号)第1条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/405AC0000000076 - 本サイト収録
短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律(平成五年法律第七十六号)第1条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/405AC0000000076/1
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点短時間・有期雇用労働法第1条は、パートや有期雇用労働者について、通常の労働者との均衡のとれた待遇の確保等を図ることを目的とする規定である。
Q · 契約社員だから賞与ゼロ、これって法律的に「仕方ない」で済む話なの?
非正規と正社員の均衡待遇を目指す目的規定です
短時間・有期雇用労働法1条は、パートや有期雇用労働者について通常の労働者との「均衡のとれた待遇の確保」を図ることを目的とする規定です。この条文単独で賞与を請求できるわけではありませんが、不合理な待遇差を禁じる法8条や差別的取扱いを禁じる法9条を裁判官が解釈するときの羅針盤になります。会社は正社員だけに手当を出す理由を合理的に説明できなければならず、あなたの待遇格差が「当たり前」か「不合理」かを判定する物差しがこの一条から始まります。
解説
正社員には夏と冬に賞与が出る。あなたは同じ職場で同じレジを打ち、同じクレーム電話を受けているのに、契約社員だから賞与はゼロ。通勤手当も住宅手当もつかない。「非正規だから仕方ない」と自分に言い聞かせてきたなら、その諦めに法律が正面から異を唱えている。短時間・有期雇用労働法の第1条は、パートやアルバイト、契約社員が「通常の労働者(=正社員)との均衡のとれた待遇」を確保されるべきだと宣言する。目的規定なので、この条文単体で会社に賞与を請求できるわけではない。だが法8条(不合理な待遇差の禁止)や法9条(差別的取扱いの禁止)を裁判官が読むとき、その解釈の羅針盤になるのがこの第1条だ。なぜその手当が正社員にだけ支給されるのか、会社は合理的な理由を説明できなければならない。あなたの待遇格差が「当たり前」なのか「不合理」なのかを判定する物差しは、この一条から始まっている。
法的な位置づけ
短時間・有期雇用労働法第1条は同法の目的を定める規定であり、短時間・有期雇用労働者について適正な労働条件の確保、雇用管理の改善、通常の労働者への転換の推進等の措置を講じ、通常の労働者との均衡のとれた待遇の確保等を図ることを立法目的として宣言する。
よくある質問 AI による整理
Q1パート有期雇用労働法とは何ですか?
パートタイム労働者と有期雇用労働者の待遇改善を図る法律です。旧パートタイム労働法を2018年改正で有期雇用も対象に加え、現行名称になりました。同一労働同一賃金の根拠法の一つです。
Q2同一労働同一賃金はいつから施行されましたか?
本格施行は大企業が2020年4月1日、中小企業が2021年4月1日からです。企業規模により施行時期がずれた点に注意が必要です。
Q3パート有期雇用労働法は中小企業にも適用されますか?
適用されます。企業規模を問わず、短時間労働者や有期雇用労働者を一人でも雇えば対象です。法8条等の施行時期のみ中小企業は2021年4月からと猶予されました。
Q4非正規の待遇差の理由は会社に説明を求められますか?
求められます。法14条2項により、労働者が求めれば会社は正社員との待遇差の内容と理由を説明する義務を負います。メールなど記録に残る形で求めるのが有効です。
Q5均衡待遇と均等待遇の違いは何ですか?
均衡待遇(法8条)は職務内容等の違いに応じたバランスを求め、不合理な差を禁じます。均等待遇(法9条)は職務等が同一なら差別的取扱いそのものを禁じます。
Q6パート有期雇用労働法に違反すると罰則はありますか?
8条・9条自体に刑事罰はありませんが、不合理と判断されれば差額相当の損害賠償の対象になります。行政の助言・指導・勧告や企業名公表の仕組みもあります。
Q7労働契約法20条は今どうなっていますか?
2018年改正で有期雇用の不合理な労働条件禁止規定は労働契約法20条から本法8条へ統合され、旧20条は削除されました。現在は本法8条で判断されます。
Q8派遣社員にも同一労働同一賃金は適用されますか?
適用されます。2020年改正で労働者派遣法にも同じ均衡・均等待遇の考え方が組み込まれました。派遣先均等・均衡方式か労使協定方式のいずれかで待遇が決まります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1目的規定って結局お題目でしょう? これがあって私に何か得があるんですか?
直接この第1条で賞与を請求はできません。ですが効くのは裁判の場です。法8条・9条で待遇差の不合理性を争うとき、裁判官は必ずこの法律の趣旨に立ち返ります。最高裁の同一労働同一賃金判決(令和2年の一連の判決)も、本法の目的を解釈の軸に据えました。実務のポイント: 弁護士は訴状を書くとき、いきなり8条の文言だけを並べません。まず第1条の『均衡のとれた待遇の確保』という理念を冒頭に置き、個別手当の不支給がその理念に反すると論じます。目的規定を引けるかどうかで、主張の説得力が段違いに変わる
Q2うちは小さな会社なんですが、この法律ってパートが数人いるだけでも適用されますか?
適用されます。企業規模に関わらず、短時間労働者や有期雇用労働者を一人でも雇えば対象です。ただし法8条等の本格施行は、大企業が2020年4月、中小企業が2021年4月からと時期がずれました。実務のポイント: 中小企業の経営者ほど『慣行だから』と手当の差を放置しがちですが、法14条で従業員から説明を求められたとき答えられないと、それ自体が不合理性の証拠になります。労使トラブルを抱える前に、正社員と非正規の待遇差を一項目ずつ『なぜこの差があるか』棚卸ししておくのが、結局いちばん安い保険になる
Q3正社員と全く同じ給料じゃないと違法、ってことですか?
違います。この法律が求めるのは『同一』ではなく『均衡』(法8条)と『均等』(法9条)です。職務内容、責任の程度、配置転換の範囲などが正社員と違えば、待遇に差があること自体は許されます。問われるのはその差が不合理かどうか。実務のポイント: 会社側は『正社員は転勤がある』『将来の幹部候補だ』といった理由で差を正当化しようとします。逆に労働者側は、実際には転勤実績がない、職務が完全に同じといった事実を突けば差を崩せる。勝敗は抽象論ではなく、職務内容の具体的な事実の積み上げで決まる
間違えやすい点 AI による整理
- 「目的規定だから自分には何の効果もない」と思いがちだが、それは効き方を見誤っている。第1条は直接あなたに権利を与えないが、法8条・9条という実際に使える武器を裁判官がどう読むかを方向づける。最高裁が一連の同一労働同一賃金判決でこの法の趣旨を繰り返し参照したのは、目的規定が解釈の決め手になるからだ
- 「同一労働同一賃金とは、非正規も正社員と全く同じ給料をもらえること」と多くの人が誤解しているが、この法律が求めるのは『同一』ではなく『均衡』と『均等』。職務内容や責任、配置転換の範囲が違えば、待遇差そのものは許される。問われるのは差の有無ではなく、その差が不合理かどうかだ。問いの立て方を間違えると、勝てる主張も組み立てられない
- 「ボーナスや退職金は正社員の特権で、契約社員が口を出す話ではない」という前提自体が古い。法改正後、賞与・退職金・各種手当のすべてが均衡待遇の検討対象になった。あなたから見れば『もらえなくて当然』でも、法律から見れば『なぜ出さないのか会社が説明すべき項目』。この視点の落差が、請求できたはずの待遇を取りこぼさせる
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 条文の役割 | 第1条:立法目的の宣言(均衡待遇の理念) | 第8条:不合理な待遇差の禁止(均衡待遇) 第9条:差別的取扱いの禁止(均等待遇) |
| 適用の前提 | 全ての短時間・有期雇用労働者(理念として) | 職務内容・責任等が正社員と異なる場合 職務内容・配置変更範囲が正社員と同一の場合 |
| 直接の効果 | 権利は生じず、8条・9条の解釈指針となる | 不合理な差は無効・差額賠償の対象 差別的取扱いそのものが禁止される |
| 使える場面 | 訴状冒頭で理念を提示し主張を補強 | 賞与・手当・退職金の個別格差を争う 同視すべき非正規への一切の差別を争う |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾は同一労働同一賃金を賃金の性差別禁止として労基法に置くが、非正規全般の均衡待遇は行政指導レベルにとどまり、日本のような包括的な均衡・均等待遇の実定法化は限定的。
韓国は2006年に期間制・短時間勤労者保護法を制定し、合理的理由のない差別的処遇を明文で禁止。日本より早く独立法として整備した点が特徴。
ドイツは EU 指令を受け、パートタイム・有期労働者への不利益取扱いを客観的理由なしに禁じる。均等待遇原則が明確で、日本の法8条・9条の思想的源流に近い。
米国は最低賃金・時間外規制はあるが、非正規と正規の均衡・均等待遇を一般に義務づける連邦法はなく、パート差別の是正は主に個別の差別禁止法理に委ねられる。
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 同じ仕事、同じ責任なのに、契約社員のあなたには扶養手当も賞与もない。法8条はこの格差が「不合理」かを問う。第1条が掲げる均衡待遇の理念を背景に、日本郵便事件(最判令和2.10.15)では契約社員への扶養手当・年末年始勤務手当の不支給が不合理と判断された。あなたのケースも同じ土俵に乗る
- もし、あなたが店長として複数のパートを雇う側だったら? 正社員にだけ皆勤手当や食事補助を出している運用は、その差に合理的説明がつかなければ法8条違反になりうる。第1条の目的に照らして、人事制度を一度棚卸しする必要がある
- 入社時、契約社員のあなたに渡された労働条件通知書には、正社員にある手当の記載が一切なかった。会社に「なぜ私にはこの手当がないのか」と尋ねる権利がある。法14条2項は、求めれば会社が待遇差の理由を説明する義務を負うと定める
- あと数日で有期契約の更新時期。今の待遇のままサインするか、説明を求めてから判断するか。更新前に法14条で説明を求めておけば、不合理な格差を是正させる交渉の入口になる。サインしてしまう前が分水嶺だ
学説
通説:第1条は目的規定であり直接の権利義務を生じないが、法8条・9条の不合理性・差別性判断において解釈上の指導理念として機能するとされる。目的に掲げられた「均衡のとれた待遇の確保」が、個別手当の不支給の合理性審査の背景をなすと理解されている。
改正沿革 AI による整理
- 平成5年(1993年)制定 パートタイム労働法(短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律)として制定。短時間労働者の雇用管理の改善を目的とする規定を新設した
- 平成19年(2007年)改正 差別的取扱いの禁止規定の導入など保護を強化する大幅改正。目的規定も雇用管理の改善の理念を拡充した
- 平成30年(2018年)改正、施行 令和2年(2020年4月1日 大企業)・令和3年(2021年4月1日 中小企業) 働き方改革関連法により有期雇用労働者を対象に加え、法律名を現行名称へ変更。第1条に『通常の労働者との均衡のとれた待遇の確保』『通常の労働者への転換の推進』を明示し、労働契約法旧20条を本法8条へ統合した
改正の年表
- 1.平成5年(1993年) 新設:パートタイム労働法(短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律)として制定。短時間労働者の雇用管理の改善を目的とする規定を新設した。
- 2.平成19年(2007年) 改正:差別的取扱いの禁止規定の導入など保護を強化する大幅改正。目的規定も雇用管理の改善の理念を拡充した。
- 3.平成30年(2018年) 改正:働き方改革関連法により有期雇用労働者を対象に加え、法律名を現行名称へ変更。第1条に「通常の労働者との均衡のとれた待遇の確保」「通常の労働者への転換の推進」を明示し、労働契約法旧20条を本法8条へ統合した(施行:大企業2020年4月・中小企業2021年4月)。
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律 第2条短時間・有期雇用労働者の定義規定
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律 第8条不合理な待遇の禁止(均衡待遇)、目的を具体化する中核規定
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律 第9条通常の労働者と同視すべき場合の差別的取扱いの禁止(均等待遇)
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律 第13条通常の労働者への転換の推進措置
- 短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律 第14条待遇差の内容・理由の説明義務
- 労働契約法 第20条有期雇用の不合理な労働条件の禁止(2018年改正で本法8条へ統合、現行効力を要確認)
- 労働者派遣法 第30条派遣労働者の均衡・均等待遇、同一思想の特別法(現行効力を要確認)
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