公認会計士法 第34条の42(審判手続を行うべき者)
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- 審判手続(審判手続開始の決定及び第三十四条の五十三第七項に規定する決定を除く。)は、三人の審判官をもつて構成する合議体が行う。ただし、簡易な事件については、一人の審判官が行う。
- 2.内閣総理大臣は、各審判事件について、前項本文の合議体を構成する審判官又は同項ただし書の一人の審判官を指定しなければならない。
- 3.内閣総理大臣は、合議体に審判手続を行わせることとしたときは、前項の規定により指定した審判官のうち一人を審判長として指定しなければならない。
- 4.内閣総理大臣は、当該事件について調査に関与したことのある者を審判官として指定することはできない。
この条文の基本情報
審判手続を行うべき者とは何ですか?
定義審判手続を行うべき者とは、公認会計士法第34条の42に定められた規定で、「審判手続(審判手続開始の決定及び第三十四条の五十三第七項に規定する決定を除く。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 公認会計士法第34条の42(審判手続を行うべき者)は、日本の公認会計士法に含まれる条文です。
- 公認会計士法第34条の42の条文原文は「審判手続(審判手続開始の決定及び第三十四条の五十三第七項に規定する決定を除く。」で始まります。
- 公認会計士法第34条の42は第五章の六に置かれています。
- 公認会計士法の公布日は昭和23年7月6日です。
- 公認会計士法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
- 公認会計士法第34条の42の前の条は公認会計士法第34条の41です。
- 公認会計士法第34条の42の次の条は公認会計士法第34条の42の2です。
- 公認会計士法第34条の42には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
公認会計士法(昭和二十三年法律第百三号)第34条の42 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC0000000103 - 本サイト収録
公認会計士法(昭和二十三年法律第百三号)第34条の42(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/323AC0000000103/34_42
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点公認会計士法34条の61は、課徴金の審判手続を原則三人の審判官の合議体で行い、簡易な事件は一人で行うと定める。当該事件の調査に関与した者は審判官に指定できない。
Q · 自分を調査した金融庁の職員が、課徴金審判の審判官になることはある?
ない。調査関与者の審判官指定は本条4項で禁止
公認会計士法34条の61第4項は、内閣総理大臣が当該事件の調査に関与したことのある者を審判官に指定することを禁じています。審判は原則三人の合議体で行われ(1項)、審判官は事件ごとに指定されます(2項)。調査に関与した疑いのある者が指定されていれば、手続の瑕疵として早い段階で書面により異議を述べ、記録に残しておくことが、その後の取消訴訟で争う足場になりえます。
解説
監査で虚偽の証明をしたと疑われた公認会計士や監査法人に、課徴金(違反で得た利益を吐き出させる行政上の金銭負担)を科すかどうか。それを判断する場は裁判所ではなく、金融行政の内側に置かれた「審判」である。誰がその審判を担うかを定めているのが本条だ。原則は三人の審判官による合議体で、簡易な事件なら審判官一人で担当する。審判官は内閣総理大臣が事件ごとに指定し、合議体の場合は審判長も指名する。いちばん重要なのは第4項である。その事件の調査に関与したことのある者は、審判官に指定できない。あなたを調べた人間が、あなたを裁く席に座ることは法律で禁じられている。被審人(審判で課徴金を科されるかどうかを問われる側)になったとき、審判官の顔ぶれと経歴を確かめることは形式的な手続ではない。防御の第一手になる。
法的な位置づけ
公認会計士法34条の61は、公認会計士および監査法人に対する課徴金納付命令に係る審判手続の担い手を定める規定である。審判手続は原則として三人の審判官で構成する合議体が行い、簡易な事件は一人の審判官が行う。審判官および審判長は内閣総理大臣が事件ごとに指定し、当該事件の調査に関与した者は審判官から排除される。
よくある質問 AI による整理
Q1公認会計士の課徴金審判とは?
虚偽証明などを理由に公認会計士や監査法人へ課徴金を科すかどうかを、金融行政の内部で審理する手続です。審判官の構成は公認会計士法34条の61が定めます。
Q2課徴金審判の審判官は何人?
原則として三人の審判官による合議体です。ただし簡易な事件は一人の審判官が担当します(公認会計士法34条の61第1項)。
Q3審判官は誰が指定する?
内閣総理大臣が事件ごとに指定します(同条2項)。合議体の場合は審判官のうち一人を審判長として指定します(同条3項)。実務上の権限委任の有無は同法49条の4を確認してください。
Q4調査担当者が審判官になるのは違法?
違法です。本条4項は、当該事件の調査に関与したことのある者を審判官に指定することを明文で禁じています。
Q5審判官の名前はいつわかる?
審判手続開始決定後、指定された審判官の情報が手続の中で明らかになります。判明したら直ちに氏名を控え、調査段階の記録と照合するのが基本です。
Q6簡易な事件とはどんな事件?
条文に具体的な定義はなく、争点の数や事実関係の複雑さから判断されると考えられます。複雑な事案だと考えるなら、その旨を早めに書面で主張しておくべきです。
Q7審判官の指定に不服があるときはどうする?
調査関与などの疑いがあれば、答弁書の提出前後の早い段階で書面により異議を述べ、記録に残します。最終決定に対する取消訴訟で手続の瑕疵として争う材料になります。
Q8課徴金審判は裁判ですか?
裁判ではなく行政手続です。審判官は裁判所の裁判官ではなく行政内部の者で、審判を経た決定は行政処分として裁判所で取消しを争えます。
この条文についての質問 AI による整理
Q1審判官って裁判官なんですか? 結局は金融庁の身内じゃないの?
裁判所の裁判官ではない。本条2項に基づき、内閣総理大臣が事件ごとに指定する者で、行政組織の内側にいる。ただし4項は、その事件の調査に関与した者を審判官に指定することを禁じている。さらに原則として三人の合議(1項)で判断させることで、調べる側と裁く側を分けている。実務のポイント:審判官の氏名が分かったら、前職や所属部署の経歴を確認し、調査部門との接点がないかを調べるのが手堅い初動である。
Q2審判で負けたら、もう打つ手はないんですか?
打つ手は残っている。審判を経て出された課徴金納付命令などの決定は行政処分(役所があなたに直接下す具体的な決定)であり、裁判所に取消しを求めることができる。その際は、本条4項に反する審判官の指定があったかどうかといった手続面も争点になりうる。実務のポイント:出訴期間は一般の6か月より短く定められている場合がある(最新の改正状況をご確認ください)。決定書は受け取った当日に、教示欄から読むこと。
間違えやすい点 AI による整理
- 「審判官は裁判官のようなものだから中立なはずだ」という見方は、問いの立て方そのものがずれている。審判官は裁判所の裁判官ではない。内閣総理大臣が指定する、行政組織の内側にいる者である。中立性を支えているのは身分の独立ではなく、第4項の調査関与者の排除と、第1項の三人合議という仕組みである。仕組みで担保されている以上、仕組みが守られているかどうかは被審人の側から点検できる。
- 調査に関わった者が審判官になれないことは、知識としては知られている。しかし、違反したときの重さはあまり意識されていない。指定が第4項に反していれば、手続そのものの瑕疵(法律上の欠陥)として、最終的な決定の取消しを争う足場になりうる。ただし、どの程度関わっていれば「調査に関与した」といえるかについては、解釈の余地が残っている。
他国ではどう定めているか 2 か国
台湾は会計師の懲戒を会計師懲戒委員会と懲戒覆審委員会の二段階で行う。行政内部の合議体が判断する点は日本と同じ方向性
米国では PCAOB が会計事務所の調査と懲戒手続を担い、ヒアリングは調査部門と分けて実施される。職能分離の発想は日本と共通
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- あなたは業務執行社員として、上場会社の監査報告書に署名した。その会社の粉飾が発覚し、金融庁から審判手続開始決定書が届く。第一回審判期日までは残り数週間しかない。答弁書を書き始める前に、指定された審判官の氏名を控える。そのうえで、調査段階の聴取や立入りの場にその人物がいなかったかを、手元の記録と突き合わせる。
- 自分の事件が「簡易な事件」とされ、審判官一人で進むと分かったら、どうする? 合議体で審理するよう求める申立権は、条文に明記されていない。それでも、争点の多さと事実関係の複雑さを早めに主張書面で具体的に示し、記録に残しておく意味はある。
学説
職能分離論:行政内部の審判であっても、調査担当者と判断者を分けることで手続の公正さを担保すべきとする考え方。本条4項の調査関与者排除と1項の合議制は、身分的独立を欠く審判官の中立性を仕組みで補うものと説明される。
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.平成19年(2007年) 新設:公認会計士法の改正により、公認会計士・監査法人に対する課徴金制度とその審判手続が導入され、審判官の構成・指定に関する規定が整備された
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