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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年10月2日読了 6 分6 分6 分

地方税法 第260条

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  1. 総務大臣は、前条の規定による協議の申出を受けた場合においては、その旨を財務大臣に通知しなければならない。
  2. 2.財務大臣は、前項の通知を受けた場合において、その協議の申出に係る道府県法定外普通税の新設又は変更について異議があるときは、総務大臣に対してその旨を申し出ることができる。

この条文の基本情報

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 地方税法第260条は、日本の地方税法に含まれる条文です。
  2. 地方税法第260条の条文原文は「総務大臣は、前条の規定による協議の申出を受けた場合においては、その旨を財務大臣に通知しなければならない。」で始まります。
  3. 地方税法第260条は第二章 道府県の普通税に置かれています。
  4. 地方税法の公布日は昭和25年7月31日です。
  5. 地方税法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
  6. 地方税法第260条の前の条は地方税法第259条です。
  7. 地方税法第260条の次の条は地方税法第260条の2です。
  8. 地方税法第260条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第260条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000226
  • 本サイト収録地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第260条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000226/260

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点地方税法260条は、総務大臣が道府県法定外普通税の協議申出を受けたとき財務大臣へ通知する義務と、財務大臣が異議を申し出られることを定める。異議に拘束力はない。

Q · 県が独自の新税を作るとき、財務省は何か関与するの?

関与する。総務大臣から通知を受け、異議を申し出られる

地方税法260条により、道府県から法定外普通税の新設・変更の協議申出を受けた総務大臣は、その旨を財務大臣に通知しなければなりません(1項)。財務大臣は、その新税に異議があれば総務大臣に申し出ることができます(2項)。ただし異議に総務大臣を拘束する効力は条文上なく、同意するかどうかは261条の三つの不同意事由(住民負担の著しい過重、物の流通への重大な障害、国の経済施策との不整合)に当たるかで総務大臣が判断します。

解説

県が独自に新しい税を作ろうとするとき、話をするのは総務大臣だけだと考えられがちである。実際には、もう一人が黙って書類を受け取っている。財務大臣である。県から総務大臣に協議の申出(「この税を作りたいので同意してほしい」という正式な打診)が届くと、総務大臣はそのことを必ず財務大臣に知らせなければならない。財務大臣は、その税が国税と同じ課税対象(税金をかける対象)を狙っていたり、国の経済政策とぶつかったりすると判断すれば、異議を申し出ることができる。ただし条文上、この異議に総務大臣を拘束する効力は書かれていない。最終的に同意するかどうかは、261条の三つの不同意事由に当たるかで決まる。それでも財務大臣の異議は、その不同意事由の中身を国の側から裏付ける材料になる。あなたが新税の対象になりそうな事業者なら、県議会に陳情するだけでなく、国税との重なりという視点で論点を組み立てておくと、反論がまったく別の窓口にも届くようになる。

法的な位置づけ

地方税法260条は、道府県法定外普通税の新設・変更に関する総務大臣協議(同法259条)において、総務大臣に財務大臣への通知義務を課し、財務大臣に異議申出権を付与する手続規定である。国税体系との整合性という国の財政上の視点を協議過程に組み込むものであり、異議それ自体は同意・不同意を決する拘束力を持たない。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.国税との課税対象の重なりを整理する 新税の課税客体・課税標準が法人税・所得税・消費税・電源開発促進税などの国税とどこまで重なるかを一覧表にまとめる。財務大臣の異議が出やすい論点を先に可視化する
  2. 2.261条の不同意事由への当てはめを準備する 負担の著しい過重、物の流通への重大な障害、国の経済施策との不整合の三事由ごとに、該当する(反対側)/該当しない(自治体側)根拠を数値で整理する
  3. 3.協議申出前に総務省へ事前相談・意見提出を行う 自治体側は協議申出前に総務省との事前相談を始め、国税との違いを説明する資料を出しておく。反対する事業者側は業界団体経由で総務省に意見書を届け、財務省への通知後の検討にも使える形にする
  4. 4.同意・不同意後の争い方を確認する 不同意なら自治体は国地方係争処理委員会への審査申出を検討する。同意後に課税された事業者は、処分を知った翌日から3か月以内の審査請求と訴訟で地方税法の趣旨との抵触を主張する

よくある質問 AI による整理

Q1法定外普通税とは何ですか?

地方税法に定めのない税目を、自治体が条例で独自に設ける普通税です。使途を限定しない点で法定外目的税と異なり、核燃料税などが代表例です。

Q2法定外普通税の新設に国の許可は必要?

2000年の地方分権改革で許可制は廃止され、現在は総務大臣との協議と同意が必要です(地方税法259条)。許可ではなく同意である点が重要です。

Q3地方税法260条 財務大臣の役割は?

総務大臣から協議申出の通知を受け、新税に異議があれば総務大臣へ申し出ることです。国税との重複などの国側の視点を協議に反映させる役割です。

Q4財務大臣の異議に法的拘束力はある?

条文上、拘束力の定めはありません。財務大臣は「申し出ることができる」にとどまり、同意の可否は261条の事由に基づき総務大臣が判断します。

Q5総務大臣が同意しないのはどんな場合?

地方税法261条により、国税と課税標準が同じで住民負担が著しく過重になる場合、物の流通に重大な障害を与える場合、国の経済施策に照らし適当でない場合です。

Q6県の新税に反対するにはどうすればいい?

条例審議の段階で県議会に陳情するとともに、国税との課税対象の重なりや負担の過重を数字で示した意見書を、業界団体を通じて総務省に届けるのが有効です。

Q7総務大臣の同意があれば新税は合法?

確定しません。神奈川県臨時特例企業税は同意を得て導入されましたが、最高裁は平成25年に地方税法の趣旨に反し違法・無効と判断しました。

Q8総務大臣が同意しないとき自治体は争える?

不同意は国の関与にあたるため、自治体は国地方係争処理委員会に審査を申し出ることができます(地方自治法250条の13)。横浜市の勝馬投票券発売税が先例です。

この条文についての質問 AI による整理

Q1財務大臣が反対したら、その県の新税はもう無理なんですか?

条文上はそうではない。財務大臣は異議を申し出られるだけで(地方税法260条2項)、同意するかを決めるのは総務大臣である。総務大臣は261条の不同意事由に当たらない限り同意しなければならない。実務のポイント:実際に効くのは異議の有無ではなく、異議が261条のどの事由に結び付いているかである。反対する側は、国の経済施策との不整合という抽象論より、国税と課税標準が同じで負担が著しく過重になることを数字で示すほうが、判断に食い込みやすい

Q2市町村が新しい税を作る場合も財務大臣に話が行くんですか?

行く。市町村の法定外普通税にも、同じ構造の規定が地方税法669条以下に置かれている。宿泊税のような法定外目的税も、別の章で同様の協議と同意の仕組みがある。実務のポイント:横浜市の勝馬投票券発売税では総務大臣が同意せず、市が国地方係争処理委員会に審査を申し出て、再協議を求める勧告が出た。同意が得られなくても終わりではなく、争う窓口がもう一つあることはあまり知られていない

間違えやすい点 AI による整理

  • 財務大臣が異議を出せば新税は止まると思われがちだが、条文が認めているのは申し出ることだけである。同意するかを決めるのは総務大臣であり、判断の基準は261条の三つの事由に限られる。異議はその事由の判断材料として重みを持つにとどまる
  • 多くの人は、地方税は自治体と住民の問題だから国は関係ないと捉えている。法律の見方は違う。地方の新税は国税の課税対象を食い合う可能性があり、国全体の税体系の問題として扱われる。この視点の差を知らないまま反対運動をすると、地元の議会でいくら訴えても、国が実際に判断に使う論点には何一つ届かない
  • 総務大臣の同意を得た税なら合法が確定したと考えるのは早い。神奈川県の臨時特例企業税は総務大臣の同意を得て導入されたが、最高裁は地方税法の趣旨に反して違法・無効と判断した(最判平成25.3.21)。同意の手続と、裁判での適法性審査は別の関門である
比較の観点この条文ほかの条文
規律する段階260条:協議中の財務大臣への通知と異議申出259条:道府県から総務大臣への協議申出
261条:総務大臣の同意・不同意の判断基準
主体総務大臣(通知義務)・財務大臣(異議申出権)道府県(協議申出)
総務大臣(同意義務と例外)
法的効果情報共有と意見表明。異議に拘束力の定めなし同意を得なければ新設・変更できない
三事由に該当しない限り同意しなければならない

他国ではどう定めているか 3 か国

台湾
地方稅法通則 第3条・第4条・第6条

台湾は直轄市・県(市)が自治条例で特別税課等を開徴でき、国税と同一の課税対象への課税などを禁止する。国の同意ではなく上級政府への報告(備査)で関与する点が日本と異なる

ドイツ
Grundgesetz Art. 105 Abs. 2a

ドイツは州に地域的消費税・奢侈税の立法権を認めるが、連邦法上の税と同種であってはならない。国税との重複を問題にする発想は日本の260条・261条と共通する

アメリカ
州の固有課税権(連邦制)

米国の州は独自の課税権を持ち、連邦政府の同意手続は存在しない。州際通商条項による司法審査が事後的な歯止めとなる

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 原発の立地県が核燃料税の税率を上げる方針を出した。電力会社の税務担当であるあなたは、県との交渉と並行して、法人税・電源開発促進税と課税対象がどこまで重なるかを整理した資料を用意する。その論点こそが、総務省から財務省へ通知された後に効いてくる
  • 県庁税務課のあなたが法定外普通税の条例案を担当することになったら、何を想定しておくべきか? 協議の相手は総務省だが、財務省から異議が出る可能性まで読んで、国税との違いを説明する資料を最初から用意しておく必要がある
  • 知人が経営する観光業者の団体から、県の新税は国が止めてくれるのかと聞かれた。答えは、止める仕組みはあるが、財務大臣の異議は拒否権ではない、である
  • 議会で新税条例が可決され、県の協議申出まで残り二週間しかない。反対する業界団体は、課税対象が国税と重なり負担が著しく過重になるという具体的な数字を、今のうちに総務省へ届く形に整えなければならない

取るべき行動

被害を受けた側:1. 新税の課税標準(税額計算の基礎)が法人税・所得税・消費税などの国税とどこまで重なるかを表にまとめる2. 自社の負担額を試算し、261条の不同意事由(負担の著しい過重、物の流通への重大な障害、国の経済施策との不整合)のどれに当たるかを特定する3. 県議会への陳情と並行し、業界団体を通じて総務省へ意見を届ける4. 導入後に争うなら、課税処分への審査請求と訴訟で、地方税法の趣旨との抵触を主張する道が残る

訴えられた側:1. 県の担当者として、条例案の段階で総務省との事前相談を始める2. 国税との課税対象の違い、税収の使い道、納税者の負担水準を説明する資料を作っておき、財務大臣から異議が出たときの反論にも使えるようにする3. 納税者が少数の特定者に偏る税は議会での意見聴取が求められうるので、手続に漏れがないか確認する4. 同意を得ても裁判で違法とされた先例(最判平成25.3.21)があるため、法制面の適法性を独立に検証する

時効(請求できる期限):本条自体に期限の定めはない。課税処分を争う場合は、処分を知った日の翌日から3か月以内に審査請求(行政不服審査法18条)、払い過ぎた税金の還付請求権は原則5年で時効消滅する(地方税法18条の3)。最新の改正状況をご確認ください

学説

通説:260条の財務大臣の異議は、国税体系との整合という財政上の観点を協議に反映させる意見表明にとどまり、総務大臣の同意判断を法的に拘束しない。判断基準は261条の限定列挙事由に限られる。

改正沿革 AI による整理

  • 平成12年(2000年)地方分権一括法 法定外普通税が自治大臣の許可制から協議と同意を要する制度へ改められ、大蔵大臣への通知と異議の仕組みも新制度に合わせて改正された(改正内容の細部は要検証)
  • 平成13年(2001年)中央省庁再編 自治大臣が総務大臣に、大蔵大臣が財務大臣に改められた(名称変更に伴う改正)

改正の年表

  1. 1.昭和25年(1950年) 新設:現行地方税法の制定。法定外普通税について国の関与の仕組みが置かれた
  2. 2.平成12年(2000年) 改正:地方分権一括法により法定外普通税が許可制から協議同意制へ移行し、本条の通知・異議の仕組みも新制度に合わせて改められた(細部は要検証)
  3. 3.平成13年(2001年) 改正:中央省庁再編に伴い、自治大臣が総務大臣に、大蔵大臣が財務大臣に改められた

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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