宅地建物取引業法 第17条の14(登録の取消し等)
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- 国土交通大臣は、登録講習機関が次の各号のいずれかに該当するときは、その登録を取り消し、又は期間を定めて講習業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができる。
- 一第十七条の四第一号又は第三号に該当するに至つたとき。
- 二第十七条の八から第十七条の十まで、第十七条の十一第一項又は次条の規定に違反したとき。
- 三正当な理由がないのに第十七条の十一第二項各号の規定による請求を拒んだとき。
- 四前二条の規定による命令に違反したとき。
- 五不正の手段により第十六条第三項の登録を受けたとき。
この条文の基本情報
登録の取消し等とは何ですか?
定義登録の取消し等とは、宅地建物取引業法第17条の14に定められた規定で、「国土交通大臣は、登録講習機関が次の各号のいずれかに該当するときは、その登録を取り消し、又は期間を定めて講習業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができる。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 宅地建物取引業法第17条の14(登録の取消し等)は、日本の宅地建物取引業法に含まれる条文です。
- 宅地建物取引業法第17条の14の条文原文は「国土交通大臣は、登録講習機関が次の各号のいずれかに該当するときは、その登録を取り消し、又は期間を定めて講習業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができる。」で始まります。
- 宅地建物取引業法第17条の14は第三章 宅地建物取引士に置かれています。
- 宅地建物取引業法の公布日は昭和27年6月10日です。
- 宅地建物取引業法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
- 宅地建物取引業法第17条の14の前の条は宅地建物取引業法第17条の13です。
- 宅地建物取引業法第17条の14の次の条は宅地建物取引業法第17条の15です。
- 宅地建物取引業法第17条の14には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
宅地建物取引業法(昭和二十七年法律第百七十六号)第17条の14 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/327AC1000000176 - 本サイト収録
宅地建物取引業法(昭和二十七年法律第百七十六号)第17条の14(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/327AC1000000176/17_14
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点宅地建物取引業法17条の14は、登録講習機関が欠格事由該当や命令違反など五つの事由に当たるとき、国土交通大臣が登録の取消し又は期間を定めた講習業務の停止を命じられると定める。
Q · 宅建の5問免除の講習会社って、国から登録を取り消されることがあるんですか?
あります。国交大臣は取消しか、期間を定めた業務停止を選べます
宅地建物取引業法17条の14は、登録講習機関が同法17条の4第1号・第3号の欠格事由に該当したとき、帳簿・財務諸表等に関する義務に違反したとき、利害関係人の閲覧請求を正当な理由なく拒んだとき、適合命令・改善命令に違反したとき、不正の手段により16条3項の登録を受けたときに、国土交通大臣が登録を取り消し、又は期間を定めて講習業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができると定めます。取消しか停止かの選択は大臣の効果裁量に委ねられ、処分の前には行政手続法に基づく聴聞または弁明の機会が与えられます。
解説
宅建試験には5問免除という抜け道がある。宅地建物取引業に従事する者が登録講習を修了すれば、本試験のうち5問が免除される(16条3項)。その講習を実施できるのは、国土交通大臣の登録を受けた登録講習機関だけだ。本条が定めるのは、その機関の生殺与奪である。登録の取消しか、期間を定めた業務の全部または一部の停止か。引き金は五つ、欠格事由への該当、業務規程や帳簿・財務諸表に関する義務違反、利害関係人の閲覧請求の不当な拒否、適合命令・改善命令への違反、そして不正手段による登録取得。あなたが押さえるべき点は二つある。条文は「できる」と書いており、取消しか停止かの選択は大臣の裁量に委ねられていること。そしてこれは行政処分(役所が特定の相手に直接下す具体的な決定)だから、処分される側には聴聞または弁明の機会があり、不服なら審査請求と取消訴訟という反撃路が残されていること。受講者の立場でも他人事ではない。あなたが払った受講料と修了証の運命が、この一条の運用にぶら下がっている。
法的な位置づけ
宅地建物取引業法17条の14は、登録講習機関に対する監督処分を定める規定であり、国土交通大臣は、同条各号のいずれかに該当する場合に、その登録を取り消し、又は期間を定めて講習業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができる。同法16条3項の試験一部免除制度を担う機関を規律する行政処分の根拠条文である。
よくある質問 AI による整理
Q1登録講習機関とは何ですか?
宅地建物取引業法16条3項に基づき、国土交通大臣の登録を受けて宅建試験の一部免除に対応する講習を実施できる民間機関です。登録の取消しや業務停止は17条の14が規律します。
Q2宅建試験の5問免除を受けるにはどうすればいいですか?
宅地建物取引業に従事する者が、登録講習機関の実施する登録講習を修了し、修了証を得たうえで有効期間内に試験を申し込む必要があります。受講資格には従業者証明書の所持が前提となります。
Q3登録講習機関が処分を受けたかどうかはどこで確認できますか?
国土交通省が公表する登録講習機関の一覧および監督処分の公示で確認します。申込前に処分日と停止期間を確認し、画面を保存しておくと後の返金交渉の資料になります。
Q4業務停止になったら支払った受講料は返ってきますか?
17条の14の処分は返金までは規律しません。返還は申込規約に基づく民事の契約問題となるため、中止・返金条項を確認し、書面で返還請求するのが実務的な手順です。
Q5登録講習機関の財務諸表は誰でも閲覧できますか?
閲覧を請求できるのは利害関係人です。受講者は受講料を支払った時点で利害関係人にあたり得ます。正当な理由のない拒否は17条の14第3号の取消事由になります。
Q6処分に不服がある場合、いつまでに争えますか?
審査請求は処分を知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条1項)、取消訴訟は同じ起算日から6か月以内(行政事件訴訟法14条1項)で、処分日から1年が客観的な締切です。
Q7宅建業の従業者でなくても登録講習は受けられますか?
受けられません。登録講習の受講資格は宅地建物取引業に従事していること(従業者証明書の所持)が前提です。退職日と講習日程がずれると免除制度を利用できなくなります。
Q8不正な手段で登録を受けた場合どうなりますか?
17条の14第5号により、16条3項の登録を不正の手段で受けたことが取消事由になります。この場合は業務停止にとどまらず、登録そのものの取消しが問題となります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1自分が受けた講習の会社が後から登録を取り消されたら、5問免除は無効になりますか?
登録の取消しは将来に向かって講習業務を行う資格を失わせる処分であり、既に適法に交付された修了証の効力を遡って消すものではないと解される。免除の根拠は16条3項と修了証であって、機関が現に登録中であることではない。実務のポイント:ただし本条5号の不正手段による登録が問題になった事案では、修了証の扱いが個別に問われうる。申込前に国土交通省の登録機関一覧と処分公示を照合しておけば、この論点自体を回避できる
Q2業務停止と登録取消し、実務ではどこが決定的に違うんですか?
停止は期間限定で登録自体は残るため、期間経過後に業務を再開できる。取消しは登録が消え、17条の4の欠格事由により一定期間の再参入が塞がれる。本条は「全部若しくは一部の停止」も認めるため、新規募集だけを止めて在籍受講者の修了処理を残す設計も条文上は可能である。実務のポイント:聴聞では取消しの当否だけを争うのではなく、一部停止で目的を達成できると具体的に代案を示すほうが、実際には効く
Q3適合命令や改善命令が出た段階では、まだ処分じゃないから放っておいていいですよね?
その前提が誤っている。17条の12・17条の13の命令自体が行政処分であり、その時点で審査請求や取消訴訟の対象になる。従ってしまえば命令の適法性は事実上固まり、後に本条4号で取消しを争う際、命令違反という事実だけが残る。実務のポイント:命令段階で争うか従うかの判断が、実は最終処分の勝敗を決めている。弁護士が最初に確認するのは、取消し通知ではなくその前の命令書の日付である
間違えやすい点 AI による整理
- 「取消しは最も重い処分だから、軽い違反なら何も起きない」と考えられがちだが、本条は取消しと並んで期間を定めた業務の全部または一部の停止という中間手段を用意している。つまり大臣は、廃業に追い込むほどではない違反にも手を出せる。オール・オア・ナッシングではないからこそ、発動のハードルは事業者が想像するより低い
- 違反の存在は知っていても、その深刻度が読めていない人が多い。取消しは登録が消えるだけでは終わらない。17条の4の欠格事由は過去に登録を取り消された者を一定期間排除する構造になっており(本条が同条1号と3号のみを引くのは、取消し歴を問題にする号を引くと循環するためと解される)、取消しを受けた法人は、その役員を通じて別法人での再参入まで制約されうる
- 受講者から見れば「講習を受けた事実」は消えないが、法律から見れば免除の効力は修了証という書面と、その有効期間に紐づいている。機関が消えても事実は残る、という直感と、書面の有効性で判断する制度の設計。この落差を放置したまま試験の申込期限を迎えると、確認先の会社がもう存在しない事態になる
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 手段の重さ | 17条の14:登録の取消し/期間を定めた講習業務の全部・一部停止 | 17条の12(適合命令):登録基準に適合させるための是正命令 17条の13(改善命令):講習業務の運営改善を求める命令 |
| 発動の位置づけ | 最終段階の監督処分。命令違反が4号の引き金になる | 取消し前段階の是正手段 取消し前段階の是正手段 |
| 事業への影響 | 取消しは登録消滅、17条の4の欠格事由により再参入も制約されうる | 登録は維持されるが是正コストが発生 登録は維持されるが運営体制の見直しが必要 |
| 争い方 | 聴聞または弁明の機会を経て、審査請求・取消訴訟・執行停止 | 命令自体が行政処分のため、その段階で審査請求・取消訴訟が可能 命令自体が行政処分のため、その段階で審査請求・取消訴訟が可能 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾では専門訓練機構の許可と廃止が主として法規命令レベルで規律され、法律本体に監督処分の号列挙を置く日本とは規範の階層が異なる
韓国は教育実施主体を行政庁が指定・委託する構造をとり、指定取消しと業務停止という手段の組み合わせは日本と近い
ドイツは個別法に監督処分を細かく列挙せず、行政手続法の取消し・撤回の一般規定で処理する立法技術をとる
米国は州ごとの委員会規則で承認・更新・取消しを規律し、連邦統一のルールは存在しない
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 講習事業を運営する会社に、国土交通省から聴聞の通知書が届いた。処分予定は登録の取消し、期日はあと2週間。ここで反論書面と証拠を積み上げられなければ、来年度のカリキュラムも受講生募集もすべて白紙になる。聴聞は裁判ではないが、後の取消訴訟で使える争点の骨格は、この一日で固まる
- もし、申し込んだ講習会社が受講日の前に業務停止命令を受けたらどうなる? 停止期間が試験申込の締切をまたげば、その年の5問免除は諦めることになる。受講料の返還はあくまで民事の契約問題であり、本条の処分が返金まで面倒を見てくれるわけではない
- 受講者として財務諸表の閲覧を求めたら、窓口であっさり断られた。正当な理由のない拒否は、それ自体が本条3号の取消事由にあたる。あなたが出した一通の請求書が、監督の入口になる
- 改善命令を受けた講習機関が、費用を理由に対応を先送りした。半年後、命令違反(4号)で講習業務の一部停止。止まったのは講習だけでなく、提携先の不動産会社が組んでいた新人研修の日程まで連鎖して崩れた
取るべき行動
被害を受けた側:受講者・利害関係人の側なら、1. 講習機関の登録状況と処分の公示を国土交通省で確認し、処分日と停止期間をスクリーンショットで保存2. 受講料の返還は民事の契約問題なので、申込規約の中止・返金条項を確認し、書面で返還請求3. 財務諸表等の閲覧請求(17条の11第2項)を書面で行い、拒否されたら日付入りで記録を残す4. その記録を添えて国土交通省へ情報提供する。3号違反の端緒になる
訴えられた側:登録講習機関の側なら、1. 聴聞または弁明の通知書を受け取ったら、まず記載された原因事実と該当号を特定する。争う土俵はこの書面の範囲に限られる2. 期日前に反論書と証拠書類を提出し、是正済みの事実は完了報告書で立証3. 取消しではなく一部停止で足りると主張し、裁量の逸脱・濫用(行政事件訴訟法30条)の芽を残す4. 命令が出たら直後に執行停止を申し立て、並行して審査請求または取消訴訟の期限を管理する
時効(請求できる期限):本条による処分の発動自体に期間制限はない。制限がかかるのは処分を受けた側の反撃で、審査請求は処分があったことを知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条1項)、取消訴訟は同じ起算日から6か月以内(行政事件訴訟法14条1項)、いずれも処分の日から1年で客観的に締め切られる。聴聞の期日は通知書に記載され、通知から2週間程度先に指定されるのが通例である(最新の運用状況をご確認ください)
学説
通説(行政法一般理論):本条は要件裁量を絞りつつ効果裁量を広く認める構造をとる。取消しと全部停止・一部停止を並置することで比例原則を条文内に取り込み、外側から行政手続法の聴聞・弁明と行政事件訴訟法の裁量統制が働くという二層構造で理解される。
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