割賦販売法 第20条(契約の締結の禁止)
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- 経済産業大臣は、許可割賦販売業者が第十五条第一項第三号の規定に該当することとなつたときは、当該許可割賦販売業者に対し、前払式割賦販売の契約を締結してはならない旨を命じなければならない。ただし、その命令をすることによつて購入者の保護に欠けることとなる場合は、この限りでない。
- 2.経済産業大臣は、前項の規定による命令をした場合において、その許可割賦販売業者が六月以内にその命令の要件に該当しなくなつたときは、その命令を取り消さなければならない。
この条文の基本情報
契約の締結の禁止とは何ですか?
定義契約の締結の禁止とは、割賦販売法第20条に定められた規定で、「経済産業大臣は、許可割賦販売業者が第十五条第一項第三号の規定に該当することとなつたときは、当該許可割賦販売業者に対し、前払式割賦販売の契約を締結してはならない旨…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 割賦販売法第20条(契約の締結の禁止)は、日本の割賦販売法に含まれる条文です。
- 割賦販売法第20条の条文原文は「経済産業大臣は、許可割賦販売業者が第十五条第一項第三号の規定に該当することとなつたときは、当該許可割賦販売業者に対し、前払式割賦販売の契約を締結してはならない旨…」で始まります。
- 割賦販売法第20条は第三節 前払式割賦販売に置かれています。
- 割賦販売法の公布日は昭和36年7月1日です。
- 割賦販売法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
- 割賦販売法第20条の前の条は割賦販売法第19条の2です。
- 割賦販売法第20条の次の条は割賦販売法第20条の2です。
- 割賦販売法第20条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
割賦販売法(昭和三十六年法律第百五十九号)第20条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/336AC0000000159 - 本サイト収録
割賦販売法(昭和三十六年法律第百五十九号)第20条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/336AC0000000159/20
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点割賦販売法20条は、許可割賦販売業者の純資産が資本金の90%を下回ると、経済産業大臣が前払式割賦販売の新規契約締結を禁止する命令を出すと定める。
Q · 積立てている前払式の業者に「契約締結禁止命令」が出たら、どうなるの?
新規契約が止まるだけで、既存契約は自動では消えない
割賦販売法20条1項により、許可割賦販売業者の純資産が資本金の90%に満たなくなると、経済産業大臣は前払式割賦販売の新規契約締結を禁止する命令を出さなければなりません。止まるのは新規の締結で、既存契約が自動的に消えるわけではありません。命令から6か月以内に基準を回復すれば命令は取り消され(同条2項)、回復できなければ許可が取り消されます(23条1項2号)。
解説
代金を何回かに分けて先に払い込み、商品は最後に受け取る。前払式割賦販売という仕組みでは、あなたのお金が商品より先に業者の金庫に入る。そのため法律は、業者の財務が一線を割ったときに作動する遮断器を用意した。それが本条である。基準ははっきりしている。資産から負債を引いた純資産が、資本金の90%に満たなくなったときだ(15条1項3号)。そうなると経済産業大臣は、新しい前払式割賦販売契約の締結を禁じる命令を「命じなければならない」。見逃す裁量はなく、例外は命令を出すとかえって購入者の保護に欠ける場合に限られる。命令から6か月以内に財務が回復すれば命令は取り消される。回復できなければ許可そのものが取り消される(23条1項2号)。つまり命令の公示(24条)は、業者に与えられた半年の猶予が始まった合図である。積立中のあなたにとっては、契約書と払込記録をそろえ、保証金からの還付制度(21条)を確かめ始める合図になる。
法的な位置づけ
割賦販売法20条は、許可割賦販売業者が資産の合計額から負債の合計額を控除した額が資本金の100分の90に満たない状態(同法15条1項3号)となった場合に、経済産業大臣が前払式割賦販売契約の締結禁止を命ずる義務を定める規定である。購入者の保護に欠ける場合は例外とされ、6か月以内に当該状態が解消されたときは命令を取り消さなければならない。
よくある質問 AI による整理
Q1前払式割賦販売とは何ですか?
代金を2か月以上の期間にわたり3回以上に分けて先に受け取り、その後に商品を引き渡す販売形態です。業として行うには経済産業大臣の許可が必要です。
Q2契約締結禁止命令とは?
許可割賦販売業者の純資産が資本金の90%を下回ったとき、経済産業大臣が前払式割賦販売の新規契約締結を禁じる命令です(割賦販売法20条1項)。
Q3契約締結禁止命令 いつまで続く?
命令の要件に該当しなくなるまで続きます。6か月以内に純資産基準を回復すれば命令は取り消され、回復しなければ許可自体が取り消されます。
Q4契約締結禁止命令が出た業者と新規契約できる?
できません。命令下で新規締結すれば違反した従業者等に刑事罰(51条1号)が科され、業者の許可も取消し事由に該当します(23条1項3号)。
Q5禁止命令が出た業者は公表される?
公表されます。割賦販売法24条により、契約締結禁止命令とその取消しは公示の対象です。購入者が状況を知る手がかりになります。
Q6純資産が資本金の9割を下回るとどうなる?
前払式の許可割賦販売業者の場合、経済産業大臣は原則として新規契約締結の禁止を命じなければならず、裁量で見送ることはできません。
Q7前払式割賦販売の業者が倒産したら返金される?
営業保証金や前受金保全措置から弁済を受ける権利があります(21条)。ただし保全額は前受金の全額ではないため、全額戻るとは限りません。
Q8契約締結禁止命令に不服があるときは?
審査請求は処分を知った日の翌日から3か月以内、取消訴訟は知った日から6か月以内が原則です(行政不服審査法18条、行政事件訴訟法14条)。
この条文についての質問 AI による整理
Q1積立てている業者に締結禁止命令が出たらしい。払ったお金って戻ってきますか?
命令は新規契約を止めるもので、あなたの既存契約を解消するものではない。業者が履行を続ければ商品は受け取れる。履行されない場合に備えて、業者には営業保証金の供託と、一定額を超える前受金の保全措置が義務付けられており(16条、18条の3)、購入者はそこから弁済を受ける権利を持つ(21条1項)。実務のポイント:保全の基準額は前受金総額の2分の1をもとに計算され、全額ではない。全額戻る前提で待つのは危うい
Q2なんで「命令できる」じゃなくて「命じなければならない」なんですか?
15条1項3号の純資産基準は、許可の入口で審査される財務基準そのものだからである。許可後に同じ水準を割れば、入口を通れない業者が営業を続けている状態になる。そこで大臣の裁量を外し、義務として新規締結を止めさせる(20条1項)。実務のポイント:同じ第2章でも、収益率や流動比率の悪化を対象とする改善命令(20条の2)は「命ずることができる」という裁量型である。どちらの条文に当たるかで、行政との交渉の余地がまるで違う
Q36か月以内に回復したら、何もなかったことになるんですか?
命令は取り消される(20条2項)。ただし命令もその取消しも公示される(24条)ため、記録は外から見える形で残る。回復できなければ許可は必ず取り消され(23条1項2号)、その後2年間は再び許可を受けられない(15条1項6号)。実務のポイント:命令中に新規契約を一件でも結べば、数字が回復したかどうかに関係なく取消し事由になる(23条1項3号)。実務では、財務の立て直しより先に営業現場を止め切ることが勘所になる
間違えやすい点 AI による整理
- 命令が出たら即営業停止だと受け取られがちだが、本条が禁じているのは新規の前払式割賦販売契約の締結である。既存契約による商品の引渡しまで止める文言は、本条にはない。購入者が慌てて契約を投げ出す前に、何が止まり、何が続くのかを分けて考える必要がある
- 6か月の猶予があることは知られていても、その重さはあまり知られていない。期限内に回復しなければ、許可の取消しは大臣の裁量ではなく義務になる(23条1項2号)。さらに取消しの日から2年間は、申請し直しても許可を受けられない(15条1項6号)。半年は猶予というより、事業の存続を決めるカウントダウンである
- 業者から見れば「一時的な財務悪化」でも、法律から見れば「購入者の前払金を守れなくなる兆し」である。だから本条は「命ずることができる」ではなく「命じなければならない」と書いている。ただし書の「購入者の保護に欠けることとなる場合」も、業者の都合ではなく購入者の利益を物差しに判断される
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 発動要件 | 20条:純資産が資本金の90%未満(15条1項3号該当) | 23条1項:最低資本金割れ・6か月不回復・命令違反など 20条の2:収益率・流動比率などの財務悪化 |
| 大臣の裁量 | 「命じなければならない」義務型(購入者保護に欠ける場合は例外) | 「取り消さなければならない」義務型 「命ずることができる」裁量型 |
| 効果 | 新規の前払式割賦販売契約の締結禁止 | 許可そのものの取消し(2年間は再許可不可) 財務改善のための必要な措置の命令 |
| 解除・回復の道 | 6か月以内に要件に該当しなくなれば命令取消し(20条2項) | 取消しの日から2年経過後の再申請 改善措置の実施 |
他国ではどう定めているか 2 か国
台湾には前払式割賦販売を一般的に許可制とする法律はないが、生前殯葬契約では預收款の信託が義務付けられ、前払金保護の発想は共通する
韓国は상조회사などの선불식 할부거래업者を登録制とし、前受金の保全義務を課す。日本の互助会規制と構造が近い
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 毎月1万円ずつ払い込み、満期に商品を受け取る契約を続けてきた。ある日、その業者に契約締結禁止命令が出たと知る。既存の契約はどうなるのか? 本条が止めるのは「新規」の締結であり、あなたの契約が自動的に消えるわけではない。ただし業者に残された時間は6か月である。それまでに財務が戻らなければ許可は取り消され、営業保証金などからの還付(21条)が現実の問題になる
- あなたは許可割賦販売業者の経理責任者である。決算で大きな評価損を計上し、純資産が資本金の88%に落ちた。一方で営業部は、来月のキャンペーンで新規会員を集める予定だ。命令が出た後に新規契約を一件でも結べば、違反した従業者個人が2年以下の拘禁刑もしくは300万円以下の罰金、またはその両方の対象になる(51条1号)。会社の許可も必ず取り消される(23条1項3号)
- 減資で資本金を下げれば、90%のラインも下がる。ただし政令で定める最低資本金(15条1項2号)を割ると、今度は許可の必要的取消し(23条1項1号)に触れる。抜け道に見える手が、もっと深い落とし穴になる
- 命令の日から5か月が過ぎた。純資産比率はまだ89%にとどまっている。あと1か月で90%に届かなければ、経済産業大臣は許可を取り消さなければならない(23条1項2号)。本条にも23条にも、この期限を延ばす規定はない
取るべき行動
被害を受けた側:1. 公示や業者からの通知で命令の日付を確かめる。6か月の期限はその日から始まる2. 契約書、約款、払込記録を一式保管する。還付(21条)を受けるには債権額を示す必要がある3. 既存契約の履行の見通しと、前受金保全措置の内容を業者に書面で問い合わせる4. 債権の申出を求める公示が出たら、期間内に必ず申し出る。期間を過ぎると手続から外される
訴えられた側:1. 命令の前提になった純資産の計算(15条2項、政令による計算方法)に誤りがないか確かめる2. 命令がかえって購入者の保護に欠ける事情があれば、意見を述べる機会に具体的に主張する3. 命令後は社内で新規締結を直ちに止める。違反すれば従業者個人に刑事罰(51条1号)、会社には許可の必要的取消し(23条1項3号)が科される4. 6か月以内に増資などで比率を戻し、命令の取消しにつなげる
時効(請求できる期限):命令の日から6か月以内に純資産の要件を回復できなければ、許可は必ず取り消される(23条1項2号)。命令に不服がある場合、審査請求は処分を知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)、取消訴訟は知った日から6か月以内(行政事件訴訟法14条)。購入者の債権に特定の時効はないが、一般消滅時効(民法166条、5年または10年)が適用される。債権の申出の公示(20条の3)が出た場合は、60日以上で定められる申出期間に注意する(最新の改正状況をご確認ください)
- 割賦販売法 第15条命令の発動要件となる純資産基準
- 割賦販売法 第23条6か月不回復・命令違反での許可取消し
- 割賦販売法 第24条命令とその取消しの公示義務
- 割賦販売法 第21条購入者の保証金からの還付請求権
- 割賦販売法 第51条命令違反に対する従業者等の刑事罰
- 行政手続法 第13条不利益処分前の意見陳述手続(適用関係を要確認)
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