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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年9月22日読了 7 分7 分7 分

災害対策基本法 第55条(都道府県知事の通知等)

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都道府県知事は、法令の規定により、気象庁その他の国の機関から災害に関する予報若しくは警報の通知を受けたとき、又は自ら災害に関する警報をしたときは、法令又は地域防災計画の定めるところにより、予想される災害の事態及びこれに対してとるべき措置について、関係指定地方行政機関の長、指定地方公共機関、市町村長その他の関係者に対し、必要な通知又は要請をするものとする。

この条文の基本情報

都道府県知事の通知等とは何ですか?

定義都道府県知事の通知等とは、災害対策基本法第55条に定められた規定で、「都道府県知事は、法令の規定により、気象庁その他の国の機関から災害に関する予報若しくは警報の通知を受けたとき、又は自ら災害に関する警報をしたときは、法令又は地域防…」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 災害対策基本法第55条(都道府県知事の通知等)は、日本の災害対策基本法に含まれる条文です。
  2. 災害対策基本法第55条の条文原文は「都道府県知事は、法令の規定により、気象庁その他の国の機関から災害に関する予報若しくは警報の通知を受けたとき、又は自ら災害に関する警報をしたときは、法令又は地域防…」で始まります。
  3. 災害対策基本法第55条は第二節に置かれています。
  4. 災害対策基本法の公布日は昭和36年11月15日です。
  5. 災害対策基本法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月22日時点では廃止情報はありません。
  6. 災害対策基本法第55条の前の条は災害対策基本法第54条です。
  7. 災害対策基本法第55条の次の条は災害対策基本法第56条です。
  8. 災害対策基本法第55条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式災害対策基本法(昭和三十六年法律第二百二十三号)第55条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/336AC0000000223
  • 本サイト収録災害対策基本法(昭和三十六年法律第二百二十三号)第55条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月22日)https://lawplayer.com/jp/article/336AC0000000223/55

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点災害対策基本法55条は、知事が国から災害の予報・警報を受けたとき、予想される事態ととるべき措置を市町村長や指定地方公共機関等へ通知・要請すると定める。

Q · 気象庁の警報は、県からどうやって市町村に伝わるの?

知事が、事態と取るべき措置を添えて通知・要請する

災害対策基本法55条により、都道府県知事は、気象庁など国の機関から災害に関する予報・警報の通知を受けたとき、又は自ら警報をしたときは、法令や地域防災計画に従い、予想される災害の事態とこれに対してとるべき措置を、市町村長、指定地方行政機関の長、指定地方公共機関などに通知又は要請します。ただし要請に法的拘束力や罰則はなく、住民への伝達は56条以下の規定と市町村長の判断に委ねられています。

解説

気象庁が出した警報は、空からあなたの町へ直接降ってくるわけではない。多くの警報は気象業務法に基づいて都道府県に通知され、本条によって知事が市町村長、地方整備局などの指定地方行政機関、地元の鉄道・ガス・放送事業者などの指定地方公共機関へ流す。注目すべきは、本条が求めているのが単なる転送ではないことだ。「予想される災害の事態」と「これに対してとるべき措置」まで添えて伝えるよう定めている。つまり県庁は、気象庁の専門的な警報を、地域防災計画(都道府県が事前に作る災害対応の設計図)の言葉に置き換えて配る中継局である。ただし本条の「要請」には強制力も罰則もない。受け取った側がどう動くかは、56条以下の別の条文と、各首長の判断に委ねられている。避難が遅れて被害が出たとき「情報はどの段階で止まったのか」を分解して問える視点を、この一条が与えてくれる。

法的な位置づけ

災害対策基本法55条は、都道府県知事による警報等の伝達を定める規定である。知事は、国の機関から災害に関する予報・警報の通知を受けたとき、又は自ら警報をしたときに、法令又は地域防災計画に従い、予想される災害の事態及びとるべき措置について、関係指定地方行政機関の長、指定地方公共機関、市町村長その他の関係者へ必要な通知又は要請を行う。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.自社・施設が受ける通知を地域防災計画で確認 都道府県の地域防災計画を開き、自社や施設が指定地方公共機関等として、どの予報・警報で、どのような通知・要請を受ける位置づけかを特定する
  2. 2.受信窓口と連絡網を社内マニュアルに組み込む 県からの通知・要請を受ける窓口(FAX・メール・電話)と夜間休日の担当者を決め、受信後に誰が何を判断するかを社内の防災マニュアルと連絡網に明記する
  3. 3.通知受信時に時刻と内容を記録 通知・要請を受けたら、受信時刻、内容、判断、社内外への伝達時刻を時系列で記録する。この記録が事後検証や紛争時の最大の資料になる
  4. 4.要請に応じた措置または代替措置を実施 要請された措置(運休判断、施設利用者の避難準備など)を実施する。従わない場合は、その理由と代替措置を合理的に説明できる形で残す
  5. 5.事後に伝達経路を検証 災害収束後、通知の受信から現場対応までの時間と欠落を検証し、地域防災計画や社内マニュアルの改善点を洗い出す

よくある質問 AI による整理

Q1指定地方公共機関とは何ですか?

都道府県の区域で電気・ガス・輸送・通信・放送など公益的事業を営む法人のうち、知事が指定したものです。災害時には県からの通知・要請を受ける立場にあります。

Q2地域防災計画とは何ですか?

都道府県や市町村の防災会議が作る、災害の予防・応急対策・復旧の設計図です。55条の通知の中身や伝達先は、この計画の定めに大きく左右されます。

Q3知事の要請に従わないと罰則はありますか?

55条の通知・要請自体に罰則はありません。ただし要請を受けながら対策を怠った事実は、事故後の民事責任で予見可能性を示す材料になり得ます。

Q4避難指示は誰が出すのですか?

避難指示を出すのは原則として市町村長です(災害対策基本法60条)。県は55条の通知で、その判断材料となる事態と措置の情報を届ける役割を担います。

Q5災害時に県から市町村への連絡が遅れたら違法ですか?

遅れただけで直ちに違法とはなりません。法令や地域防災計画の定めに照らし、国家賠償法1条の違法性・過失・因果関係が認められるかで個別に判断されます。

Q6警報の伝達記録は情報公開請求できますか?

県や市町村が保有する通知文書や送受信記録は、情報公開条例に基づく開示請求の対象になり得ます。保存期間経過後は廃棄される可能性があるため早めの請求が有効です。

Q7指定地方行政機関とは何ですか?

地方整備局や管区気象台など、国の行政機関の地方支分部局のうち、災害対策基本法上指定されたものです。55条の通知・要請の相手方に含まれます。

Q8防災無線が聞こえなかったときはどうすればいいですか?

多くの自治体は防災無線の内容を電話応答サービスやメール、ウェブで再確認できる仕組みを用意しています。気象庁の発表も自分で直接確認しておくと安全です。

この条文についての質問 AI による整理

Q1県が警報を市にちゃんと伝えてなかったら、県を訴えられるんですか?

理論上は国家賠償法1条で争う余地がある。ただ、本条は「法令又は地域防災計画の定めるところにより」通知するとしており、どの程度伝えれば足りるかは計画の内容で決まる部分が大きい。しかも伝達の遅れと被害との因果関係を立証するのは難しい。実務のポイント:勝敗を分けるのは条文の解釈ではなく、当日の通知文書と送受信時刻のログである。この記録を最初に押さえた側が、交渉でも検証でも主導権を握る

Q2特別警報って、普通の警報と伝わり方が違うんですか?

違う。通常の警報では、県から市町村への通知は気象業務法上「努めなければならない」という努力義務にとどまる。これに対し、平成25年(2013年)に新設された特別警報では、同法15条の2により、都道府県は直ちに市町村へ通知しなければならず、市町村も住民への周知が義務になっている(最新の改正状況をご確認ください)。実務のポイント:本条は警報全般を対象とする一般ルールで、特別警報は気象業務法がより強い義務を上乗せしている。自治体の検証報告書を読むときは、どちらの法律に基づく伝達だったかを区別すると、論点がはっきり見える

間違えやすい点 AI による整理

  • スマホに届く警報はすべて同じ経路で来ると思われがちだが、実際の経路は複数ある。国の J-ALERT は消防庁から市町村の防災行政無線へ直接届き、携帯の緊急速報メールは気象庁や自治体から通信事業者を通じて配信される。本条が定めるのは、そのうち都道府県を経由する経路にすぎない。一つの経路が詰まっても別経路で届く設計になっている反面、責任の所在は経路ごとに切り分けなければならない
  • 知事からの「要請」は命令に近いと考える人もいるが、本条の通知・要請自体に法的拘束力や罰則はない。ただ、これで話が終わると考えるのは浅い。要請を受けたのに対策を取らなかった事業者や施設は、事故後の損害賠償の場面で「危険を予見できたのに回避しなかった」と認定される材料を自分で積み上げたことになる。強制力がないことと、法的に無意味であることはまったく別物だ
  • 「警報を出すのは気象庁、逃げろと言うのは市町村、県は関係ない」という見方は、行政の側から見ると誤りである。県は警報を地域の事情に合わせて翻訳し、市町村が避難指示(災害対策基本法60条)を出す判断材料を整える立場にある。県の通知の質が、市町村の判断の速さを左右している
比較の観点この条文ほかの条文
情報伝達の段階55条:都道府県知事 → 市町村長・指定地方行政機関・指定地方公共機関等54条:災害発見者 → 市町村長・警察官等(通報)
56条:市町村長 → 住民・関係機関(伝達・警告)
主体都道府県知事異常な現象を発見した者
市町村長
伝える内容予想される災害の事態及びとるべき措置災害が発生するおそれがある異常な現象の発見
予報・警報及び予想される事態と措置
その後の措置通知・要請に法的拘束力や罰則はなく、受け手の判断に委ねる通報を受けた機関による情報伝達の起点となる
60条の避難指示など、住民に向けた具体的措置へつながる

他国ではどう定めているか 2 か国

台湾
災害防救法

台湾では各級政府が災害応変措置として災害警報の発布・伝達を担う。日本のように都道府県知事から指定地方公共機関へ通知・要請する独立条文の形ではなく、応変措置の一部として規定される

アメリカ
Integrated Public Alert and Warning System Modernization Act of 2015

米国は連邦の統合警報システム(IPAWS)を軸に、州・地方の警報発信を接続する仕組みをとる。県単位の翻訳中継というより、システム統合型の伝達である

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 線状降水帯で川があふれ、自宅が床上浸水した。後で調べると、気象庁の警報は前夜に県へ届いていたのに、市の避難指示は浸水の30分前だった。止まったのは県から市か、市から住民か、そのどちらなのか? 責任を問う相手は、その答えで変わる
  • あなたは地方の路線バス会社で運行管理を担当している。会社が知事から指定地方公共機関に指定されていて、ある夜、県から「大雨による運休判断について」の要請文が FAX で届いた。法的な強制力はない。それでも無視して運行を続け、乗客が事故に遭えば、要請を受けていた事実は民事上の注意義務の判断で重く響く
  • 台風上陸まであと12時間。県の防災担当職員として、気象台からの警報を受けたあなたは、管内30市町村と出先機関に何をどの順番で伝えるかを、地域防災計画を開いて今すぐ決めなければならない
  • 介護施設の施設長が、市の防災無線の内容が聞き取れなかったと相談してきた。情報の出所をさかのぼれば県の通知文にたどり着き、そこには取るべき措置まで書かれていたはずだ

取るべき行動

被害を受けた側:1. 被害状況を写真・動画で記録し、警報、避難情報、防災無線の受信時刻をスマホの通知履歴などで保存する2. 県と市町村に、当日の通知文書、送信・受信記録の情報公開請求をする3. 伝達の遅れや欠落が判明した場合、本条違反だけで直ちに賠償が認められるわけではないため、国家賠償法1条の要件(公務員の違法な職務行為、過失、因果関係)を満たすかを弁護士と検討する4. 並行して、被災者生活再建支援金などの公的支援の申請期限を確認する

訴えられた側:1. 自治体職員や指定地方公共機関の担当者は、通知の受信、判断、伝達の時刻と内容を時系列で残す。これが後で最大の防御資料になる2. 地域防災計画と社内マニュアルに沿って対応したことを示せるよう、該当箇所を特定しておく3. 本条の要請には法的拘束力がないため、要請に従わなかったこと自体は違法にならない。ただし、従わなかった理由と代替措置は合理的に説明できるようにしておく4. 事後の検証委員会や住民説明では、事実を隠さず開示する方が、長期的に見て紛争を小さくする

時効(請求できる期限):本条自体に時効の定めはない。伝達の不備を理由に国家賠償を求める場合、国家賠償法4条により民法が適用され、損害および加害者を知った時から3年(人の生命または身体を害した場合は5年、民法724条、724条の2)、不法行為の時から20年で請求権が消滅する。情報公開請求には期限はないが、行政文書の保存期間が過ぎれば記録が廃棄される可能性があるため、早めの請求が望ましい

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.昭和36年(1961年) 新設:災害対策基本法の制定に伴い、警報の伝達等に関する規定の一つとして、都道府県知事の通知・要請を定めた

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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