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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年9月22日読了 5 分5 分5 分

災害対策基本法 第68条の3(災害派遣の要請の要求等)

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  1. 市町村長は、当該市町村の地域に係る災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合において、応急措置を実施するため必要があると認めるときは、都道府県知事に対し、自衛隊法第八十三条第一項の規定による要請(次項において「要請」という。)をするよう求めることができる。この場合において、市町村長は、その旨及び当該市町村の地域に係る災害の状況を防衛大臣又はその指定する者に通知することができる。
  2. 2.市町村長は、前項の要求ができない場合には、その旨及び当該市町村の地域に係る災害の状況を防衛大臣又はその指定する者に通知することができる。この場合において、当該通知を受けた防衛大臣又はその指定する者は、その事態に照らし特に緊急を要し、要請を待ついとまがないと認められるときは、人命又は財産の保護のため、要請を待たないで、自衛隊法第八条に規定する部隊等を派遣することができる。
  3. 3.市町村長は、前二項の通知をしたときは、速やかに、その旨を都道府県知事に通知しなければならない。

この条文の基本情報

災害派遣の要請の要求等とは何ですか?

定義災害派遣の要請の要求等とは、災害対策基本法第68条の3に定められた規定で、「市町村長は、当該市町村の地域に係る災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合において、応急措置を実施するため必要があると認めるときは、都道府県知事に対し、…」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 災害対策基本法第68条の3(災害派遣の要請の要求等)は、日本の災害対策基本法に含まれる条文です。
  2. 災害対策基本法第68条の3の条文原文は「市町村長は、当該市町村の地域に係る災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合において、応急措置を実施するため必要があると認めるときは、都道府県知事に対し、…」で始まります。
  3. 災害対策基本法第68条の3は第四節に置かれています。
  4. 災害対策基本法の公布日は昭和36年11月15日です。
  5. 災害対策基本法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月22日時点では廃止情報はありません。
  6. 災害対策基本法第68条の3の前の条は災害対策基本法第68条の2です。
  7. 災害対策基本法第68条の3の次の条は災害対策基本法第69条です。
  8. 災害対策基本法第68条の3には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式災害対策基本法(昭和三十六年法律第二百二十三号)第68条の3
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/336AC0000000223
  • 本サイト収録災害対策基本法(昭和三十六年法律第二百二十三号)第68条の3(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月22日)https://lawplayer.com/jp/article/336AC0000000223/68_3

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点災害対策基本法68条の3は、市町村長が知事に自衛隊の災害派遣要請を求められると定める。知事に要求できないときは防衛大臣等へ直接通知でき、事後に知事へ通知する義務を負う。

Q · 市町村長は自衛隊に直接出動を頼めるの?

知事に要請を求めるのが原則、緊急時は防衛大臣へ直接通知できる

自衛隊法83条の災害派遣の「要請」ができるのは都道府県知事などで、市町村長にはその権限がありません。災害対策基本法68条の3第1項により、市町村長は知事に要請を求め、同時に防衛大臣等へ災害状況を通知できます。通信途絶などで知事に要求できないときは、2項により防衛大臣等へ直接通知でき、特に緊急なら要請を待たずに部隊等が派遣されえます。いずれの場合も、3項により速やかに知事へ通知する義務があります。

解説

自衛隊を呼ぶ権限は、あなたの町の市町村長にはない。自衛隊法83条が定める災害派遣の「要請」ができるのは都道府県知事などに限られる。市町村長にできるのは、知事に「要請してほしい」と求めることまでだ。ただし本条は、その一本道の横に二本の補助ルートを用意している。一つ目は、知事に要求するのと同時に、防衛大臣またはその指定する者へ被害の状況を直接伝えておくルートである。二つ目は、通信が途絶するなどして知事への要求そのものができないとき、市町村長が防衛大臣側へ直接通知するルートだ。通知を受けた側が「特に緊急で、要請を待っている時間がない」と判断すれば、要請がなくても部隊を出すことができる。どちらのルートを使っても、市町村長には事後に速やかに知事へ通知する義務が残る。災害の夜に救助部隊がいつ動き出すかは、役場が二本目、三本目の連絡を入れたかどうかで大きく変わりうる。

法的な位置づけ

災害対策基本法第68条の3は、市町村長による自衛隊の災害派遣要請の要求及び通知を定める規定である。市町村長は都道府県知事に自衛隊法83条1項の要請を求めることができ、その際に防衛大臣等へ災害状況を通知できる。知事への要求ができないときは防衛大臣等へ直接通知でき、特に緊急なら要請を待たない部隊派遣の契機となる。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.被害状況を数字で把握する 孤立人数、負傷者数、正確な場所、道路・通信の寸断状況を整理する。公共性・緊急性・非代替性の観点で、自衛隊でなければ対応できない理由をまとめる
  2. 2.知事へ派遣要請を求める(1項前段) 都道府県知事に対し、自衛隊法83条1項の災害派遣要請をするよう求める。地域防災計画で定めた様式・窓口を使う
  3. 3.防衛大臣側へ並行して通知(1項後段) 知事への要求と同時に、その旨と災害状況を防衛大臣またはその指定する者(最寄りの部隊等)に通知し、部隊側の情報収集・出動準備を早める
  4. 4.知事に要求できないときは直接通知(2項) 通信途絶などで知事への要求ができない場合、その旨と人命に関わる具体的な状況を防衛大臣等へ直接通知する。要請を待ついとまがないことを示す材料をそろえる
  5. 5.速やかに知事へ事後通知(3項) 1項後段または2項の通知をしたときは、速やかにその旨を知事へ通知する。通知時刻を記録に残し、県の部隊配分調整に反映させる

よくある質問 AI による整理

Q1自衛隊の災害派遣は誰が要請するの?

自衛隊法83条により、要請できるのは都道府県知事などです。市町村長は災害対策基本法68条の3にもとづき、知事に要請を求める立場にあります。

Q2市町村長の派遣要請の要求とは?

市町村長が知事に対し、自衛隊法83条1項の災害派遣要請をするよう求めることです。災害対策基本法68条の3第1項が根拠です。

Q3知事と連絡が取れないとき市町村長はどうする?

同条2項により、知事に要求できない旨と災害状況を防衛大臣またはその指定する者へ直接通知できます。

Q4自衛隊の自主派遣とは?

特に緊急で要請を待ついとまがないとき、要請がなくても部隊等を派遣する仕組みです。68条の3第2項と自衛隊法83条2項ただし書に定めがあります。

Q5防衛大臣への直接通知は何を伝える?

知事に要求できない旨と、当該市町村の地域の災害の状況です。孤立人数・負傷者・場所など具体的な情報があると判断材料になります。

Q6直接通知した後、知事への連絡は必要?

必要です。68条の3第3項は、通知をしたときは速やかにその旨を知事に通知「しなければならない」と義務として定めています。

Q7自衛隊はどんな災害なら派遣される?

実務上は公共性・緊急性・非代替性の三つが目安とされます。消防や民間で対応できる作業には出動しないことがあります。

Q8住民が自衛隊に直接救助を頼める?

できません。個人には要請権も要求権もありません。119番・110番と市町村の災害対策本部へ具体的な状況を通報するのが正しいルートです。

この条文についての質問 AI による整理

Q1家が土砂で埋まったら、自分で自衛隊に助けを呼んでもいいんですか?

個人には自衛隊法83条の要請権も、本条の要求権もない。119番と役場への通報が正しいルートである。役場はその情報をもとに、本条1項にしたがって知事へ要求し、防衛大臣側へ状況を通知する。実務のポイント:通報で「何人が・どこで・どんな状態か」を数字で伝えると、派遣判断の材料にそのまま使われる。漠然とした「大変です」は、判断のスピードを上げない

Q2知事がなかなか要請してくれなかったら、町長はただ待つしかないの?

待つしかないわけではない。知事に要求できない状況であれば、本条2項により防衛大臣またはその指定する者に直接通知できる。自衛隊法83条2項ただし書にも、要請を待たずに派遣する仕組みがある。実務のポイント:派遣実務では公共性・緊急性・非代替性の三つが目安とされている。通知の段階でこの三点に沿って状況を説明すると、部隊側が「待てない」と判断する根拠がそろう

間違えやすい点 AI による整理

  • 「町長が自衛隊に出動を頼めばすぐ来る」と思われがちだが、法律上の要請権者は都道府県知事などである。市町村長ができるのは知事への要求と、防衛大臣側への通知までだ。要請という正式な鍵は、原則として県が握っている
  • 住民から見れば「とにかく早く自衛隊を呼べ」の一択である。しかし派遣する側の実務では、公共性・緊急性・非代替性(ほかの機関では対応できないこと)の三つが判断の目安とされている。消防や民間で対応できる作業には出動しないことがある。この落差を知らずに通知すると、判断材料が足りず、部隊の動き出しが遅れる
  • 2項の直接通知を使えたことで安心してしまうのが落とし穴である。3項は、知事への事後の通知を「できる」ではなく「しなければならない」と定めている。これを怠ると、県が全体の部隊配分を把握できず、救援の重複や空白を生む原因になる
比較の観点この条文ほかの条文
求める相手68条の3:知事に自衛隊派遣要請を求める/防衛大臣等へ通知67条:他の市町村長等への応援要求
68条:都道府県知事等への応援要求
動く主体自衛隊の部隊等(自衛隊法8条)他の市町村の職員等
都道府県の職員等
直接ルートの有無知事に要求できないとき防衛大臣等へ直接通知可(2項)市町村長間で直接要求
知事等へ直接要求
事後の義務通知後、速やかに知事へ通知する義務(3項)条文上の知事への事後通知規定なし
条文上の事後通知規定なし

他国ではどう定めているか 3 か国

台湾
災害防救法第34条

台湾も地方政府が対応できないときに国軍の支援を申請する構造で、緊急時には国軍が主動的に協力できる点が日本の自主派遣に近い

ドイツ
Grundgesetz Art. 35 Abs. 2・3

ドイツは州の要請にもとづく連邦軍の災害援助を基本法で定め、州をまたぐ災害では連邦政府が投入を決定できる

アメリカ
DoD Directive 3025.18(Immediate Response Authority)

米国では地元当局の要請を受けた現地指揮官が、人命救助のため上級承認を待たずに即時対応できる仕組みがあり、要請を待たない派遣の発想が共通する

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 深夜2時、線状降水帯で山あいの集落が孤立した。県庁につながる回線は混み合い、衛星電話もつながらない。町長が本条2項を知っていれば、最寄りの部隊に直接被害状況を伝えることができる。知らなければ、朝まで受話器の前で待つことになる
  • もし町長が知事への要求を飛ばして自衛隊に直接通知し、そのまま県へ報告するのを忘れていたら、どうなる? 県は別の市町村向けに部隊の配分を調整していて、同じ地域に救援が重なり、隣の町が手薄になる。3項の通知義務は、現場の判断を全体の地図に戻すための安全弁である
  • あなたは町役場の防災担当で、町長は出張中。副町長への職務代理の段取りは整っているか。被害の報告はあと30分で県に上げなければならない

取るべき行動

被害を受けた側:1. 個人は自衛隊に直接要請できない。まず119・110と市町村の災害対策本部へ通報する2. 通報では「孤立人数・負傷者・正確な場所・道路の寸断状況」を具体的に伝える。この情報が、本条にもとづく市町村長の要求と通知の材料になる3. 自治会や自主防災組織として被害をまとめて報告すると、役場は状況を把握しやすい4. 派遣後の対応に疑問があれば、事後に議会や情報公開請求で要求・通知の時刻を確認できる

訴えられた側:1. 首長や防災担当として「派遣要請が遅れた」と批判されたときは、知事への要求の時刻、1項後段・2項の通知の時刻、3項の事後通知の時刻を時系列で示せるよう、平時から記録の様式を整えておく2. 通信が途絶したときに使う代替手段(衛星電話・防災行政無線)と、職務代理者の順位を地域防災計画に明記しておく3. 自衛隊の連絡窓口と事前協議を行い、通知の書式を共有しておく

時効(請求できる期限):本条自体に期限や時効はない。ただし「速やかに」知事へ通知する義務(3項)がある。派遣の遅れが国家賠償請求で争われる場合は、国家賠償法4条を通じて民法の時効が適用され、損害および加害者を知った時から3年(人の生命・身体の侵害は5年)となる(最新の改正状況をご確認ください)

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.昭和36年(1961年) 新設:災害対策基本法制定。伊勢湾台風を契機に防災体制を体系化した(本条の市町村長の要求・通知の仕組みは後の改正で整備)
  2. 2.平成7年(1995年) 改正:阪神・淡路大震災を受けた改正で、市町村長が知事に派遣要請を求め、防衛庁長官等へ災害状況を通知できる仕組みが設けられた(当時の条番号は現行と異なる可能性がある)

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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