要点所得税法 127 条は、年の途中で出国する居住者に、その年 1 月 1 日から出国時までの所得を出国の時までに確定申告するよう義務づける。納税管理人を届け出れば翌年 3 月 15 日の通常期限でよい。
Q · 海外赴任や海外移住のとき、日本の確定申告はいつまでにやればいいの?
納税管理人を立てれば翌年 3 月まで、立てなければ出国の時までに申告
所得税法 127 条により、年の途中で出国する居住者は、その年 1 月 1 日から出国の時までに生じた所得について、出国の時までに確定申告(準確定申告)をしなければなりません(1 項)。ただし出国前に納税管理人を所轄税務署へ届け出れば、この条文は適用されず、通常どおり翌年 3 月 15 日まで申告を待てます(所得税法 2 条 1 項 42 号、国税通則法 117 条)。還付や純損失がある場合は 2 項・3 項により任意で申告できます。
海外赴任の辞令が出た、あるいは思い切って海外移住を決めた。出発の準備でパスポートと国際引っ越しに気を取られている間、税務署はあなたの背中に一枚の期限を貼り付けている。所得税法 127 条は、年の途中で「出国」する居住者に、その年の 1 月 1 日から出発の時までに生じた所得について、出国の時までに確定申告をせよと命じる。翌年 3 月 15 日ではない、飛行機に乗る前だ。しかもここに玄人しか使わない抜け道がある。この条文の「出国」とは、単に日本を物理的に出ることではなく、納税管理人を届け出ずに日本の住所も居所も失うことを指す(所得税法 2 条 1 項 42 号)。つまり出発前に納税管理人を一人立てておけば、あなたは 127 条の網から外れ、通常どおり翌年 3 月 15 日まで申告を待てる。知っている者は身軽に飛び、知らない者は出発直前に税務署の窓口へ走る。
所得税法 127 条は、居住者が年の途中で出国する場合の確定申告手続を定める規定である。その年 1 月 1 日から出国の時までに生じた総所得金額・退職所得金額・山林所得金額について、出国の時までの申告義務(1 項)と、還付申告・確定損失申告を任意で行える権利(2 項・3 項)を規律する。納税管理人の届出があれば本条は適用されない。
AI 輔助整理,以條文原文為準
年の途中で出国・死亡した人について、その時までの所得を通常の期限前に申告する手続です。出国の場合は所得税法 127 条が根拠で、出国の時までに提出します。
無申告加算税と延滞税が課されます。海外に移っても日本に残した不動産や口座、帰国後の資産に追徴が及ぶため、放置は不利です。
納税地を所轄する税務署長に「所得税・消費税の納税管理人の届出書」を提出します。出国前に提出すれば 127 条の前倒し申告を回避できます(国税通則法 117 条)。
受けられます。源泉徴収されすぎている場合、127 条 2 項の還付申告により還付を受けられ、納税管理人経由で還付金を受け取ることも可能です。
納税管理人を届け出ずに日本の住所および居所を失う時を指します(所得税法 2 条 1 項 42 号)。飛行機に乗る日ではなく、状態で判定されます。
1 億円以上の有価証券を持つ人の含み益課税(所得税法 60 条の 2)の申告も、127 条の出国前期限に乗ります。富裕層の移住が出発直前に慌ただしくなる理由です。
できます。納税管理人経由のほか、e-Tax を使えば海外からでも申告・納付が可能で、日本に戻るまで待つ必要はありません。
127 条 3 項の確定損失申告を出国の時までに提出します。怠ると翌年以降への損失繰越の起点を作り損ねるため、証憑を出発前に整えておきます。
原則は出発の時までです(所得税法 127 条 1 項)。ただし出国前に納税管理人を届け出れば、翌年 3 月 15 日の通常期限に戻ります(同法 2 条 1 項 42 号、国税通則法 117 条)。業界裏話ヒント:会社の海外赴任なら給与分の申告や年末調整を会社が代行してくれる場合があり、実務上は会社経由で納税管理人が立つことも多い。だが個人で副業所得がある人は会社任せにせず、自分の分の申告要否を必ず別途確認すること
日本国内に住所または居所がある人であれば、親・配偶者・友人でも、税理士でもなれます(国税通則法 117 条)。特別な資格は不要で、届出書を税務署に出すだけです。業界裏話ヒント:納税管理人は税額を肩代わりする『保証人』ではなく、申告書の提出や書類の受け取りを代行する窓口にすぎない。引き受ける側に金銭的リスクは基本的にない。この点を誤解して親に断られるケースが多いので、役割を正しく伝えると引き受けてもらいやすい
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 手続の性質 | 127 条 1 項:出国時までの確定所得申告(義務) | — |
| 提出期限 | 出国の時まで | — |
| 対象者の違い | その年分を出国前に申告する居住者 | — |
| 前年分の扱い | その年分(1/1〜出国時)を対象 | — |
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