行政機関の長等は、訂正決定に基づく保有個人情報の訂正の実施をした場合において、必要があると認めるときは、当該保有個人情報の提供先に対し、遅滞なく、その旨を書面により通知するものとする。
要点個人情報保護法 97 条は、行政機関等が保有個人情報を訂正した際、必要があると認めるときに提供先へ遅滞なく書面で通知すると定める。通知は無条件の義務ではなく行政の裁量である。
Q · 役所が個人情報を直したら、前に渡した相手にも自動で連絡が行くんですか?
必要と認めるときに提供先へ書面通知する裁量規定です
個人情報保護法 97 条により、行政機関の長等は訂正決定に基づいて保有個人情報を訂正した場合、必要があると認めるときは、提供先に対し遅滞なく書面でその旨を通知します。ただし通知は無条件の義務ではなく「必要があると認めるとき」という裁量に委ねられているため、市民の側から提供先を特定し通知の必要性を主張することが、間違った情報の流通を止める実務上の鍵になります。訂正の実施(92 条)と提供先への通知(97 条)は別々の手続である点にも注意が必要です。
役所があなたの記録を直した、それで一件落着だと思ったら早い。あなたの誤った個人情報は、直される前にすでに他の機関や事業者へ渡っているかもしれない。源のデータを訂正しても、コピーは相手の手元で生き続ける。個人情報保護法97条が扱うのは、まさにこの「流通してしまった間違い」だ。行政機関の長等は、訂正決定に基づいて保有個人情報を実際に直したとき、必要があると認めれば、提供先に対し遅滞なく書面でその旨を通知する。ここで見落としてはならないのが「必要があると認めるとき」という一言。通知は無条件の義務ではなく、行政の裁量に委ねられている。つまり、あなたが黙っていれば「通知の必要なし」とされ、間違ったコピーが別の窓口であなたを待ち構える。訂正はゴールではなくスタート、提供先への通知まで押し切って初めて、間違いの流通経路が断たれる。
個人情報保護法 97 条は、行政機関等が保有個人情報の訂正を実施した場合における提供先への通知を定める規定である。訂正決定に基づく訂正の実施後、必要があると認めるときに、提供先に対し遅滞なく書面でその旨を通知するものとし、訂正の実効性を提供先まで及ぼすことを目的とする。通知が裁量に委ねられている点に特徴がある。
AI 輔助整理,以條文原文為準
行政機関等が保有個人情報を訂正したとき、必要があると認めれば提供先へ遅滞なく書面で通知するよう定めた規定です。訂正の効果を提供先まで及ぼすための手続です。
その情報を保有する行政機関の長等に訂正請求します(90 条)。前提として開示請求(76 条)で中身を確認しておく必要があります。
無条件の義務ではありません。97 条は「必要があると認めるとき」という裁量に委ねており、市民側が必要性を主張して初めて動くことが多いです。
誤りの影響が大きい場合や、提供先で現にそのデータが利用され不利益が続いている場合などです。市民が具体的な不利益事実を示すと必要性を根拠づけられます。
開示請求(76 条)で保有情報の中身と提供状況を確認できます。提供先が特定できれば 97 条の通知を名指しで求めやすくなります。
開示を受けた日から 90 日以内です(90 条 3 項)。97 条の提供先通知自体に固定期限はなく「遅滞なく」が基準になります。
審査請求が可能で、情報公開・個人情報保護審査会への諮問を経ます。処分を知った日の翌日から 3 か月以内が期限です(行政不服審査法)。
いいえ。97 条は行政機関等が対象です。民間事業者への訂正は同法の別の章(保有個人データの訂正等)が規律します。
諦めるのは早い。97条の通知自体は裁量ですが、その前提の訂正決定に不服があれば、情報公開・個人情報保護審査会への諮問を経る審査請求ができます(行政不服審査法)。通知の必要性も、現に不利益が続いている事実を示せば覆せる余地があります。業界裏話ヒント:役所は「必要なし」を口頭で済ませがちですが、判断の理由を書面で求めると対応が変わることが多い。書面化を求めるだけで、動かなかった通知が動く
先に開示請求(76条)で中身を見るしかありません。訂正請求(90条)は「開示を受けた保有個人情報」が対象なので、開示を飛ばすと入口で門前払いになります。業界裏話ヒント:多くの人が訂正だけ求めて却下されるのは、この開示前置に気づいていないから。しかも開示請求のときに提供先の状況も併せて確認しておくと、後で97条の通知を名指しで求める材料になる。開示は二度おいしい
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|---|---|---|
| 手続の位置づけ | 97 条:訂正実施後、提供先へ通知する後続手続 | — |
| 義務の性質 | 「必要があると認めるとき」の裁量的通知 | — |
| 市民側のアクション | 提供先を特定し通知の必要性を主張する | — |
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