要点地方自治法 103 条は、地方議会が議員の中から議長及び副議長各一人を選挙で選び、その任期は議員の任期によると定める。代表と議事整理を担う役職の選任根拠である。
Q · 地方議会の議長って、どうやって決まって何年やるの?
議員の中から選挙で選び、任期は議員と同じ 4 年です
地方自治法 103 条により、地方議会は議員の中から議長及び副議長を各一人、選挙で選ばなければなりません。両者の任期は議員の任期(原則 4 年)によります。ただし実務では各会派の申し合わせにより、議長が 108 条の手続で途中辞職し、1 年から 2 年で交代する慣行が全国に広がっています。法が保障する 4 年の任期と、実際の運用の間にはズレがあります。
地元の市議会で「議長が交代した」というニュースを、年に一度くらい見たことがあるだろう。あなたが疑問に思うべきは、なぜ毎年代わるのか、だ。地方自治法 103 条は「議長及び副議長の任期は、議員の任期による」と定める。市町村議会も都道府県議会も、議員の任期は 4 年。条文どおりなら議長も 4 年務めるはずだ。ところが全国の地方議会で、議長は 1 年や 2 年で辞めていく。なぜか。法律に書かれていない「申し合わせ」が各会派の間で交わされ、ポストを順番に回しているからだ。103 条は議長を議員の中から選挙で選ぶこと、その任期は法的に 4 年であることを保障する。だがこの法的保障の上に、慣行という別のルールが乗っている。あなたが住む自治体の議会が、本来の仕事より「次は誰が議長か」の数合わせに時間を使っているなら、その構造の根っこにこの一条がある。法と慣行のズレを知っているかどうかで、地方政治を見る目が変わる。
地方自治法 103 条は、地方議会における議長及び副議長の選挙と任期を定める組織規定である。議会は議員の中から議長と副議長を各一人選挙で選ばなければならず、両者の任期は議員の任期に一致する。議事機関の代表と議事整理を担う役職の選任根拠を構成する。
議員の中から選挙で選ばれます。地方自治法 103 条が根拠で、議長と副議長を各一人、議会内の選挙(多くは無記名投票)で互選します。住民が直接選ぶわけではありません。
議長は議会を代表し議事を整理する役職、副議長は議長に事故・欠員があるとき職務を代行する役職です(地方自治法 103 条・106 条)。どちらも議員の中から選挙で選ばれます。
法律上は議員の任期と同じ 4 年です(地方自治法 103 条 2 項)。ただし実務では申し合わせによる 1~2 年交代が多く、108 条の手続で途中辞職して回す慣行が一般的です。
議長と副議長がともに事故のとき、議事を進めるために臨時に選挙で選ばれる議長役です(地方自治法 107 条)。議会が一瞬も止まらないための予備の仕組みです。
議事の整理、議場の秩序保持、議会事務の統理、議会の代表が主な権限です(地方自治法 104 条)。予算や人事を動かす執行権は持たず、それは市長など首長の権限です。
できます。地方自治法 108 条により、議長・副議長は議会の許可を得て辞職できます(閉会中は議長の許可)。1 年交代の慣行はこの辞職手続を使って実現されています。
議長に事故があるとき、または議長が欠けたとき、副議長が議長の職務を行います(地方自治法 106 条)。議事の進行や議会代表など、議長と同じ職務を代行できます。
基本は同じです。地方自治法 103 条は普通地方公共団体(都道府県・市町村)の議会に共通して適用され、いずれも議員の中から議長・副議長を選挙で選びます。
法的な任期は確かに議員の任期と同じ 4 年です(地方自治法 103 条 2 項)。しかし多くの地方議会では、各会派の「申し合わせ」でポストを順番に回すため、議長本人が 108 条に基づき議会の許可を得て途中辞職し、1 年や 2 年で交代します。法は 4 年を保障するが、本人の自発的辞職までは禁じていない、この隙間を慣行が使っています。業界裏話ヒント:この 1 年交代は法律違反ではないが、議会の継続性や専門性を損なうとして総務省や議会改革派から長年批判されている。あなたの自治体の議会だよりや会議録を見れば、議長が何年で代わっているか一目で分かり、その議会の体質が読める
住民が直接議長を解任する制度はありません。議長の地位は議員の中での選挙で決まるため(103 条)、解任も議会内部の問題です。議長への不信任決議は法的拘束力を持たないとするのが通説で、最終的には本人が 108 条で辞職するか、議員の身分を失うかです。業界裏話ヒント:法的拘束力のない不信任決議でも、可決されれば政治的圧力として極めて重く、実務上は辞職に追い込む引き金になる。住民にできるのは、その議員自体のリコール(地方自治法に基づく解職請求)だが、議員を辞めさせれば議長の地位も当然失われる、という遠回りの経路になる
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 規律する事項 | 103 条:議長・副議長の選挙と任期 | — |
| 発動の場面 | 改選後・任期開始時に選挙で選任 | — |
| 住民との関わり | 住民は直接選べない(議員による互選) | — |
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