要点地方自治法127条は、地方議会議員が被選挙権を失うか、92条の2の兼業禁止に該当すると失職すると定める。兼業該当は議会が出席議員の3分の2以上で決定する。
Q · 市議や町議は、当選したら任期中ずっと身分は安泰なんですか?
いいえ、被選挙権の喪失や兼業該当で失職する場合があります
地方自治法127条により、地方議会議員は被選挙権を失ったとき、又は92条の2の兼業禁止に該当したときに職を失います。被選挙権の喪失(公職選挙法11条等)による場合は議会の議決を待たず当然に失職します。一方、兼業該当のように判断が分かれる場合は、議会が出席議員の3分の2以上の多数で決定します。対象議員は本会議に出席して弁明できますが、自分を失職させるかの決定には加われません(127条2項)。決定に不服があれば118条5項の準用により裁判所へ出訴できます。
地方議会の議員は、選挙で当選しさえすれば任期満了まで身分は揺るがない、と思われがちだ。だが地方自治法127条は、議員が被選挙権を失ったとき、または92条の2の兼業禁止(自治体と請負関係に立つことなどの禁止)に該当したとき、その職を失うと定める。決定的なのは「誰が、どうやって失職を決めるか」である。公職選挙法違反などで被選挙権そのものが消えた場合は、議会の判断を待たず当然に失職する。しかし兼業に当たるかどうかのように判断が割れる場面では、議会が出席議員の3分の2以上という重い多数決でこれを決定する。そしてその審議の場で、対象となった議員は出席して自分の資格について弁明できるが、自分を失職させるか否かの投票には加われない。たった一条の裏に、選挙で得た議席を失わせる手続の全構造が畳み込まれている。
地方自治法127条は、地方議会議員の失職を定める規定である。議員が被選挙権を有しない者となったとき、又は同法92条の2の兼業禁止に該当したときに職を失う。被選挙権の喪失による場合は当然に失職し、兼業該当の判断は議会が出席議員の3分の2以上の多数で決定する。
AI 輔助整理,以條文原文為準
被選挙権の喪失(公職選挙法11条等)により、議会の議決を待たず自動的に職を失うことです。弁明や3分の2議決は介在せず、事由が生じた時点で当然に失職します。
失職(127条)は被選挙権喪失や兼業該当で職を失う非自発的なもの、辞職(126条)は議会の許可を得た自発的な退任です。入口も手続も別系統です。
127条3項が118条5項・6項を準用しており、議会の資格決定に不服がある議員は裁判所へ出訴して争えます。決定が取り消されれば身分は回復します。
被選挙権の喪失による場合を除き、議会が判断します。決定には出席議員の3分の2以上の特別多数が必要で、単純多数では失職させられません。
127条2項により、対象議員は117条の除斥にかかわらず会議に出席して自己の資格について弁明できます。ただしその決定の投票には加われません。
92条の2が定める欠格事由で、当該自治体への請負業者やその支配人、主として同種行為をする法人の役員などが対象です。該当すると失職事由になります。
公職選挙法11条等で被選挙権を失うと、地方自治法127条により当然に失職します。議会の議決も弁明の機会もなく議席が消えます。
政治資金規正法28条による公民権停止で被選挙権を失えば、127条を通じて当然に失職します。寄附の処理ミスが議席喪失に直結し得ます。
92条の2は、当該自治体に対する請負をする者やその支配人、主として同一の行為をする法人の役員などを欠格としています。ただし「主として」の線引きは取引の割合や態様で判断が分かれ、実務上、解釈が分かれている論点です。業界裏話ヒント:実際の失職事案の多くは、明白な大口請負ではなく、家族名義の会社や少額の継続取引が後から問題化したものです。出馬を決めた時点で、本人だけでなく親族・関連法人の取引まで棚卸しするのが安全策です
いいえ。127条3項が118条5項・6項を準用しており、決定に不服のある議員は裁判所へ出訴して争えます。裁判で決定が取り消されれば身分は回復します。業界裏話ヒント:被選挙権の喪失による当然失職は議会の決定がないため、この出訴ルートでは争えません。同じ「失職」でも、議会議決型なら司法で覆せる余地があり、当然失職型なら戦う土俵が違う。最初に自分がどちらの型かを見極めるのが分かれ道です
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 性質 | 127条:失職(被選挙権喪失・兼業該当による非自発的退任) | — |
| 誰が決めるか | 当然失職は判断不要、兼業該当は議会が3分の2で決定 | — |
| 本人の関与 | 弁明はできるが決定の投票に加われない(127条2項) | — |
| 争う手段 | 118条5項準用で裁判所へ出訴(決定の日から21日以内) | — |
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