公認会計士法 第37条の6(会長及び委員の服務等)
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- 会長及び委員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も同様とする。
- 2.会長及び委員は、在任中、政党その他の政治的団体の役員となり、又は積極的に政治運動をしてはならない。
- 3.会長及び常勤の委員は、在任中、内閣総理大臣の許可のある場合を除くほか、報酬を得て他の職務に従事し、又は営利事業を営み、その他金銭上の利益を目的とする業務を行つてはならない。
この条文の基本情報
会長及び委員の服務等とは何ですか?
定義会長及び委員の服務等とは、公認会計士法第37条の6に定められた規定で、「会長及び委員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 公認会計士法第37条の6(会長及び委員の服務等)は、日本の公認会計士法に含まれる条文です。
- 公認会計士法第37条の6の条文原文は「会長及び委員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。」で始まります。
- 公認会計士法第37条の6は第六章に置かれています。
- 公認会計士法の公布日は昭和23年7月6日です。
- 公認会計士法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
- 公認会計士法第37条の6の前の条は公認会計士法第37条の5です。
- 公認会計士法第37条の6の次の条は公認会計士法第37条の7です。
- 公認会計士法第37条の6には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
公認会計士法(昭和二十三年法律第百三号)第37条の6 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC0000000103 - 本サイト収録
公認会計士法(昭和二十三年法律第百三号)第37条の6(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/323AC0000000103/37_6
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点公認会計士法37条の6は、公認会計士・監査審査会の会長と委員に守秘義務と政治活動の制限を課し、会長と常勤委員には兼業も禁じる。守秘義務は退任後も続く。
Q · 公認会計士・監査審査会の委員には、どんな義務や制限があるの?
全員に守秘義務と政治活動制限、兼業禁止は会長と常勤委員のみ
公認会計士法37条の6により、審査会の会長と委員は全員、職務上知った秘密を漏らしてはならず、この義務は退任後も続きます(1項)。また在任中は政党など政治的団体の役員になれず、積極的な政治運動もできません(2項)。さらに会長と常勤委員に限り、内閣総理大臣の許可がない限り、報酬を得て他の職務に就くことや営利事業を営むことが禁じられます(3項)。非常勤委員には3項の兼業制限は及びません。
解説
大手監査法人に検査に入り、上場企業の監査調書の中まで見られる人たちがいる。金融庁に置かれた公認会計士・監査審査会の会長と委員である。本条は、その人たちに課される三つの縛りを定めている。第一に、職務で知った秘密を漏らしてはならず、この義務は退任した後も続く。第二に、在任中は政党などの役員になれず、積極的な政治運動もできない。第三に、会長と常勤委員だけは、内閣総理大臣の許可がない限り報酬を受けて他の仕事に就くことも、営利事業を営むこともできない。見落とされやすいのは、第三の縛りが非常勤委員にはかからないという点である。大学教授や実務家が非常勤のまま委員を務められるのはこのためで、専門家を集めやすくする代わりに、利益相反の管理は第一項・第二項と運用に委ねられている。あなたの年金が投資している企業の決算の信頼性は、この三項の重さに支えられている。
法的な位置づけ
公認会計士法第37条の6は、公認会計士・監査審査会の会長及び委員の服務を定める規定である。全委員に対し在任中及び退任後の守秘義務と、政治的団体の役員就任及び積極的な政治運動の禁止を課し、会長及び常勤の委員に限って、内閣総理大臣の許可のない報酬付きの兼職、営利事業その他金銭上の利益を目的とする業務を禁止する。
よくある質問 AI による整理
Q1公認会計士・監査審査会とは何ですか?
金融庁に置かれた合議制の機関で、日本公認会計士協会の品質管理レビューの審査や監査法人への検査などを通じて、監査の品質を外部から監視する役割を担います。
Q2監査審査会の委員 守秘義務はいつまで続く?
期限はありません。公認会計士法37条の6第1項後段が「その職を退いた後も同様とする」と定めており、退任後も職務上知った秘密を漏らすことはできません。
Q3監査審査会の非常勤委員は兼業できる?
できます。37条の6第3項の兼業制限は会長と常勤の委員だけが対象です。ただし非常勤委員にも第1項の守秘義務と第2項の政治活動の制限はかかります。
Q4監査審査会の会長が副業するには何が必要?
内閣総理大臣の許可が必要です。許可がない限り、報酬を得て他の職務に従事することや、営利事業を営むことは37条の6第3項で禁じられています。
Q5監査審査会の委員は政党に入れる?
条文が禁じているのは政党など政治的団体の「役員」になることと積極的な政治運動です。役員就任は在任中できませんが、投票など個人としての基本的な政治参加まで禁じる文言ではありません。
Q6監査審査会の委員が秘密を漏らしたら違法?
違法です。37条の6第1項に違反する行為であり、公認会計士法の罰則規定の対象にもなりえます。適用される罰則の具体的内容は、e-Govで同法の罰則章を確認してください。
Q7監査審査会の委員はどうやって選ばれる?
公認会計士法37条により、両議院の同意を得て内閣総理大臣が任命します。国会の同意人事として候補者の経歴が公表されるため、利害関係を公開情報で確認できます。
Q8公認会計士の守秘義務と審査会委員の守秘義務の違いは?
公認会計士自身の守秘義務は同法27条、審査会の会長・委員の守秘義務は37条の6第1項が定めます。どちらも資格や職を離れた後も続く点で共通しています。
この条文についての質問 AI による整理
Q1審査会の委員って、辞めたらもう何をしゃべってもいいんですか?
いいえ。公認会計士法37条の6第1項は、職務上知った秘密を漏らしてはならず、それは退任後も同じだと定めています。期限は書かれていません。実務のポイント:講演や論文で検査の「傾向」を一般論として話すことと、特定の監査法人や企業が分かる形で話すことの間には大きな差があります。元委員の発言は、どの監査法人の話なのかを推測できるかどうかで評価される
Q2非常勤の委員が監査法人とつながっていたら、検査がゆるくなりませんか?
37条の6第3項の兼業制限は会長と常勤委員だけが対象なので、非常勤委員の兼業は本条だけでは止められません。歯止めになるのは第1項の守秘義務と、任命のときの審査(37条、両議院の同意)です。実務のポイント:国会の同意人事では委員候補の経歴が公表されます。候補者の過去の所属と、検査対象となる大手監査法人との距離は、公開情報から自分で確かめられる
間違えやすい点 AI による整理
- 審査会の委員は全員副業禁止だと思われがちだが、第3項の兼業制限は会長と常勤の委員に限られる。非常勤委員は、守秘義務と政治活動の制限を守る限り本業を続けられる。専門家を確保するための制度設計である
- 守秘義務は任期と一緒に終わる、という前提自体が誤りである。第1項後段は退任後も同じ義務を課しており、民間の秘密保持契約によくある「終了後○年」のような期限は条文に置かれていない
- 政治活動は一切できないと考えるのは行き過ぎである。条文が禁じているのは政党など政治的団体の役員になることと「積極的に」政治運動をすることで、選挙での投票のような個人としての基本的な政治参加まで奪うものではない。どこまでが「積極的」かの線引きは条文に定義がない
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 義務の主体 | 公認会計士・監査審査会の会長及び委員(37条の6) | 公認会計士(27条) 一般職の国家公務員(国家公務員法100条) |
| 守秘義務の存続期間 | 退任後も同様(期限の定めなし) | 公認会計士でなくなった後も同様 退職後も同様 |
| 政治活動・兼業の制限 | 全委員に政治的団体の役員就任・積極的政治運動を禁止。兼業制限は会長と常勤委員のみ(内閣総理大臣の許可で例外) | 本条のような政治活動制限はなし。独立性は別の規定と職業倫理で確保 政治的行為の制限は国家公務員法102条、兼業規制は同法103条・104条が別途規律 |
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾では金融監督管理委員会が会計師の監督にも関与し、委員の守秘・兼業制限は公務員服務法の一般規定によるところが大きい
ドイツは2016年に連邦経済輸出管理庁内に APAS を設け、行政機関が監査人監督を直接担う。委員会型の日本とは組織形態が異なる
PCAOB の理事は常勤とされ、他の職業活動に従事することが制限される。非常勤委員の兼業を認める日本の設計とは対照的
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 審査会の非常勤委員を務める大学教授が、同じ時期に監査法人の顧問として報酬を受けていたら、どうなるのか。第3項は会長と常勤委員だけを対象としているため、兼業そのものは本条で直ちに禁止されない。ただし、検査で知った情報を顧問先に流せば、第1項の守秘義務違反になる
- 退任から五年経った元委員が、回顧録に「あの大手監査法人の検査ではこんな不備が見つかった」と書こうとしている。出版社の締切まであと二週間。秘密を守る義務は「職を退いた後も同様」とされており、時間が経っても消えない
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.平成15年(2003年) 新設:公認会計士法の一部改正により、公認会計士審査会を改組して公認会計士・監査審査会を設置。会長及び委員の服務規定として本条が置かれた
- 公認会計士法 第35条審査会の設置、本条の前提となる組織
- 公認会計士法 第37条会長・委員の任命、両議院の同意
- 公認会計士法 第37条の4義務違反等による罷免(現行効力を要確認)
- 公認会計士法 第27条公認会計士自身の守秘義務との対比
- 国家公務員法 第100条公務員一般の守秘義務規定(適用関係を要確認)
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