弁護士会は、所属の弁護士に弁護士名簿の登録取消の事由があると認めるときは、日本弁護士連合会に、すみやかに、その旨を報告しなければならない。
要点弁護士法 18 条は、弁護士会が所属弁護士に弁護士名簿の登録取消の事由があると認めたとき、日本弁護士連合会へすみやかに報告しなければならないと定める手続規定である。
Q · 悪い弁護士の資格を取り消したいとき、どこに言えばいいの?
資格を取り消すのは国ではなく弁護士会です
弁護士には監督官庁がありません。弁護士法 18 条により、弁護士会は所属弁護士に登録取消の事由(死亡、禁錮以上の刑、破産手続開始、心身の故障による業務不能など)があると認めたとき、日本弁護士連合会へすみやかに報告しなければなりません。資格の管理も取消も弁護士会・日弁連の自治の中で完結します。なお非行への制裁を求める場合は、登録取消(17・18 条)ではなく懲戒請求(58 条)が向かうべきルートで、両者は別の制度です。
医師を辞めさせるのは厚生労働省、税理士なら財務省。だが弁護士だけは違う。国にも大臣にも、弁護士を名簿から消す権限はない。その権限を握るのは弁護士会と日本弁護士連合会、つまり弁護士の自治組織だけだ。弁護士法 18 条は、その自浄システムに組み込まれた一本のネジである。所属弁護士に登録取消の事由(死亡、禁錮以上の刑、破産手続開始、心身の故障による業務不能など、7 条・17 条が定める)があると弁護士会が認めたら、すみやかに日弁連へ報告しなければならない。あなたが依頼した弁護士が刑事事件で有罪になっても、役所は動かない。動かすのはこの報告ルートだ。なぜ国家権力から切り離してあるのか。弁護士は国家を相手に訴訟を起こす職業だからだ。政府が資格を握っていたら、政府に不都合な弁護士を資格剥奪で潰せてしまう。18 条の地味な報告義務は、その独立を支える配電盤の一部だ。
弁護士法 18 条は、弁護士会の報告義務を定める規定である。所属弁護士に登録取消の事由(死亡、欠格、破産手続開始、心身の故障による業務不能など)があると弁護士会が認めたとき、日本弁護士連合会へすみやかにその旨を報告すべきことを義務づける。弁護士自治の枠内で名簿管理の実効性を担保する手続的規律である。
AI 輔助整理,以條文原文為準
死亡、禁錮以上の刑、破産手続開始決定、後見開始、心身の故障による業務不能などです。弁護士法 7 条の欠格事由や 17 条の登録取消事由がこれに当たります。
弁護士の登録・取消・懲戒を国家ではなく弁護士会・日弁連が自ら行う仕組みです。国家を訴える職業の独立を守るため、資格の生殺与奪を国に握らせない制度設計です。
登録が取り消されると代理人不在になり、手続が止まります。早急に新しい弁護士を選任して引継ぎを行う必要があります。委任契約も終了します。
破産手続開始決定は欠格事由に当たり、登録取消の対象になります。ただし復権すれば再登録の道があります。
禁錮以上の刑が確定すると 7 条の欠格事由に該当し、17 条の登録取消事由となります。弁護士会が日弁連に報告し名簿から抹消されます。
弁護士会は各地の単位会(事務所所在地ごと)、日弁連は全国を統括する連合会です。報告義務は単位会が負い、報告先が日弁連です。
心身の故障により業務継続が困難な場合は登録取消事由になりうります。家族はまず所属弁護士会へ相談するのが入口です。
登録取消は懲戒(制裁)とは別物で、欠格事由が消滅(復権など)すれば再登録の道があります。永久的な資格剥奪ではありません。
弁護士には監督官庁がありません。役所や消費者センターに駆け込んでも動きません。非行への制裁を求めるなら弁護士会への懲戒請求(弁護士法 58 条)、死亡や欠格事由による名簿抹消なら登録取消(17・18 条)と、ルートが分かれます。業界裏話ヒント:懲戒請求は誰でも一人でできます(依頼関係や利害関係は不要)。請求すると綱紀委員会の調査が入り、対象弁護士は対応を迫られる。乱用は逆に損害賠償リスクがあるが、正当な理由があれば強力な手段です
日数の定めはありません。法令用語の「すみやかに」は緊急性の序列の真ん中で、「直ちに」(最も急ぐ、原則例外を許さない)より緩く、「遅滞なく」(正当な理由があれば遅れても許される)より急ぐ、という位置づけです。業界裏話ヒント:この三語の使い分けは法律実務家が条文を読むときの基本リテラシー。「すみやかに」は訓示規定と解されることが多く、同じ「報告しなければならない」でも、どの副詞が付くかで義務の温度がまるで違います
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 制度の性質 | 18 条:弁護士会の報告義務(手続規定) | — |
| 向かうべき窓口・トリガー | 弁護士会が事由を認知 → 日弁連へ報告 | — |
| 効果 | 自治内で淘汰の実効性を担保する内部装置 | — |
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