弁護士法 第43条(合併及び解散)
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- 地方裁判所の管轄区域が変更されたためその区域内に在る弁護士会が合併し又は解散する必要があるときは、その弁護士会は、総会の決議により合併し又は解散する。
- 2.合併後存続する弁護士会又は合併により設立する弁護士会は、当該合併により消滅する弁護士会の権利義務を承継する。
- 3.第三十条の二十八の規定は、弁護士会が合併をする場合について準用する。この場合において、同条第三項中「定款」とあるのは「会則」と、同条第六項中「同法第九百三十九条第一項及び第三項」とあるのは「同法第九百三十九条第一項中「定款」とあるのは「会則」と、同項及び同条第三項」と読み替えるものとする。
- 4.弁護士会が合併したときは、合併により解散する弁護士会に所属した弁護士又は弁護士法人は、当然、合併後存続し又は合併により設立する弁護士会の会員となる。
- 5.第十条第一項の規定は、前項の場合に弁護士について準用する。
この条文の基本情報
合併及び解散とは何ですか?
定義合併及び解散とは、弁護士法第43条に定められた規定で、「地方裁判所の管轄区域が変更されたためその区域内に在る弁護士会が合併し又は解散する必要があるときは、その弁護士会は、総会の決議により合併し又は解散する。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 弁護士法第43条(合併及び解散)は、日本の弁護士法に含まれる条文です。
- 弁護士法第43条の条文原文は「地方裁判所の管轄区域が変更されたためその区域内に在る弁護士会が合併し又は解散する必要があるときは、その弁護士会は、総会の決議により合併し又は解散する。」で始まります。
- 弁護士法第43条は第五章 弁護士会に置かれています。
- 弁護士法の公布日は昭和24年6月10日です。
- 弁護士法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
- 弁護士法第43条の前の条は弁護士法第42条です。
- 弁護士法第43条の次の条は弁護士法第43条の2です。
- 弁護士法第43条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
弁護士法(昭和二十四年法律第二百五号)第43条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/324AC1000000205 - 本サイト収録
弁護士法(昭和二十四年法律第二百五号)第43条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/324AC1000000205/43
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点弁護士法43条は、地方裁判所の管轄区域の変更により弁護士会が合併・解散する場合の手続を定め、総会の決議を要件とし、解散会の弁護士は当然に新会の会員となる。
Q · 弁護士会が合併したら、反対していた私も自動的に新しい会の会員になるの?
はい。反対しても当然に新会の会員になります。
弁護士法43条4項により、合併で解散する会に所属していた弁護士・弁護士法人は、賛否に関係なく当然に合併後の会の会員になります。退会や選択の余地はありません。弁護士会は強制加入団体であり、業務を続ける以上いずれかの会に所属する必要があるためです。合併の可否を左右できるのは総会の決議(1項)の段階だけで、決議が成立すれば2項の権利義務承継と4項の会員資格承継が自動的に働きます。
解説
地方裁判所の管轄区域が変わると、その地域の弁護士会は合併や解散を迫られることがある。このとき見落とされがちなのは、あなたが一人の弁護士だった場合、合併に賛成したか反対したかに関係なく、解散する会に所属していたあなたは「当然」に新しい会の会員になるという点だ(4項)。退会も選択もない、自動切替である。さらに合併後の会は、消えた会の権利義務をまるごと引き継ぐ(2項)。進行中の懲戒手続、会が結んだ契約、会の債務、そのすべてが新会に承継される。会の合併は看板の掛け替えではない。あなたの登録、会費の支払先、懲戒を受ける主体、それらが一つの総会決議で同時に切り替わる。弁護士会が強制加入団体だからこそ、この自動承継があなたの意思を飛び越えて働く。
法的な位置づけ
弁護士法43条は、地方裁判所の管轄区域の変更に伴う弁護士会の合併・解散を定める規定である。合併・解散は総会の決議により行われ、存続・新設会は消滅会の権利義務を包括承継し、解散会に所属した弁護士は当然に新会の会員となる。強制加入団体である弁護士会の組織再編に関する基本規定として機能する。
よくある質問 AI による整理
Q1弁護士会の合併はどんなときに起こる?
地方裁判所の管轄区域が変更され、その区域内の弁護士会が合併・解散する必要が生じたときに起こります(弁護士法43条1項)。司法インフラの地理的再編が引き金です。
Q2弁護士会の総会決議とは何ですか?
弁護士会の最高意思決定機関である総会での議決です。43条1項は合併・解散はこの総会の決議によると定め、会員が関与できる唯一の分水嶺となります。
Q3弁護士会の合併に反対したらどうなる?
総会で反対しても、決議が可決されれば43条4項により当然に新会の会員になります。個々の会員に拒否権はなく、関与できるのは決議の段階だけです。
Q4強制加入団体とは何ですか?
業務を行う前提として加入が義務づけられ、脱退の自由が制限される団体です。弁護士会はその典型で、退会は弁護士業務の停止を意味します。
Q5弁護士会を退会できますか?
任意に退会すると弁護士として活動できなくなります。弁護士会は強制加入団体であり、合併に反対しても新会に入るか弁護士をやめるかの二択です。
Q6弁護士会の合併公告とは?
債権者保護のための公告手続です。43条3項で会社法939条が準用され、会と取引のある債権者は公告期間内に異議を述べる必要があります。
Q7弁護士会の合併契約には何が書かれている?
会費の経過措置、会則の統合内容、新会の名称などが定められます。会員資格は自動でも会費体系は変わり得るため、招集通知添付の契約書確認が重要です。
Q8弁護士法人も弁護士会の合併で自動的に移る?
はい。43条4項は弁護士だけでなく弁護士法人も対象とし、解散会に所属していた弁護士法人も当然に合併後の会の会員になります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1弁護士会が合併したら、私は登録し直さないといけませんか?
いいえ。4項により、解散する会に所属していた弁護士・弁護士法人は当然に合併後の会の会員になります。再入会の申請は不要で、5項で第10条第1項が準用され登録の取扱いが定められます。実務のポイント:会員資格は自動でも、新会の会費体系や会則は旧会と違うことがある。経過措置は合併契約で決まるので、総会招集通知に添付された合併契約書の条件を必ず確認する。
Q2合併で会が消えたら、その会が抱えていた借金や訴訟はどうなるんですか?
消えません。2項で合併後の会が消滅会の権利義務を包括承継します。会の債務、係争中の訴訟の当事者地位、進行中の懲戒手続、すべて新会に移ります。実務のポイント:会社の合併と同じ包括承継だが、3項で会社法939条の公告手続が準用される(読替えあり)。会と取引のある債権者なら、合併公告の期間内に動かないと異議を述べる機会を逃す。
間違えやすい点 AI による整理
- 「合併に反対なら退会すればいい」と考えるのは、問いの立て方そのものが間違っている。弁護士は弁護士会への加入が業務継続の絶対条件(強制加入)だ。合併に反対して退会すれば、弁護士として活動できなくなる。選べるのは新会に入るか弁護士をやめるか、その二択しかない
- あなたから見れば合併は「事務手続」に過ぎないかもしれないが、法律から見れば消滅会の権利義務の包括承継(2項)だ。会が抱えていた債務、係争中の訴訟の当事者地位、進行中の懲戒手続、それらすべてが会の名前ごと新会に移る。あなたが会の相手方なら、手続の主体が突然変わる
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾も律師は地方律師公會への加入が原則必須の強制加入制。公會は地方法院の管轄と結びつき、組織変更の規律がある
韓国も弁護士は地方弁護士会への加入が義務。地方の再編に伴う組織変更が規律される
ドイツの弁護士会(Kammer)は高等裁判所(OLG)管区ごとに設置され、管区再編に伴う統合がありうる強制加入団体
米国は州ごと。Integrated bar の州では加入が強制だが、任意加入の州もあり統一されていない
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- もし、あなたが所属する弁護士会に「管轄区域の変更で隣接会と合併する」という総会招集通知が届いたら? あなたの一票は合併の可否を左右する。だが可決されれば、反対したあなたも自動的に新会の会員になる(4項)。招集通知が届いた時点で合併契約の中身を読み込むかどうかで、あなたが置かれる立場は変わってくる
- あなたが懲戒手続の渦中にいる弁護士で、所属会が合併で解散した。手続は消えない。新会が権利義務を承継し、懲戒手続もそのまま引き継がれる(2項)。
学説
通説:弁護士会の合併による権利義務承継は会社の吸収合併・新設合併と同様の包括承継と解され、消滅会の債務・契約上の地位・進行中の懲戒手続が当然に存続・新設会へ移転する。会員資格の当然取得は弁護士会の強制加入性から導かれる。
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