放送法 第63条(一般社団法人及び一般財団法人に関する法律の準用)
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一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(平成十八年法律第四十八号)第四条及び第七十八条の規定は、協会について準用する。
この条文の基本情報
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律の準用とは何ですか?
定義一般社団法人及び一般財団法人に関する法律の準用とは、放送法第63条に定められた規定で、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(平成十八年法律第四十八号)第四条及び第七十八条の規定は、協会について準用する。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 放送法第63条(一般社団法人及び一般財団法人に関する法律の準用)は、日本の放送法に含まれる条文です。
- 放送法第63条の条文原文は「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(平成十八年法律第四十八号)第四条及び第七十八条の規定は、協会について準用する。」で始まります。
- 放送法第63条は第五節 役員及び職員に置かれています。
- 放送法の公布日は昭和25年5月2日です。
- 放送法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
- 放送法第63条の前の条は放送法第62条です。
- 放送法第63条の次の条は放送法第64条です。
- 放送法第63条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
放送法(昭和二十五年法律第百三十二号)第63条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000132 - 本サイト収録
放送法(昭和二十五年法律第百三十二号)第63条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000132/63
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点放送法63条は一般法人法4条・78条を NHK に準用する。NHK の住所は主たる事務所の所在地となり、代表者が職務上第三者に与えた損害は NHK が賠償する。
Q · NHK の会長が仕事中の発言で損害を与えたら、NHK に賠償を請求できるの?
職務上の行為なら NHK 自体に賠償請求できる
放送法63条は一般法人法78条を NHK に準用しています。そのため、会長など代表権を持つ者が職務を行うについて第三者に損害を与えた場合、NHK という法人が賠償責任を負います。会長個人にも民法709条で並行して請求できます。ただし、記者やディレクターなど職員の行為は本条ではなく民法715条(使用者責任)の問題です。相手方が権限外の行為だと知っていた場合や、重大な過失で知らなかった場合は、法人の責任が否定されることがあります。
解説
NHK は株式会社でも一般社団法人でもない。放送法だけを根拠に設立された特殊な法人である。普通の法人なら一般法が当然に答えてくれる二つの問い、「住所はどこか」と「トップが職務中に他人へ与えた損害を法人が背負うのか」にも、放送法が自前で答えを置いておく必要があった。その答えが本条である。 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(以下「一般法人法」)4条の準用により、NHK の住所は主たる事務所の所在地となる。同78条の準用により、会長など代表権を持つ者が職務を行うについて第三者に与えた損害は、NHK という法人が賠償責任を負う。 あなたにとっての意味ははっきりしている。NHK トップの職務上の行為で損害を受けたとき、請求先は個人だけではない。受信料収入を持つ法人そのものを相手にできる。一方で、記者やディレクターの行為は本条ではなく民法715条(使用者責任)の問題になる。最初の一手は、行為者が「代表者」なのか「職員」なのかを見分けることである。
法的な位置づけ
放送法63条は、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律4条(住所)と78条(代表者の行為についての損害賠償責任)を日本放送協会に準用する規定である。これにより協会の住所は主たる事務所の所在地とされ、代表者が職務を行うについて第三者に加えた損害は協会が賠償する責任を負う。
手順
- 1.行為者が代表者か職員かを見分ける 損害を与えた人物が会長など代表権を持つ者なら、放送法63条(一般法人法78条の準用)が根拠になる。記者・ディレクター・業務委託先などの職員側なら民法715条で構成する。最初にここを誤ると、主張すべき要件がずれる
- 2.職務関連性を示す外形の証拠を保存する 記者会見の録画、公式発表文、配布資料、日時・場所の記録を保存し、行為が外形上職務として行われたことを示す。代表者名義の契約なら、権限の根拠として受け取った書面も保管する
- 3.主たる事務所宛に内容証明で請求する NHK の主たる事務所宛に、代表者を明記した内容証明郵便を送る。放送法63条・一般法人法78条の準用と職務関連性を明記し、時効が迫っていれば催告として完成猶予(民法150条)を確保する
- 4.提訴する裁判所を選ぶ 交渉で解決しなければ提訴を検討する。主たる事務所所在地の普通裁判籍に加え、地方放送局の業務なら民事訴訟法5条5号、不法行為なら同5条9号の不法行為地も検討し、地元での訴訟の可否を確認する
よくある質問 AI による整理
Q1放送法63条とは何ですか?
一般法人法4条(住所)と78条(代表者の加害に対する法人の賠償責任)を NHK に準用する条文です。特殊法人である NHK の民事上の基礎を一般法人に揃えています。
Q2NHK の住所はどこになりますか?
本条が準用する一般法人法4条により、主たる事務所の所在地が NHK の住所になります。送達先や普通裁判籍の基準になる点が重要です。
Q3NHK を訴えるときの被告は誰にすればいいですか?
法人としての日本放送協会を被告とし、代表者として会長を表示するのが一般的です。代表者個人の責任も追及するなら、会長個人を別途被告に加えます。
Q4NHK 会長個人にも損害賠償を請求できますか?
できます。法人の責任(一般法人法78条の準用)とは別に、会長個人に民法709条の不法行為責任を問うことができます。
Q5NHK に損害賠償請求できる期間はいつまで?
損害と加害者を知った時から3年、生命・身体の侵害なら5年、不法行為の時から20年です(民法724条・724条の2)。
Q6NHK は国の機関ですか?
国の機関ではありません。放送法に基づいて設立された独立の法人であり、番組制作や経営上の行為は通常、国家賠償法の対象になりません。
Q7NHK の内部規程違反の契約でも NHK に責任はある?
外から見て職務行為に見えれば、法人の責任は否定されにくいとされます。ただし相手方が権限外だと知っていた場合や重大な過失で知らなかった場合は別です。
Q8放送法で一般法人法が準用されるのはなぜ?
NHK は一般法人法で設立された法人ではないため、住所や代表者の加害責任について一般法人と同じルールを適用するには、明文の準用規定が必要だからです。
この条文についての質問 AI による整理
Q1NHK の会長がテレビで言ったことで、うちの会社の信用が落ちた。NHK に請求できる?
職務として行われた発言なら請求できる。本条が準用する一般法人法78条により、NHK 自体が賠償責任を負う。会長個人に対しても民法709条で並行して請求できる。ただし真実性や公共性の抗弁など、名誉毀損や信用毀損で通常争われる論点は残る。実務のポイント:個人と法人を併せて被告にすると、法人側は代表者を守るか切り離すかで内部調整が必要になり、和解に向けた動きが早まりやすい
Q2番組のディレクターに勝手に撮影されて放送された。これも63条の話?
違う。ディレクターは代表者ではないので、根拠は民法715条の使用者責任になる。被告は NHK でよいが、主張するのは「事業の執行について」の加害であり、「代表者の職務」ではない。実務のポイント:715条には使用者が選任と監督に相当の注意を払っていれば免責されるという但書があるが、実務で認められることはほとんどない。この反論を最初から恐れて請求を控える必要はない
Q3NHK を訴えるなら、東京の裁判所まで行かないといけない?
本条により NHK の住所は主たる事務所の所在地となるため、東京が普通裁判籍になる。ただし、地方放送局の業務に関する訴えは、その事務所の所在地でも起こせる(民事訴訟法5条5号)。不法行為による訴えは不法行為地(同5条9号)でも起こせる。実務のポイント:不法行為地には損害が発生した地も含まれると解されており、放送による被害なら地元で訴えられる余地がある。最初から東京遠征を前提にしないこと
間違えやすい点 AI による整理
- 「NHK は公共放送だから、訴えるなら国家賠償法で国を相手にする」と思われがちだが、実際は違う。NHK は国の機関ではなく、放送法に基づく独立の法人である。放送番組や経営上の行為は通常、公権力の行使にあたらない。そのため請求の土台は、民法の不法行為と、本条が準用する一般法人法78条になる。国を被告にした時点で、訴訟は入口でつまずく
- 「NHK の人にひどいことをされた。63条で訴えられるか?」という問いの立て方そのものがずれている。本条が準用する一般法人法78条は「代表理事その他の代表者」の行為だけを対象にしている。現場の記者、ディレクター、集金業務の担当者による行為は民法715条の使用者責任で扱う。どちらでも NHK に請求できる点は同じだが、主張すべき要件が違う。根拠条文を取り違えた書面は、相手の法務部に「素人だ」と見抜かれる
- 住所の準用は形式的な一行に見えるが、その重さは見落とされている。法人の住所は送達先や普通裁判籍の基準になり、さらに民法484条の弁済の場所と組み合わさると、義務履行地の管轄(民事訴訟法5条1号)にもつながる。「どこで争うか」の地図が、この一行から描かれている
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 誰の行為が対象か | 放送法63条(一般法人法78条準用):会長など代表者 | 民法715条:記者・ディレクターなど被用者 民法709条:行為者個人 |
| 請求の相手方 | NHK(法人) | NHK(使用者) 代表者・職員個人 |
| 主張すべき要件 | 代表者が「職務を行うについて」第三者に損害を加えたこと | 被用者が「事業の執行について」第三者に損害を加えたこと 故意・過失、権利侵害、損害、因果関係 |
| 法人側の主な反論 | 職務関連性の欠如、相手方の悪意・重過失 | 選任・監督に相当の注意(実務上ほぼ認められない) 違法性阻却事由(真実性・公共性など) |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾の公共放送は財団法人形式で、董事など代表者の職務上の加害は民法28条により法人が行為者と連帯して賠償する。行為者との連帯責任を明文で定める点が日本と異なる
韓国も理事その他の代表者の職務上の加害について法人の不法行為能力を認める。日本旧民法44条と同系統の規定である
ドイツの公共放送(ARD 加盟局・ZDF)は公法上の営造物法人で、機関の加害には § 31が § 89を通じて適用される。ただし高権的行為なら国家責任(GG Art. 34)の問題になる
米国では役員・従業員を区別せず、respondeat superior により職務範囲内の不法行為について本人(法人)が責任を負うのが基本である
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- NHK 会長が公式の記者会見で、ある取引先企業に不正があったと根拠なく断言したら、どうなる? 職務として行われた発言なら、会長個人に加えて NHK そのものにも損害賠償を請求できる。根拠は本条が準用する一般法人法78条である。
- あなたは番組関連の大型契約を、NHK の代表者名義で持ちかけられた業者側である。契約書には「内部の承認は後で取る」と書かれていた。権限外の行為だと知りながら、または重大な過失で知らずに契約した相手方は、判例上、法人に責任を問えないとされる。後日 NHK に請求したとき、あなたが当時何を知っていたかが真っ先に争われる。
- NHK 代表者の行為による損害を知ってから、もうすぐ3年。不法行為の時効が完成するまで残り2か月しかない。内容証明による催告だけでも今週中に出す。
- 友人から LINE が来た。「NHK の番組で勝手に顔を映されて、職場で噂になっている。本条で訴えられる?」。番組を作ったのは職員だから、入口は民法715条である。ただし訴える相手が NHK であることは変わらない。管轄は東京の主たる事務所に限られず、不法行為地として友人の地元で訴えられる余地もある。
取るべき行動
被害を受けた側:1. 行為者を特定する:会長など代表権を持つ者なら本条(一般法人法78条の準用)、職員なら民法715条2. 発言の録画、配布文書、日時、場所を保存し、職務として行われたことを示す外形の証拠を集める3. 内容証明は NHK の主たる事務所宛に、代表者を明記して送る4. 交渉がまとまらなければ提訴する。管轄は主たる事務所のほか、不法行為地(民事訴訟法5条9号)も検討する
訴えられた側:1. 行為が外形上も職務と関係ないことを具体的に主張する2. 相手方が権限外の行為だと知っていた、または重大な過失で知らなかった事情を立証する(判例上、法人責任を否定する事由とされる) 3. 代表者個人も民法709条で同時に請求されうるため、法人と個人の防御方針と利益相反を早い段階で整理する4. 法人が賠償した後の代表者への求償も視野に入れる
時効(請求できる期限):損害および加害者を知った時から3年(人の生命または身体を害する場合は5年。民法724条、724条の2)。不法行為の時から20年を過ぎると請求できない(民法724条)。催告をすれば時効の完成は6か月猶予される(民法150条)
学説
通説・判例(外形理論):「職務を行うについて」は行為の外形から客観的に判断する。内部手続を欠く代表者の行為でも外形上職務に属すれば法人は責任を負う。ただし、相手方が悪意または重過失の場合は保護されない。
機関責任説:法人は代表機関を通じて行為するため、代表者の職務上の加害は法人自身の不法行為とみる。被用者の加害を他人の行為として負う民法715条の使用者責任とは構造が異なると整理される。
改正沿革 AI による整理
- 平成18年(2006年)公益法人制度改革関連の整備法 法人の不法行為責任と住所に関する一般規定が民法から一般法人法へ移ったことに伴い、準用先が一般法人法4条・78条に改められたとみられる。改正時の条番号と文言は要検証
改正の年表
- 1.昭和25年(1950年) 新設:放送法の制定(昭和25年法律第132号)により日本放送協会が設立された。法人に関する民法の規定を準用する条項が置かれたとみられる(当初の条番号・文言は要検証)。
- 2.平成18年(2006年) 改正:公益法人制度改革関連の整備法に伴い、準用先が民法から一般法人法4条・78条に改められたとみられる(改正時の条番号と文言は要検証)。
- 放送法 第16条協会の法人格の根拠(現行効力を要確認)
- 放送法 第17条主たる事務所の所在地(現行効力を要確認)
- 放送法 第51条会長の代表権と業務総理(現行効力を要確認)
- 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 第4条住所は主たる事務所の所在地
- 一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 第78条代表者の加害に対する法人の賠償責任
- 民法 第715条職員の加害は使用者責任で処理
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