地方税法 第147条(自動車税のみなす課税)
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- 自動車の売買契約において売主が当該自動車の所有権を留保している場合には、買主を自動車の所有者とみなして、自動車税を課する。
- 2.前項の規定の適用を受ける売買契約に係る自動車について、買主の変更があつたときは、新たに買主となる者を自動車の所有者とみなして、自動車税を課する。
この条文の基本情報
自動車税のみなす課税とは何ですか?
定義自動車税のみなす課税とは、地方税法第147条に定められた規定で、「自動車の売買契約において売主が当該自動車の所有権を留保している場合には、買主を自動車の所有者とみなして、自動車税を課する。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 地方税法第147条(自動車税のみなす課税)は、日本の地方税法に含まれる条文です。
- 地方税法第147条の条文原文は「自動車の売買契約において売主が当該自動車の所有権を留保している場合には、買主を自動車の所有者とみなして、自動車税を課する。」で始まります。
- 地方税法第147条は第二章 道府県の普通税に置かれています。
- 地方税法の公布日は昭和25年7月31日です。
- 地方税法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 地方税法第147条の前の条は地方税法第146条です。
- 地方税法第147条の次の条は地方税法第148条です。
- 地方税法第147条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
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下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第147条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000226 - 本サイト収録
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第147条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000226/147
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点地方税法147条は、売主が所有権を留保した自動車売買では買主を所有者とみなして自動車税を課すと定める。買主が変わればその新たな買主に課税される。
Q · ローン中で車検証の所有者が信販会社なのに、自動車税は誰が払うの?
買主が払う。税法上は買主が所有者とみなされる
地方税法147条1項により、売主や信販会社が所有権を留保して自動車を売った場合でも、税法上は買主が所有者とみなされ、自動車税は買主に課されます。残価設定ローンも同じ扱いです。2項により、売主の承諾を得て売買契約上の買主の地位が正式に替われば、課税先は新しい買主に移ります。当事者同士の口約束だけでは課税先は変わりません。一方、カーリースは賃貸借のため本条の対象外で、所有者であるリース会社が納税します。
解説
ローンで車を買った人の車検証を開くと、「所有者」欄にはディーラーや信販会社の名前、「使用者」欄に自分の名前が載っていることが多い。民法の上では、ローンを完済するまで車の持ち主は売主側である。それでも毎年5月、自動車税の納税通知書はあなたに届く。その根拠が本条だ。売主が所有権を留保して車を売った場合、税法は買主を所有者とみなして課税する。所有権が誰にあるかと、税金を誰が払うかは、別々の物差しで決まっている。さらに2項によって、ローンの途中で売買契約上の買主が別の人に正式に替われば、課税先もその新しい買主に移る。裏を返すと、契約の切り替えも登録の変更もせず、口約束で友人に車を渡しただけなら、通知書はこれからもあなた宛てに届き続ける。なお、自動車税は令和元年(2019年)10月から種別割(毎年かかる分)と環境性能割(取得時にかかる分)に分かれている。現行の条文の文言は、最新の改正状況を確認してほしい。
法的な位置づけ
地方税法第147条は、所有権留保付き自動車売買における自動車税の納税義務者を定める規定である。民法上の所有権が売主に留保されていても、税法上は買主を所有者とみなして課税し、売買契約上の買主に変更があった場合は新たな買主を所有者とみなす。所有権の帰属と納税義務の帰属を切り離す特則として機能する。
手順
- 1.車検証の所有者欄・使用者欄を確認する 車検証(自動車検査証)を開き、所有者欄が信販会社やディーラー、使用者欄が自分になっているかを確認する。この状態なら所有権留保付きであり、税法上は自分が所有者とみなされる
- 2.信販会社の承諾を得て買主の地位を移す ローン中の車を人に譲るなら、口約束ではなく信販会社に連絡し、売買契約上の買主の地位を新しい買主へ移す手続き(契約の承継・名義切替)について承諾を得る
- 3.3月31日までに使用者の変更登録を済ませる 契約上の買主の変更と同時に、運輸支局で使用者の変更登録を行う。4月1日を越えると翌年度1年分が旧買主に課税されるため、3月中の完了を目標に逆算する
- 4.課税先が移ったか通知書で確認する 翌年5月頃の納税通知書の宛先を確認する。旧買主に届いた場合は、登録事項等証明書や契約承継の書類を揃えて都道府県税事務所に申し出る
よくある質問 AI による整理
Q1自動車税 ローン中 誰が払う?
ローンを組んだ買主が払います。地方税法147条1項により、所有権が信販会社に留保されていても、税法上は買主が所有者とみなされるためです。
Q2所有権留保とは?
代金を払い終えるまで、売主や信販会社が商品の所有権を手元に残しておく契約上の仕組みです。自動車ローンで代金回収を確実にする担保として使われます。
Q3残クレの自動車税は自分で払う?
払います。残価設定ローンも所有権留保付きの売買にすぎないため、本条により買主が所有者とみなされ、毎年の自動車税(種別割)は買主に課されます。
Q4自動車税は何月何日時点の所有者にかかる?
自動車税(種別割)は毎年4月1日時点の所有者に1年分が課されます。所有権留保付きの車なら、その所有者とみなされるのは買主です。
Q5自動車税を滞納すると車検は受けられない?
原則として受けられません。種別割の納付が確認できないと継続検査が受けられない仕組みがあるため、未納のままでは車に乗り続けることが難しくなります。
Q6自動車税の滞納は何年で時効になる?
地方税の徴収権は、法定納期限の翌日から5年で時効により消滅します(地方税法18条)。ただし督促や差押えなどで時効が更新される場合があります。
Q7自己破産すれば自動車税は免除される?
免除されません。租税債権は破産法253条1項1号により免責の対象外です。車を引き揚げられても、過去年度の未納分は残ります。
Q8自動車税の課税に納得できないときの期限は?
処分があったことを知った日の翌日から3か月以内に審査請求ができます(行政不服審査法18条)。まずは都道府県税事務所への確認が近道です。
この条文についての質問 AI による整理
Q1ローンは払い終わったのに、車検証の所有者がまだディーラーのままです。何か問題ありますか?
税金の面では問題ない。本条により、ローンの途中から買主であるあなたに課税されているからだ。ただし、車を売ったり廃車にしたりするときは、所有権解除の書類(譲渡証明書、委任状など)をディーラーや信販会社から取り寄せる必要がある。実務のポイント:取り寄せに数週間かかることがある。3月に売ろうとして書類待ちのまま4月1日を越え、1年分の税金を余計に払う人は多い。完済したらすぐに所有権解除を申請しておくとよい
Q2カーリースなら自動車税を払わなくていいって本当ですか?
リースは賃貸借なので、本条が対象とする所有権留保付きの売買には当たらない。所有者であるリース会社が納税する。実務のポイント:払わなくていいのではなく、月額料金に組み込まれているだけである。残クレと比べるときは、残クレの月額に毎年の自動車税と車検費用を足し、そのうえで「税金込み」のリース月額と並べないと、本当の差は見えない
Q3友達に売った車の税金の通知が、まだ自分に届きます。払わなきゃダメですか?
4月1日時点の登録をもとに課税されるので、登録を変えていなければ、自治体に対して納税義務を負うのは原則としてあなたである。2項で課税先が移るのも、売買契約上の買主が正式に替わった場合に限られる。実務のポイント:車を譲るときは、名義変更の期限と、期限を過ぎたら相手が税金相当額を払うことを、必ず書面に残しておく。自治体には主張できないが、友達に請求するときの決め手になる
間違えやすい点 AI による整理
- 「所有者はローン会社なのだから、税金もローン会社が払うはず」と考えがちだが、本条1項がその考えをはっきり否定している。所有権が留保されている間も、自動車税を払う義務を負うのは最初から買主である
- あなたの感覚では、ローンを払い終えるまでは「借りているようなもの」かもしれない。だが税法の上では、あなたは最初から所有者である。この食い違いが重い結果を生む。滞納すれば督促状が届き、差押えの対象になるのはあなたの預金や給与だ。しかも自動車税(種別割)を納めていないと継続検査(車検)が受けられないため、車に乗り続けることも難しくなる
- 「ローンを誰かに引き継いでもらえば、税金もその人に移るのか」という問いの立て方そのものが不十分である。課税先が移るのは、売主の承諾を得たうえで売買契約上の買主の地位が正式に替わった場合だ。当事者同士で支払いを肩代わりする約束をしても、税務署ではなく都道府県の税事務所に対しては、何の効力もない
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 納税義務者 | 地方税法147条:所有権留保付き売買では買主を所有者とみなす | 地方税法145条:自動車の所有者(原則) 軽自動車税の所有権留保規定(地方税法444条付近、現行条番号要確認):軽自動車の買主をみなし課税 |
| 対象となる場面 | ローン・残クレなど売主が所有権を留保している売買 | 所有権留保のない通常の所有 軽自動車の所有権留保付き売買 |
| 買主が替わった場合 | 2項:新たな買主を所有者とみなして課税 | 所有権移転(移転登録)により新所有者に課税 同様に新たな買主へ課税先が移る扱い(要確認) |
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾の使用牌照税は交通工具の所有人または使用人に課され、附条件買売(所有権留保)は動産担保交易法が規律する。課税と担保を別体系で扱う点は日本と同じ発想
所有人または管理人を納税者とし、法的所有と実際の管理を並列に扱う
ドイツは所有権ではなく登録名義人(Halter)を納税義務者とするため、所有権留保の有無が課税に影響しにくい
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 残価設定ローン(残クレ)でミニバンを買った。翌年5月に自動車税の納税通知書が届き、「車はまだ信販会社のものなのに、なぜ自分に?」と思った。答えは本条1項である。残クレも、売買契約に所有権留保が付いた形にすぎない。だから税金は買主のあなたが払うことになる
- 月々払いの「カーリース」と「残クレ」で迷っていたら、税金はどちらが払う? リースは賃貸借なので、所有者のリース会社が納税し、その分を月額料金に組み込むのが一般的だ。残クレは売買なので、本条により税金はあなたが払う。月額だけを比べると、損得を読み違える
- ローンが残っている車を後輩に「残りのローンを払ってくれればいい」と口約束で譲った。名義も契約もそのままにしている。翌年の通知書はあなたに届き、後輩が払わなければ滞納者になるのはあなたである。2項で課税先が新しい買主に移るのは、売買契約上の買主の地位が正式に替わった場合に限られる
- 3月25日、もう乗らない車を手放すかどうかまだ迷っている。自動車税(種別割)は、4月1日の時点で所有者とされる人に1年分かかる。所有権留保付きの車なら、その所有者はあなただ。残り1週間で抹消登録まで済ませないと、来年度分の通知書があなたに届く
- 自己破産をして、信販会社に車を引き揚げられた。それでも、滞納している自動車税は消えない。税金は免責の対象外だからだ
取るべき行動
被害を受けた側:1. 車検証の所有者欄と使用者欄を確認し、課税年度の4月1日時点で車がどういう状態だったかを確かめる2. 3月中に売却や抹消を済ませていたのに通知書が届いた場合は、登録事項等証明書や譲渡証明書を揃えて都道府県税事務所に申し出る3. それでも解決しなければ、処分があったことを知った日の翌日から3か月以内に審査請求をする(地方税法19条、行政不服審査法18条) 4. 口約束で車を渡した相手がいるなら、すぐに変更登録をするよう書面で求める
訴えられた側:1. 督促状を放っておかない。延滞金は日ごとに増え、最終的には預金や給与の差押えに進む2. 一度に払えないなら、早めに税事務所へ分納や徴収猶予(地方税法15条)を相談する3. 未納のままでは車検が受けられないので、車検月から逆算して納付計画を立てる4. 自己破産をしても税金は免責されないため、ほかの債務より優先して整理する
時効(請求できる期限):審査請求は、処分があったことを知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)。地方税の徴収権は、法定納期限の翌日から5年で時効により消滅する(地方税法18条)。種別割は毎年4月1日時点の状況で課税されるため、手放すなら3月31日までの登録手続きが実質的な締切となる(最新の改正状況をご確認ください)
学説
担保的構成との整合:所有権留保を実質的な担保とみる理解と整合的に、本条は車の使用利益を得る買主に税負担を帰属させ、形式的な所有権の所在と納税義務を切り離していると説明される
改正沿革 AI による整理
- 令和元年(2019年)10月施行(人的検証要) 自動車取得税の廃止に伴い、自動車税が環境性能割と種別割に再編された。本条のみなす課税の文言も、これに合わせて改正された可能性がある。改正の時期と内容は未確認
改正の年表
- 1.令和元年(2019年) 改正:自動車取得税の廃止に伴い自動車税が環境性能割と種別割に再編された。本条の文言・条番号への影響は要確認
- 地方税法 第145条自動車税の納税義務者の原則(現行効力を要確認)
- 地方税法 第444条軽自動車税の所有権留保時のみなす課税(現行効力を要確認)
- 地方税法 第15条滞納時の徴収猶予の要件
- 地方税法 第18条地方税の徴収権の5年消滅時効
- 地方税法 第19条課税処分に対する不服申立ての特則
- 道路運送車両法 第97条の2種別割の滞納車に対する継続検査の拒否(現行効力を要確認)
- 破産法 第253条租税債権の非免責、破産後も納税義務が残る
- 行政不服審査法 第18条課税処分に対する審査請求の期間
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