警察法 第69条(皇宮護衛官の階級、職務等)
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- 皇宮護衛官の階級は、皇宮警視監、皇宮警視長、皇宮警視正、皇宮警視、皇宮警部、皇宮警部補、皇宮巡査部長及び皇宮巡査とする。
- 2.皇宮護衛官は、上官の指揮監督を受け、皇宮警察の事務を執行する。
- 3.皇宮護衛官は、天皇及び皇后、皇太子その他の皇族の生命、身体若しくは財産に対する罪、皇室用財産に対する罪又は皇居、御所その他皇室用財産である施設若しくは天皇及び皇后、皇太子その他の皇族の宿泊の用に供されている施設における犯罪について、国家公安委員会の定めるところにより、刑事訴訟法の規定による司法警察職員としての職務を行う。
- 4.第六十七条及び前条第一項の規定は、皇宮護衛官について準用する。
- 5.警察官職務執行法(昭和二十三年法律第百三十六号)第二条、第五条、第六条第一項、第三項及び第四項並びに第七条の規定は皇宮護衛官の職務の執行について、同法第四条の規定は皇宮護衛官の警備の職務の執行について準用する。この場合において、同法第二条第二項中「又は駐在所」とあるのは「若しくは駐在所又はこれらに相当する皇宮警察本部の施設」と、同条第三項中「駐在所」とあるのは「駐在所若しくはこれらに相当する皇宮警察本部の施設」と、同法第四条第二項中「所属の公安委員会」とあるのは「国家公安委員会」と、「公安委員会は」とあるのは「国家公安委員会は」と読み替えるものとする。
- 6.皇宮護衛官及び警察官は、その職務の執行に関し、相互に協力しなければならない。
この条文の基本情報
皇宮護衛官の階級、職務等とは何ですか?
定義皇宮護衛官の階級、職務等とは、警察法第69条に定められた規定で、「皇宮護衛官の階級は、皇宮警視監、皇宮警視長、皇宮警視正、皇宮警視、皇宮警部、皇宮警部補、皇宮巡査部長及び皇宮巡査とする。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 警察法第69条(皇宮護衛官の階級、職務等)は、日本の警察法に含まれる条文です。
- 警察法第69条の条文原文は「皇宮護衛官の階級は、皇宮警視監、皇宮警視長、皇宮警視正、皇宮警視、皇宮警部、皇宮警部補、皇宮巡査部長及び皇宮巡査とする。」で始まります。
- 警察法第69条は第五章 警察職員に置かれています。
- 警察法の公布日は昭和29年6月8日です。
- 警察法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
- 警察法第69条の前の条は警察法第68条です。
- 警察法第69条の次の条は警察法第70条です。
- 警察法第69条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
警察法(昭和二十九年法律第百六十二号)第69条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/329AC0000000162 - 本サイト収録
警察法(昭和二十九年法律第百六十二号)第69条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/329AC0000000162/69
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点警察法69条は皇宮護衛官の階級と職務を定める。皇族や皇室用財産に対する罪、皇居・御所等での犯罪に限り、司法警察職員として捜査・逮捕を行う。
Q · 皇宮護衛官は警察官じゃないのに、逮捕や職務質問ができるの?
できる。ただし対象の犯罪と場所が限定されている
警察法69条3項により、皇宮護衛官は皇族の生命・身体・財産に対する罪、皇室用財産に対する罪、皇居・御所その他の皇室用財産である施設や皇族の宿泊施設における犯罪に限り、刑事訴訟法上の司法警察職員として捜査・逮捕を行えます。職務質問(警察官職務執行法2条)や武器の使用(同法7条)も同条5項で準用されますが、保護(同法3条)は準用されていません。
解説
皇居の門に立つ制服姿を、多くの人は警察官だと思っている。だが門の警備を担う者の多くは、警察庁の附属機関である皇宮警察本部に属する皇宮護衛官(天皇・皇族の護衛と皇居の警備を専門とする国家公務員)であり、警察法上の「警察官」とは別の職種である。本条は皇宮警視監から皇宮巡査まで八つの階級を置き、上官の指揮監督で動く組織を定める。見落とせないのは第3項と第5項だ。皇族の生命・身体・財産に対する罪、皇室用財産に対する罪、皇居・御所での犯罪、さらに皇族が宿泊している施設での犯罪について、皇宮護衛官は刑事訴訟法上の司法警察職員(捜査や逮捕を担う公務員)として動く。職務質問や武器の使用も、警察官職務執行法の準用で認められている。一方、泥酔者や迷子の保護(同法3条)は準用リストに入っていない。権限は場所と対象によって細かく区切られている。皇居の周りで声をかけられたとき、相手がどの権限で話しているのかは、この条文を読めば分かる。
法的な位置づけ
警察法69条は皇宮護衛官に関する規定であり、皇宮警視監から皇宮巡査までの8階級を定め、上官の指揮監督のもとで皇宮警察の事務を執行させる。皇族および皇室用財産に関わる犯罪等については司法警察職員の職務を認め、警察官職務執行法の一部規定を準用し、警察官との相互協力義務を課す。
よくある質問 AI による整理
Q1皇宮護衛官とは何ですか?
天皇・皇族の護衛と皇居等の警備を担う、皇宮警察本部所属の国家公務員です。警察法69条が階級と職務を定め、警察官とは別の職種です。
Q2皇宮護衛官の階級はいくつありますか?
皇宮警視監、皇宮警視長、皇宮警視正、皇宮警視、皇宮警部、皇宮警部補、皇宮巡査部長、皇宮巡査の8階級です(警察法69条1項)。
Q3皇宮護衛官は拳銃を持てますか?
持てます。警察法69条4項が小型武器の所持を定める同法67条を準用しており、使用基準は警察官職務執行法7条の準用によります。
Q4皇宮警察は京都御所でも捜査できますか?
できます。京都御所のような皇室用財産である施設での犯罪や、皇室用財産に対する罪は警察法69条3項の対象に含まれます。
Q5皇居周辺でドローンを飛ばすと違法?
皇居は小型無人機等飛行禁止法の対象施設で、周辺上空の飛行は原則禁止です。違反すれば皇居に関わる犯罪として捜査対象になりえます。
Q6皇族が泊まるホテルで事件が起きたら誰が捜査する?
宿泊の用に供されている期間中は、皇宮護衛官も司法警察職員として捜査しえます(警察法69条3項)。地元警察との協力も義務です。
Q7皇宮護衛官と警察官の違いは?
警察官は警察の事務全般を担い、皇宮護衛官は皇宮警察の事務を担います。捜査権の範囲も皇族・皇室用財産関連に限られます。
Q8皇宮護衛官になるには?
皇宮護衛官採用試験に合格し、皇宮警察学校での教育を経て任用されるのが一般的です。詳細は皇宮警察本部の採用情報で確認できます。
この条文についての質問 AI による整理
Q1皇宮護衛官って逮捕できるの? 警察官じゃないんでしょ?
逮捕できる。警察法69条3項により、皇族や皇室用財産に対する罪、皇居・御所などでの犯罪に限って、刑事訴訟法上の司法警察職員として捜査や逮捕を行える(同法190条の特別司法警察職員の枠組み)。実務のポイント:本条4項で警察法67条が準用されているため、皇宮護衛官は拳銃などの小型武器を所持でき、その使用には警察官職務執行法7条の基準がそのまま適用される。
Q2皇居の前で職務質問されたら、断ってもいいんですか?
答えることを強制されはしない。本条5項が準用する警察官職務執行法2条のもとで、職務質問はあくまで任意であり、意に反して連行されたり答弁を強要されたりしない(同条3項)。ただし、皇宮警察本部の施設への同行を求められることはある。実務のポイント:泥酔者などの保護を定める同法3条は準用されていない。条文の構造上、保護が必要な場面では、第6項の相互協力によって警察官に引き継ぐ形になると読める。
間違えやすい点 AI による整理
- 皇宮護衛官は警察官の一種だと思われがちだが、法律上は別の職種である。警察官に関する警察法の規定は自動的には適用されず、本条4項・5項で準用すると明記されたもの(武器の所持、職務質問、武器の使用など)だけが及ぶ。準用されていない権限は持っていない
- 皇居の中だけの存在だと思っている人は多いが、射程は想像より広い。京都御所や桂離宮のような皇室用財産、さらに皇族が宿泊している地方のホテルや旅館も対象に含まれる。「皇族が泊まっている間だけ」宿が射程に入るという時間限定の構造は、ほとんど知られていない
- 「皇族の警護を仕切るのは皇宮警察か都道府県警察か」という問い自体が的外れである。第6項は両者に相互協力の義務を課している。一般に、皇族のすぐそばの護衛は皇宮護衛官、沿道などの警衛は都道府県警察と、分担して一つの警護態勢を組んでいる。どちらかが単独で担う設計ではない
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 階級 | 警察法69条1項:皇宮警視監〜皇宮巡査の8階級 | 警察法62条:警視総監〜巡査の警察官の階級 |
| 職務の範囲 | 警察法69条2項:上官の指揮監督を受け皇宮警察の事務を執行 | 警察法63条:上官の指揮監督を受け警察の事務を執行 |
| 司法警察職員としての権限 | 警察法69条3項:皇族・皇室用財産関連の犯罪等に限定 | 刑事訴訟法189条:警察官は一般的に司法警察職員 |
| 小型武器の所持 | 警察法69条4項:67条を準用して所持可能 | 警察法67条:警察官は職務遂行のため小型武器を所持できる |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾には皇室がないため、総統・副総統等の身辺警護を定める特種勤務條例が機能上の対照となる。専門機関による警護と警察との協力という構造は類似する
韓国は大統領警護処が警護を担い、警察との協力体制を法定する。専門警護機関に限定的な権限を与える点で本条と比較できる
ドイツでは連邦刑事庁(BKA)が憲法機関構成員の身辺警護を担う。独立した警護組織ではなく警察組織の一部が担う点で日本と異なる
米国シークレットサービスは大統領等の警護と特定犯罪の捜査・逮捕権限を併せ持つ。対象を限定した捜査権という点で本条3項と類似する
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 皇居の近くで撮影用のドローンを取り出したところ、制服の職員に呼び止められた。名前も目的も言いたくないと答えたら、どうなるのか? 職務質問は警察官職務執行法2条の準用による任意の手続で、答えを強制されることはない。ただし皇居とその周辺の上空は、重要施設の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律で飛行禁止とされている。飛ばした時点で「皇居における犯罪」として捜査の対象になりうる
- あなたが勤める温泉旅館に、来週、皇族の宿泊が決まった。滞在中に館内で盗難が起きれば、捜査の担い手は地元の警察だけとは限らない。宿泊施設も、その期間は第3項の射程に入る
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.昭和29年(1954年) 新設:現行警察法(昭和29年法律第162号)の制定により、警察庁の附属機関としての皇宮警察本部と皇宮護衛官の制度が現行の枠組みで整備された
- 警察法 第29条皇宮警察本部の設置と所掌事務
- 警察法 第62条警察官の階級、本条1項の対応規定
- 警察法 第63条警察官の職務執行、本条2項の対応規定
- 警察法 第67条小型武器の所持、本条4項で準用
- 刑事訴訟法 第190条特別司法警察職員の根拠となる規定
- 警察官職務執行法 第2条職務質問、本条5項で準用
- 警察官職務執行法 第7条武器の使用基準、本条5項で準用
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