災害対策基本法 第34条(防災基本計画の作成及び公表等)
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- 中央防災会議は、防災基本計画を作成するとともに、災害及び災害の防止に関する科学的研究の成果並びに発生した災害の状況及びこれに対して行なわれた災害応急対策の効果を勘案して毎年防災基本計画に検討を加え、必要があると認めるときは、これを修正しなければならない。
- 2.中央防災会議は、前項の規定により防災基本計画を作成し、又は修正したときは、すみやかにこれを内閣総理大臣に報告し、並びに指定行政機関の長、都道府県知事及び指定公共機関に通知するとともに、その要旨を公表しなければならない。
この条文の基本情報
防災基本計画の作成及び公表等とは何ですか?
定義防災基本計画の作成及び公表等とは、災害対策基本法第34条に定められた規定で、「中央防災会議は、防災基本計画を作成するとともに、災害及び災害の防止に関する科学的研究の成果並びに発生した災害の状況及びこれに対して行なわれた災害応急対策の効果を…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 災害対策基本法第34条(防災基本計画の作成及び公表等)は、日本の災害対策基本法に含まれる条文です。
- 災害対策基本法第34条の条文原文は「中央防災会議は、防災基本計画を作成するとともに、災害及び災害の防止に関する科学的研究の成果並びに発生した災害の状況及びこれに対して行なわれた災害応急対策の効果を…」で始まります。
- 災害対策基本法第34条は第三章に置かれています。
- 災害対策基本法の公布日は昭和36年11月15日です。
- 災害対策基本法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月22日時点では廃止情報はありません。
- 災害対策基本法第34条の前の条は災害対策基本法第33条の11です。
- 災害対策基本法第34条の次の条は災害対策基本法第35条です。
- 災害対策基本法第34条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
災害対策基本法(昭和三十六年法律第二百二十三号)第34条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/336AC0000000223 - 本サイト収録
災害対策基本法(昭和三十六年法律第二百二十三号)第34条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月22日)https://lawplayer.com/jp/article/336AC0000000223/34
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点災害対策基本法34条は、中央防災会議に防災基本計画の作成と毎年の検討を義務付け、修正時は首相への報告、関係機関への通知、要旨の公表を求める規定である。
Q · 国の防災基本計画って、本当に毎年見直されているの?
毎年の検討は義務、修正は必要なときに行われる
災害対策基本法34条1項により、中央防災会議は科学的研究の成果、発生した災害の状況、災害応急対策の効果を勘案して、毎年防災基本計画に検討を加えなければなりません。修正は「必要があると認めるとき」に限られますが、作成・修正した場合は同条2項により内閣総理大臣に報告し、指定行政機関の長、都道府県知事、指定公共機関に通知し、要旨を公表する義務があります。
解説
地震のあと避難所で配られる毛布の数、コンビニの棚に水が戻るまでの日数、自治体の防災無線が鳴るタイミング。これらはばらばらに決まっているように見えて、実は一本の文書から順番に流れ落ちている。その源流が「防災基本計画」であり、災害対策基本法34条は、首相をトップとする中央防災会議に対し、その計画を作り、毎年見直すことを義務付けている。ポイントは「毎年」と「発生した災害の効果を勘案して」という二つの言葉だ。つまり日本の防災ルールは、前年に起きた災害の失敗を材料にして、毎年書き換わる前提で設計されている。改定された計画は、各省庁、都道府県知事、そして指定公共機関(国が防災上の役割を割り当てた民間事業者、例:電力会社、NHK、大手コンビニ)に通知され、要旨が公表される。その後、都道府県と市町村の地域防災計画が順に追随する。あなたの住む町の避難所運営やハザード対応が「去年と違う」と感じたとき、その変更はたいていここから始まっている。源流を知っている人は、下流の変化を先回りして読める
法的な位置づけ
災害対策基本法34条は、防災基本計画の作成と見直しの手続を定める規定である。中央防災会議は防災基本計画を作成し、科学的知見や発生した災害の状況、応急対策の効果を勘案して毎年検討を加え、必要に応じて修正する。作成・修正後は内閣総理大臣への報告、関係機関への通知、要旨の公表が義務付けられる。
よくある質問 AI による整理
Q1防災基本計画とは何ですか?
中央防災会議が作成する日本の防災に関する最上位の計画です。災害対策基本法34条に基づき、省庁や自治体の防災計画の基準になります。
Q2中央防災会議の会長は誰ですか?
内閣総理大臣が会長を務めます(災害対策基本法12条)。防災担当大臣などの国務大臣、指定公共機関の代表者、学識経験者が委員として加わります。
Q3防災基本計画に法的拘束力はありますか?
国民に直接義務を課す文書ではありません。ただし省庁の防災業務計画や自治体の地域防災計画は、防災基本計画に基づいて作成することが法律で求められています。
Q4指定公共機関にはどんな企業がありますか?
NHK、電力会社、ガス会社、通信キャリア、鉄道会社、一部の大手コンビニやスーパーなどが内閣総理大臣から指定されています。
Q5防災基本計画が修正されたら企業は何をすべき?
指定公共機関なら自社の防災業務計画を見直します。それ以外の企業でも、修正の概要を読んで BCP や社内防災マニュアルに反映するのが実務的です。
Q6防災基本計画の修正はどこで公表されますか?
34条2項は要旨の公表を義務付けています。実際には内閣府防災情報のウェブサイトで本文、修正の概要、新旧対照表が公開されています。
Q7防災基本計画は何を根拠に見直されますか?
災害と防災に関する科学的研究の成果、実際に発生した災害の状況、それに対する応急対策の効果の三つを勘案すると34条1項が定めています。
Q8中央防災会議が見直しを怠ったら罰則はありますか?
34条に罰則規定はありません。国の機関に課された職務上の義務であり、国会での追及や行政評価を通じて履行が担保される性質のものです。
この条文についての質問 AI による整理
Q1防災基本計画って、どこで読めるんですか? 一般人が読んでも意味あります?
内閣府防災情報のウェブサイトで全文が公開されている。34条2項が公表を義務付けているのは要旨だが、実際には本文と修正の概要も公開されている。実務のポイント:本文は数百ページあるため、実務家は全文ではなく「修正の概要」と新旧対照表だけを読む。その年に国が何を問題視したかが数ページで分かり、自治体や取引先の今後の動きを読む材料になる
Q2毎年見直すって書いてあるけど、本当に毎年変わってるんですか?
34条1項は「毎年検討を加え」と定めており、修正は「必要があると認めるとき」とされている。検討は毎年の義務だが、修正自体は義務ではない。ただ近年は、大規模災害や法改正を受けてほぼ毎年のように修正されている(最新の改正状況をご確認ください)。実務のポイント:国の計画が修正されると、都道府県(40条)と市町村(42条)の計画見直しが1年から数年遅れで続く。自治体の計画が古いままなら、上流の修正内容を根拠に議会や窓口へ見直しを求めることができる
間違えやすい点 AI による整理
- 「防災計画は大災害のときに一度作られて、あとは棚に眠っている」と思われがちだが、34条1項は毎年の検討を義務として課しており、実際に近年はほぼ毎年のように修正が行われている。能登半島地震のような災害が起きれば、その教訓は翌年以降の計画に反映される。古いパンフレットの知識で動くこと自体がリスクになる
- 住民から見れば防災基本計画は「国の偉い人が作る遠い文書」だが、法律の構造から見れば、あなたの市町村の地域防災計画は防災基本計画に基づいて作られる下流の文書である(同法42条)。避難所の運営方針に不満があって市役所に言いに行くとき、上流の計画に書いてある原則を引用できる人と、そうでない人では、窓口の反応がまるで違う
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 作成主体 | 34条:中央防災会議(会長=内閣総理大臣) | 36条:指定行政機関の長(各省庁) 40条・42条:都道府県防災会議・市町村防災会議 |
| 計画の名称と位置付け | 防災基本計画(全国の最上位計画) | 防災業務計画(所管分野ごとの計画) 地域防災計画(地域ごとの実施計画) |
| 見直しの頻度 | 毎年検討、必要なら修正 | 毎年検討、必要なら修正 毎年検討、必要なら修正 |
| 上位計画との関係 | 最上流。科学的知見と災害の教訓を直接反映 | 防災基本計画に基づいて作成 防災基本計画(および防災業務計画)に基づいて作成 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾も中央レベルで災害防救基本計画を定め、各級政府の計画の基準とする上流型の構造で、日本の制度と発想が近い。
韓国は国家安全管理基本計画を一定期間ごとに策定する仕組みで、計画を頂点に下位計画が連なる点で日本と類似する。
ドイツでは平時の災害対策は州の権限であり、連邦レベルで全国一律の基本計画を定める日本型の構造とは異なる。
米国は連邦の対応枠組みを示す NRF を FEMA が中心となって運用し、州・地方の計画と連携させる。法律が年次見直しを直接義務付ける日本とは設計が異なる。
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 大きな地震の翌年、勤務先の総務部から突然「BCP(事業継続計画、災害時でも業務を止めないための社内計画)の全面見直し」を命じられた。何を基準に直せばいいのか分からない? 最初に読むべきは、その年に改定された防災基本計画の新旧対照表である。国が何を「前回の教訓」と認定したかが、そこに全部書いてある
- マンション管理組合の防災担当を押し付けられ、次の総会まであと3週間。市の地域防災計画を読んでも抽象的でピンとこない。上流の防災基本計画を読めば、市の計画がなぜその書き方になっているのか、構造ごと見えてくる
学説
行政法学の一般的理解:防災基本計画は行政計画の一種であり、国民に直接権利義務を課すものではない。下位の防災業務計画・地域防災計画の作成基準として、行政機関内部および指定公共機関に対して指針的効力を持つと理解されている。
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.昭和36年(1961年) 新設:伊勢湾台風の被害を契機に災害対策基本法が制定され、本条で中央防災会議による防災基本計画の作成と毎年の検討・修正、報告・通知・公表の手続が定められた。
- 災害対策基本法 第11条中央防災会議の設置と所掌事務
- 災害対策基本法 第35条防災基本計画に定める事項
- 災害対策基本法 第36条指定行政機関の防災業務計画の作成
- 災害対策基本法 第40条防災基本計画に基づく都道府県地域防災計画
- 災害対策基本法 第42条防災基本計画に基づく市町村地域防災計画
- 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 第4条中央防災会議による南海トラフ基本計画
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