前条第一項の規定により調停が打ち切られた場合において、当該調停の申請をした者が同条第二項の通知を受けた日から三十日以内に調停の目的となつた請求について訴えを提起したときは、時効の完成猶予に関しては、調停の申請の時に、訴えの提起があつたものとみなす。
要点男女雇用機会均等法 24 条は、調停の打切り通知から三十日以内に訴えを提起すれば、時効の完成猶予に関し調停申請時に訴えの提起があったとみなす規定である。
Q · 労働局の調停が打ち切られたら、それまでの数か月は時効に食われてしまうんですか?
打切り通知から三十日以内に訴えれば、時効は申請時まで遡ります
男女雇用機会均等法 24 条により、調停が打ち切られた場合でも、申請者が打切りの通知を受けた日から三十日以内に、調停の目的となった請求について訴えを提起すれば、時効の完成猶予に関しては調停の申請の時に訴えの提起があったものとみなされます。調停に費やした期間は時効の側に加算されません。ただし遡及効が及ぶのは調停で取り上げた請求に限られ、三十一日目以降の提訴には一切及びません。起算点は「通知を受けた日」であり、封を開けた日ではない点に注意が必要です。
労働局に調停を申し込んだ日、時効の時計は止まっていない。ここを誤解したまま数か月を過ごし、権利そのものを失う人がいる。男女雇用機会均等法の調停は無料で非公開、弁護士を立てなくても使える行政の紛争解決手続だが、申請それ自体に時効を止める力はない。本条が用意したのは、もっと巧妙な仕掛けである。調停が打ち切られ、その通知を受けた日から三十日以内に、調停で取り上げた請求について訴えを提起すれば、時効の完成猶予に関しては「調停を申し込んだ日に訴えを起こしていた」とみなされる。つまり、調停に費やした数か月がまるごと巻き戻る。逆に言えば、三十一日目に訴えた人に、この巻き戻しは一切効かない。あなたが握っているのは、打切り通知の日付から始まる、一度きりの三十日間の遡及チケットである。
男女雇用機会均等法 24 条は、調停打切り後の訴え提起について時効の完成猶予の遡及効を定める規定である。同法 23 条 1 項により調停が打ち切られた場合、申請者が同条 2 項の通知を受けた日から三十日以内に、調停の目的となった請求について訴えを提起したときは、時効の完成猶予に関しては調停の申請の時に訴えの提起があったものとみなされる。
AI 輔助整理,以條文原文為準
都道府県労働局に置かれた紛争調整委員会(機会均等調停会議)が、性差別やセクハラ・マタハラをめぐる労使紛争について、双方から事情を聴き調停案を示す行政の紛争解決手続です。
申請手数料は無料で、非公開かつ弁護士を立てずに利用できます。ただし調停案に法的強制力はなく、相手方が受諾しなければ打切りとなり、訴訟へ移行することになります。
調停による解決の見込みがないと委員会が判断した場合に手続を終了させることです。同法 23 条 1 項が根拠で、打切りの事実は同条 2 項により当事者へ通知されます。
勤務先の所在地を管轄する都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)に申請します。窓口で調停以外に、労働局長による助言・指導・勧告(同法 17 条)の案内を受けることもあります。
調停の申請で取り上げられた請求のことです。遡及効はこの範囲に限られるため、申請書に記載しなかった請求を後から訴えても、24 条の巻き戻しは適用されません。
妊娠・出産等を理由とする不利益取扱いやハラスメントは均等法の対象で、調停を利用できます。育児休業に関するものは育児・介護休業法の調停が受け皿となります。
出席や調停案の受諾を強制する仕組みはないため、解決見込みなしとして打切りになります。その通知を受けた日から三十日以内に提訴すれば、24 条により時効の猶予が申請時に遡ります。
委員会が打切りを決定した後、書面で通知されます。三十日の起算点は「通知を受けた日」であるため、到達日を封筒や郵便記録で証拠化しておくことが期間計算上重要です。
止まっていません。調停の申請それ自体に時効の完成猶予の効力はなく、本条は打切り通知から三十日以内に提訴した場合に限り、調停申請の時点まで遡って猶予を認める仕組みです。業界裏話ヒント:時効まで残りが薄い案件では、調停と並行して内容証明郵便で催告(民法 150 条)を打ち、六か月の猶予を確保しておく実務があります。二重の保険を掛けているかどうかで、調停が長引いたときの安心感がまったく違います。
本条の遡及効は失われます。時効は調停と無関係に進行していたものとして扱われ、請求権自体の時効が完成していれば相手方は時効を主張できます。起算点は打切りの日ではなく、第 23 条第 2 項の通知を受けた日である点に注意してください。業界裏話ヒント:通知の到達日が争いになることがあります。封筒、郵便の記録、労働局への発送日照会を押さえておくと、期間計算で一日か二日を取り戻せる場合があります。
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 条文の役割 | 24 条:打切り後の提訴に時効の完成猶予の遡及効を与える | — |
| 動き出すタイミング | 打切り通知を受けた日から三十日 | — |
| 効果 | 調停申請の時に訴えの提起があったものとみなされる | — |
| 見落とすとどうなるか | 三十一日目の提訴には遡及効が及ばず、調停に費やした期間が時効に加算される | — |
ログインすると、他の読者と一緒にこの条文へメモを残せます。
ログインして共同ノートを始める出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。
以下は各文が単独で意味の通る客観的事実です。引用は e-Gov法令検索を基準としてください。