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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年7月4日読了 6 分6 分6 分

民事訴訟法 第351条(反訴の禁止)

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手形訴訟においては、反訴を提起することができない。

この条文の基本情報

反訴の禁止とは何ですか?

定義反訴の禁止とは、民事訴訟法第351条に定められた規定で、「手形訴訟においては、反訴を提起することができない。」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 民事訴訟法第351条(反訴の禁止)は、日本の民事訴訟法に含まれる条文です。
  2. 民事訴訟法第351条の条文原文は「手形訴訟においては、反訴を提起することができない。」で始まります。
  3. 民事訴訟法第351条は第五編 手形訴訟及び小切手訴訟に関する特則に置かれています。
  4. 民事訴訟法の公布日は平成8年6月26日です。
  5. 民事訴訟法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
  6. 民事訴訟法第351条の前の条は民事訴訟法第350条です。
  7. 民事訴訟法第351条の次の条は民事訴訟法第352条です。
  8. 民事訴訟法第351条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式民事訴訟法(平成八年法律第百九号)第351条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/408AC0000000109
  • 本サイト収録民事訴訟法(平成八年法律第百九号)第351条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/408AC0000000109/351

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点民事訴訟法351条は、手形訴訟では反訴を提起できないと定める。迅速な解決のため争点を手形債権に絞る趣旨であり、被告は異議申立後の通常訴訟で反訴できる。

Q · 手形訴訟で訴えられたら、こっちの言い分は反訴できないの?

手形訴訟では反訴は禁止。異議後の通常訴訟なら可能

民事訴訟法351条により、手形訴訟では反訴を提起できません。手形訴訟は支払の迅速な実現を目的とし、証拠も書証に限られる略式手続だからです(352条)。ただし被告の請求権が消えるわけではありません。別に通常訴訟を起こすか、手形判決の送達後2週間以内に異議を申し立てれば(357条)、同じ裁判所で通常訴訟に移行し、そこで反訴も全面的な証拠調べもできます。

解説

取引先から約束手形の支払を求めて訴えられた。しかも訴状には「手形訴訟」と書いてある。あなたが「こっちにも言い分がある、納品された商品は不良品だった、その損害を反訴で取り返してやる」と意気込んでも、351条が立ちはだかる。手形訴訟では反訴を提起できない。これは手形訴訟という制度が「速さ」を最優先に設計されているからだ。証拠は原則として書証(契約書や手形そのものなど、書面の証拠)に限られ(352条)、争点を広げる反訴は許されない。だが誤解してはいけない。あなたの請求権が消えるわけではない。別に通常の訴えを起こすこともできるし、手形判決が出た後2週間以内に異議を申し立てれば(357条)、同じ裁判所で通常訴訟に移行し、そこで反訴も全面的な証拠調べもできる。つまり351条は権利の剥奪ではなく、戦う場所の指定だ。手形訴訟という速い土俵では戦えない、ただそれだけのことである。

法的な位置づけ

民事訴訟法351条は、手形訴訟における反訴禁止を定める規定である。手形訴訟は手形金請求の迅速な権利実現を目的とする略式の訴訟手続であり、審理対象を手形債権に集中させるため、被告が別個の請求を同一手続内で反訴として提起することを認めない。被告の請求権は別訴または異議後の通常訴訟で保障される。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.訴状の「手形訴訟」表示と請求内容を真っ先に確認 訴状の冒頭に「手形訴訟」と表示されているかを確認する。表示があれば反訴禁止(351条)と証拠の書証限定(352条)が適用される略式手続であり、争い方の前提がまったく変わるため、請求金額・手形の種類・満期を最初に押さえる
  2. 2.反訴を諦める前に相殺の抗弁の可否を検討 自分にも相手への債権がある場合、反訴ではなく『相殺の抗弁』が使えないか先に検討する。相殺は防御方法なので351条の禁止に触れず、借用書など書証で立証できれば手形訴訟の中でも主張できる
  3. 3.手形判決の送達日を起点に異議期限(2週間)を管理 手形判決が届いたら、送達日をカレンダーに記入し、2週間後の異議期限を最優先タスクとして管理する。この不変期間を逃すと手形判決は確定判決と同一の効力を持ち、通常訴訟への扉そのものが閉じる(357条)
  4. 4.異議申立てと通常訴訟での反訴提起 送達後2週間以内に同一裁判所へ異議を申し立てる。これにより通常訴訟に移行し、封じられていた反訴も全面的な証拠調べも復活する。原因関係を立証する書面も併せて準備しておく

よくある質問 AI による整理

Q1手形訴訟とは何ですか?

手形金の支払を迅速に得るための略式訴訟です。証拠は書証に限られ(352条)反訴も禁止されますが(351条)、その分通常訴訟より早く手形判決と仮執行宣言が得られます。

Q2なぜ手形訴訟では反訴が禁止されるのですか?

手形訴訟は支払の迅速な実現を目的とし、審理対象を手形債権に集中させるためです。反訴で争点が広がると迅速性が損なわれるので、351条が一律に禁止しています。

Q3手形判決への異議はいつまでに出せますか?

手形判決の送達を受けた日から2週間の不変期間内です(357条)。期間を過ぎると手形判決は確定判決と同一の効力を持ち、通常訴訟への移行ができなくなります。

Q4手形訴訟で証拠は何でも出せますか?

原則として書証に限られます(352条)。契約書や手形そのものなど書面の証拠が中心で、証人尋問は原則できません。この証拠制限が反訴禁止と並ぶ迅速化の柱です。

Q5少額訴訟でも反訴は禁止されますか?

はい。少額訴訟でも被告は反訴を提起できません(369条)。手形を扱わない貸金や敷金の少額トラブルでも、同じ『反訴できない速い手続』の構造が現れます。

Q6手形訴訟と通常訴訟はどちらが早いですか?

手形訴訟の方が早いです。証拠を書証に絞り反訴を禁じて争点を限定するため、通常訴訟より短期間で手形判決が出て、職権で仮執行宣言も付されます。

Q7手形判決には仮執行がつきますか?

つきます。手形判決には職権で仮執行宣言が付され、確定前でも相手は財産を差し押さえられます。被告が争うには2週間以内の異議申立てが不可欠です。

Q8電子記録債権(でんさい)でも手形訴訟は使えますか?

手形訴訟は手形・小切手が対象で、電子記録債権はその枠外です。紙の手形廃止に伴い対象は縮小しますが、簡易迅速型手続の攻略発想は他の略式手続にも応用できます。

この条文についての質問 AI による整理

Q1手形訴訟で訴えられたけど、こっちも相手にお金を貸してる。反訴できないなら、その分はどうなるの?

反訴(146条)は351条で封じられているが、あなたの貸金が相手の手形債権と相殺できる関係なら、相殺の抗弁として主張できる。相殺は反訴ではなく防御方法だからだ。ただし手形訴訟は証拠が書証に限られる(352条)ので、借用書など書面で立証できることが条件になる。実務のポイント: 弁護士は手形訴訟で負けても慌てない。異議(357条)で通常訴訟に移せば、そこで貸金を反訴として正式に請求できると知っているからだ

Q2手形判決って、負けたらもう確定? 控訴するしかないの?

控訴ではなく「異議」を申し立てる。手形判決の送達を受けてから2週間以内に異議を出せば、同じ裁判所で通常訴訟として審理がやり直される(357条)。控訴審ではなく第一審のやり直しだ。実務のポイント: この2週間を逃すと手形判決は確定判決と同じ効力を持ち、相手はあなたの財産を差し押さえられる。手形訴訟で一旦負けておいて異議で巻き返すのは実務の常套戦略だが、2週間の管理を怠ると全部水の泡になる

Q3そもそも相手はなぜわざわざ手形訴訟を選ぶの? 普通に訴えればいいのに。

速いからだ。手形訴訟は証拠を書証に限り、反訴も禁じて争点を絞るので、通常訴訟より圧倒的に早く手形判決が出て、職権で仮執行宣言も付く(259条系)。実務のポイント: 相手が手形訴訟を選んだ時点で、早期に仮執行したいという意図が透けて見える。被告側は反訴できない不利を嘆くより、異議で通常訴訟に引き込み、時間と証拠の土俵を変えるのが定石だ。手続の選択そのものが、相手の手の内を語っている

間違えやすい点 AI による整理

  • 「反訴できない=自分の請求が消える」と考えてしまうが、その問いの立て方自体が誤っている。351条は請求権を奪うのではなく、手形訴訟という土俵では出せないと言っているだけだ。別訴でも、異議後の通常訴訟でも、あなたの請求は生きている。失われるのは権利ではなく「同じ手続で一度に解決する便宜」だけである
  • 反訴が禁止されることは知っていても、相殺の抗弁まで封じられると思い込んでいる人が多い。反訴(自分の請求として裁判を求めること)と相殺の抗弁(相手の請求を自分の債権で打ち消す防御方法)は別物だ。相殺は書証で立証できれば手形訴訟の中でも主張できる。この区別を知らないと、使えるはずの武器を自分から捨てることになる
  • 「手形判決で負けたら控訴するしかない」と思われがちだが、正しくは異議の申立てだ。控訴は上級審への不服申立てだが、異議は同じ裁判所での通常訴訟への引き戻しである。ここで初めて反訴も全証拠も使えるようになる
比較の観点この条文ほかの条文
反訴の可否351条 手形訴訟:反訴を提起できない146条 通常訴訟:反訴を提起できる
369条 少額訴訟:反訴を提起できない
証拠方法書証に限定(352条)、証人尋問は原則不可制限なし(あらゆる証拠方法を使用可)
即時に取り調べられる証拠に限る
通常訴訟への移行手形判決後2週間以内の異議で移行(357条)該当なし(はじめから通常訴訟)
通常訴訟移行の申述で移行可
制度趣旨手形金支払の迅速な権利実現紛争の一回的・全面的解決
少額債権の簡易迅速な処理

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
中華民国民事訴訟法 第508條以下(督促程序・支付命令)

台湾は手形訴訟という独立類型を持たず、手形金の迅速回収は支払命令(督促程序)が担う。書面審査の略式命令である点で日本の手形訴訟とは構造が異なるが、迅速性重視という目的は共通する

韓国
대한민국 민사소송법 제462조 이하(독촉절차)

韓国も独立の手形訴訟類型を持たず、督促手続(지급명령)で迅速回収を図る。異議により通常訴訟へ移行する仕組みは日本と類似する

ドイツ
ZPO §§ 592-605a(Urkunden-, Wechsel- und Scheckprozess)

日本の手形訴訟の母法。ZPO § 595が証書・手形訴訟における反訴(Widerklage)を明文で禁止しており、351条とほぼ同型の規律である

アメリカ
NY CPLR § 3213(Motion for summary judgment in lieu of complaint)

米国には統一的な手形訴訟類型はないが、ニューヨーク州などでは金銭支払を内容とする証券について略式判決の申立てで迅速処理する制度があり、争点限定型の手続として機能的に対応する

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 取引先から約束手形50万円の支払を求めて手形訴訟を起こされた。だがその取引先はあなたに別件で80万円の未払いがある。「相殺どころか差額を反訴で取り返したい」と思っても、351条で反訴の道は閉ざされている。あなたが選べるのは相殺の抗弁か、別訴か、異議による通常移行か。最初の一手を間違えると回収のタイミングを失う
  • もし手形判決で負けて、その判決書が手元に届いたとしたら? あなたに残された時間は2週間。異議を申し立てなければ手形判決は確定し、相手は仮執行であなたの預金を差し押さえられる。カレンダーに送達日を書き込んだ瞬間から、カウントダウンは始まっている
  • 下請けで受け取った手形が不渡りになりそうで、急いで手形訴訟を起こした。相手は「工事に欠陥があった」と反論したいが、それは反訴になるので手形訴訟では出せない。あなたの速攻が、相手の言い分を一旦シャットアウトする

取るべき行動

被害を受けた側:1. 手形の支払を急ぐなら手形訴訟を選ぶ。反訴が禁じられ証拠も書証に絞られるので、通常訴訟より早く手形判決と仮執行宣言が得られる2. ただし被告が異議(357条)を出せば通常訴訟に移行し、そこで反訴も全面的な証拠調べも復活する。手形判決=最終勝利と油断しない3. 異議後を見据え、原因関係(取引の中身)を立証する書面も最初から手元に揃えておく

訴えられた側:1. 反訴は351条で封じられる。まず自分の請求が「相殺の抗弁」で主張できないか確認する(書証で立証できれば手形訴訟内でも可) 2. 相殺で足りない部分は、別に通常の訴えを起こすか、手形判決後2週間以内に異議を申し立てて通常訴訟へ移し、そこで反訴する3. どの道を選ぶかは回収の緊急度と立証手段(書面の有無)で決める。2週間の異議期間だけは絶対に逃さない

時効(請求できる期限):手形判決に対する異議の申立ては、判決書の送達を受けた日から2週間の不変期間内に行わなければならない(民事訴訟法357条)。この期間を過ぎると手形判決は確定判決と同一の効力を持ち、反訴を含む争いの場(通常訴訟)そのものが失われる

学説

通説:351条の反訴禁止は、手形訴訟が手形金請求の迅速な権利実現を目的とし、審理対象を手形債権に集中させる略式手続である点に根拠を持つ。反訴禁止は被告の請求権を剥奪するものではなく、別訴または異議後の通常訴訟による権利行使が保障されているため、裁判を受ける権利を侵害しないと解されている。

改正沿革 AI による整理

  • 昭和39年(1964年) 手形訴訟・小切手訴訟手続を旧民事訴訟法に新設、迅速化のための反訴禁止規定もこのとき導入された
  • 平成8年(1996年)民事訴訟法全部改正 旧法から条文番号が変わり、現行の第351条として整理された。反訴禁止の実質的内容は維持

改正の年表

  1. 1.昭和39年(1964年) 新設:手形訴訟・小切手訴訟手続を旧民事訴訟法に新設。迅速化のための反訴禁止規定もこのとき導入された
  2. 2.平成8年(1996年) 改正:民事訴訟法の全部改正により条文番号が整理され、現行の第351条として規定された。反訴禁止の実質的内容は維持された

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民事訴訟法の全文を見る所属する編章節を開く:第五編 手形訴訟及び小切手訴訟に関する特則

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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