受講中の講座ブックマーク無料で登録

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年10月2日読了 7 分7 分7 分

医療法 第45条

クイックジャンプ
  1. 都道府県知事は、前条第一項の規定による認可の申請があつた場合には、当該申請にかかる医療法人の資産が第四十一条の要件に該当しているかどうか及びその定款又は寄附行為の内容が法令の規定に違反していないかどうかを審査した上で、その認可を決定しなければならない。
  2. 2.都道府県知事は、前条第一項の規定による認可をし、又は認可をしない処分をするに当たつては、あらかじめ、都道府県医療審議会の意見を聴かなければならない。

この条文の基本情報

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 医療法第45条は、日本の医療法に含まれる条文です。
  2. 医療法第45条の条文原文は「都道府県知事は、前条第一項の規定による認可の申請があつた場合には、当該申請にかかる医療法人の資産が第四十一条の要件に該当しているかどうか及びその定款又は寄附行為…」で始まります。
  3. 医療法第45条は第二節に置かれています。
  4. 医療法の公布日は昭和23年7月30日です。
  5. 医療法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
  6. 医療法第45条の前の条は医療法第44条です。
  7. 医療法第45条の次の条は医療法第46条です。
  8. 医療法第45条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式医療法(昭和二十三年法律第二百五号)第45条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC0000000205
  • 本サイト収録医療法(昭和二十三年法律第二百五号)第45条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/323AC0000000205/45

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点医療法45条は、医療法人の設立認可申請について、都道府県知事が資産要件(41条)と定款・寄附行為の適法性を審査して認可を決定し、事前に医療審議会の意見を聴くことを定める。

Q · 医療法人の設立認可で、都道府県は何を審査するの?

資産要件と定款の適法性の2点、加えて医療審議会の意見聴取

医療法45条によれば、都道府県知事が審査するのは、法人の資産が医療法41条の要件(業務に必要な施設・設備・資金)を満たすかどうかと、定款または寄附行為が法令に違反していないかどうかの2点です。認可するときも認可しないときも、事前に都道府県医療審議会の意見を聴かなければなりません。審議会の開催は年数回に限られることが多いため、実務では審議会の日程が法人化の時期を左右します。

解説

クリニックを「医療法人」にすれば節税になる、と税理士に勧められたとする。だが法人は届出だけでは生まれない。都道府県知事の認可が必要で、その審査基準を定めるのが本条だ。条文上、知事が確認するのは二つだけである。一つは、法人の資産が医療法41条の要件(病院・診療所を運営するのに必要な施設、設備、資金を持っていること)を満たしているか。もう一つは、定款(社団の基本ルール)または寄附行為(財団の基本ルール)が法令に違反していないか。そのうえで、知事は認可するかどうかを決める前に、都道府県医療審議会の意見を聴かなければならない。ここが現実の時間割を決めている。審議会はいつでも開かれるわけではないため、多くの自治体は申請の受付時期を年に数回に限り、正式な申請の前に「仮申請」(事前審査)を求めている。つまり法人化したい時期から逆算して、半年以上前には動き出す必要がある。審査項目が二つしかないと知っていれば、書類をどこに集中させるべきかも見えてくる。

法的な位置づけ

医療法45条は、医療法人の設立認可に関する審査基準と手続を定める規定である。都道府県知事は、申請に係る法人の資産が同法41条の要件に該当するか、定款または寄附行為が法令に違反しないかを審査したうえで認可を決定する。認可または不認可の処分に先立ち、都道府県医療審議会の意見を聴くことを要する。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.受付時期と医療審議会の日程を確認する 都道府県のサイトや担当課で、医療法人設立認可の仮申請・本申請の受付時期と医療審議会の開催予定を確認し、法人化したい時期から逆算してスケジュールを立てる
  2. 2.資産要件(41条)を満たす資料をそろえる 引き継ぐ施設・設備の財産目録、運転資金の残高証明、開設後の事業計画と収支予算書を作成する。個人クリニックのリース契約や借入金の引継ぎも整理しておく
  3. 3.法令に適合した定款案を作成する 都道府県や厚生労働省が示すモデル定款を参考に、持分の定めや残余財産の帰属先など法令に違反する条項がないか確認して定款(社団)または寄附行為(財団)の案を作る。役員構成も併せて固める
  4. 4.仮申請(事前審査)で指摘を解消する 仮申請を提出し、担当者からの指摘を本申請前にすべて補正する。口頭の指摘は要点を書面やメールで確認しておく
  5. 5.本申請し、医療審議会を経て認可を受ける 本申請を提出する。知事は医療審議会の意見を聴いたうえで認可を決定する。認可書を受け取ったら設立登記と開設・保険医療機関の手続に進む

よくある質問 AI による整理

Q1医療法人の設立認可とは?

医療法人を設立するために都道府県知事から受ける認可です。医療法44条で申請し、45条に基づき資産要件と定款の適法性が審査されます。認可後に登記して法人が成立します。

Q2医療法人の設立 期間はどれくらい?

申請の受付時期と医療審議会の日程に左右され、仮申請から登記まで半年以上かかる例が多いです。正確な期間は各都道府県の手引と標準処理期間で確認してください。

Q3医療法人の設立に必要な資金はいくら?

医療法に一律の最低金額はありません。医療法41条の資産要件を具体化した各都道府県の審査基準が、運転資金として一定か月分(2か月分とする例が多い)の確保を求めています。

Q4医療法人設立認可申請の必要書類は?

定款または寄附行為の案、財産目録、設立後の事業計画と収支予算書、役員の就任承諾書などが一般的です。添付書類は医療法施行規則と各都道府県の手引で確認します。

Q5医療法人の設立認可 下りないことある?

あります。資産が41条の要件を満たさない場合や、定款・寄附行為が法令に違反する場合は認可されません。実務では事前審査の段階で補正を求められ、次回の受付に回ることが多いです。

Q6医療法人の定款で違法になる条項は?

典型例は、退社した社員へ出資額を払い戻す持分の定めや、残余財産の帰属先を法定の範囲外(個人など)とする定めです。平成19年以降の新設法人ではこうした条項は認められません。

Q7医療審議会 いつ開催される?

都道府県ごとに異なり、年に数回の開催とする自治体が多いです。医療法人の設立認可の申請受付もこの日程に合わせて設定されるため、県のサイトで年間スケジュールを確認します。

Q8医療法人の設立認可後に必要な手続きは?

主たる事務所の所在地で設立登記を行い(医療法46条)、個人診療所の廃止届、法人としての開設許可または届出、保険医療機関の指定の手続を進めます。

この条文についての質問 AI による整理

Q1一人医師でも医療法人って作れるんですか?

作れる。昭和60年(1985年)の医療法改正以降、医師または歯科医師が一人の診療所でも医療法人を設立できるようになった。審査で見られるのは、医療法45条のとおり資産要件と定款の適法性であり、医師の人数ではない。ただし役員として理事3人以上と監事1人以上が原則として必要になる。実務のポイント:監事に配偶者や親族、顧問税理士を充てることは認められない。この人選で事前審査が止まる例は意外に多い

Q2仮申請で県に「今回は見送ってほしい」と言われました。従うしかないんですか?

仮申請の段階でのやり取りは、法的には行政指導にあたる。従うかどうかは申請者の任意である(行政手続法32条)。正式な申請が届けば、知事は医療法45条に従って審査し、認可するかどうかを決めなければならない。実務のポイント:正式な申請に踏み切ると、県との関係がぎくしゃくして次回以降の手続に響くこともある。実際には「この点を直せば次回通るか」を書面で確認して補正するのが最短ルートになることが多い。強硬手段は最後に残しておく

間違えやすい点 AI による整理

  • 「審議会が反対したら、絶対に認可されない」と思われがちだが、条文が求めているのは「意見を聴く」ことだけだ。審議会の意見に知事を拘束する力はない。ただし実務では、審議会にかける前に事務局が事前審査で内容を調整しているため、審議会で否決される事態はまず起きない。本当の勝負は、審議会の前の事前審査で決まっている
  • 設立認可は「書類が不備なくそろえば受理される形式的な手続」だと思っている人も多い。だが資産要件は、単に預金残高があるかどうかでは判断されない。開設後の収支予算が成り立つかどうかまで見られる。多くの自治体の審査基準は、運転資金として一定か月分(2か月分とする例が多い)の確保を求めている。個人クリニックから引き継ぐリース契約や借入金の整理が甘いと、そこで止まる(最新の審査基準は各都道府県でご確認ください)
  • 認可が下りた日に法人が生まれる、と考えるのは誤りである。医療法人が成立するのは、主たる事務所の所在地で設立の登記をしたときだ(医療法46条)。さらに個人クリニックの廃止届と、法人としての開設許可または届出、保険医療機関の指定の切替えまで済ませないと、法人名義では1円も診療報酬を受け取れない。認可は入口にすぎない
比較の観点この条文ほかの条文
規律する内容医療法45条:知事の審査基準(資産・定款)と医療審議会の意見聴取医療法44条:設立認可の申請と定款・寄附行為の記載事項
医療法46条:設立登記による医療法人の成立
行為の主体都道府県知事(審議会の意見を聴く)設立者(申請する側)
設立される医療法人(登記申請)
法的効果認可または不認可の処分審査手続の開始
法人格の取得
実務上のつまずき運転資金不足、審議会日程に間に合わない定款の必要記載事項の漏れ
認可=成立と誤解し登記を後回しにする

他国ではどう定めているか 2 か国

台湾
醫療法 第三章(醫療法人)

台湾は医療財団法人と医療社団法人を区別し、設立に主管機関の許可を要する。非営利性を重視する点で日本の持分なし医療法人と発想が近い

韓国
의료법 제48조

韓国は医療法人の設立に市・道知事の許可を要する。個人開業医の法人化よりも、非営利法人による病院運営の枠組みとして機能している

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 開業5年目、所得が増えて税理士から「来年4月に医療法人化しましょう」と言われた。県のサイトを見ると、次の仮申請の締切は来月末。見送れば半年後の回になる。残された時間で、運転資金の残高証明と定款案をそろえられるかどうかで、法人化の時期が半年ずれる
  • 県の担当者から「運転資金が足りないので、仮申請は受け付けられない」と口頭で言われた。これは認可をしない処分なのか、それとも単なる行政指導なのか。どちらかによって、次に打てる手がまったく変わる
  • もし定款に、退職する出資者へ出資額を払い戻す条項を入れていたらどうなる? 平成19年(2007年)以降に設立する医療法人は、持分のない法人しか認められない。その一文があるだけで、定款は法令違反として止められる

取るべき行動

被害を受けた側:認可をしない処分を受けた、または事前審査で止められている申請者の場合。1. 窓口で口頭の説明を受けただけなら、書面で理由の提示を求める。認可をしない処分なら理由の提示は義務である(行政手続法8条) 2. 指摘が資産要件(41条)なのか定款の違法なのかを切り分け、補正で済むかどうかを判断する3. 処分に納得できなければ審査請求を検討する。取消訴訟を起こすこともできる4. 並行して、次回の受付時期に間に合う補正案を作っておく

訴えられた側:すでに認可を受けた医療法人の理事側の場合。1. 認可を受けた時の定款と、現在の運営が一致しているかを点検する。定款を変更するにも原則として知事の認可が必要である(医療法54条の9) 2. 資産の状況が悪化すると、報告の求めや改善命令の対象になりうる。毎年の決算の届出を怠らない3. 県から指摘を受けたら、行政指導なのか処分なのかをまず確認し、書面でやり取りする

時効(請求できる期限):本条そのものに期限はない。認可をしない処分への審査請求は、処分があったことを知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)。取消訴訟は、処分があったことを知った日から6か月以内(行政事件訴訟法14条)。審査にかかる期間の目安は、各都道府県が定める標準処理期間を確認すること(行政手続法6条)

学説

羈束処分説:条文が審査項目を資産要件と定款の適法性に限定し「認可を決定しなければならない」と定める以上、要件を満たす申請には認可すべきであり、知事の裁量は狭いとする見解。

裁量処分説:医療法人制度は地域医療の継続性を担保する公益的制度であり、医療審議会の意見聴取が予定されていることからも、資産要件の充足判断などに一定の行政裁量が認められるとする見解。

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.昭和25年(1950年) 新設:医療法の改正により医療法人制度が創設され、都道府県知事による設立認可の仕組みが設けられた。

ログインすると、この条文にメモを残して他の利用者と共有できます。

医療法の全文を見る所属する編章節を開く:第二節

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

次に調べる

判例を探す:条文単位の判例の紐づけは準備中です。上のカードから法令名で検索できます。裁判所「裁判例検索」で探す ›