第九十条第一項及び前条第一項に規定する処分についての前二条の審査請求及び第九十条第一項の再審査請求については、行政不服審査法(平成二十六年法律第六十八号)第二章(第二十二条を除く。)及び第四章の規定は、適用しない。
要点厚生年金保険法91条の2は、年金の処分に対する審査請求について行政不服審査法第2章(22条を除く)と第4章を適用除外とする。手続は社会保険審査官及び社会保険審査会法が規律する。
Q · 年金の決定に納得できないとき、行政不服審査法の手続で争えばいいの?
行政不服審査法ではなく社会保険審査官への審査請求が入口です
厚生年金保険法91条の2により、同法90条1項・91条1項の処分についての審査請求・再審査請求には、行政不服審査法第2章(審査請求)と第4章(再審査請求)が適用されません。資格・標準報酬・保険給付に関する処分は社会保険審査官へ審査請求し、その決定に不服なら社会保険審査会へ再審査請求します。保険料など徴収金の処分は社会保険審査会が入口です。審理員の指名も行政不服審査会への諮問もありませんが、行政不服審査法22条は除外の対象から外されており、誤った教示に従って提出した申立ては正しい行政庁へ送付されます。
年金の決定通知書を開き、金額や不支給の理由に納得できない。そこで「行政処分 不服申立て」と検索すると、審理員が指名され、行政不服審査会に諮問され、という一般的な流れの解説が並ぶ。厚生年金では、その流れは起きない。本条が行政不服審査法の第2章(審査請求)と第4章(再審査請求)をまとめて適用除外にしているからだ。代わりに動くのは社会保険審査官及び社会保険審査会法という別の法律である。資格・標準報酬・保険給付に関する処分は社会保険審査官へ審査請求し、その決定に不服なら社会保険審査会へ再審査請求する(厚生年金保険法90条1項)。保険料など徴収金の処分は、最初から社会保険審査会が入口になる(同91条1項)。審理員も第三者機関への諮問手続も存在しない。ただし本条は行政不服審査法22条だけを除外の対象から外している。役所が誤った申立先を教示し、あなたがそこへ出してしまっても、正しい先へ送付され、初めからそこへ申し立てたものとみなされる。手続の地図が二重になっていることを知らずに一般解説だけで動くと、宛先も期限も外す。
厚生年金保険法91条の2は、審査請求手続の特則を定める規定であり、同法90条1項および91条1項の処分に対する審査請求・再審査請求について、行政不服審査法第2章(22条を除く)と第4章の適用を除外する。不服申立ての審理は社会保険審査官及び社会保険審査会法が規律し、審理員制度および行政不服審査会への諮問手続は適用されない。
AI 輔助整理,以條文原文為準
厚生年金や健康保険の処分に対する審査請求を審理する専門機関です。社会保険審査官及び社会保険審査会法に基づき地方厚生局に置かれ、審理員を介さず単独で審理と決定を行います。
資格・標準報酬・保険給付に関する処分は、処分があったことを知った日の翌日から起算して3か月以内に社会保険審査官へ審査請求します(社会保険審査官及び社会保険審査会法4条)。
社会保険審査官の決定に不服がある場合、社会保険審査会へ再審査請求します(厚生年金保険法90条1項)。原則として決定書謄本の送付を受けた日の翌日から2か月以内です。
第2章(審査請求)と第4章(再審査請求)は本条で適用除外です。ただし22条(誤った教示による申立ての救済)は除外の対象から外されており、なお働きます。
給付等に関する処分は審査請求前置が原則で、裁決を経ないと取消訴訟を提起できません(厚生年金保険法91条の3)。徴収金に関する処分は前置の対象外とされています。
保険料その他の徴収金に関する処分は社会保険審査会が入口です(厚生年金保険法91条1項)。社会保険審査官には行かないため、宛先を間違えると中身を読まれる前に落ちます。
審査請求から2か月を経過しても決定がないときは、棄却されたものとみなして次の段階へ進めるとされています(社会保険審査官及び社会保険審査会法15条、現行の条文をご確認ください)。
指名されません。本条が行政不服審査法第2章を適用除外としているため、審理員制度も行政不服審査会への諮問もなく、社会保険審査官が単独で審理します。
窓口での相談は記録に残らない。制度上の入口は社会保険審査官への審査請求である(厚生年金保険法90条1項)。本条が行政不服審査法第2章を外しているため、一般の行政処分と違って審理員も行政不服審査会への諮問もない。業界裏話ヒント:審査官が職権で資料を集めてくれる保証はないため、実務では診断書や賃金台帳を初回に出し切った案件の方が覆る率が高い。窓口相談を重ねている間に3か月が過ぎる例が最も多い
手遅れとは限らない。本条は行政不服審査法22条を適用除外の対象から明示的に外している。誤った教示に従って提出した場合、受け取った行政庁は正しい先へ送付し、初めからそこへ申立てがあったものとみなされる。業界裏話ヒント:この救済を使う鍵は、誤った教示が印字された通知書そのものである。原本を提出して手元に何も残さない人がいるが、コピーか写真を確保してから動く
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 条文の役割 | 91条の2:行政不服審査法第2章(22条を除く)・第4章の適用除外 | — |
| 申立先 | 適用除外の結果、社会保険審査官及び社会保険審査会法上の機関に一本化 | — |
| 対象となる処分 | 90条1項・91条1項に規定する処分すべて | — |
| 訴訟との関係 | 審理員・諮問がない分、書面の作り込みが訴訟前の唯一の勝負どころ | — |
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