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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年10月2日読了 6 分6 分6 分

行政事件訴訟法 第37条(不作為の違法確認の訴えの原告適格)

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不作為の違法確認の訴えは、処分又は裁決についての申請をした者に限り、提起することができる。

この条文の基本情報

不作為の違法確認の訴えの原告適格とは何ですか?

定義不作為の違法確認の訴えの原告適格とは、行政事件訴訟法第37条に定められた規定で、「不作為の違法確認の訴えは、処分又は裁決についての申請をした者に限り、提起することができる。」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 行政事件訴訟法第37条(不作為の違法確認の訴えの原告適格)は、日本の行政事件訴訟法に含まれる条文です。
  2. 行政事件訴訟法第37条の条文原文は「不作為の違法確認の訴えは、処分又は裁決についての申請をした者に限り、提起することができる。」で始まります。
  3. 行政事件訴訟法第37条は第二節 その他の抗告訴訟に置かれています。
  4. 行政事件訴訟法の公布日は昭和37年5月16日です。
  5. 行政事件訴訟法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
  6. 行政事件訴訟法第37条の前の条は行政事件訴訟法第36条です。
  7. 行政事件訴訟法第37条の次の条は行政事件訴訟法第37条の2です。
  8. 行政事件訴訟法第37条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式行政事件訴訟法(昭和三十七年法律第百三十九号)第37条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/337AC0000000139
  • 本サイト収録行政事件訴訟法(昭和三十七年法律第百三十九号)第37条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/337AC0000000139/37

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点行政事件訴訟法37条は、申請をした者に限り、行政庁が相当の期間内に処分をしない不作為の違法確認を裁判所に求められると定める。許可命令までは含まない。

Q · 役所が申請に何か月も結論を出さないとき、その放置を裁判で争えますか?

申請した本人だけが放置の違法確認を訴えられます

行政事件訴訟法37条により、処分又は裁決についての申請をした者は、行政庁が相当の期間内に何らの処分もしない「不作為」の違法確認を裁判所に求めることができます。原告適格は申請した本人に限られ、口頭の問い合わせや代理依頼だけでは足りません。ただしこの訴えで得られるのは「放置は違法」という宣言までで、許可そのものは命じられません。許可を勝ち取るには申請型義務付け訴訟(37条の3)の併合提起が必要です。

解説

役所に建築確認を申請した。保育園の入園を申し込んだ。難民認定を求めた。なのに、何週間、何か月経っても結論が出ない。問い合わせても返ってくるのは「審査中です」の一言だけ。多くの人はここで諦めるか、ひたすら待つ。だが日本の法律は、役所の「沈黙」そのものを攻撃する道具を用意している。行政事件訴訟法37条がそれだ。役所が申請に対して「相当の期間」内に何の処分もしないとき、あなたはその放置が違法だと裁判所に確認させる訴えを起こせる。ただし条件が一つ。訴えを起こせるのは「申請をした者」に限られる。窓口で口頭で尋ねただけ、誰かに代わりに頼んだだけでは足りない。正式に申請書を出し、受理されたという事実こそが、この道具を握るための唯一の鍵になる。

法的な位置づけ

行政事件訴訟法37条は不作為の違法確認の訴えを定める規定であり、行政庁が処分又は裁決についての申請に対し相当の期間内に何らの処分もしない状態の違法性を、裁判所に確認させる手続を規律する。原告適格は当該申請をした者に限られ、処分の義務付けまでは含まない。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.自分が「申請をした者」本人か確認し証拠を確保 受付印・受領書・電子申請の控えなど、正式に申請して受理された事実を示す証拠を集める。口頭の問い合わせや代理依頼では原告適格を満たさないため、書面の有無を最優先で確認する
  2. 2.標準処理期間を調べ経過日数を記録 行政手続法6条に基づき各役所が公表する標準処理期間を、ウェブサイトや窓口で確認する。申請日からの経過日数を日付入りで記録し、相当の期間を超えた事実を客観的に固める
  3. 3.書面で督促し回答期限を切る 相当の期間を超えていれば、まず行政に書面で進捗を照会し、回答期限を明示して督促する。この書面は後の訴訟で「行政が放置を認識していた」事実の裏付けにもなる
  4. 4.義務付け訴訟と併合して提起 それでも動かなければ、不作為の違法確認の訴えを、申請型義務付け訴訟(37条の3)と併合して提起する。単独提起では「違法宣言」止まりとなり、勝訴後に役所が改めて不許可を出して終わるリスクがある

よくある質問 AI による整理

Q1不作為の違法確認とは何ですか?

行政庁が申請に対し相当の期間内に何らの処分もしない状態(不作為)について、その放置が違法だと裁判所に確認させる抗告訴訟の一類型です。行政事件訴訟法37条が根拠で、原告は申請した者に限られます。

Q2不作為の違法確認の原告適格は誰にありますか?

処分又は裁決についての申請をした者本人に限られます(行政事件訴訟法37条)。窓口で口頭で尋ねただけ、家族が代わりに頼んだだけでは満たしません。正式な申請と受理が前提です。

Q3標準処理期間とは何ですか?

行政手続法6条に基づき各役所が定め公表する、申請から処分までの標準的な期間です。これを大きく超えた放置は、行政事件訴訟法37条の「相当の期間」を経過したと評価されやすくなります。

Q4不作為の違法確認と義務付け訴訟の違いは?

不作為違法確認(37条)は「放置は違法」と宣言するだけで許可は命じられません。義務付け訴訟(37条の3)は「処分をせよ」と命じる判決を求めます。実務では両者を併合提起するのが定石です。

Q5不作為の違法確認に出訴期間はありますか?

不作為が続く限り出訴期間の制限はありません。取消訴訟の6か月(14条)は適用されません。ただし行政が何らかの処分をすると不作為は解消し、訴えの利益を失います。

Q6役所が申請を放置しているとき訴える方法は?

まず標準処理期間(行政手続法6条)を確認し経過日数を記録、書面で督促した上で、不作為違法確認の訴えを義務付け訴訟(37条の3)と併合して提起するのが実効的です。

Q7標準処理期間を過ぎたら自動的に違法になりますか?

自動的にではありません。標準処理期間の超過は「相当の期間」経過の有力な目安ですが、事案の複雑性や補正要求中など正当な理由があれば違法と評価されない余地があります。

Q8不作為の違法確認で損害賠償も請求できますか?

この訴え自体では賠償は得られませんが、違法な放置で損害が生じた場合は国家賠償法1条に基づき別途損害賠償を請求できます。賠償は別ルートの訴えになります。

この条文についての質問 AI による整理

Q1役所がずっと「審査中」と言って結論を出さないんですが、何か月待てば訴えられますか?

明確な日数の線引きはなく、「相当の期間」を超えたかで判断されます(行政事件訴訟法37条)。目安は各役所が公表する標準処理期間(行政手続法6条)で、それを大きく超えれば相当期間経過と評価されやすい。実務のポイント:標準処理期間は役所のウェブサイトや窓口で公表が義務付けられている。多くの人はこの表の存在すら知らずに「いつ終わるか分からない」と諦めるが、表を印刷して「この期間を過ぎている」と窓口で示すだけで、担当者の動きが変わることがある

Q2不作為の違法確認で勝ったら、申請は自動的に認められるんですか?

いいえ。この訴えで裁判所が宣言できるのは「放置は違法」までで、許可そのものは命じられません(行政事件訴訟法37条)。許可まで取りに行くには申請型義務付け訴訟(同法37条の3)が必要です。実務のポイント:実務ではこの二つを最初から併合して提起するのが定石。不作為違法確認だけを単独で起こすと、勝訴しても役所が改めて「不許可」を出して終わり、ということが起こりうる。最初の訴状の組み立てで、勝った後に何が手に入るかが決まる

間違えやすい点 AI による整理

  • 「この訴えに勝てば許可がもらえる」と考えがちだが、その前提が誤っている。37条の不作為違法確認で裁判所が言えるのは「放置は違法だ」までで、「許可せよ」とは命じられない。本当に許可を勝ち取りたいなら、申請型義務付け訴訟(行政事件訴訟法37条の3)を併せて起こす必要がある。問いの立て方を間違えると、勝っても手元には何も残らない
  • 「役所が遅いのはよくあること」と軽く受け流す人は多いが、その遅延が法的に「違法」と評価される段階に達していることに気付いていない。標準処理期間(行政手続法6条)を大きく超えた放置は、単なる不親切ではなく、裁判で攻撃できる違法状態である。深刻さの桁が違う
  • 「窓口で何度も催促したから申請済みのはずだ」と思っていても、口頭の問い合わせは「申請」にあたらないことがある。正式な申請書の提出と受理がなければ、そもそも原告適格の土俵に立てない。催促の回数ではなく、書面の有無が分水嶺になる
比較の観点この条文ほかの条文
訴えの目的37条:行政庁の放置(不作為)が違法であることの確認37条の3:本来すべき処分をせよと命じる義務付け
3条・取消訴訟:既にされた処分の取消し
判決で得られるもの「放置は違法」の宣言のみ、許可命令は含まない処分の義務付け命令(実質的な結果)
違法処分の取消し(白紙に戻す)
原告適格申請をした者本人に限定申請をした者(申請型)
処分の取消しを求める法律上の利益を有する者
提起のタイミング・期間不作為が続く限り出訴期間の制限なし不作為型は不作為が続く限り提起可
処分を知った日から6か月(14条)

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
中華民国行政訴訟法第5条

台湾は怠為處分に対し課予義務訴訟を用意し、判決で処分の義務付けまで踏み込める点が日本の37条より直接的。日本は不作為違法確認と義務付け訴訟が二段構えになっている

韓国
대한민국 행정소송법 제4조 제3호(부작위위법확인소송)

韓国は不作為違法確認を明文の抗告訴訟類型として規定。戦後日本法を継受しつつ、義務履行訴訟の不在を確認訴訟で補う構造が日本に近い

ドイツ
VwGO § 75(Untätigkeitsklage)

ドイツは原則3か月の不作為後に Verpflichtungsklage(義務付け訴訟)として直接提起でき、確認と義務付けを一体で処理する。日本より一段階効率的

アメリカ
5 U.S.C. § 706(1)(APA)

米国は裁判所が unlawfully withheld or unreasonably delayed な行政action を compel できる。確認にとどまらず履行命令まで一体で命じうる点でドイツ型に近い

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • もし保育園の入園申請を配偶者の名義で出していて、現に困っているのがあなただったら? 37条の訴えを起こせるのは「申請をした者」本人だけ。名義人でないあなたには原告適格がない。誰の名前で申請するかが、後の救済手段を左右する
  • 難民認定を申請して1年以上、入管から何の連絡もない。在留資格は不安定なまま、就労もできず生活は宙吊り。標準処理期間をとうに過ぎている。あと数か月で在留期限が来るという時間圧の中、不作為の違法確認は司法を動かす数少ない手段になる
  • 建築確認申請を出して3か月、役所は「近隣との調整中」と繰り返すだけ。だが公表されている標準処理期間はもう過ぎている。沈黙は、もはや行政の自由ではない。
  • あなたが自治体の担当者で、判断の難しい申請を「とりあえず塩漬け」にしているとする。申請者がこの訴えを起こせば、裁判所は処理の遅れに正当な理由があるかを正面から審査する。「忙しいから」「前例がないから」は、それだけでは通らない

取るべき行動

被害を受けた側:1. 自分が「申請をした者」本人か確認し、書面で申請して受理された証拠(受付印・受領書・電子申請の記録)を確保2. その申請の標準処理期間(行政手続法6条、役所が公表)を調べ、経過日数を記録3. 相当の期間を超えていれば、まず行政に書面で督促し回答期限を切る4. それでも動かなければ、不作為の違法確認の訴えを、可能なら申請型義務付け訴訟(37条の3)と併合して提起。単独提起では「違法宣言」止まりになる点に注意

訴えられた側:1. 行政側として、申請が放置されている事実があれば、標準処理期間内に処理できなかった正当な理由(資料不足、補正要求中、事案の複雑性)を記録で示せるか確認2. 申請者への補正要求や進捗連絡を怠っていなかったか点検3. 訴訟になれば争点は「相当の期間」の経過と正当理由の有無、合理的な処理計画を示せれば違法評価を避けられる余地がある4. 安易な塩漬けは敗訴リスクが高い、早期の処分または不許可の応答を検討

時効(請求できる期限):不作為が続く限り出訴期間の制限はない(取消訴訟の6か月の出訴期間(行政事件訴訟法14条)は不作為違法確認には適用されない)。ただし行政が何らかの処分をした時点で「不作為」は解消され、この訴えは訴えの利益を失う。起算点を待つのではなく、行政が動く前に提起することが実質的な時間圧(最新の改正状況をご確認ください)

学説

通説:不作為の違法確認の訴えは確認の利益が限定的で、勝訴しても許可獲得には直結しない。そのため平成16年改正で創設された申請型義務付け訴訟(37条の3)と併合して提起すべきとするのが実務上の定石である。原告適格は申請をした者に限られる点も争いがない。

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.昭和37年(1962年) 新設:行政事件訴訟法の制定により、抗告訴訟の一類型として不作為の違法確認の訴えが新設された。行政の沈黙に対する司法救済の明文上の根拠が整備された。
  2. 2.平成16年(2004年) 改正:抗告訴訟の体系を大幅に再編し、義務付け訴訟(37条の2・37条の3)と差止訴訟(37条の4)を新設。不作為の違法確認は申請型義務付け訴訟と併合提起されることが想定される位置づけに整理された。

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行政事件訴訟法の全文を見る所属する編章節を開く:第二節 その他の抗告訴訟

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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