電気事業法 第28条の21(役員の欠格条項)
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- 次の各号のいずれかに該当する者は、役員となることができない。
- 一政府又は地方公共団体の職員(非常勤の者を除く。)
- 二拘禁刑以上の刑に処せられ、その刑の執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつた日から二年を経過しない者
- 三この法律又はこの法律に基づく命令の規定に違反したことにより罰金の刑に処せられ、その刑の執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつた日から二年を経過しない者
この条文の基本情報
役員の欠格条項とは何ですか?
定義役員の欠格条項とは、電気事業法第28条の21に定められた規定で、「次の各号のいずれかに該当する者は、役員となることができない。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 電気事業法第28条の21(役員の欠格条項)は、日本の電気事業法に含まれる条文です。
- 電気事業法第28条の21の条文原文は「次の各号のいずれかに該当する者は、役員となることができない。」で始まります。
- 電気事業法第28条の21は第四目 管理に置かれています。
- 電気事業法の公布日は昭和39年7月11日です。
- 電気事業法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
- 電気事業法第28条の21の前の条は電気事業法第28条の20です。
- 電気事業法第28条の21の次の条は電気事業法第28条の22です。
- 電気事業法第28条の21には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第28条の21 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/339AC0000000170 - 本サイト収録
電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第28条の21(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/339AC0000000170/28_21
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点電気事業法28条の21は、電力広域的運営推進機関の役員の欠格事由として、常勤公務員、拘禁刑以上の刑から二年未満の者、同法違反の罰金刑から二年未満の者を定める。
Q · 電力広域的運営推進機関(OCCTO)の役員になれないのはどんな人?
常勤公務員と、一定の刑の執行終了等から二年未満の人です
電気事業法28条の21により、①政府または地方公共団体の常勤職員、②拘禁刑以上の刑に処せられ、執行を終えた日または執行を受けることがなくなった日から二年を経過しない者、③電気事業法またはこれに基づく命令の違反で罰金刑に処せられ、同じく二年を経過しない者は、広域機関の役員になれません。他の法律違反による罰金は欠格事由にあたりません。
解説
全国の送電網を束ねて需給を調整する電力広域的運営推進機関(通称 OCCTO)の役員席には、座れない人が法律で決められている。理由は、この機関が一社の利益ではなく、日本全体の停電リスクを左右する中立の司令塔だからだ。排除されるのは三種類である。一つ目は国や自治体の常勤職員。役所の人間が中に入れば、機関の中立性が官の都合に引っ張られる。二つ目は、罪の種類を問わず拘禁刑以上の刑を受け、刑の執行を終えて(または執行を受けることがなくなって)から二年がたっていない者。三つ目は、電気事業法そのものに違反して罰金刑を受け、同じく二年がたっていない者。見落としやすいのは三つ目の範囲である。罰金でも欠格になるのは「この法律またはこの法律に基づく命令」に違反した場合だけで、スピード違反の罰金などは対象外だ。電力業界で役員人事に関わるなら、候補者の前歴を「刑の種類」と「どの法律違反か」の二軸で仕分けることになる。
法的な位置づけ
電気事業法28条の21は、電力広域的運営推進機関の役員に関する欠格条項である。常勤の政府・地方公共団体職員、拘禁刑以上の刑の執行終了等から二年を経過しない者、および同法またはこれに基づく命令の違反により罰金刑に処せられ執行終了等から二年を経過しない者を、役員資格から除外する。
よくある質問 AI による整理
Q1電力広域的運営推進機関とは何ですか?
全国の送電網をまたいで電力の需給を調整する認可法人で、通称 OCCTO と呼ばれます。電力会社間の融通指示や系統計画の取りまとめを担います。
Q2電気事業法28条の21の欠格事由は何個ありますか?
三つです。常勤の公務員、拘禁刑以上の刑から二年未満の者、電気事業法違反の罰金刑から二年未満の者が役員になれません。
Q3欠格の二年はいつから数えますか?
刑の執行を終わった日、または執行を受けることがなくなった日から数えます。判決日や逮捕日から数えるのではない点に注意が必要です。
Q4交通違反の罰金で広域機関の役員になれなくなりますか?
なりません。罰金刑で欠格になるのは電気事業法またはこれに基づく命令の違反に限られ、道路交通法違反の罰金は対象外です。
Q5拘禁刑とは何ですか?
2025年6月施行の刑法改正で懲役と禁錮を一本化した刑罰です。本条も「拘禁刑以上の刑」と改められ、従来の禁錮以上に相当します。
Q6非常勤の公務員は広域機関の役員になれますか?
本条一号のかっこ書きで非常勤の者は除かれているため、非常勤であることだけを理由に欠格にはなりません。
Q7役員就任後に欠格事由に該当したらどうなりますか?
欠格者は役員となることができないため、在任中の該当は解任等の問題になります。具体的な扱いは同法の解任規定や機関の定款を確認する必要があります。
Q8電力会社の社員は広域機関の役員になれますか?
本条は電力会社の在籍それ自体を欠格事由としていません。ただし中立性の観点から、選任手続や定款上の別の制約がないか確認が必要です。
この条文についての質問 AI による整理
Q1執行猶予がついた判決を受けた人は、猶予期間が終わったあとも二年待たないとダメですか?
猶予期間を無事に満了すると刑の言渡しは効力を失う(刑法27条)ため、その時点で「刑に処せられた者」にはあたらなくなると解されている。本条(電気事業法28条の21)二号の二年待機は、実刑の執行を終えた場合などを想定した規定だ。実務のポイント:猶予期間中は欠格にあたるので、満了日を正確に把握できるかどうかが選任時期の判断を分ける
Q2役所の人は絶対に役員になれないんですか?
欠格になるのは常勤の政府または地方公共団体の職員で、非常勤の者は本条一号のかっこ書きで除外されている。審議会委員のような非常勤の立場なら、それだけで欠格にはならない。実務のポイント:実務では、退職して身分を切り替えたうえで就任する形がとられることが多く、常勤か非常勤かの線引きを最初に確認しておくと人事の手戻りを防げる
間違えやすい点 AI による整理
- 「前科があれば一生役員になれない」と思われがちだが、欠格期間は刑の執行を終えた日などから二年に限られる。期間が過ぎれば、この条文上の欠格は解ける
- 罰金刑はどれでも欠格になると考えるのは前提の取り違えである。罰金で欠格になるのは電気事業法またはこれに基づく命令の違反に限られ、他の法律による罰金は二号(拘禁刑以上)にも三号にもあたらない。仕分けの軸は刑の重さだけでなく、違反した法律がどれかにもある
- 執行猶予付き判決の重さは、外から見た印象と法律上の扱いがずれる。猶予期間中は「刑に処せられ」た状態で欠格にあたる一方、猶予期間を無事に満了すると刑の言渡しは効力を失う(刑法27条)。このため満了後さらに二年待つ必要はないと解されている。ここを読み違えると、有能な候補者を不必要に外すことになる
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾は発電・輸配電・売電の区分と輸配電業の中立的な電力調度を定めるが、日本の広域機関に相当する独立の認可法人と役員欠格条項の直接対応は確認できていない
ドイツは送電事業者の独立性を確保するため、経営陣について垂直統合企業での職歴の冷却期間などを定める。刑歴ではなく利益相反を軸とする点で日本と異なる
米国は RTO・ISO に市場参加者からの独立性を求め、役員や職員の財務的利害関係を制限する。中立性確保という目的は日本の本条と共通する
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 電力会社で長年系統運用を担ってきた人が、広域機関の理事候補に推された。三年前に別件の業法違反で罰金刑を受けていた。電気事業法違反でなければ、この条文の欠格にはあたらない。決め手は罰金の額ではなく、根拠になった法律が何だったかである
- 経産省の常勤職員を出向の形で役員に迎えたら、どうなる? 非常勤の者は除かれているが、常勤の公務員の身分を残したままでは役員になれない。出向の形をどう組むかを人事担当が最初に確認すべき論点になる
改正沿革 AI による整理
- 平成25年(2013年)電気事業法改正(電力システム改革第一弾) 電力広域的運営推進機関の創設に伴い、役員欠格条項として規定されたとみられる。条番号・公布年の詳細は要確認
- 令和4年(2022年)公布、令和7年(2025年6月1日)施行 刑法改正に伴う関係法律の整理により、「禁錮以上の刑」が「拘禁刑以上の刑」に改められたとみられる。改正法の特定は要確認
改正の年表
- 1.平成25年(2013年) 新設:電力システム改革第一弾の電気事業法改正により電力広域的運営推進機関の制度が創設され、その役員欠格条項として設けられたとみられる。条番号の変遷は要確認
- 2.令和4年(2022年) 改正:刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整理により、「禁錮以上の刑」が「拘禁刑以上の刑」に改められた(2025年6月1日施行)
- 電気事業法 第28条の4推進機関の目的規定(現行効力を要確認)
- 電気事業法 第28条の20役員の選任手続(現行効力を要確認)
- 電気事業法 第28条の22役員の解任等(現行効力を要確認)
- 刑法 第27条猶予期間経過による刑の言渡し失効
- 刑法 第12条拘禁刑の内容(2025年6月施行)
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