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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年7月4日読了 7 分7 分7 分

民事再生法 第162条(募集株式を引き受ける者の募集に関する定め)

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株式会社である再生債務者が、第百六十六条の二第二項の規定による裁判所の許可を得て、募集株式を引き受ける者の募集をしようとするときは、再生計画において、会社法第百九十九条第一項各号に掲げる事項を定めなければならない。

この条文の基本情報

募集株式を引き受ける者の募集に関する定めとは何ですか?

定義募集株式を引き受ける者の募集に関する定めとは、民事再生法第162条に定められた規定で、「株式会社である再生債務者が、第百六十六条の二第二項の規定による裁判所の許可を得て、募集株式を引き受ける者の募集をしようとするときは、再生計画において、会社法第百…」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 民事再生法第162条(募集株式を引き受ける者の募集に関する定め)は、日本の民事再生法に含まれる条文です。
  2. 民事再生法第162条の条文原文は「株式会社である再生債務者が、第百六十六条の二第二項の規定による裁判所の許可を得て、募集株式を引き受ける者の募集をしようとするときは、再生計画において、会社法第百…」で始まります。
  3. 民事再生法第162条は第一節 再生計画の条項に置かれています。
  4. 民事再生法の公布日は平成11年12月22日です。
  5. 民事再生法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
  6. 民事再生法第162条の前の条は民事再生法第161条です。
  7. 民事再生法第162条の次の条は民事再生法第163条です。
  8. 民事再生法第162条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式民事再生法(平成十一年法律第二百二十五号)第162条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/411AC0000000225
  • 本サイト収録民事再生法(平成十一年法律第二百二十五号)第162条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/411AC0000000225/162

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点民事再生法162条は、再生債務者が裁判所の許可を得て募集株式を発行する際、再生計画に会社法199条1項各号の募集事項を定めるべきことを規定する規定である。

Q · 民事再生の会社は、株主総会なしで新株を発行できるの?

裁判所の許可があれば株主総会なしで発行できます

民事再生法162条により、株式会社である再生債務者が裁判所の許可(166条の2第2項)を得れば、再生計画の中で募集株式の発行を定めることができます。通常なら会社法199条・201条で必要となる株主総会の特別決議が、倒産局面では裁判所の許可で代替されます。これによりスポンサーが新株を引き受けて経営権を握る一方、既存株主の持分は希釈されます。争える唯一の入口は財産評定で、本当に債務超過かを示す資産評価に異議を述べれば株主の立場が残る余地があります。

解説

あなたが苦境の会社を再生させようとしている。あるいは、あなたが長年育てた会社が民事再生に入った。どちらの立場でも、この一行が運命を決める。会社法の世界では、会社が新しく株を発行して投資家から資金を集めるとき、原則として株主総会の特別決議が要る。既存株主には事実上の拒否権がある。ところが民事再生法162条は、債務超過の会社が裁判所の許可(166条の2第2項、役所ならぬ裁判所が個別に出すゴーサイン)を得れば、再生計画の中で募集株式の発行を定められると規定する。つまり株主総会を飛ばして、スポンサーが新株を引き受け、経営権を握る。創業者が一票も投じないまま、会社が他人の手に渡る瞬間が、この条文の正体だ。

法的な位置づけ

民事再生法162条は、株式会社である再生債務者が募集株式を発行する際の手続を定める規定である。裁判所の許可を前提に、再生計画の中で会社法199条1項各号所定の募集事項を定めることを要求し、通常必要となる株主総会の特別決議を代替する。債務超過を前提とする倒産局面での資本注入を可能にする器として機能する。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.財産評定を取り寄せ債務超過かを精査 既存株主なら、まず会社の財産評定(時価ベースの資産負債査定)を取り寄せ、本当に債務超過かを精査する。債務超過でなければ162条と166条の2第2項の許可要件を欠くため、増資条項の前提が崩れる
  2. 2.評定への異議を決議・認可手続で述べる 評定に異議があれば、再生計画の決議および認可手続で意見を述べ、資産の過小評価を指摘して評価の妥当性を争う。専門家に評定の再検証を依頼する価値がある
  3. 3.発行価額が不当なら即時抗告を検討 スポンサーへの発行価額が不当に低廉で希釈が過大なら、認可決定に対する即時抗告を検討する。抗告期間は限られるため、認可決定後すみやかに動く
  4. 4.経営残留は計画提出前の交渉で条件化 経営に残りたいなら、再生計画案が提出される前のスポンサー選定段階で、自らの再出資や経営陣残留を条件として交渉する。計画認可後は希釈率が固定され交渉余地が消える

よくある質問 AI による整理

Q1民事再生とは何ですか?

経済的に窮境にある会社が事業を継続しながら、裁判所の関与のもとで債務を圧縮し再建を図る手続です。経営陣がそのまま残る DIP 型が原則で、破産による清算とは異なります。

Q2募集株式の発行に株主総会は必要ですか?

通常は会社法199条・201条で株主総会の特別決議が必要ですが、民事再生手続では民事再生法162条と166条の2第2項により裁判所の許可で足り、株主総会は不要になります。

Q3民事再生法166条の2の裁判所の許可とは?

債務超過など一定の要件を満たす再生会社が募集株式を発行する際に必要となる、裁判所が個別に出す許可です。162条の増資条項を再生計画に盛り込む前提となります。

Q4デット・エクイティ・スワップとは何ですか?

債権者が持つ債権を株式に振り替える手法です。DES と略され、再生手続では162条の募集株式の枠組みで行われることがあり、現金回収の代わりに再生会社の株を受け取ります。

Q5再生計画案はいつまでに提出しますか?

裁判所が定める期間内に提出する必要があります。募集株式の定めまで含めて計画を組み立て、166条の2第2項の許可も計画提出前に得ておく必要があります。

Q6財産評定とは何ですか?

再生会社の資産と負債を時価ベースで査定する手続です。純資産がマイナス(債務超過)と評定されると株主の拒否権が消えるため、株主が争える主戦場になります。

Q7再生計画の認可決定に不服がある場合どうしますか?

認可決定に対して即時抗告を検討できます。特にスポンサーへの発行価額が不当に低廉で希釈が過大な場合、抗告により争う余地があります。

Q8民事再生と会社更生の違いは何ですか?

民事再生は経営陣が残る DIP 型で中小企業を含め広く使われます。会社更生は管財人が経営を引き継ぎ、担保権も手続に取り込む大型・強力な手続で、株主の権利変更もより徹底されます。

この条文についての質問 AI による整理

Q1再生する会社の株を持っていますが、私の持ち分は守られますか?

原則として守られません。会社が債務超過なら、裁判所の許可(民事再生法166条の2第2項)を得て再生計画で募集株式が発行され、あなたの持分は希釈されます。株主総会の特別決議も不要です。実務のポイント:争える唯一の入口は財産評定です。本当に債務超過かを示す資産評価に異議を述べれば、株主としての立場が残る余地がある。再生開始の通知が来たら、まず財産評定の中身を取り寄せる

Q2債務超過の会社を買い取って再生させたい。普通の増資と何が違いますか?

通常の有利発行なら会社法199条や201条で株主総会の特別決議が要りますが、再生手続では162条と166条の2第2項により裁判所の許可で足り、既存株主の反対を回避できます。実務のポイント:スポンサー選定は再生計画案の提出前が勝負。この段階で発行価額と引受株数を固めれば、後から旧株主が抗告しても覆りにくい。早く入った投資家ほど条件を主導できる

Q3新株を発行すると言われましたが、私たち株主に1円も入らないのに勝手に決められるんですか?

債務超過の局面では、そうなります。株主の経済的取り分が実質ゼロと評価されるため、会社法が本来求める株主総会の同意を裁判所の許可(166条の2第2項)が代替するのです。実務のポイント:だからこそ「本当にゼロなのか」を決める財産評定が主戦場になる。評定が甘く資産が過小評価されていれば、株主に価値が残り、希釈の前提が崩れる。専門家に評定の再検証を依頼する価値がある

間違えやすい点 AI による整理

  • 新株発行には株主総会の特別決議が必要だと思い込んでいるが、債務超過の再生会社では裁判所の許可で足り、株主総会は不要になる。会社法の常識が、倒産局面では通用しない
  • 経営権が移ることは知っていても、既存株主の株式が実質ゼロ評価となり、配当も残余財産の分配ももはや期待できなくなる、その深刻さまでは見えていないことが多い
  • 創業者から見れば「自分の会社」だが、債務超過を前提とする倒産法から見れば「株主の取り分はすでにゼロの会社」。この落差こそが、あなたから抵抗の法的根拠を奪う
比較の観点この条文ほかの条文
増資の根拠民事再生法162条:再生計画に募集事項を定めて発行会社法199条:募集事項の決定(通常発行)
会社法201条:株主総会の特別決議を要する有利発行
株主総会不要(裁判所の許可166条の2第2項が代替)原則として決議が必要
特別決議が必要
前提状況債務超過など、裁判所の許可要件を満たす再生手続中平時の資金調達
平時の第三者割当(有利発行)
既存株主の防御財産評定への異議・認可決定への即時抗告株主総会での議決権行使
株主総会での議決権行使・差止請求

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
公司法第304条

台湾も重整計畫に新株発行や減資を記載できる点で構造が近い。重整は法院の監督下で行われ、既存株主の権利変更が計画に組み込まれる。

韓国
채무자 회생 및 파산에 관한 법률(債務者回生法)

韓国は2006年統合倒産法で会生手続を整備。会生計画による新株発行で出資者の権利が調整される点は日本と類似する。

ドイツ
Insolvenzordnung § 225a

ドイツは2012年 ESUG 改革で Insolvenzplan に持分権者の権利を組み込み、債務の株式化(DES)を計画で強制できるようにした。株主の同意なき資本措置を認める点で日本と方向性を同じくする。

アメリカ
11 U.S.C. § 1123

米国 Chapter 11の再建計画は証券発行を内容に含めることができ、既存株主(equity holders)は債権者に劣後し計画で権利変更される。DIP 型再建の原型で、日本の民事再生に影響を与えた。

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • あなたが20年かけて育てた製造業の会社が民事再生に入った。再生ファンドが現れ、増資で経営権を握ると言う。あなたは大株主のはずなのに、株主総会は開かれない。気付けば持株比率は数%まで落ちている
  • あなたは事業再生ファンドの担当者。債務超過の老舗旅館を立て直したい。旧オーナー一族の反対を株主総会で受けずに資本を入れられるか。答えは162条と166条の2第2項にある
  • 勤め先が再生手続に入り、従業員持株会の自社株はどうなるのかと不安になったら? 募集株式の発行で希釈され、毎月積み立ててきた資産が静かに目減りする現実が待っている
  • 再生計画案の認可決議まであと2週間。あなたが既存株主として希釈に異議を述べる窓は、この決議と認可の手続だけ。会社の財産評定(時価ベースの資産負債査定)の精査を今夜から始めないと間に合わない

取るべき行動

被害を受けた側:1. まず会社の財産評定(時価ベースの資産負債査定)を取り寄せ、本当に債務超過か精査する。債務超過でなければ162条と166条の2第2項の許可要件を欠く2. 評定に異議があれば、再生計画の決議および認可手続で意見を述べ、評価の妥当性を争う3. スポンサーへの発行価額が不当に低廉で希釈が過大なら、認可決定に対する即時抗告を検討4. 経営に残りたいなら、計画提出前のスポンサー交渉で自らの再出資や経営陣残留を条件として持ち込む

訴えられた側:1. 募集事項(会社法199条1項各号、株数や払込金額や払込期日など)を再生計画に正確に記載、欠落があると計画自体が不認可リスク2. 166条の2第2項の裁判所許可要件(債務超過の状態など)を財産評定で立証3. 発行価額は事業価値評価に基づき合理的に設定し、既存株主からの抗告に耐える根拠を残す4. スポンサー契約と再生計画の整合を確認、認可決定と払込のスケジュールを連動させる

時効(請求できる期限):再生計画案の提出には裁判所が定める期間の制限があり、その期間内に募集株式の定めまで含めて計画を組み立てる必要がある。裁判所の許可(166条の2第2項)は計画提出前に得ておく必要があり、認可決定後は募集事項の変更が原則できない(最新の手続運用をご確認ください)

学説

通説:会社が債務超過にあるときは株主の経済的取り分が実質ゼロと評価されるため、株主総会の同意を裁判所の許可で代替しても株主の財産権侵害には当たらないと解される。株主保護の要否は、当該株式に経済的価値が残存するか否かで線引きされる。

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.平成11年(1999年) 新設:民事再生法が旧和議法を全面改正して制定され、再生計画による募集株式の発行(現162条)が新設された。
  2. 2.平成17年(2005年) 改正:会社法の制定(平成18年施行)に伴う整備で、募集事項の参照条文が旧商法から会社法199条1項各号に置き換えられた。

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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