道路交通法 第108条の16(分析センターへの協力)
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- 警察署長は、分析センターの求めに応じ、分析センターが事故例調査を行うために必要な限度において、分析センターに対し、交通事故の発生に関する情報その他の必要な情報又は資料で国家公安委員会規則で定めるものを提供することができる。
- 2.警察庁及び都道府県警察は、分析センターの求めに応じ、分析センターが第百八条の十四第三号に掲げる事業を行うために必要な情報又は資料で国家公安委員会規則で定めるものを分析センターに対し提供することができる。
この条文の基本情報
分析センターへの協力とは何ですか?
定義分析センターへの協力とは、道路交通法第108条の16に定められた規定で、「警察署長は、分析センターの求めに応じ、分析センターが事故例調査を行うために必要な限度において、分析センターに対し、交通事故の発生に関する情報その他の必要な情報又…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 道路交通法第108条の16(分析センターへの協力)は、日本の道路交通法に含まれる条文です。
- 道路交通法第108条の16の条文原文は「警察署長は、分析センターの求めに応じ、分析センターが事故例調査を行うために必要な限度において、分析センターに対し、交通事故の発生に関する情報その他の必要な情報又…」で始まります。
- 道路交通法第108条の16は第六章の三 交通事故調査分析センターに置かれています。
- 道路交通法の公布日は昭和35年6月25日です。
- 道路交通法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
- 道路交通法第108条の16の前の条は道路交通法第108条の15です。
- 道路交通法第108条の16の次の条は道路交通法第108条の17です。
- 道路交通法第108条の16には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第108条の16 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105 - 本サイト収録
道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第108条の16(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/335AC0000000105/108_16
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点道路交通法108条の21は、警察署長や警察庁が交通事故調査分析センターの求めに応じ、事故情報を提供できると定める。義務ではなく授権であり、対象情報は国家公安委員会規則で限定される。
Q · 自分の交通事故の情報が分析センターに渡るのを止められますか?
拒否はできません。ただし提供対象は規則で限定されています。
道路交通法108条の21は、警察署長(1項)および警察庁・都道府県警察(2項)が、交通事故調査分析センターの求めに応じて事故情報や資料を提供できると定める授権規定です。当事者本人の同意は要件になっていないため、提供そのものを拒否する仕組みはありません。ただし提供できる情報の範囲は国家公安委員会規則で限定され、1項は事故例調査に必要な限度、2項は同法108条の14第3号の事業に必要な範囲に絞られています。争点は「違法かどうか」ではなく「規則の範囲内かどうか」です。
解説
交差点で追突された。あなたにとっては一度きりの災難だが、その事故の記録は警察署長の手を離れ、ある機関へ流れていく。交通事故調査分析センターだ。道路交通法108条の21は、警察署長、そして警察庁と都道府県警察が、このセンターの求めに応じて事故情報や資料を提供できると定める。ポイントは二つ。第一に「提供することができる」であって義務ではないこと。第二に、渡せる情報の範囲は国家公安委員会規則で線引きされていること。センターはこのデータで「事故例調査」、つまり個別事故の深掘り分析を行い、その成果は道路構造の改善、信号タイミングの見直し、さらには訴訟で使われる科学的資料にまで波及する。あなたの一件の事故が、匿名化されて全国の交通安全政策に組み込まれていく。この情報の流れを知っている人と知らない人では、自分の事故記録に対する感覚がまるで違う。
法的な位置づけ
道路交通法第108条の21は、交通事故調査分析センターへの情報提供に関する授権規定である。第1項は警察署長が事故例調査に必要な限度で交通事故の発生に関する情報等を提供できる旨を、第2項は警察庁及び都道府県警察が同法第108条の14第3号に掲げる事業に必要な情報又は資料を提供できる旨を定める。提供対象はいずれも国家公安委員会規則により限定される。
よくある質問 AI による整理
Q1交通事故調査分析センターとは何ですか?
道路交通法に基づき指定され、交通事故の統計分析や事故例調査を行う機関です。分析成果は道路構造や交通規制の改善、研究・教育に活用されます。
Q2事故例調査とは何ですか?
個別の交通事故を現場・車両・人の三要素から深掘りして原因を科学的に解明する調査です。108条の21第1項は、この調査に必要な限度での情報提供を認めています。
Q3道路交通法108条の21は警察の義務規定ですか?
義務ではありません。条文は「提供することができる」と定める授権規定で、提供するかどうかの判断は警察側に委ねられています。
Q4提供できる情報の範囲はどこまでですか?
国家公安委員会規則で定めるものに限られます。1項は事故例調査に必要な限度、2項は同法108条の14第3号の事業に必要な範囲という二重の絞り込みがあります。
Q5警察署長と警察庁で提供できる情報は違いますか?
違います。1項の主体は警察署長で目的は事故例調査、2項の主体は警察庁及び都道府県警察で目的は108条の14第3号の事業です。条件が別々に設計されています。
Q6センターの分析結果はどこで見られますか?
センターが公表する交通事故統計や分析レポートとして一般に公開されています。個別事故の生の調査結果を当事者が請求する制度は用意されていません。
Q7交通事故の裁判で事故分析データは使えますか?
公表されている統計・分析資料は、同種事故の発生傾向を示す資料として主張の補強に使えます。相手方が提出した分析資料の出所を確認する手がかりにもなります。
Q8事故情報がセンターに渡ると個人が特定されますか?
提供対象は国家公安委員会規則で限定され、センターの成果は統計・研究として公表されます。個人を特定する情報がそのまま第三者に流通する設計ではありません。
この条文についての質問 AI による整理
Q1自分が起こした事故の情報がセンターに渡るのを、拒否できますか?
原則として拒否できません。108条の21は警察署長やセンターの側に情報提供の授権を与えた規定で、当事者本人の同意を要件にしていません。ただし提供できる情報の範囲は国家公安委員会規則で限定されています。実務のポイント:センターに渡るデータは基本的に匿名化と統計処理を前提としており、個人を特定する情報がそのまま第三者に流れるわけではない。過度に恐れるより、規則が定める範囲を確認する方が現実的だ
Q2自分の事故についてセンターがどんな分析をしたのか、教えてもらえますか?
個別事故の生の調査結果を当事者が直接請求する制度は用意されていません。108条の21が定める流れは警察からセンターへの一方向で、センターの成果は主に統計や研究として公表されます。実務のポイント:ただしセンターが公表するマクロ、ミクロの分析レポートは一般に公開されており、同種事故の傾向は入手できる。自分の訴訟で「同種事故ではこう起きやすい」と主張したいとき、この公開資料が地味に効く
間違えやすい点 AI による整理
- 「事故情報は警察が握っているだけ」と思われがちだが、実際は交通事故調査分析センターという別組織へ流れ、そこで分析と研究の素材になっている。情報の保管場所は一つではない
- センターにデータが渡ること自体は知っていても、それが匿名の統計に留まらず、事故例調査で個別事故を深掘りし、道路設計や訴訟鑑定にまで波及する深さは知られていない。知っているつもりで、その射程を見誤っている
- 「自分の事故データを勝手に使われた、違法ではないか」と身構える人がいるが、問いの立て方がずれている。108条の21は提供を「できる」とする授権規定で、対象は国家公安委員会規則で限定される。争点は違法かどうかではなく、規則の範囲を超えたかどうかだ
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 条文の役割 | 道交法108条の21:警察からセンターへの情報提供の授権 | 道交法108条の14:分析センターの指定と業務の根拠 道交法72条:事故当事者の警察への報告義務 |
| 義務者・主体 | 警察署長(1項)、警察庁及び都道府県警察(2項) | 国家公安委員会(指定)とセンター(業務遂行) 交通事故の当事者(運転者等) |
| 強制力 | 「提供することができる」=授権、義務ではない | 指定・業務の枠組みを定める組織規定 報告は義務、違反には罰則がある |
| 情報の流れの位置 | 警察 → センター(中流) | センター内での分析・活用(下流) 当事者 → 警察(上流・発生源) |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾でも警察が処理した交通事故資料が統計・研究に用いられるが、専門の分析機関を法律で指定する日本型の枠組みとは組み立てが異なる
韓国は道路交通公団が警察等の事故データを集約し、TAAS として一般公開している。公開度の高さが日本との違い
ドイツは事故統計を独立の法律で規律し、統計目的での収集・利用と個人情報保護の関係を統計法制の枠内で処理する
米国は連邦機関 NHTSA が州の事故データを集約し、詳細データを一般公開する。研究者が生データに近い形で利用できる点が日本と対照的
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- もし交通事故の民事訴訟で、相手方があなたの知らない「事故の科学的分析データ」を証拠として出してきたら? その資料の源流は、警察がセンターに渡した事故情報にある。出所を辿れれば、あなたも同じ土俵に立てる。
- あなたが自分の事故について詳しい分析結果を知りたいと思っても、センターの事故例調査の生データに当事者が直接アクセスする窓口はない。情報は警察からセンターへ一方通行で流れる仕組みだ。
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