電気事業法 第37条の5(認定電気使用者情報利用者等協会の業務)
クイックジャンプ
- 認定電気使用者情報利用者等協会は、次に掲げる業務を行うものとする。
- 一一般送配電事業者又は配電事業者が第三十七条の三第一項の規定により提供した電気使用者情報を会員に提供する業務
- 二会員が電気使用者情報の利用及び提供をするに当たり、この法律その他の法令の規定及び第四号の規則を遵守させるための会員に対する指導、勧告その他の業務
- 三会員の行う電気使用者情報の利用及び提供の適正化を図るために必要な指導、勧告その他の業務
- 四会員の行う電気使用者情報の利用及び提供の適正化並びにその取り扱う情報の適正な取扱い及び安全な管理のために必要な規則の制定
- 五会員のこの法律若しくはこの法律に基づく命令若しくは処分又は前号の規則の遵守の状況の調査
- 六会員の行う電気使用者情報の利用及び提供の適正化を図るために必要な情報の収集、整理及び提供
- 七電気使用者情報の利用及び提供に関する電気供給事業者及び電気の使用者からの苦情の処理
- 八電気の使用者に対する広報
- 九前各号に掲げる業務に附帯する業務
- 十前各号に掲げるもののほか、電気使用者情報の利用及び提供に関し、電気供給事業者間の適正な競争関係の確保に資する業務
この条文の基本情報
認定電気使用者情報利用者等協会の業務とは何ですか?
定義認定電気使用者情報利用者等協会の業務とは、電気事業法第37条の5に定められた規定で、「認定電気使用者情報利用者等協会は、次に掲げる業務を行うものとする。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 電気事業法第37条の5(認定電気使用者情報利用者等協会の業務)は、日本の電気事業法に含まれる条文です。
- 電気事業法第37条の5の条文原文は「認定電気使用者情報利用者等協会は、次に掲げる業務を行うものとする。」で始まります。
- 電気事業法第37条の5は第二章の二 電気使用者情報の利用及び提供に置かれています。
- 電気事業法の公布日は昭和39年7月11日です。
- 電気事業法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
- 電気事業法第37条の5の前の条は電気事業法第37条の4です。
- 電気事業法第37条の5の次の条は電気事業法第37条の6です。
- 電気事業法第37条の5には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第37条の5 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/339AC0000000170 - 本サイト収録
電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第37条の5(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/339AC0000000170/37_5
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点電気事業法第37条の5は、認定電気使用者情報利用者等協会の業務を定める。送配電事業者の電力データを会員に提供し、会員の指導・調査・苦情処理まで担う。
Q · スマートメーターの電力データを外部の会社に渡すとき、誰が見張っているの?
認定を受けた協会が会員企業を指導・調査します
電気事業法第37条の5は、認定電気使用者情報利用者等協会の業務を定めています。協会は、一般送配電事業者又は配電事業者が第37条の3第1項により提供した電気使用者情報を会員に提供し(1号)、会員への指導・勧告(2号・3号)、規則の制定(4号)、遵守状況の調査(5号)、苦情の処理(7号)などを行います。協会は国の機関ではなく認定を受けた団体であり、その規律は業界の自主規制が中心です。
解説
スマートメーターは30分ごとにあなたの家の電力使用量を記録している。何時に起きたか、何日家を空けたか、一人暮らしか大家族か、波形を見れば推測できてしまうデータである。電気事業法は、送配電会社が持つこの「電気使用者情報」を、本人の同意を前提に外部の事業者へ渡す仕組みを設けた。その窓口として経済産業大臣が認定する団体が「認定電気使用者情報利用者等協会」であり、本条はその仕事を10項目で定めている。中身は大きく三つに分かれる。データを会員に流す配管の役割(1号)。会員を指導、勧告し、ルールを作り、守っているかを調べる監視役(2号から6号)。そして、あなたからの苦情を受け付ける窓口(7号)である。データを使う事業者に「善意でお願いします」と頼むのではなく、配管と監視役と苦情窓口を同じ協会にまとめた。電力データを使った見守りサービスや省エネ提案に同意を求められたとき、その裏に誰が立っていて、どこに文句を言えるのか。それを知っているかどうかで、「同意する」ボタンの重みが変わる。
法的な位置づけ
認定電気使用者情報利用者等協会とは、電気事業法に基づく認定を受け、一般送配電事業者又は配電事業者が提供する電気使用者情報を会員に提供するとともに、会員に対する指導・勧告、規則の制定、遵守状況の調査、苦情の処理、広報及び電気供給事業者間の適正な競争関係の確保に資する業務を行う団体をいう。
よくある質問 AI による整理
Q1電気使用者情報とは何ですか?
スマートメーターなどで計測される、各家庭や事業所の電気の使用量等に関する情報です。電気事業法は、本人の同意を前提に外部提供する仕組みを設けています。
Q2電力データ 第三者提供 同意なしでできる?
協会を経由する電力データの流通は、電気の使用者本人の同意を前提とする仕組みです。同意の範囲と提供先は、各サービスの同意画面で確認する必要があります。
Q3認定電気使用者情報利用者等協会とは
電気事業法に基づく認定を受けた団体で、電力データを会員事業者に提供し、会員への指導・勧告、規則制定、調査、苦情処理などを行います(同法37条の5)。
Q4電力データ 苦情 どこに相談する?
まずサービス事業者に申し出るのが基本です。解決しなければ、電気事業法37条の5第7号に基づき苦情処理業務を行う協会に申し出ることができます。
Q5電力データ活用サービス 会員になるには?
協会の定める入会手続を経る必要があります。入会後は協会の規則(4号)に沿った体制整備と、遵守状況の調査(5号)への対応が求められます。
Q6スマートメーター データ 何がわかる?
30分ごとの使用量から、起床・就寝の時間帯、在宅か不在か、世帯の生活リズムなどが推測されうるため、取扱いに特別なルールが設けられています。
Q7協会の指導・勧告に強制力はある?
協会は国の機関ではなく認定を受けた団体で、会員への指導・勧告は自主規制の性格を持ちます。行政処分である業務停止命令などとは性質が異なります。
Q8電力データ協会 競争確保 なぜ必要?
電力データが特定の大手事業者に囲い込まれないよう、10号は電気供給事業者間の適正な競争関係の確保に資する業務も協会の任務に含めています。
この条文についての質問 AI による整理
Q1電力データの利用に同意したけど、やっぱりやめたい。どこに言えばいいの?
まずはサービス事業者に、同意の撤回と利用停止を求めるのが基本である。対応に納得できなければ、協会の苦情処理(電気事業法本条7号)に申し出ることができる。実務のポイント:協会は会員の遵守状況を調べ(5号)、指導や勧告(2号、3号)を行う立場にあるため、事業者本人に直接言うより、協会経由の苦情のほうが事業者の動きが早くなることがある。具体的な撤回手続は、各サービスの規約と協会の規則を確認してほしい(最新の運用状況をご確認ください)
Q2電力データって個人情報保護法で守られてるんじゃないの? 協会って必要?
個人情報保護法の規律は当然かかる。そのうえで電気事業法は、送配電会社が提供するデータについて、協会を通す流通ルートと業界の自主ルール(本条4号)を重ねている。一般的な個人情報より踏み込んだ管理を求める二層構造である。実務のポイント:電力データは継続的に記録される時系列データなので、一回の住所や氏名の漏えいより生活実態が丸ごと分かってしまう。法律がわざわざ専用の協会を置いたのは、その危険度を立法者が重く見たからだ
間違えやすい点 AI による整理
- 電力データは電力会社の社内資料で、外には出ないと思われがちである。しかし法律は、本人の同意を前提に外部の事業者が使えるよう、正式な流通ルートをわざわざ作った。ルートがあること自体を知らないまま、同意ボタンを押している人が多い
- 協会は国の機関だと誤解されやすい。実際は経済産業大臣の認定を受けた民間の団体で、会員への「指導・勧告」は業界の自主規制にあたる。会員は守る義務を負うが、役所の行政処分(役所があなたに直接下す決定、例:業務停止命令)とは性質が違う。その違いを知らないと、苦情をどこへ出すかを誤る
- 「データを渡すかどうか」だけが論点だと思っていないか。協会の業務には電気供給事業者間の適正な競争の確保(10号)も入っている。この制度はプライバシー保護の装置であると同時に、データを特定の大手に独占させないための競争政策の装置でもある
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律する場面 | 電気事業法37条の5:協会が会員へ情報を提供し、会員を監督する | 電気事業法37条の3:一般送配電事業者等が協会へ情報を提供する 個人情報保護法47条:認定個人情報保護団体の認定(一般の個人情報) |
| 主な担い手 | 認定電気使用者情報利用者等協会 | 一般送配電事業者・配電事業者 個人情報保護委員会の認定を受けた団体 |
| 対象情報 | 電気使用者情報(電力データ)に特化 | 電気使用者情報(提供元の段階) 個人情報全般 |
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾では電力データ専用の協会制度はなく、個人資料保護法の一般規律と台湾電力の内部規範で対応している
ドイツはスマートメーターのデータ通信を専用法で詳細に規律し、業界団体ではなく法律と監督官庁による規制が中心
米国は州ごとの規律で、カリフォルニア州は電力会社による使用データの開示を本人同意等に限定している
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 高齢の親を見守るサービスの案内が届いた。カメラは付けず、電気の使い方だけで異変を知らせるという。同意画面に「電気使用者情報の提供」とある。そのデータは送配電会社から協会を経由して、サービス事業者の手元に届く
- 同意したはずのない会社から、生活パターンを言い当てたような営業電話が来たらどうする? 協会には苦情処理の業務がある(7号)。まず協会に、その会社が会員かどうかと、データの提供経路を問い合わせることができる
- あなたは電力データ活用ベンチャーの企画担当である。来月のサービス開始までに協会の会員になり、協会が定めた規則(4号)に沿った社内体制を整えなければならない。協会の調査(5号)で不備が見つかれば、指導や勧告を受ける
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.令和2年(2020年) 新設:いわゆるエネルギー供給強靱化法による電気事業法改正で、電力データ活用の仕組みと認定電気使用者情報利用者等協会の制度が設けられた(施行日は要確認)
- 電気事業法 第37条の3送配電事業者による協会への情報提供(現行効力を要確認)
- 電気事業法 第37条の4協会の認定に関する規定(現行効力を要確認)
- 電気事業法 第2条一般送配電事業者等の定義
- 個人情報の保護に関する法律 第27条第三者提供の一般的規律
- 個人情報の保護に関する法律 第47条認定個人情報保護団体の類似制度
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