再生債務者についての外国倒産処理手続がある場合には、当該再生債務者に再生手続開始の原因となる事実があるものと推定する。
要点民事再生法 208 条は、再生債務者に外国倒産処理手続があるとき、再生手続開始の原因となる事実を推定する。立証責任は債務者側へ移るが、反証で覆る。
Q · 海外で倒産した取引先を、日本の再生手続に引き込むとき、日本での支払不能も一から証明しないといけないの?
外国倒産の事実で開始原因を推定、立証責任が債務者へ移ります
民事再生法 208 条により、再生債務者について外国倒産処理手続があれば、日本でも再生手続開始の原因となる事実があるものと推定されます。申立人が「日本でも支払不能だ」と一から立証する重い負担が軽くなり、争うなら債務者側が「日本では十分支払える」と反証しなければなりません。ただし推定にすぎず、反証で覆る点、また前提となる外国手続が承認援助法上の「外国倒産処理手続」に当たる必要がある点に注意が必要です。
海外の取引先が現地で破産や清算の手続に入った、という一報が届く。日本に未回収の債権を抱えるあなたは、相手を日本でも再生手続に引きずり込んで資産を押さえたい。だが通常、日本の裁判所で手続を始めるには「この債務者は弁済期の債務を払えない」という開始原因を、申立人側が立証しなければならない。208条は、その重い立証を肩代わりする。外国に倒産処理手続が存在しさえすれば、日本でも開始原因となる事実があるものと「推定」される。立証責任の重しが、申立人から債務者の側へ移るのだ。ただし推定にすぎないから、債務者が「日本では十分支払える」と反証すれば覆る。自動承認ではなく、攻守の起点をずらす一手である。
民事再生法 208 条は、再生債務者について外国倒産処理手続が存在する場合に、当該債務者に再生手続開始の原因となる事実があるものと推定する規定である。開始原因の立証責任を申立人から債務者へ転換する効果を持つが、確定効ではなく反証によって覆る推定にとどまり、外国手続の自動承認を意味するものではない。
AI 輔助整理,以條文原文為準
再生債務者について外国倒産処理手続があるとき、日本でも再生手続開始の原因となる事実を推定する規定です。申立人の立証負担を軽くし、立証責任を債務者側へ移します。
外国で開始された破産・再生・清算など、承認援助法 2 条の定義に当たる手続を指します。形式名が清算でも再建でも、定義を満たさない手続では 208 条の推定は働きません。
できます。208 条は確定効ではなく推定にすぎず、債務者が「日本国内では弁済期の債務を支払える」と具体的資料で反証すれば覆ります。自動開始ではありません。
外国で開始された倒産手続を日本で承認し援助する手続を定めた法律です。208 条が前提とする「外国倒産処理手続」の定義もこの法律 2 条が提供します。
取引先に日本国内の営業所や財産があれば再生手続の申立てが可能で、208 条で開始原因の立証を推定で軽くできます。資産散逸前の保全処分申立てが鍵です。
申立てできます。外国管財人は日本に残る債務者財産の処理を日本でも進められ、208 条により本国の倒産手続を示すだけで開始原因が推定されます。
国内外の手続が併行する場合、民事再生法 207 条以下が申立て・手続参加・配当の調整を定めます。二重の負担や配当の重複は手続調整で処理されます。
始まりません。208 条は開始原因を推定するだけで、日本での手続開始には申立てと裁判所の判断が必要です。債務者の反証があれば推定は覆ります。
できます。日本に営業所や財産があれば再生手続の申立ては可能で、208条はさらに開始原因の立証を推定で軽くします。外国管財人自身も申立てができます。業界裏話ヒント:「外国倒産処理手続」に当たるかは、その手続が承認援助法上の定義を満たすかで決まる。形式名が清算でも再建でも、要件を満たさない手続では推定は働かない。まず相手国の手続が定義に当てはまるかを確認するのが実務の第一歩だ
立証責任が相手に移るという意味で有利です。本来は申立人が開始原因を立証しますが、208条で「あるものと推定」されるため、争うなら債務者側が「日本では支払える」と反証しなければならない。業界裏話ヒント:推定は反証で覆る弱い効果なので、債務者は日本国内の資産や送金能力を示して巻き返しを図る。申立人側は外国手続の公的書面を早く確保し、推定の土台が崩れないよう固めておくのが勝ち筋になる
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 開始原因の立証 | 民再 208 条:外国倒産処理手続の存在で推定(立証責任が債務者へ移る) | — |
| 適用場面 | 国境をまたぐ再生手続、外国倒産手続が係属 | — |
| 効果の強さ | 推定(反証で覆る弱い効果、確定効ではない) | — |
| 覆せる手段 | 外国手続が定義非該当、日本での支払能力の反証、手続終了 | — |
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