電気事業法 第99条の7(事業計画等)
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- 卸電力取引所は、毎事業年度開始前に(第九十七条第一項の指定を受けた日の属する事業年度にあつては、その指定を受けた後遅滞なく)、その事業年度の事業計画及び収支予算を作成し、経済産業大臣の認可を受けなければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。
- 2.卸電力取引所は、毎事業年度経過後三月以内に、その事業年度の事業報告書及び収支決算書を作成し、経済産業大臣に提出しなければならない。
この条文の基本情報
事業計画等とは何ですか?
定義事業計画等とは、電気事業法第99条の7に定められた規定で、「卸電力取引所は、毎事業年度開始前に(第九十七条第一項の指定を受けた日の属する事業年度にあつては、その指定を受けた後遅滞なく)、その事業年度の事業計画及び収支予算…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 電気事業法第99条の7(事業計画等)は、日本の電気事業法に含まれる条文です。
- 電気事業法第99条の7の条文原文は「卸電力取引所は、毎事業年度開始前に(第九十七条第一項の指定を受けた日の属する事業年度にあつては、その指定を受けた後遅滞なく)、その事業年度の事業計画及び収支予算…」で始まります。
- 電気事業法第99条の7は第七章 卸電力取引所に置かれています。
- 電気事業法の公布日は昭和39年7月11日です。
- 電気事業法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
- 電気事業法第99条の7の前の条は電気事業法第99条の6です。
- 電気事業法第99条の7の次の条は電気事業法第99条の8です。
- 電気事業法第99条の7には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第99条の7 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/339AC0000000170 - 本サイト収録
電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第99条の7(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/339AC0000000170/99_7
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点電気事業法99条の7は、卸電力取引所に毎事業年度の事業計画・収支予算の経済産業大臣認可と、年度経過後三月以内の事業報告書・収支決算書の提出を義務づける。
Q · 電力取引所の予算は、国の許可がないと決められないの?
はい。毎年度の予算と事業計画に経産大臣の認可が必要です
電気事業法99条の7第1項により、卸電力取引所は毎事業年度の開始前に事業計画と収支予算を作成し、経済産業大臣の認可を受けなければなりません。変更する場合も同じく認可が必要です。指定を受けた最初の年度は、指定後遅滞なく作成します。第2項により、年度経過後三月以内に事業報告書と収支決算書を作成し、大臣に提出する義務もあります。民間の一般社団法人であっても、財務は事前と事後の両面で国の監督を受けます。
解説
電気料金の明細に「卸電力取引所」の名前は出てこない。それでも、市場連動型プランの単価、新電力が仕入れる電気の値段、取引に上乗せされる手数料は、すべてこの取引所の上を通っている。日本でこの役割を担うのは、経済産業大臣の指定(97条1項)を受けた一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)だけである。本条は、その取引所が毎年度の事業計画と収支予算(その年度に何をして、いくら集め、いくら使うかの見通し)を経済産業大臣に出して認可を受け、年度が終わってから三か月以内に事業報告書と収支決算書を出すことを義務づけている。民間の一般社団法人なのに、お金の使い道を国が事前に承認し、事後にもチェックする。なぜそこまでするのか。取引所が中立を失えば、市場価格が歪み、その歪みは最後に家庭の電気料金に届くからだ。電気代の妥当性を問うときは、電力会社だけでなく、取引所という見えないレイヤーとその監督の記録にも目を向けることができる
法的な位置づけ
電気事業法99条の7は、同法97条1項の指定を受けた卸電力取引所の財務監督を定める規定である。毎事業年度開始前に事業計画及び収支予算を作成して経済産業大臣の認可を受けること(変更時も同様)、並びに事業年度経過後三月以内に事業報告書及び収支決算書を作成して同大臣に提出することを義務づける。
よくある質問 AI による整理
Q1卸電力取引所とは何ですか?
電力の売り手と買い手が卸取引を行う市場を運営する法人です。電気事業法97条1項に基づき経済産業大臣の指定を受けた法人が担い、現在は日本卸電力取引所(JEPX)が該当します。
Q2JEPX の事業計画はいつまでに認可が必要?
毎事業年度の開始前に認可を受ける必要があります(電気事業法99条の7第1項)。指定を受けた年度については、指定後遅滞なく作成して認可を受けます。
Q3卸電力取引所の収支決算書の提出期限は?
事業年度経過後三月以内です(電気事業法99条の7第2項)。事業報告書とあわせて作成し、経済産業大臣に提出しなければなりません。
Q4取引所が年度の途中で予算を変更できる?
変更はできますが、変更しようとするときも経済産業大臣の認可が必要です(99条の7第1項後段)。取引所の判断だけでは変えられません。
Q5電力取引所を監督しているのはどこ?
指定・予算認可・報告徴収の権限は経済産業大臣にあります。取引の監視には電力・ガス取引監視等委員会もかかわり、財務の監督と取引の監視は役割が分かれています。
Q6JEPX の取引手数料は誰が決める?
取引所が定めますが、手数料収入を含む収支予算は毎年度経済産業大臣の認可を受けます。そのため、手数料の水準は国の財務監督の枠内で決まることになります。
Q7市場連動型プランの電気代とJEPXの関係は?
市場連動型プランの単価は JEPX のスポット市場価格に連動する設計が一般的です。取引所の運営体制や費用は、本条の認可を通じて間接的に料金にかかわります。
Q8卸電力取引所の事業報告書は開示請求できる?
大臣に提出された書類は行政文書として、行政機関情報公開法に基づく開示請求の対象になりえます。ただし不開示情報に当たる部分は黒塗りになる可能性があります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1JEPX って結局、国がやってるんですか?民間なんですか?
法人としては一般社団法人で、民間である。ただし電気事業法97条1項による経済産業大臣の指定を受け、本条によって毎年度の事業計画と収支予算に大臣の認可が、事業報告書と収支決算書の提出が義務づけられている。実務のポイント:形式は民間でも、予算の段階から国の承認を通る組織なので、運営方針の変化は審議会の資料に先に出てくることが多い。経産省の電力関係の審議会資料を追うと、手数料や制度変更の兆しを早くつかめる
Q2取引所の決算って、一般人でも見られるんですか?
本条が定めているのは経済産業大臣への提出義務であり、一般への公表義務ではない。ただし取引所が自主的に公開している情報があるほか、大臣に提出された書類は行政文書として行政機関情報公開法による開示請求の対象になりうる(不開示部分が出る可能性はある)。実務のポイント:法人のウェブサイトに載っていない資料でも、監督官庁側の行政文書として請求すると出てくる場合がある。請求先を法人ではなく役所にすることが鍵になる
間違えやすい点 AI による整理
- 「JEPX は国の機関だ」と思われがちだが、実際は一般社団法人という民間の法人である。国は株主でも運営者でもない。だからこそ本条は、民間法人の予算に大臣認可をかけるという強い介入をしている。この認可が、指定を受けた法人に公的な重みを与えている
- 取引所の監督というと、相場操縦の取締りのような取引の監視だけを思い浮かべやすい。しかし、取引所自身がどれだけの費用を使い、それを誰に負担させるかという財務面の統制も同じくらい重要である。手数料は最終的に小売の原価に入るため、財務の監督は消費者保護の役割も担っている
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律の対象 | 99条の7:取引所の事業計画・収支予算・事業報告書・収支決算書 | 97条:卸電力取引所としての指定そのもの 106条:大臣による報告の徴収 |
| 監督のタイミング | 年度開始前の事前認可+年度経過後三月以内の事後提出(定期) | 指定時(入口の一回) 大臣が必要と認めるとき(随時) |
| 取引所側の義務 | 書類を自ら作成し、認可を受け、提出する | 指定を受けるための要件を満たす 求められた事項を報告する |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾では台電が電力交易平台を運営しており、日本のような独立した指定法人の予算を主管機関が毎年度認可する仕組みとは構造が異なる
韓国は法律に基づき電力取引所を設立し、国の監督下で運営する。日本と同じく取引所の公共性を前提とした監督構造をとる
ドイツの EEX は取引所法に基づく取引所監督の対象であり、予算の事前認可ではなく取引所としての許可・監督が中心となる
米国では RTO/ISO の運営費用や料金が FERC への届出・承認の対象となり、市場運営者の費用を規制当局が統制する点で本条と発想が近い
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 2021年1月のような市場価格の高騰がまた起き、市場連動型プランの請求額が数倍になったら、誰に説明を求められる? 取引所の運営費や体制がどう承認されてきたかは、本条の認可と報告の記録に残っている。小売事業者、取引所、監督官庁のどこに責任を問えるかを切り分ける手がかりになる
- 新電力の経営企画担当として、来期の調達コストを試算している。JEPX の取引手数料や会費の改定は収支予算の構造とつながっているので、予算と認可の時期を押さえておけば、改定を後追いせずに先読みできる
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