道路交通法 第108条(免許関係事務の委託)
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- 公安委員会は、政令で定めるところにより、この章に規定する免許に関する事務(免許の拒否及び保留、免許の条件の付与及び変更、運転免許試験及び適性検査の結果の判定並びに免許の取消し及び効力の停止に係る事務その他の政令で定める事務を除く。次項において「免許関係事務」という。)の全部又は一部を内閣府令で定める法人に委託することができる。
- 2.前項の規定により免許関係事務の委託を受けた法人の役員若しくは職員又はこれらの職にあつた者は、当該委託に係る免許関係事務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。
この条文の基本情報
免許関係事務の委託とは何ですか?
定義免許関係事務の委託とは、道路交通法第108条に定められた規定で、「公安委員会は、政令で定めるところにより、この章に規定する免許に関する事務(免許の拒否及び保留、免許の条件の付与及び変更、運転免許試験及び適性検査の結果の判定並び…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 道路交通法第108条(免許関係事務の委託)は、日本の道路交通法に含まれる条文です。
- 道路交通法第108条の条文原文は「公安委員会は、政令で定めるところにより、この章に規定する免許に関する事務(免許の拒否及び保留、免許の条件の付与及び変更、運転免許試験及び適性検査の結果の判定並び…」で始まります。
- 道路交通法第108条は第八節 免許関係事務の委託に置かれています。
- 道路交通法の公布日は昭和35年6月25日です。
- 道路交通法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
- 道路交通法第108条の前の条は道路交通法第107条の10です。
- 道路交通法第108条の次の条は道路交通法第108条の2です。
- 道路交通法第108条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第108条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105 - 本サイト収録
道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第108条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/335AC0000000105/108
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点道路交通法108条は、公安委員会が免許関係事務を内閣府令で定める法人に委託できると定める。ただし免許の拒否・取消しや合否判定は委託できず、受託法人の職員には守秘義務が課される。
Q · 免許更新の窓口にいる人って、全員警察官なんですか?
いいえ。公安委員会から事務を委託された法人の職員もいます。
道路交通法108条1項により、公安委員会は免許に関する事務の全部又は一部を、内閣府令で定める法人に委託できます。したがって窓口の担当者が警察官とは限りません。ただし免許の拒否・保留、条件の付与・変更、試験や適性検査の合否判定、免許の取消し・効力の停止といった権利を直接左右する判断は政令で委託対象から除外され、公安委員会自身が行います。また同条2項により、受託法人の役員・職員及びこれらの職にあった者は、委託事務に関して知り得た秘密を漏らしてはなりません。
解説
免許を更新するとき、窓口で手続を進めてくれる人が全員警察官だと思っていないだろうか。実際には、公安委員会は免許に関する事務の一部を、内閣府令で指定した法人に委託できる。その根拠が108条だ。ただし委託できない核心事務がある。免許の拒否・保留、条件の付与・変更、試験や適性検査の合否判定、免許の取消し・効力の停止といった、あなたの権利を直接左右する判断は政令で除外され、必ず公安委員会自身が握る。委託されるのは、あくまで判断を伴わない定型事務だ。そしてもう一本の柱が2項。委託を受けた法人の役員や職員、その職にあった者は、事務を通じて知り得たあなたの秘密を漏らしてはならない。これは道徳的なお願いではなく、刑事罰で担保された義務だ。あなたの本籍や顔写真を扱う「非警察官」は、その口を法律で縛られている。
法的な位置づけ
道路交通法108条は、公安委員会による免許関係事務の委託と、受託法人の守秘義務を定める規定である。1項は、免許の拒否・取消しや試験の合否判定など政令で除外された事務を除き、免許関係事務の全部又は一部を内閣府令で定める法人に委託することを認める。2項は、受託法人の役員・職員及び元職員に、事務上知り得た秘密の漏示を禁ずる。
よくある質問 AI による整理
Q1免許事務の委託とは何ですか?
公安委員会が免許関係事務の全部又は一部を、内閣府令で定める法人に行わせる仕組みです。道路交通法108条1項が根拠で、権限自体は公安委員会に残ります。
Q2免許センターの職員は公務員ですか?
全員が公務員とは限りません。108条により事務を委託された法人の役員・職員が窓口業務を担うことがあり、その場合は公安委員会の職員ではありません。
Q3委託できない免許事務は何ですか?
免許の拒否・保留、条件の付与・変更、運転免許試験及び適性検査の結果の判定、免許の取消し・効力の停止に係る事務などです。政令で委託対象から除外されています。
Q4免許の取消し処分を争う相手はどこですか?
公安委員会です。取消し・効力停止は委託できない事務なので、処分を行うのは受託法人ではなく公安委員会となり、不服申立てや取消訴訟の相手方もそこになります。
Q5委託先法人の守秘義務はいつまで続きますか?
退職後も続きます。108条2項は「これらの職にあつた者」も対象としており、在職中に知り得た秘密を辞めた後に漏らしても義務違反となります。
Q6道路交通法108条の委託先はどんな法人ですか?
内閣府令で定める法人に限られます。誰でも受託できるわけではなく、府令の定める要件を満たす法人だけが公安委員会から免許関係事務を受託できます。
Q7免許の更新業務は委託できますか?
判断を伴わない定型的な事務であれば委託の対象になり得ます。ただし更新時の適性検査の結果判定など、政令で除外された判断部分は公安委員会が行います。
Q8委託先の職員が秘密を漏らしたら法人も責任を負いますか?
108条2項の義務は役員・職員個人に課されますが、法人は委託契約上の安全管理義務や個人情報保護法上の責任、民事上の使用者責任を問われ得ます。
この条文についての質問 AI による整理
Q1免許更新のときの交通安全協会の会費って、断っていいんですか?
断って構いません。交通安全協会への入会と会費は任意で、108条が定める免許関係事務の委託とは別物です。会費を払わなくても免許は問題なく更新されます。実務のポイント:更新窓口は協会会員の受付と免許手続の窓口が隣り合っていることが多く、あたかも会費が必須手続の一部のように案内されがちです。「会費は任意ですよね」と一言確認すれば、払わずに手続だけ進められます。多くの人がこの一言を知らずに払っています
Q2免許センターの委託先の人が、私の住所や本籍を外に漏らしたらどうなりますか?
道路交通法108条2項の守秘義務違反にあたり、委託先法人の役員・職員・元職員が対象です。一般の個人情報保護法の枠組みに加えて、道路交通法自体が刑事罰付きの守秘義務を用意しています(罰則の具体的な刑は最新の改正状況をご確認ください)。実務のポイント:委託事務で知り得た秘密が対象なので、退職後に漏らしても「これらの職にあつた者」として責任を負います。相手が「もう辞めたから関係ない」と言っても通用しない、というのがこの条文の効きどころです
間違えやすい点 AI による整理
- 「免許の仕事はすべて警察・公安委員会がやっている」と思い込みがちだが、問いの立て方が最初からずれている。正しくは「どの事務が委託され、どの事務は絶対に委託されないのか」だ。免許の拒否・取消し・合否判定というあなたの権利を左右する判断は政令で委託から除外され、公安委員会に残る。だから不利な処分を争うとき、相手は委託法人ではなく公安委員会になる
- 委託先の職員の守秘義務を「個人情報保護法の一般ルールで守られている程度」と軽く見ている人が多いが、深刻さの桁が違う。道路交通法は一般法とは別に、この委託事務専用の守秘義務を置き、違反に刑事罰を用意している。行政の情報を扱う手に、二重の鍵がかかっている
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 事務の性質 | 108条:判断を伴わない免許関係事務(定型事務) | 90条:免許の拒否・保留という不利益判断 103条:免許の取消し・効力の停止という不利益処分 |
| 委託の可否 | 内閣府令で定める法人に委託可(政令で範囲を限定) | 政令により委託対象から除外 政令により委託対象から除外 |
| 実際に手を動かす主体 | 受託法人の役員・職員(公務員とは限らない) | 公安委員会 公安委員会 |
| 争うときの相手方 | 情報漏洩なら受託法人・その職員(108条2項) | 公安委員会(不服申立て・取消訴訟) 公安委員会(不服申立て・取消訴訟) |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾も行政機関が権限の一部を民間団体へ委託する一般規定を置き、委託事項と根拠法規を公告する必要がある。監理業務の一部は民間代辦へ流れている
韓国は免許試験・更新等の実務を道路交通公団に広く委託しており、日本より委託の範囲が制度的に大きい
ドイツは技術検査・鑑定を TÜV や DEKRA 等の公認機関に担わせる。Beleihung により私人が公権力の一部を行使する構成をとる点が日本の事務委託と異なる
米国は州により差が大きく、商用免許の技能試験を第三者機関に委託する例が連邦規則で制度化されている
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 免許更新の窓口で「交通安全協会の会費です」と言われたら、あなたは断れるだろうか。実はこれは任意で、108条が定める委託事務とは無関係。断っても免許は問題なく更新される
- あなたが免許関係事務を委託された法人の職員だとする。窓口で見た有名人の住所を、つい友人に話した。その瞬間、あなたは108条2項の守秘義務違反、刑事罰の対象になる
- 友人が「免許センターの人に住所を漏らされた」と怒っている。あなたは道路交通法108条2項の守秘義務違反という切り口を示せる
学説
通説(行政法上の一般的理解):108条の「委託」は権限の委任ではなく事務処理の委託であり、免許に関する決定権限は公安委員会に留保される。政令による除外事務の限定と、2項の守秘義務は、外部化に伴う権利侵害リスクを抑える二重の担保として理解される。
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