要点刑法 182 条は、わいせつ目的で 16 歳未満の子に面会を要求する行為を、実際に会う前の段階で処罰する規定。2023 年新設で、性的な映像の送信要求も対象となる。
Q · SNS で子どもに「会おう」と送っただけで、実際に会っていなくても犯罪になるの?
会う前でも、わいせつ目的の面会要求だけで犯罪になります
刑法 182 条 1 項により、わいせつ目的で 16 歳未満の者に対し、威迫・偽計・誘惑、拒絶後の反復、または金品供与によって面会を要求すれば、実際に会う前でも 1 年以下の拘禁刑または 50 万円以下の罰金の対象です。実際に面会すれば 2 項で 2 年以下の拘禁刑に加重されます。被害者が 13 歳以上の場合は、加害者が 5 歳以上年長のときに限られます。
2023年7月、日本の性犯罪のルールが大きく書き換わり、その中でひっそり新設されたのがこの182条、面会要求等罪だ。何が変わったか。これまでは、SNSで大人が子どもに近づき「会おう」と誘っても、実際に会ってわいせつ行為に及ぶ前は、原則として手出しできなかった。182条は、その「会う前の段階」そのものを犯罪にした。わいせつ目的で16歳未満の子に、脅して・騙して・誘惑して面会を求める、断られても繰り返し求める、金品で釣って求める。このどれかをやれば、会う前でも一年以下の拘禁刑だ。さらに性的な動画を送れと要求するだけでも罪になる(3項)。あなたが握っておくべき肝は「5歳ルール」。被害者が13歳から15歳の場合は、加害者がその子より5歳以上年上のときだけ処罰される。中高生同士の交際を犯罪にしないための線引きだが、裏返せば、5歳差をまたいだ瞬間に世界が変わる。
刑法 182 条の面会要求等罪は、わいせつの目的で 16 歳未満の者に対して面会を要求し、または性的な姿態の映像送信を要求する行為を処罰する罪である。2023 年の性犯罪規定改正で新設され、実際の面会やわいせつ行為に至る前の準備的段階を独立して処罰する点に特徴がある。被害者が 13 歳以上 15 歳以下の場合は、加害者が 5 歳以上年長であることが処罰の要件となる。
AI 輔助整理,以條文原文為準
わいせつ目的で 16 歳未満の子に面会や性的映像の送信を要求する行為を、会う前の段階で処罰する刑法 182 条の罪です。2023 年に新設されました。
2023 年(令和 5 年)7 月 13 日施行の性犯罪規定改正で新設されました。従来処罰できなかった「会う前」の手なずけ行為に初めて網がかかりました。
1 項(面会要求)と 3 項(映像送信要求)は 1 年以下の拘禁刑または 50 万円以下の罰金、実際に面会した 2 項は 2 年以下の拘禁刑または 100 万円以下の罰金です。
1 項・3 項は 3 年、2 項も 3 年が原則です。ただし 2023 年改正で被害者が 18 歳に達するまでの期間が加算される特例があり、成人後の告発も可能です(最新の改正状況をご確認ください)。
刑法 182 条は全国一律で 5 歳の年齢差要件があるのに対し、各都道府県の青少年保護育成条例は年齢差を問わないことが多く、適用範囲が異なります。両者は併存します。
2023 年改正で従来の 13 歳から 16 歳に引き上げられ、182 条の面会要求等罪もこの 16 歳基準と一体で新設されました。
各都道府県警の少年サポートセンターや警察相談専用電話 #9110 に相談できます。やり取りのスクショと相手アカウント情報を保存してから連絡してください。
なります。SNS のメッセージもゲーム内ボイスチャットも手段を問わず、わいせつ目的で面会を要求すれば 182 条の対象です。チャットログが証拠になります。
相手が16歳未満だと知らず、知らないことに過失もなければ故意がなく、原則として182条では処罰されません。ただし「若いとは思った」程度では未必の故意を認定されることがあります。業界裏話ヒント: 捜査実務では、プロフィールの年齢表示やアイコン、やり取りの文脈(制服や学校の話題)から年齢の認識を推認します。「年齢確認した」と言うなら、その確認画面のスクショが残っているかで結論が180度変わる。確認を保存していない大人ほど不利になる
半分本当です。被害者が13-15歳の場合、加害者がその子より5歳以上年上のときだけ処罰されます(182条1項括弧書き)。中学生カップルや高校生同士は原則対象外。ただし被害者が13歳未満なら年齢差は無関係で、相手が何歳でも処罰対象です。業界裏話ヒント: この5歳ルールは176条・177条とも共通の設計で、年齢差は学年ではなく「生まれた日」基準で判定される。境界事案では誕生日の1日差が有罪無罪を分ける
罪になります。182条3項は「要求した」時点で成立し、実際に送信されたかは問いません(送信されれば児童ポルノ製造などより重い罪に発展します)。業界裏話ヒント: 弁護士が前に出して言わないのは、3項の要求には未遂処罰規定がない代わりに、要求が相手に届いた時点で既遂になるという点。送らせる前にやめても、もう要求のメッセージを送ってしまっていれば手遅れになることが多い
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 処罰される段階 | 182 条:面会を要求した段階(会う前) | — |
| 法定刑 | 1 項・3 項:1 年以下の拘禁刑/2 項:2 年以下の拘禁刑 | — |
| 5 歳の年齢差要件 | 13 歳以上は加害者が 5 歳以上年長のときのみ | — |
| 条文の役割 | 被害発生前の準備行為を独立処罰(前倒し) | — |
ログインすると、他の読者と一緒にこの条文へメモを残せます。
ログインして共同ノートを始める以下は各文が単独で意味の通る客観的事実です。引用は e-Gov法令検索を基準としてください。