公安委員会は、道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要があると認めるときは、必要な限度において、免許に、その免許に係る者の身体の状態又は運転の技能に応じ、その者が運転することができる自動車等の種類を限定し、その他自動車等を運転するについて必要な条件を付し、及びこれを変更することができる。
要点道路交通法91条は、公安委員会が交通の安全のため必要な限度で、身体の状態や運転技能に応じて運転できる自動車の種類を限定し、条件を付し変更できると定める。免許証の「眼鏡等」が例。
Q · 免許証の「眼鏡等」って、外して運転したらどうなるの?
免許条件違反になり、反則金と違反点数がつきます
道路交通法91条により、公安委員会は交通の安全のため必要な限度で、身体の状態や運転の技能に応じて免許に条件を付けられます。免許証の「眼鏡等」「AT車に限る」がこれにあたり、条件に違反して運転すれば免許条件違反として反則金と違反点数の対象になります(具体的な額・点数は最新の改正状況をご確認ください)。一方で91条は、身体の状態が変わったときに免許を取り消す(103条)のではなく、条件を付けて運転を継続させる根拠にもなります。条件は公安委員会が変更することもできます。
財布から免許証を出して、名前の下あたりを見てほしい。「眼鏡等」「AT車に限る」と印字されていることがある。あなたはそれを、ただの覚え書きだと思ってきたかもしれない。違う。それは道路交通法91条に基づき、公安委員会があなたに直接下した「条件」という名の行政処分(役所があなた個人に対して行う法的な決定)だ。公安委員会は、交通の危険を防ぐため必要な限度で、あなたの身体の状態や運転技能に応じて、運転できる車の種類を限定し、その他の条件を付け、そして変えることができる。ここに二つの顔がある。一つは制限の顔。眼鏡なしで運転すれば「免許条件違反」で反則金と違反点数がつく。もう一つは救済の顔。病気や障害で身体が変わっても、この条文があるから、公安委員会は「取り消す」のではなく「条件を付けて運転を続けさせる」道を選べる。あなたの運転する自由と役所の間に引かれた、たった数文字の可動式の線。それが91条の正体だ。
道路交通法91条は、運転免許に対する条件の付与及び変更に関する規定である。公安委員会は、道路における危険の防止その他交通の安全を図るため必要があると認めるときに限り、必要な限度において、免許を受けた者の身体の状態又は運転の技能に応じ、運転可能な自動車等の種類を限定し、その他運転に必要な条件を付すことができる。付された条件は免許証に記載される。
道路交通法91条に基づき公安委員会が免許に付す制限で、免許証の条件欄に記載されます。眼鏡等の装用、AT車限定、特定後写鏡の設置などがあります。
免許条件違反として違反点数2点と反則金(普通車で7,000円程度)が基本です。累積すれば免許停止に近づきます。最新の額と点数は改正状況をご確認ください。
指定自動車教習所等で限定解除審査(技能審査)を受け、合格後に免許証の条件を書き換えます。公安委員会が91条により条件を変更する手続です。
免許証の券面にある「免許の条件等」欄に記載されます。「眼鏡等」「AT車に限る」「特定後写鏡等条件」などの略記で印字されています。
聴力の基準を単独で満たさない場合でも、補聴器の装用や特定後写鏡の設置を条件に付すことで運転を継続できる場合があります。適性検査と公安委員会の判断によります。
できます。91条は条件を付す権限と併せて変更する権限も定めており、身体の状態の改善や限定解除審査の合格により条件の削除・緩和が行われます。
免許自体は有効なので無免許運転ではありませんが、条件に違反した状態での運転という事実が過失の評価や任意保険の対応で不利に働く可能性があります。
更新時の適性検査で視力や聴力を確認し、必要に応じて条件が新たに付されたり削除されたりします。身体の状態が変わった場合は更新前に相談するのが安全です。
無免許運転ではなく、道路交通法91条で付された「眼鏡等」条件に違反する免許条件違反です。反則金(普通車で7,000円程度)と違反点数2点が基本で、免許自体は有効なままです(最新の額・点数は改正状況をご確認ください)。業界裏話ヒント:条件違反だから軽い、と油断してはいけない。事故を起こすと、眼鏡なしで運転していた事実が過失割合の加算材料になり、任意保険の交渉でも不利に扱われる。金額よりも、事故時に効いてくるのが怖い
逆です。一定の病気でも、医師の判断と適性検査を経て、公安委員会が91条で補助器具の装用などの条件を付し、運転継続を認める場合があります(90条・103条と一体で運用)。業界裏話ヒント:隠して事故を起こすと、条件付与という救済の入口を自分で塞いだ形になり、責任評価で重く扱われうる。正直な申告は運転を失う道ではなく、条件付きで運転を守る道につながっている
覆せる余地があります。91条による条件付与は行政処分なので、審査請求(行政不服審査法)や取消訴訟(行政事件訴訟法)で争えます。条件は「必要な限度において」しか付せず、過剰な制限は比例原則に反するとして違法になりえます。業界裏話ヒント:争う前に、まず公安委員会に条件の「変更」を申し出る手がある。91条は変更権限も含んでいるので、正面から取り消しを争うより、診断書を添えて条件の緩和を求める方が早く通ることが多い
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 処分の内容 | 91条:免許を維持したまま種類を限定し条件を付す・変更する | — |
| 作動する場面 | 身体の状態・運転技能に応じ、条件を付せば安全を確保できる場合 | — |
| 運転者への影響 | 運転を継続できる(制限付き)。違反すれば免許条件違反 | — |
| 争い方 | 公安委員会への条件変更の申出、審査請求、取消訴訟 | — |
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