会社更生法 第229条(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の特例)
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更生債権者等又は株主が更生会社又は更生計画の定めにより設立される株式会社の株式を更生計画の定めによって取得する場合には、その取得は、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(昭和二十二年法律第五十四号)第十一条の規定の適用については、これを代物弁済による取得とみなす。
この条文の基本情報
私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の特例とは何ですか?
定義私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の特例とは、会社更生法第229条に定められた規定で、「更生債権者等又は株主が更生会社又は更生計画の定めにより設立される株式会社の株式を更生計画の定めによって取得する場合には、その取得は、私的独占の禁止及び公正取引の…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 会社更生法第229条(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の特例)は、日本の会社更生法に含まれる条文です。
- 会社更生法第229条の条文原文は「更生債権者等又は株主が更生会社又は更生計画の定めにより設立される株式会社の株式を更生計画の定めによって取得する場合には、その取得は、私的独占の禁止及び公正取引の…」で始まります。
- 会社更生法第229条は第二節に置かれています。
- 会社更生法の公布日は平成14年12月13日です。
- 会社更生法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
- 会社更生法第229条の前の条は会社更生法第228条です。
- 会社更生法第229条の次の条は会社更生法第230条です。
- 会社更生法第229条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
会社更生法(平成十四年法律第百五十四号)第229条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/414AC0000000154 - 本サイト収録
会社更生法(平成十四年法律第百五十四号)第229条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/414AC0000000154/229
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点会社更生法229条は、更生計画で取得する株式を独占禁止法11条の適用上「代物弁済による取得」とみなし、銀行・保険会社の議決権保有制限の例外として保有を認める。
Q · 銀行が会社更生で受け取った株式は、独占禁止法の保有制限を超えても大丈夫なの?
代物弁済とみなされ、処分義務付きで一時的に保有できます
会社更生法229条により、更生債権者等や株主が更生計画で取得する株式は、独占禁止法11条の適用上「代物弁済による取得」とみなされます。銀行は他の国内会社の議決権を5パーセント(保険会社は10パーセント)を超えて持てませんが、本条のみなし規定で更生計画による取得は例外扱いとなり、一定期間内に処分するか公正取引委員会の認可を得ることを条件に保有できます。
解説
取引先が会社更生手続に入った。あなたの勤める銀行はその会社に多額の融資をしていて、更生計画で「借金の一部を株式に振り替える」(デットエクイティスワップ、債権を株式に転換すること)形で回収することになった。ここで壁にぶつかる。独占禁止法11条は、銀行が他の国内会社の議決権を5パーセント(保険会社は10パーセント)を超えて持つことを原則禁じている。更生計画で大量の株式を受け取れば、この制限を軽く超えてしまう。本条はこの矛盾を解く。更生債権者等や株主が更生計画で取得する株式を、独占禁止法11条の適用上「代物弁済による取得」(借金の代わりに物や株式で弁済を受けること)とみなす。代物弁済による取得は同条で例外扱いされ、一定期間内に処分するか公正取引委員会の認可を得ることを条件に保有が許される。つまりこの一条がなければ、銀行は更生会社の再建に出資で関与する道を、独占禁止法の壁に阻まれて失う。
法的な位置づけ
会社更生法229条は、更生債権者等または株主が更生計画の定めにより更生会社等の株式を取得する場合に、その取得を独占禁止法11条の適用上、代物弁済による取得とみなす規定である。銀行・保険会社の議決権保有制限に対する倒産法上の特則として機能する。
よくある質問 AI による整理
Q1会社更生法229条とは何ですか?
更生計画によって取得する株式を、独占禁止法11条の適用上「代物弁済による取得」とみなす規定です。銀行・保険会社の議決権保有制限の例外を作り、再建への出資を可能にします。
Q2デットエクイティスワップとは?
債権を株式に振り替えて回収する手法です。会社更生では金融機関が融資債権を株式化して再建を支えますが、独占禁止法11条の保有制限とぶつかるため本条が必要になります。
Q3独占禁止法11条の株式保有制限とは?
銀行は他の国内会社の議決権を5パーセント、保険会社は10パーセントを超えて保有できないという規制です。金融資本が産業を支配しすぎることを防ぐ趣旨です。
Q4銀行の議決権保有は何パーセントまで?
独占禁止法11条により、銀行は原則5パーセント、保険会社は10パーセントが上限です。会社更生法229条はこの上限を超える取得を一時的に適法化します。
Q5代物弁済とは?
借金の代わりに物や株式で弁済を受けることです。独占禁止法11条は代物弁済による株式取得を例外扱いとしており、本条はこれにみなし適用します。
Q6会社更生のスポンサーに銀行はなれる?
なれます。本条と独占禁止法11条の例外ルートにより、銀行系プレイヤーが更生会社に株式で資本参加する道が開かれています。処分義務付きの保有となります。
Q7更生計画で取得した株式の処分期限は?
独占禁止法11条と公正取引委員会規則が定める一定期間内に、株式を処分するか認可を得る必要があります。本条は取得を適法化しますが、保有を無期限に許すものではありません。
Q8デットエクイティスワップは独占禁止法に違反しますか?
会社更生計画によるものは本条で代物弁済とみなされ、即違反にはなりません。ただし処分期限の管理を怠ると独占禁止法11条違反となる余地があります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1銀行が会社更生でもらった株は、ずっと持っていてもいいんですか?
原則として、ずっとは持てません。本条で取得は独占禁止法11条の代物弁済とみなされ適法化されますが、同条は一定期間内の処分を求めます。期間内に売却するか、公正取引委員会の認可を得て初めて継続保有できます。実務のポイント:この処分期限と認可手続は公正取引委員会規則で定まり、認可申請には合理的な保有理由が要る。再生途上の会社の株はすぐには売れないことも多く、取得段階から出口(売却先か認可か)を設計しておく金融機関だけが、期限切れ違反を避けられる(最新の改正状況をご確認ください)
Q2更生計画で株をもらうのは、普通に株を買収するのと何が違うんですか?
通常の議決権取得なら独占禁止法11条の保有制限に正面から服しますが、本条は更生計画による取得を「代物弁済による取得」とみなし、同条の例外ルートに乗せます。つまり制限を超えても即違反にはならず、処分義務付きで一時的な保有が許されます。実務のポイント:この「みなし」は更生債権者等と株主の取得に限られ、更生手続の外で市場から買い増す分には及ばない。同じ会社の株でも、取得の入口が更生計画か市場かで独占禁止法上の扱いが分かれるという、見落とされやすい線引きがある
間違えやすい点 AI による整理
- 「会社更生は倒産法の話で、独占禁止法とは無関係」と思われがちだが、銀行や保険会社が更生計画で株式を取得する場面では、独占禁止法11条の議決権保有制限が真正面からぶつかる。倒産法と競争法は、この目立たない一条で交差している
- 本条が取得を適法化することは知っていても、その後ろにある「処分義務」の重さは見落とされやすい。みなし代物弁済による保有は無期限ではなく、公正取引委員会規則の定める期間内に株式を手放すか、保有継続の認可を得なければならない。取得の適法化はゴールではなく、期限管理の始まりにすぎない
- 「銀行は更生会社の株を持てるのか、持てないのか」と二択で考えるのは、問いの立て方そのものが誤っている。正しい問いは「いつまで、どういう条件で持てるのか」。本条と独占禁止法11条が答えるのは保有の可否ではなく、保有の時間的・手続的な枠組みである
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律の性質 | 会社更生法229条:更生計画による株式取得を独禁法11条上「代物弁済」とみなす特則 | 独占禁止法11条:銀行・保険会社の議決権保有制限(一般規制) 会社更生法175条:更生計画による権利変更の根拠(現行効力を要確認) |
| 効果 | 保有制限超過の取得を一時的に適法化(処分義務付き) | 5パーセント(保険会社10パーセント)超の保有を原則禁止 更生計画で定めた内容に従い権利・株式を変更 |
| 適用場面 | 更生債権者等・株主が更生計画で株式を取得する場面 | 金融機関の通常の議決権取得全般 更生計画の認可・遂行段階 |
他国ではどう定めているか 1 か国
台湾も銀行の他企業への出資を制限し、公司重整の枠組みを持つが、更生計画による株式取得を代物弁済とみなす個別のみなし規定までは明文化していない(同種事項の対照であり逐字対応ではない)
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- メインバンクとして取引先の更生計画に協力し、債権の一部を株式化した。気付けば持株比率が独占禁止法11条の5パーセント制限を突破している。だが本条のおかげで「代物弁済による取得」とみなされ、処分期限付きで適法に保有できる。この一条を知らない法務担当は、株式化スキームそのものを最初から諦めてしまう
- もし更生計画で取得した株式を、処分期限までに売却も認可申請もしなかったらどうなる? 独占禁止法11条違反として公正取引委員会の措置の対象になりうる。本条は取得の瞬間を適法化するが、いつまでも持ち続けてよい免罪符ではない。期限管理を怠った瞬間、別の違反が静かに始まる
- 更生会社のスポンサーを探していたら、出資候補が銀行系だった。なぜ事業会社の株を銀行が持てるのか。本条と独占禁止法11条の例外ルートの組み合わせが、その入口を開けている
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.平成14年(2002年) 新設:会社更生法の全部改正(平成14年法律第154号)により、旧会社更生法(昭和27年法律第172号)を全面的に置き換えて制定。更生計画による株式取得と独占禁止法11条の調整規定が現行の枠組みに整理された(条文位置・現行効力は要確認)。
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