要点会社更生法 251 条は、更生手続が廃止・不認可・取消しとなった場合、決定の確定前でも更生裁判所に破産手続開始を申し立てられると定める。開始決定は確定後に限られる。
Q · 取引先の会社更生が失敗したら、廃止が確定するまで破産は申し立てられないの?
確定を待たず破産を申し立てられる(251 条 1 項)
会社更生法 251 条 1 項により、更生手続の取消し・廃止・不認可の決定が確定する前でも、更生裁判所に破産手続開始を申し立てられます。本来は 50 条 1 項が他の倒産手続を止めていますが、その例外です。ただし破産手続開始の決定そのものは、当該決定または 241 条 1 項の廃止決定が確定した後でなければ下せません(3 項)。申立てを前倒しして橋桁を架け、開始決定は地盤が固まってから、という二段構えです。なお既に再生手続がある更生会社には 1 項前段が適用されません(2 項)。
取引先の大企業が会社更生に入った。あなたは数千万円の売掛金を抱えたまま、更生計画の成立を待っていた。ところがその計画が裁判所に認可されず、更生手続が廃止される。ここで多くの人が誤解する。「廃止が確定するまで、こちらは何もできない」と。だが、そうではない。会社更生法 251 条は、廃止・不認可・取消しの決定が確定する前であっても、更生裁判所に破産手続の開始を申し立てられると定める。本来は 50 条 1 項が他の倒産手続を止めているが、その例外がここに置かれている。なぜこの一条が要るのか。更生が失敗してから破産が始まるまでの空白期間に、会社の資産が抜かれ、一部の債権者だけが先に回収し、あなたの取り分が消えるからだ。確定を待つ数か月の空白を埋める橋、それが 251 条である。ただし破産開始の決定そのものは確定後でないと下せない(3 項)。申立てだけを先行させ、橋桁を架けておく仕組みだ。
会社更生法 251 条は、更生手続開始前の更生会社について更生手続開始決定の取消し・更生手続廃止・更生計画不認可があった場合に、その決定の確定前でも破産手続開始の申立てを認める規定である。50 条 1 項による他手続中止の例外をなし、更生から破産への円滑な移行を図る牽連破産の根拠となる。
AI 輔助整理,以條文原文為準
更生手続が失敗したとき、確定を待たずに破産手続へ移行できる仕組みです。会社更生法 251 条が根拠で、空白期間の資産散逸を防ぐ橋渡しの役割を担います。
更生手続廃止・不認可・取消しの決定があれば、その確定前でも申し立てられます(251 条 1 項)。確定を待つ必要はなく、むしろ早いほど資産保全に有利です。
自動では始まりません。誰かが破産手続開始を申し立てる必要があります。申立て自体は確定前に可能ですが、開始決定は確定後に下されます(251 条 3 項)。
あります。認可で破産が一度失効しても、その後 241 条 1 項で更生手続が廃止されれば、251 条 1 項後段により再び破産を申し立てられます。
できません。251 条 2 項が、既に再生手続がある更生会社について 1 項前段の適用を外しています。まず再生手続の帰趨を見る建て付けです。
申立適格のある債権者であれば申し立てられます。債権額と支払不能等を疎明する資料を整えたうえで、確定前でも更生裁判所へ申立てが可能です。
回収可否や順位は移行手続の設計しだいです。更生中に生じた共益債権の優先的地位がどう引き継がれるか、申立てのタイミングが回収額に影響します。
条文自体に罰則はありません。問題になるのは移行局面での偏頗弁済で、後の破産手続で否認の対象となり、取締役の責任問題にも波及します。
いいえ。会社更生法 251 条 1 項は、廃止・不認可・取消しの決定が確定する前でも、更生裁判所に破産手続開始を申し立てられると定めています。本来は 50 条 1 項が他の手続を止めていますが、その例外です。ただし破産開始の決定自体は確定後(3 項)。業界裏話ヒント:実務では、不認可が見えた段階で管財人や債権者が水面下で破産申立ての準備を進めます。確定を待ってから動く債権者は、準備の早い者に資産保全のスタートで数か月出遅れる
できません。251 条 2 項が、すでに再生手続がある更生会社については 1 項前段の適用を外しています。再生手続が動いているなら、まずそちらの帰趨を見る建て付けです。業界裏話ヒント:更生・再生・破産がどう絡むかは倒産実務でも難所で、どの手続を生かしどれを畳むかで債権者の回収率が大きく変わる。複数手続が並走する案件では、手続選択そのものに強い弁護士でないと最適解を逃す
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 局面 | 251 条:更生失敗(取消し・廃止・不認可)からの破産移行 | — |
| 破産申立ての可否 | 決定の確定前でも申立て可(1 項) | — |
| 効果のタイミング | 破産開始の決定は確定後に限る(3 項) | — |
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